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第59話 勢いでキス
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口に咥えた細長いお菓子になかなかかぶりついてこない玲人に痺れを切らしたのは翡翠。
一度お菓子を口から取り出して
「陽翔と仲直りしたくないの?」
耳元で囁く。
仲直りはしたい。
翡翠くんはやさしいから必死で陽翔と仲直りする方法を教えてくれているんだと思うけど、このやり方は俺に合っていないかもしれないよ…。
玲人がそう口に出そうとしたとき
「本気が伝わらないから仲直りできないんじゃない?」
翡翠が耳元で意地悪く言った。
そしてなぜか、
「私もアレやりたい~!」
加奈も大はしゃぎ。
気がついたときにはもう細長いお菓子を口に咥え
「…ダメかな?」
上目遣いで陽翔に聞いていた。
いやいや加奈ちゃん、そんな積極的なキャラじゃなかったでしょ?
それに陽翔はそんなこと人前でしないはずだよ。
どんどん胸が苦しくなって正面に座る陽翔を見たとき、チラリと目が合った。
…と瞬間、思いっきり目を逸らした陽翔は「いいよ」微笑んで細長いお菓子の先を咥える。
う、嘘でしょ…?
ドクドクと心臓がカラダを破壊する勢いで暴れ出す。
…ちょっと待って…。
嫌だよ。
陽翔…。
「ほら、玲人も」
強引に玲人のカラダを自分のほうへと向けた翡翠は、なんとそのままキスをした。
「…え?」
驚いて
「ひどい…はじめてのキス…」
放心状態の玲人に
「…あ、ごめん。つい勢いで…。お菓子を咥えるの忘れちゃってたよ。ごめんね、玲人」
薄っすらと嗤いながら翡翠は軽い口調で謝った。
一度お菓子を口から取り出して
「陽翔と仲直りしたくないの?」
耳元で囁く。
仲直りはしたい。
翡翠くんはやさしいから必死で陽翔と仲直りする方法を教えてくれているんだと思うけど、このやり方は俺に合っていないかもしれないよ…。
玲人がそう口に出そうとしたとき
「本気が伝わらないから仲直りできないんじゃない?」
翡翠が耳元で意地悪く言った。
そしてなぜか、
「私もアレやりたい~!」
加奈も大はしゃぎ。
気がついたときにはもう細長いお菓子を口に咥え
「…ダメかな?」
上目遣いで陽翔に聞いていた。
いやいや加奈ちゃん、そんな積極的なキャラじゃなかったでしょ?
それに陽翔はそんなこと人前でしないはずだよ。
どんどん胸が苦しくなって正面に座る陽翔を見たとき、チラリと目が合った。
…と瞬間、思いっきり目を逸らした陽翔は「いいよ」微笑んで細長いお菓子の先を咥える。
う、嘘でしょ…?
ドクドクと心臓がカラダを破壊する勢いで暴れ出す。
…ちょっと待って…。
嫌だよ。
陽翔…。
「ほら、玲人も」
強引に玲人のカラダを自分のほうへと向けた翡翠は、なんとそのままキスをした。
「…え?」
驚いて
「ひどい…はじめてのキス…」
放心状態の玲人に
「…あ、ごめん。つい勢いで…。お菓子を咥えるの忘れちゃってたよ。ごめんね、玲人」
薄っすらと嗤いながら翡翠は軽い口調で謝った。
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