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少年期編
40 襲撃 迷走 紅
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スイーツを堪能してアルと一緒に店を出た。店員のおにーさんには、お茶のことを根掘り葉掘り聞いてチャノキについての情報もゲットしたし。村を金持ちにする他に、いつか緑茶を開発するという目標もできたっ!ちなみにあのおにーさんは、紅茶師さんだそう。
店を出て、人で賑わう通りを見ると、非日常から現実に戻ってくるね。あ、そうだ。
「ん?どうした?」
「ああ、最近街に出るとスリに絡まれるからさ、髪をおろそうとかなと」
今の私は、背の半ばまである髪を後ろで一つに束ねている。良質な子供の髪は売れるからね。売ること目的で髪を伸ばしてる子はわりと多いよ。ん~、麻の髪紐だから、解くのが面倒~!両手を首の後ろに回して四苦八苦していると…
「!」
明らかに私の左耳を狙ってきた手。咄嗟に躱すが、道のちょっとした段差に足を取られた。髪紐に引っかけた手を慌てて動かしたせいで、髪紐がちぎれて長い髪がぱらりと広がった。
「何をする!!」
アルの怒鳴り声。そして、
「こちらへ…!」
身体を強く後ろに引かれたかと思うと、バタンと目の前で扉が閉まった。
「裏口から」
「助かる!」
短いやりとりであの紅茶師のおにーさんがアルと私を誘導する。襲われたのが店を出たすぐのところだったから、助けてくれたのだ。足早に店内を通り抜け、バックヤードから裏口へ。
「お気をつけて」
「ありがとう!」
家と家との壁同士がくっついているため、外から店の裏口にまわるには、通りをぐるりと遠回りしなければならない。アイツが来る前に村に帰れる。そう、安堵しかけたのだが…
「ッ…!サイラス!上!」
「え?!」
嘘でしょ?!なに?このイヤリングって咄嗟に家一軒よじ登ってもいいくらいに高価なの?!屋根から飛び降りてくる男を呆然と見上げる。
「こっちだ!逃げるぞ!」
グンッと手を引かれて、現実に引き戻される。
「大通りへ!人混みに紛れるよ!」
はぐれないよう互いの手をしっかりと握りしめ、私とアルは大通りの人波に潜り込んだ。こんな人混みに紛れた子供二人を捜し当てるなんて、普通できないはず。
だけど…
悲鳴と怒号に振り返った私たちは、驚きに目を見開いた。少し後ろで人や…馬までもが宙を舞っている。
「何…アレ?」
家畜をぶん投げるなんて、普通の人間にはまずできない芸当だ。そういえばアイツ、店の壁をよじ登って飛び降りたんだよ…。何者だ?いったい…
「サイラス!」
アルの声にハッとする。そうだ、ボーッとしてる場合じゃない。
「アル!この先に広場がある!そこに馬車用の馬が繫がれてる!」
このまま走って逃げてもダメだ。あんなイカれた奴に敵いっこない。馬を盗んで逃げるんだ…!
「こっちだな!」
アルと人混みをかき分け、件の広場を目指す。
「馬に乗ったら、そのまま広場を突き抜けるんだ!門を抜けて市壁沿いに走れば街道に出られる!!」
全力疾走で広場を駆け抜け、厩に繫がれた馬にアルが飛び乗った。私が同じ馬に跨がったのを見て、アルが短刀で馬を繫いでいた綱を断ち切って、馬の腹を蹴った。
◆◆◆
見つけた!あの子供だ!逃がすものか…
《あの方》は、あの子供ごとモルゲンを欲しておられる。あの忌々しい魔除けのイヤリングを奪うか壊すかして、代わりにこのピアスを…《あの方》の傀儡にするべく…
常軌を逸した運動神経で跳躍する男の懐で何かが微かな音をたてる。
ああ、金持ち貴族のくせにケチな男め…!
