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少年期編
41 水底の宮殿
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昔々…
森の縁に盲目の女がおりました。女には、娘が一人おりました。父は娘が産まれる前に出ていったので、おりません。
ある春の日、娘は森に花を摘みに行きました。
それっきり、戻ってきませんでした。
盲目故に、女は娘を探しに行くことができません。ただ、ただ、女は待ち続けました。娘の好きだった子守唄を歌いながら。
おお可哀想なソルヴェイグ
おお憐れなソルヴェイグ
夏が過ぎ冬が来て、いつしか季節はめぐり
森に響くは母の歌声
その娘の名前も今はなく…
◆◆◆
サイラスが蜘蛛のバケモノに咬まれた。驚愕に見開かれた空色の瞳、胸に広がる紅い染み――。華奢な身体が地に倒れる前に、湖から幾本もの白い腕が伸びてきて、サイラスを搦め捕ると、あっという間に湖の中へと連れ去った。それを追うように水蜘蛛も姿を消す。
「ッ!サイラス!!」
我にかえったアルフレッドが湖をのぞきこんだ時には、まるで始めから何もなかったように、凪いだ湖面があるばかり。
「…ッ!サイラスを返せ!!」
拳で水面を殴りつけると、傍に咲いていた睡蓮が白い腕に姿を変えて、アルフレッドに向かって伸びてきた。ぞわりとした寒気が、脅すようにアルフレッドの身体を撫でた。身を侵すような寒気は本能的な恐怖を呼び覚ますに十分だ。それでも――。
逡巡は一瞬。
アルフレッドは己へと伸びてきた白い腕を両手でしっかりと掴んだ。
「…連れて行け。サイラスのところへ!!」
そして、少年の姿は、僅かな水紋を残して湖の中に消えた。
アルフレッドが目を開けると、そこは冷たい石の床だった。
「サイラス?!」
彼女を取り戻さなければ…!
急いで辺りを見回したものの、石の床に白い柱が幾本も等間隔に並んでいるだけ。誰の気配も感じない。上を見上げれば、宵闇のような真っ暗闇。建物の中とも外ともつかない、不思議な空間にアルフレッドはいた。
「湖の中…だよな?」
そう呟いた時、乾いた音に咄嗟にアルフレッドは近くの柱に身を隠した。
(…なんだ?ハッ?!あれは…)
カサカサと不気味な音の源は、先程のバケモノ蜘蛛だった。獲物でも探しているのか、長い脚をあちらにこちらに向け、進む方向を探っているようだ。しばらく柱の陰で息を殺していると、ソレはまたカサカサと音を立ててどこかへいなくなった。
(…行ったか)
ホッと胸をなでおろすアルフレッドだが、
「意気地なし」
ふと聞こえた声にばっと振り返った。
「…?!」
五歳くらいだろうか。栗色の髪をおさげにした幼女が、少し離れた柱の陰からじっとアルフレッドを睨んでいる。
「サアラの代わりにおまえが咬まれればよかったのに…」
憎しみのこもった眼差しは、冷え切った青紫。その表情は、愛らしい幼女の面差しにはあまりにもそぐわないものだった。いったい何が、幼気な幼女に、こんな顔をさせるのだろう。
「サアラ…?それがアイツの本当の名か?」
幼女の前に片膝をついてアルフレッドは尋ねた。サアラだから、サイラスか。安易だな。
「………。」
幼女はむっつりと黙りこんだ。けれど、逃げないところを見ると、話す気がないわけではなさそうだ。
「サアラはどこにいる?俺の大事な友達なんだ。」
怖がらせないよう、できるだけ優しい口調を心がけて話しかけた。
「見つけてどうするの」
「なんとかして…助けたい」
舌っ足らずな幼女に真摯に答える。たぶん…幼女は人間ではない。なんとなくだが察せられた。彼女はきっと、この湖の化身だ。彼女が、サアラを抱えている。
「彼女を助ける方法は」
アルフレッドが言いかけたとき、話し声に反応したのか、こちらに近づくカサコソという足音に、アルフレッドは急いで幼女を抱えて柱の陰に隠れた。
(危ない…)
蜘蛛が去るのを待って、アルフレッドは抱えていた幼女を床におろした。幼女はじっとアルフレッドを見つめ、やがていじけたようにそっぽを向いた。
