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踏み出す一歩
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「赤ちゃん可愛かったね!」
「そうだね」
病室を出てからも興奮冷めやらぬといった感じで言う菜穂に、理恵子も相槌を打つ。
今日は菜穂と一緒に、義弟である幸助の妻が第一子を出産した病院までお見舞いに来ている。
産まれたのは可愛い男の子で、ガラス越しに見た眠っている赤ちゃんに心が癒された。
母子ともに健康だが、帝王切開だったのでもう少し入院が必要らしい。
手続き中の幸助を待つため、今は中庭のベンチに座っているところだ。
舞と話をしたあの日の夜。
幸助に電話をして義母のことを話すと、近々会えないか?と提案された。
『ごめん。知らなかったとはいえ、今まで母さんのことを理恵ちゃんに押し付けて、本当に申し訳ないと思っている。これからのこと、ちゃんと話したいから会って話せないかな?』
面識があった幸助の妻からも『産まれたばかりの赤ちゃんの顔を見に来てほしい』と言われ、お言葉に甘えてお祝いを持ってやって来たというわけだ。
「お待たせ、理恵ちゃん。行こうか」
受付から戻ってきた幸助の声で、ベンチから立ち上がる。
幸助の車で向かったのは病院からほど近いショッピングモール。
いくら義弟といえど、妻の留守中に自宅に上がり込むわけにはいかない。
ショッピングモール内のレストランで昼食を取りながら話すことにしたのだ。
席につくなり、幸助が鞄から出したのは数枚のパンフレット。
「単刀直入に言うと、母さんにはここに入所してもらおうと思っている」
「サービス付き高齢者向け住宅?」
『サービス付き高齢者向け住宅』は、理恵子が働いている『特別養護老人ホーム』とは違う。
理恵子の職場は、介護認定を受けた自立が難しい高齢者を支援するための施設だが、義母が入る予定の施設は、自立できる高齢者向けの、例えるならば「お年寄りが集まる寮」みたいなものだ。
個々の部屋にはキッチンやトイレ、シャワー室もついていて、プライベートは守られつつ、食堂やお風呂などの共有場所で他の入居者との交流も図れる。
だが、お金を自由に使えないし、外出もある程度制限されるというデメリットもある。
「どうせ、いま母さんが住んでいるのも賃貸だし、月々払っている家賃より少し割高なだけで、食事は用意してくれることも出来るし、体調不良の時もすぐに医者に診てもらえるしね」
「でも、お義母さんは嫌がるんじゃ…」
信也が亡くなってすぐの頃、幸助からそういう話が出ていたが、義母に「慣れ親しんだ家を離れたくない」と大反対されたので、今回も同じ結果になるのではと不安になる。
「それは俺が説得するから大丈夫だよ。っていうか、もっと早くこうするべきだったって、理恵ちゃんから話を聞いた時に反省した。まさか生活費以上のお金を理恵ちゃんに要求していたなんて。謝ってすむ話じゃないけど、本当に申し訳ない」
何度目かわからない謝罪に、理恵子は首を横にふる。
「いや。私が勝手に隠して、言われるがままお金を渡してたのが悪いから」
「あの人がああいう人だって知っていて、理恵ちゃんに押し付けた俺が悪いんだ。嫌な思い、たくさんさせたよね。…なんでもっと早く言ってくれなかったの?」
それは、責めるというより単純に心配している言い方だった。
「信也さんから、幸助君とお義母さんは仲が悪いって聞いていたし、今は奥さんが赤ちゃん産んだばかりだから、あまり余計なことを考えさせたくないなって思っちゃって…」
すると幸助は、はぁっとため息をついて言った。
「夫婦は似るって言うけどさ、理恵ちゃんのそういうなんでも一人で背負おうとするところ、本当に兄貴にそっくりだよ。兄貴もいつも、「長男の俺がやらなきゃ」って、生活費や俺の専門学校のお金も稼いでくれて。自分は大学への進学を諦めて就職したり。責任感がありすぎるんだよ。兄貴も、理恵ちゃんも。これからはちゃんと頼って欲しい。俺が言えたことじゃないけど、理恵ちゃんも自分の人生を考えていいんだよ」
(私の人生…)
幸助の言葉に、頭に過ったのは菜穂と蔵上の笑顔。
(そうだ。私も一歩、踏み出さないと…)
「じゃあ、お願いします」
幸助の言葉がすんなり胸に落ちて、理恵子はようやく頷いた。
話し合いを終えてレストランを出ようとした時、会計近くの席に座る人物を見て、菜穂が声をあげた。
「あ、そうや君だ!」
「え?」
振り返ると、確かにボックス席に座る男女4人のうちの一人が蔵上だった。
(え?なんでここに!?)