先程とは相反する感情が揺らめく。
ロクに金も払わず、好き勝手言いやがって…。まあ、いい。代わりにアイツの宝石を盗んでやった。名前はわからんが紅くて大粒の宝石だ…。きっと良い値になるだろう。この仕事……ガキからイヤリングを取りあげたら、この宝石を売って良い飯でも食ってやろう…
◆◆◆
バケモノみたいな男は、まるで体力が無尽蔵にあるかのように追いすがってくる。市壁沿いを街道へ向かって走っていた私たちは、男が猫のように高く跳躍して、壁走りを始めたのを見て、街道の手前で市壁から離れた。今、馬は原野を駆けている。
「クソッ!何なんだ、アイツは?!」
アルが苛立たしげに舌打ちする。こんな原野を猛スピードで走ってくるだけでも異様なのに、私の雷撃やアルの土魔法での攻撃もほとんど効いていない。いや…効いてはいるんだ。ダメージは受けてるっぽい。なのに…ものともせずに追いかけてくる。アイツ、本当に人間?
「サイラス、うまくいくかわからないが…転移魔法を使う」
私の前で手綱を握るアルが言いだした。懐から何か取り出して握りしめたアルは、焦りを滲ませた目で男を振り返った。
「メドラウドの屋敷へなら、何度か成功したこともあるんだが…」
「大丈夫!アルならできるよ!」
自信なさげなアルを私は励ました。転移=ワープでしょ?そんな奥の手があったなんて!
「やってみる…!しっかりつかまれ、」
言うやアルが私をぎゅっと抱き寄せた。
「《水よ!我らが盾となれ》!!」
詠唱と共にアルが後方へ手の中の何かを投げると、男の前に突如激流が現れた。
「三枚の御札かー!?」
「《転移》!!」
アルの声と共に私たちは眩い光に包まれた。
◆◆◆
一瞬の浮遊感の後、トン、と足をついたところは――
睡蓮咲く美しい湖――『悪食の沼』。
アルの転移は成功したようだが、メドラウドには届かなかったようだ。馬も置いてきたみたい。
「なんだ…?ここ」
その異様な冷気に、警戒を露わにアルが私を抱き寄せる。その背を大丈夫だと、ぽんぽんと叩いて、
「湖には近づくなよ」
一言注意して、私は辺りを見回した。あの男の気配はない。ま、一気にここまで来たんだ。当然か。
「ありがとう。助かった」
ニカッとアルに笑いかける。失敗したって顔してるけど、大丈夫だって。ここからなら、村はすぐだ。そう教えれば、アルもようやく強張った顔を緩めた。
「とりあえず、村に帰ろう」
「ああ、そうだな」
アルを促して村へ向かう私は知らなかった。あの男が、私を村の子供と知っていたと。
◆◆◆
一時間ほど森を歩き、村のすぐ手前までやってきた私たち。しかし…
ガサガサガサッ
近くの繁みが揺れたかと思うと、
「サイラス!」
アルが飛びついて庇わなければ、私はアイツに殴られていただろう。
「《土壁》!」
アルが咄嗟に魔法でアイツの足元の土を盛り上げ、転ばせる。その隙に私たちは駆けだした。アルが舌打ちする。
「クソッ!転移使ったから魔力が…!」
転移魔法は魔力を大量消費するらしい。つまり、二度は使えないし、攻撃魔法も数は放てなくなる。ならばと、追ってくる男の顔を狙って私が雷撃を放つも、やはり効いてない。傷つけど構わず駆けてくる。
「無理するな、アル」
アルを補助しながら足場の悪いところを選んで、逃げに逃げる。日頃の鍛錬が生きているね!そして…逃げて逃げて、私たちは再び湖に、『悪食の沼』へと戻ってきた。
「くっ…!何か…」
アルが苦い顔をする。後ろは湖。前はバケモノみたいな男。万事休すだ。こうなったら最終手段、湖に落とすか…。特に足場が悪い湖畔に立つ。その時、
「《炎よ、我らの壁となれ》!!」
アルが懐からまた何かを詠唱と共に男に投げつけた。途端に噴き上がる炎……やっぱ三枚の御札か?!男は突然の炎によろけ、ついに湖畔にバシャンと尻餅をついた。その男の懐から紅い何かがキラリと光ってこぼれ落ちた。
