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第528話 薬物混入についての確認
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いまのところ絢世が殺される確率、薬物や媚薬を使われる可能性は低い。
高峰の仮説が正しいなら、という話だが。
けれどいまはやみくもに心配するよりも、そう信じて絢世を助ける策を練るしかない。
「今回も成金に拉致された可能性は高いが…。絢世さんを助けに行く前に、できれば確認しておきたいことはいくつかあるな」
妙に落ち着いた様子で高峰。
あまり焦る様子を見せない高峰を不思議に思いながらも千隼は次の言葉を待つ。
「そもそも、大垣という人物が絢世さんたちの飲み物に薬物を混入したのか。そして、大垣という人物が成金とどのようなかかわりがあるのかは知っておいたほうがいいだろうな」
「そうですね」
違和感を抱きながらも同意して続ける千隼。
「高峰さんのほうで少し調べを進めていただいても大丈夫でしょうか?俺はその間にコレに何らかの薬物が付着していないか、確認してもらえるよう頼んでみます」
「成分調査…?雨宮さんのまわりには、そんな特殊なことを内々でやってくれるような人物がいるのか?まさか、正規で申し込むわけじゃないだろう?」
驚いて聞いた高峰に
「まぁ…正規での申し込みではないですね。それにまだ、相手が確実に受けてくれるかどうかも、そして相手にきちんと伝わるかもいまの段階ではわかりません」
千隼が答える。
すぐにシズクが口を挟んだ。
「それって佐原社長経由で黛さんにお願いするってことですよね?」
「シズク、察しがいいな」
「ミヤビさんが俺に差し入れで持ってきてくれたリンゴジュースの成分を調べていたのは確か、状況からして黛さんの可能性が高いって話でしたものね?その成分結果を渡してきたのが佐原社長だったから、とりあえずは社長に打診してみるって感じですね?」
振り返りながら聞いたシズクに千隼は深く頷いた。
高峰の仮説が正しいなら、という話だが。
けれどいまはやみくもに心配するよりも、そう信じて絢世を助ける策を練るしかない。
「今回も成金に拉致された可能性は高いが…。絢世さんを助けに行く前に、できれば確認しておきたいことはいくつかあるな」
妙に落ち着いた様子で高峰。
あまり焦る様子を見せない高峰を不思議に思いながらも千隼は次の言葉を待つ。
「そもそも、大垣という人物が絢世さんたちの飲み物に薬物を混入したのか。そして、大垣という人物が成金とどのようなかかわりがあるのかは知っておいたほうがいいだろうな」
「そうですね」
違和感を抱きながらも同意して続ける千隼。
「高峰さんのほうで少し調べを進めていただいても大丈夫でしょうか?俺はその間にコレに何らかの薬物が付着していないか、確認してもらえるよう頼んでみます」
「成分調査…?雨宮さんのまわりには、そんな特殊なことを内々でやってくれるような人物がいるのか?まさか、正規で申し込むわけじゃないだろう?」
驚いて聞いた高峰に
「まぁ…正規での申し込みではないですね。それにまだ、相手が確実に受けてくれるかどうかも、そして相手にきちんと伝わるかもいまの段階ではわかりません」
千隼が答える。
すぐにシズクが口を挟んだ。
「それって佐原社長経由で黛さんにお願いするってことですよね?」
「シズク、察しがいいな」
「ミヤビさんが俺に差し入れで持ってきてくれたリンゴジュースの成分を調べていたのは確か、状況からして黛さんの可能性が高いって話でしたものね?その成分結果を渡してきたのが佐原社長だったから、とりあえずは社長に打診してみるって感じですね?」
振り返りながら聞いたシズクに千隼は深く頷いた。
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