いつも行くショッピングモールからかなり離れたこの場所で、まさか会うとは思わなかった。
理恵子も驚いたが向こうも驚いたらしく、こっちを見て目を見開いている。
一緒に居る男女は、少し派手だった。
蔵上の隣に座るのは明るい茶髪にピアスをした黒いTシャツの男性。
その正面にいるのは、ゆるいウェーブの茶髪をアップにし、大きなイヤリングをして、ベージュの肩だしトップスを着た女性。
蔵上の正面に座るのは、ストレートヘアを肩で切りそろえ、ピンクの半袖サマーニットを着た女性。
どの人物も、蔵上と同年代に見えるが何の集まりだろうか。
男性2名に女性2名なんて、ダブルデートか合コンにも見えなくはないが、蔵上に限ってそんなことはないと信じたい。
若い雰囲気に気後れして逃げたかったのに、菜穂が止める間もなく駆け寄ってしまった。
「そうや君もご飯を食べに来たの?菜穂はね、さっき、病院で赤ちゃん見てきたんだー」
「ああ。先週言ってたやつ、この辺だったんだね。可愛かった?」
「うん!男の子の赤ちゃんだったよ!ずっと寝てた!」
どうしてこの雰囲気でそんな和やかな話ができるのだろうか。
好奇心を含んだ周囲の視線に耐え切れなくなって、すぐに菜穂の手を引く。
「邪魔してごめんなさい。菜穂、おいで」
「じゃあまたね、菜穂ちゃん。…理恵子さんも。会えて嬉しかったです。今夜また電話しますね」
「っ」
(何でそういう余計なことを言うかな、この人は!)
愛しそうに目を細めて言われたそのセリフは、誰がどう聞いても恋人に言うものだ。
蔵上の意味深な発言に、好奇の視線が強まる。
「な、菜穂。行こう!」
「じゃあね!またうちに遊びにきてね。そうや君」
(はぁ。最悪)
逃げるようにして店を出たところで、隣に居た幸助がニヤニヤと笑いながら言った。
「ねぇねぇ。さっきのイケメン、理恵ちゃんの彼氏?」
「はぁっ!?ち、違うから!全然違うから!ほら。私、友達の同人サークルの声優をやってるって話したでしょ?そこで同じように声優をやってるただの仲間!さっきの言葉も深い意味なんかなくて、えっと…」
弁解しようと一生懸命喋ったのが逆効果だったらしい。
「必死なのが逆に怪しいんですけど」
「ちょっと、幸助君!」
「まぁ、いいんじゃない?俺は反対しないよ。遊ばれてたら許せないけど、あの様子を見る限りは大丈夫そうだし」
「だからそんなんじゃないって!」
「はいはい」
(もう!面白がってるんだから!)
ニヤニヤ笑う幸助に、理恵子は深いため息をついた。
「そうだね」
病室を出てからも興奮冷めやらぬといった感じで言う菜穂に、理恵子も相槌を打つ。
今日は菜穂と一緒に、義弟である幸助の妻が第一子を出産した病院までお見舞いに来ている。
産まれたのは可愛い男の子で、ガラス越しに見た眠っている赤ちゃんに心が癒された。
母子ともに健康だが、帝王切開だったのでもう少し入院が必要らしい。
手続き中の幸助を待つため、今は中庭のベンチに座っているところだ。
舞と話をしたあの日の夜。
幸助に電話をして義母のことを話すと、近々会えないか?と提案された。
『ごめん。知らなかったとはいえ、今まで母さんのことを理恵ちゃんに押し付けて、本当に申し訳ないと思っている。これからのこと、ちゃんと話したいから会って話せないかな?』
面識があった幸助の妻からも『産まれたばかりの赤ちゃんの顔を見に来てほしい』と言われ、お言葉に甘えてお祝いを持ってやって来たというわけだ。
「お待たせ、理恵ちゃん。行こうか」
受付から戻ってきた幸助の声で、ベンチから立ち上がる。
幸助の車で向かったのは病院からほど近いショッピングモール。
いくら義弟といえど、妻の留守中に自宅に上がり込むわけにはいかない。
ショッピングモール内のレストランで昼食を取りながら話すことにしたのだ。
席につくなり、幸助が鞄から出したのは数枚のパンフレット。
「単刀直入に言うと、母さんにはここに入所してもらおうと思っている」
「サービス付き高齢者向け住宅?」
『サービス付き高齢者向け住宅』は、理恵子が働いている『特別養護老人ホーム』とは違う。