「お…れの…!!」
大事なモノだったのか、水に落ちたソレを拾おうと男が手を伸ばした、直後――
「ギャアアアア!!!」
男の断末魔と共に水中から巨大な蜘蛛が姿を現した。あれは……水蜘蛛?!けど…普通の水蜘蛛は大人の拳くらいの小さな魔物だ。あんなにデカいバケモノじゃないぞ?!男を脚に搦め捕り捕食した水蜘蛛は、続いて私たちに八つの紅い眼を向けた。
「アル!!」
あんなデカい奴に咬まれたら、子供などひとたまりもない。咄嗟にアルを突き飛ばした私の背を、次の瞬間、衝撃が貫いた。
「く…は…」
視界が歪む。喉を迸る熱は何なのか。枯葉の上に散った紅は何なのかを理解する前に。地面がまるでスローモーションのように近づいてきて、私の意識は暗闇の底へ堕ちていった。
店を出て、人で賑わう通りを見ると、非日常から現実に戻ってくるね。あ、そうだ。
「ん?どうした?」
「ああ、最近街に出るとスリに絡まれるからさ、髪をおろそうとかなと」
今の私は、背の半ばまである髪を後ろで一つに束ねている。良質な子供の髪は売れるからね。売ること目的で髪を伸ばしてる子はわりと多いよ。ん~、麻の髪紐だから、解くのが面倒~!両手を首の後ろに回して四苦八苦していると…
「!」
明らかに私の左耳を狙ってきた手。咄嗟に躱すが、道のちょっとした段差に足を取られた。髪紐に引っかけた手を慌てて動かしたせいで、髪紐がちぎれて長い髪がぱらりと広がった。
「何をする!!」
アルの怒鳴り声。そして、
「こちらへ…!」
身体を強く後ろに引かれたかと思うと、バタンと目の前で扉が閉まった。
「裏口から」
「助かる!」
短いやりとりであの紅茶師のおにーさんがアルと私を誘導する。襲われたのが店を出たすぐのところだったから、助けてくれたのだ。足早に店内を通り抜け、バックヤードから裏口へ。
「お気をつけて」
「ありがとう!」
家と家との壁同士がくっついているため、外から店の裏口にまわるには、通りをぐるりと遠回りしなければならない。アイツが来る前に村に帰れる。そう、安堵しかけたのだが…
「ッ…!サイラス!上!」
「え?!」
嘘でしょ?!なに?このイヤリングって咄嗟に家一軒よじ登ってもいいくらいに高価なの?!屋根から飛び降りてくる男を呆然と見上げる。
「こっちだ!逃げるぞ!」
グンッと手を引かれて、現実に引き戻される。
「大通りへ!人混みに紛れるよ!」
はぐれないよう互いの手をしっかりと握りしめ、私とアルは大通りの人波に潜り込んだ。こんな人混みに紛れた子供二人を捜し当てるなんて、普通できないはず。
だけど…
悲鳴と怒号に振り返った私たちは、驚きに目を見開いた。少し後ろで人や…馬までもが宙を舞っている。
「何…アレ?」
家畜をぶん投げるなんて、普通の人間にはまずできない芸当だ。そういえばアイツ、店の壁をよじ登って飛び降りたんだよ…。何者だ?いったい…
「サイラス!」
アルの声にハッとする。そうだ、ボーッとしてる場合じゃない。
「アル!この先に広場がある!そこに馬車用の馬が繫がれてる!」
このまま走って逃げてもダメだ。あんなイカれた奴に敵いっこない。馬を盗んで逃げるんだ…!
「こっちだな!」
アルと人混みをかき分け、件の広場を目指す。
「馬に乗ったら、そのまま広場を突き抜けるんだ!門を抜けて市壁沿いに走れば街道に出られる!!」
全力疾走で広場を駆け抜け、厩に繫がれた馬にアルが飛び乗った。私が同じ馬に跨がったのを見て、アルが短刀で馬を繫いでいた綱を断ち切って、馬の腹を蹴った。
◆◆◆
見つけた!あの子供だ!逃がすものか…
《あの方》は、あの子供ごとモルゲンを欲しておられる。あの忌々しい魔除けのイヤリングを奪うか壊すかして、代わりにこのピアスを…《あの方》の傀儡にするべく…
常軌を逸した運動神経で跳躍する男の懐で何かが微かな音をたてる。
ああ、金持ち貴族のくせにケチな男め…!