「そっちにいるんだな」
信じていいかわからないが、アルフレッドは柱の立ち並ぶ回廊の奥に足を進めた。
果てしなく続く回廊を歩く。これほど広い空間なのに、やはり誰もいない。歩いて歩いて…アルフレッドは回廊とは異なる部屋に辿り着いた。
「ここは…」
柱に囲まれたぽっかりと空いた円形の空間―数段の階段の上に、石の椅子がぽつんと置かれていて、そこに…
「サイラス!!」
両目を閉じた見知らぬ女に抱かれて、サイラスが横たわっていた。
◆◆◆
「サイラス!!」
階段を駆け上がろうとしたアルフレッドは、半ばで見えない壁のようなものに弾かれて、階段を転げ落ちた。
「なっ…サイラス!!おいっ!」
空間を取り囲む柱に、アルフレッドの声が反響する。
「サアラはかろうじて生きているの。時を停めているから」
振り返ると、あの幼女が暗い瞳で横たわるサイラスを見上げていた。
「でも…それだけ。この空間を出たら、時が進んでサアラの身体が死んじゃう」
女の膝の上のサイラスは、ぐったりとして顔は青白く、胸も上下していない。瞼は重く落ち、その表情は苦しげだ。彼女の乱れた茶色の髪を、目を閉じた女が緩慢な仕草で梳いてやっていた。
「サイラス…!」
なんとか助けられないのか。このまま、瀕死の状態を保たれたまま、時が停まった空間で――
「エリクサーの雫があれば…治せるのに」
ポツリと幼女が言った。悲しげな眼差しで、サイラスの身体をじっと見上げている。
「エリクサーさえあれば…」
エリクサーの泉は、伝説上のものだ。その水は、いかなる傷も病もたちどころに治し、不老不死の力もあるという。しかし、アルフレッドはそんな古い伝説など知らなかった。だから、幼女にこう言った。
「わかった…。それしか方法がないなら、俺が取ってくる。どうしたら手に入るんだ?その『えりくさー』って」
幼女―ティナは目を見開いた。そんなものあるわけない、と喉まで出かかった。でも…
「あの蜘蛛をやっつけたら、手に入る」
魔が差した。
大切なサアラを守れなかった意気地なしなんか、蜘蛛に喰われて死ねばいい。この男の魂を生贄に捧げたら、あるいは…
けれど、そんなティナの内心は、当然ながらアルフレッドにはわからない。真剣な眼差しで少年は立ち上がり、言った。
「わかった。アレを斃せばいいんだな」
回廊の奥へ去っていく少年の背中を見つめて、ティナは独りごちた。
「愚かな奴。ないんだ…そんなモノ」
◆◆◆
あのバケモノ蜘蛛を斃せば、『えりくさー』が手に入る。サイラスを…サアラの命が助かるのだ。アルフレッドは、慎重に無人の空間の中に蜘蛛の気配を探した。
(どうやってアイツを仕留めるんだ?)
歩きながら考える。アルフレッドの持っている武器は、護身用の短刀が一振りだけだ。相手に投げつけると火炎魔法や水流魔法を発現する魔道具は、蜘蛛に喰われた男に全て使ってしまったから持っていない。他に持っているモノと言えば、父であるノーマンから贈られた魔除けの装身具類。魔法攻撃や精神魔法を弾くイヤリング、魔を祓うネックレスに腕輪、魔物の接近を報せる守り石、目くらまし用の光魔法を込めた指輪。本当にごちゃごちゃとたくさん持っているな、と内心で苦笑した。しかし、今ここで役に立ちそうな物といえば、魔物の接近を報せる守り石くらいだろう。防御に特化したモノでは、攻撃などできるはずがない。
(とにかく、まずこの守り石で奴を探そう。確か、魔物が接近すると色が紅く変わるんだよな…)
確認しようと取り出した守り石の色は、真紅。
「なにっ!?」
真後ろ、巨大な蜘蛛が毒液の滴る牙を剥いて襲いかかってきた。咄嗟にその守り石を投げつけるが、攻撃も防御もできない宝玉は、蜘蛛の脚に跳ね返って床に落ちた途端に粉々になった。
間に合わない…!
牙が目前に迫る。咄嗟に顔を守ろうと手をかざしたアルフレッド。
アアァァァァ!!!
声ともつかない声をあげた蜘蛛に、アルフレッドがギュッと閉じていた目を開けると、眩いばかりの光に、蜘蛛が毛むくじゃらの足をばたつかせていた。目くらまし用の指輪が発動したのだ。
(コイツ…光が嫌いなのか?!)