先程とは相反する感情が揺らめく。
ロクに金も払わず、好き勝手言いやがって…。まあ、いい。代わりにアイツの宝石を盗んでやった。名前はわからんが紅くて大粒の宝石だ…。きっと良い値になるだろう。この仕事……ガキからイヤリングを取りあげたら、この宝石を売って良い飯でも食ってやろう…
◆◆◆
バケモノみたいな男は、まるで体力が無尽蔵にあるかのように追いすがってくる。市壁沿いを街道へ向かって走っていた私たちは、男が猫のように高く跳躍して、壁走りを始めたのを見て、街道の手前で市壁から離れた。今、馬は原野を駆けている。
「クソッ!何なんだ、アイツは?!」
アルが苛立たしげに舌打ちする。こんな原野を猛スピードで走ってくるだけでも異様なのに、私の雷撃やアルの土魔法での攻撃もほとんど効いていない。いや…効いてはいるんだ。ダメージは受けてるっぽい。なのに…ものともせずに追いかけてくる。アイツ、本当に人間?
「サイラス、うまくいくかわからないが…転移魔法を使う」
私の前で手綱を握るアルが言いだした。懐から何か取り出して握りしめたアルは、焦りを滲ませた目で男を振り返った。
「メドラウドの屋敷へなら、何度か成功したこともあるんだが…」
「大丈夫!アルならできるよ!」
自信なさげなアルを私は励ました。転移=ワープでしょ?そんな奥の手があったなんて!
「やってみる…!しっかりつかまれ、」
言うやアルが私をぎゅっと抱き寄せた。
「《水よ!我らが盾となれ》!!」
詠唱と共にアルが後方へ手の中の何かを投げると、男の前に突如激流が現れた。
「三枚の御札かー!?」
「《転移》!!」
アルの声と共に私たちは眩い光に包まれた。
◆◆◆
一瞬の浮遊感の後、トン、と足をついたところは――
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アルの転移は成功したようだが、メドラウドには届かなかったようだ。馬も置いてきたみたい。
「なんだ…?ここ」
その異様な冷気に、警戒を露わにアルが私を抱き寄せる。その背を大丈夫だと、ぽんぽんと叩いて、
「湖には近づくなよ」
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「ありがとう。助かった」
ニカッとアルに笑いかける。失敗したって顔してるけど、大丈夫だって。ここからなら、村はすぐだ。そう教えれば、アルもようやく強張った顔を緩めた。
「とりあえず、村に帰ろう」
「ああ、そうだな」
アルを促して村へ向かう私は知らなかった。あの男が、私を村の子供と知っていたと。
◆◆◆
一時間ほど森を歩き、村のすぐ手前までやってきた私たち。しかし…
ガサガサガサッ
近くの繁みが揺れたかと思うと、
「サイラス!」
アルが飛びついて庇わなければ、私はアイツに殴られていただろう。
「《土壁》!」
アルが咄嗟に魔法でアイツの足元の土を盛り上げ、転ばせる。その隙に私たちは駆けだした。アルが舌打ちする。
「クソッ!転移使ったから魔力が…!」
転移魔法は魔力を大量消費するらしい。つまり、二度は使えないし、攻撃魔法も数は放てなくなる。ならばと、追ってくる男の顔を狙って私が雷撃を放つも、やはり効いてない。傷つけど構わず駆けてくる。
「無理するな、アル」
アルを補助しながら足場の悪いところを選んで、逃げに逃げる。日頃の鍛錬が生きているね!そして…逃げて逃げて、私たちは再び湖に、『悪食の沼』へと戻ってきた。
「くっ…!何か…」
アルが苦い顔をする。後ろは湖。前はバケモノみたいな男。万事休すだ。こうなったら最終手段、湖に落とすか…。特に足場が悪い湖畔に立つ。その時、
「《炎よ、我らの壁となれ》!!」
アルが懐からまた何かを詠唱と共に男に投げつけた。途端に噴き上がる炎……やっぱ三枚の御札か?!男は突然の炎によろけ、ついに湖畔にバシャンと尻餅をついた。その男の懐から紅い何かがキラリと光ってこぼれ落ちた。
「お…れの…!!」
大事なモノだったのか、水に落ちたソレを拾おうと男が手を伸ばした、直後――
「ギャアアアア!!!」
男の断末魔と共に水中から巨大な蜘蛛が姿を現した。あれは……水蜘蛛?!けど…普通の水蜘蛛は大人の拳くらいの小さな魔物だ。あんなにデカいバケモノじゃないぞ?!男を脚に搦め捕り捕食した水蜘蛛は、続いて私たちに八つの紅い眼を向けた。
「アル!!」
あんなデカい奴に咬まれたら、子供などひとたまりもない。咄嗟にアルを突き飛ばした私の背を、次の瞬間、衝撃が貫いた。
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