光に背を向け逃げていく蜘蛛を呆然と見送り、アルフレッドは独りごちた。
森の縁に盲目の女がおりました。女には、娘が一人おりました。父は娘が産まれる前に出ていったので、おりません。
ある春の日、娘は森に花を摘みに行きました。
それっきり、戻ってきませんでした。
盲目故に、女は娘を探しに行くことができません。ただ、ただ、女は待ち続けました。娘の好きだった子守唄を歌いながら。
おお可哀想なソルヴェイグ
おお憐れなソルヴェイグ
夏が過ぎ冬が来て、いつしか季節はめぐり
森に響くは母の歌声
その娘の名前も今はなく…
◆◆◆
サイラスが蜘蛛のバケモノに咬まれた。驚愕に見開かれた空色の瞳、胸に広がる紅い染み――。華奢な身体が地に倒れる前に、湖から幾本もの白い腕が伸びてきて、サイラスを搦め捕ると、あっという間に湖の中へと連れ去った。それを追うように水蜘蛛も姿を消す。
「ッ!サイラス!!」
我にかえったアルフレッドが湖をのぞきこんだ時には、まるで始めから何もなかったように、凪いだ湖面があるばかり。
「…ッ!サイラスを返せ!!」
拳で水面を殴りつけると、傍に咲いていた睡蓮が白い腕に姿を変えて、アルフレッドに向かって伸びてきた。ぞわりとした寒気が、脅すようにアルフレッドの身体を撫でた。身を侵すような寒気は本能的な恐怖を呼び覚ますに十分だ。それでも――。
逡巡は一瞬。
アルフレッドは己へと伸びてきた白い腕を両手でしっかりと掴んだ。
「…連れて行け。サイラスのところへ!!」
そして、少年の姿は、僅かな水紋を残して湖の中に消えた。
アルフレッドが目を開けると、そこは冷たい石の床だった。
「サイラス?!」
彼女を取り戻さなければ…!
急いで辺りを見回したものの、石の床に白い柱が幾本も等間隔に並んでいるだけ。誰の気配も感じない。上を見上げれば、宵闇のような真っ暗闇。建物の中とも外ともつかない、不思議な空間にアルフレッドはいた。
「湖の中…だよな?」
そう呟いた時、乾いた音に咄嗟にアルフレッドは近くの柱に身を隠した。
(…なんだ?ハッ?!あれは…)
カサカサと不気味な音の源は、先程のバケモノ蜘蛛だった。獲物でも探しているのか、長い脚をあちらにこちらに向け、進む方向を探っているようだ。しばらく柱の陰で息を殺していると、ソレはまたカサカサと音を立ててどこかへいなくなった。
(…行ったか)
ホッと胸をなでおろすアルフレッドだが、
「意気地なし」
ふと聞こえた声にばっと振り返った。
「…?!」
五歳くらいだろうか。栗色の髪をおさげにした幼女が、少し離れた柱の陰からじっとアルフレッドを睨んでいる。
「サアラの代わりにおまえが咬まれればよかったのに…」
憎しみのこもった眼差しは、冷え切った青紫。その表情は、愛らしい幼女の面差しにはあまりにもそぐわないものだった。いったい何が、幼気な幼女に、こんな顔をさせるのだろう。
「サアラ…?それがアイツの本当の名か?」
幼女の前に片膝をついてアルフレッドは尋ねた。サアラだから、サイラスか。安易だな。
「………。」
幼女はむっつりと黙りこんだ。けれど、逃げないところを見ると、話す気がないわけではなさそうだ。
「サアラはどこにいる?俺の大事な友達なんだ。」
怖がらせないよう、できるだけ優しい口調を心がけて話しかけた。
「見つけてどうするの」
「なんとかして…助けたい」
舌っ足らずな幼女に真摯に答える。たぶん…幼女は人間ではない。なんとなくだが察せられた。彼女はきっと、この湖の化身だ。彼女が、サアラを抱えている。
「彼女を助ける方法は」
アルフレッドが言いかけたとき、話し声に反応したのか、こちらに近づくカサコソという足音に、アルフレッドは急いで幼女を抱えて柱の陰に隠れた。
(危ない…)
蜘蛛が去るのを待って、アルフレッドは抱えていた幼女を床におろした。幼女はじっとアルフレッドを見つめ、やがていじけたようにそっぽを向いた。
「そっちにいるんだな」
信じていいかわからないが、アルフレッドは柱の立ち並ぶ回廊の奥に足を進めた。
果てしなく続く回廊を歩く。これほど広い空間なのに、やはり誰もいない。歩いて歩いて…アルフレッドは回廊とは異なる部屋に辿り着いた。
「ここは…」
柱に囲まれたぽっかりと空いた円形の空間―数段の階段の上に、石の椅子がぽつんと置かれていて、そこに…
「サイラス!!」
両目を閉じた見知らぬ女に抱かれて、サイラスが横たわっていた。
◆◆◆
「サイラス!!」
階段を駆け上がろうとしたアルフレッドは、半ばで見えない壁のようなものに弾かれて、階段を転げ落ちた。
「なっ…サイラス!!おいっ!」
空間を取り囲む柱に、アルフレッドの声が反響する。
「サアラはかろうじて生きているの。時を停めているから」
振り返ると、あの幼女が暗い瞳で横たわるサイラスを見上げていた。
「でも…それだけ。この空間を出たら、時が進んでサアラの身体が死んじゃう」
女の膝の上のサイラスは、ぐったりとして顔は青白く、胸も上下していない。瞼は重く落ち、その表情は苦しげだ。彼女の乱れた茶色の髪を、目を閉じた女が緩慢な仕草で梳いてやっていた。
「サイラス…!」
なんとか助けられないのか。このまま、瀕死の状態を保たれたまま、時が停まった空間で――
「エリクサーの雫があれば…治せるのに」
ポツリと幼女が言った。悲しげな眼差しで、サイラスの身体をじっと見上げている。
「エリクサーさえあれば…」
エリクサーの泉は、伝説上のものだ。その水は、いかなる傷も病もたちどころに治し、不老不死の力もあるという。しかし、アルフレッドはそんな古い伝説など知らなかった。だから、幼女にこう言った。
「わかった…。それしか方法がないなら、俺が取ってくる。どうしたら手に入るんだ?その『えりくさー』って」
幼女―ティナは目を見開いた。そんなものあるわけない、と喉まで出かかった。でも…
「あの蜘蛛をやっつけたら、手に入る」
魔が差した。
大切なサアラを守れなかった意気地なしなんか、蜘蛛に喰われて死ねばいい。この男の魂を生贄に捧げたら、あるいは…
けれど、そんなティナの内心は、当然ながらアルフレッドにはわからない。真剣な眼差しで少年は立ち上がり、言った。
「わかった。アレを斃せばいいんだな」
回廊の奥へ去っていく少年の背中を見つめて、ティナは独りごちた。
「愚かな奴。ないんだ…そんなモノ」
◆◆◆
あのバケモノ蜘蛛を斃せば、『えりくさー』が手に入る。サイラスを…サアラの命が助かるのだ。アルフレッドは、慎重に無人の空間の中に蜘蛛の気配を探した。
(どうやってアイツを仕留めるんだ?)
歩きながら考える。アルフレッドの持っている武器は、護身用の短刀が一振りだけだ。相手に投げつけると火炎魔法や水流魔法を発現する魔道具は、蜘蛛に喰われた男に全て使ってしまったから持っていない。他に持っているモノと言えば、父であるノーマンから贈られた魔除けの装身具類。魔法攻撃や精神魔法を弾くイヤリング、魔を祓うネックレスに腕輪、魔物の接近を報せる守り石、目くらまし用の光魔法を込めた指輪。本当にごちゃごちゃとたくさん持っているな、と内心で苦笑した。しかし、今ここで役に立ちそうな物といえば、魔物の接近を報せる守り石くらいだろう。防御に特化したモノでは、攻撃などできるはずがない。
(とにかく、まずこの守り石で奴を探そう。確か、魔物が接近すると色が紅く変わるんだよな…)
確認しようと取り出した守り石の色は、真紅。
「なにっ!?」
真後ろ、巨大な蜘蛛が毒液の滴る牙を剥いて襲いかかってきた。咄嗟にその守り石を投げつけるが、攻撃も防御もできない宝玉は、蜘蛛の脚に跳ね返って床に落ちた途端に粉々になった。
間に合わない…!
牙が目前に迫る。咄嗟に顔を守ろうと手をかざしたアルフレッド。
アアァァァァ!!!
声ともつかない声をあげた蜘蛛に、アルフレッドがギュッと閉じていた目を開けると、眩いばかりの光に、蜘蛛が毛むくじゃらの足をばたつかせていた。目くらまし用の指輪が発動したのだ。
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