理恵子の職場は、介護認定を受けた自立が難しい高齢者を支援するための施設だが、義母が入る予定の施設は、自立できる高齢者向けの、例えるならば「お年寄りが集まる寮」みたいなものだ。
個々の部屋にはキッチンやトイレ、シャワー室もついていて、プライベートは守られつつ、食堂やお風呂などの共有場所で他の入居者との交流も図れる。
だが、お金を自由に使えないし、外出もある程度制限されるというデメリットもある。
「どうせ、いま母さんが住んでいるのも賃貸だし、月々払っている家賃より少し割高なだけで、食事は用意してくれることも出来るし、体調不良の時もすぐに医者に診てもらえるしね」
「でも、お義母さんは嫌がるんじゃ…」
信也が亡くなってすぐの頃、幸助からそういう話が出ていたが、義母に「慣れ親しんだ家を離れたくない」と大反対されたので、今回も同じ結果になるのではと不安になる。
「それは俺が説得するから大丈夫だよ。っていうか、もっと早くこうするべきだったって、理恵ちゃんから話を聞いた時に反省した。まさか生活費以上のお金を理恵ちゃんに要求していたなんて。謝ってすむ話じゃないけど、本当に申し訳ない」
何度目かわからない謝罪に、理恵子は首を横にふる。
「いや。私が勝手に隠して、言われるがままお金を渡してたのが悪いから」
「あの人がああいう人だって知っていて、理恵ちゃんに押し付けた俺が悪いんだ。嫌な思い、たくさんさせたよね。…なんでもっと早く言ってくれなかったの?」
それは、責めるというより単純に心配している言い方だった。
「信也さんから、幸助君とお義母さんは仲が悪いって聞いていたし、今は奥さんが赤ちゃん産んだばかりだから、あまり余計なことを考えさせたくないなって思っちゃって…」
すると幸助は、はぁっとため息をついて言った。
「夫婦は似るって言うけどさ、理恵ちゃんのそういうなんでも一人で背負おうとするところ、本当に兄貴にそっくりだよ。兄貴もいつも、「長男の俺がやらなきゃ」って、生活費や俺の専門学校のお金も稼いでくれて。自分は大学への進学を諦めて就職したり。責任感がありすぎるんだよ。兄貴も、理恵ちゃんも。これからはちゃんと頼って欲しい。俺が言えたことじゃないけど、理恵ちゃんも自分の人生を考えていいんだよ」
(私の人生…)
幸助の言葉に、頭に過ったのは菜穂と蔵上の笑顔。
(そうだ。私も一歩、踏み出さないと…)
「じゃあ、お願いします」
幸助の言葉がすんなり胸に落ちて、理恵子はようやく頷いた。
話し合いを終えてレストランを出ようとした時、会計近くの席に座る人物を見て、菜穂が声をあげた。
「あ、そうや君だ!」
「え?」
振り返ると、確かにボックス席に座る男女4人のうちの一人が蔵上だった。
(え?なんでここに!?)
いつも行くショッピングモールからかなり離れたこの場所で、まさか会うとは思わなかった。
理恵子も驚いたが向こうも驚いたらしく、こっちを見て目を見開いている。
一緒に居る男女は、少し派手だった。
蔵上の隣に座るのは明るい茶髪にピアスをした黒いTシャツの男性。
その正面にいるのは、ゆるいウェーブの茶髪をアップにし、大きなイヤリングをして、ベージュの肩だしトップスを着た女性。
蔵上の正面に座るのは、ストレートヘアを肩で切りそろえ、ピンクの半袖サマーニットを着た女性。
どの人物も、蔵上と同年代に見えるが何の集まりだろうか。
男性2名に女性2名なんて、ダブルデートか合コンにも見えなくはないが、蔵上に限ってそんなことはないと信じたい。
若い雰囲気に気後れして逃げたかったのに、菜穂が止める間もなく駆け寄ってしまった。
「そうや君もご飯を食べに来たの?菜穂はね、さっき、病院で赤ちゃん見てきたんだー」
「ああ。先週言ってたやつ、この辺だったんだね。可愛かった?」
「うん!男の子の赤ちゃんだったよ!ずっと寝てた!」
どうしてこの雰囲気でそんな和やかな話ができるのだろうか。
好奇心を含んだ周囲の視線に耐え切れなくなって、すぐに菜穂の手を引く。
「邪魔してごめんなさい。菜穂、おいで」
「じゃあまたね、菜穂ちゃん。…理恵子さんも。会えて嬉しかったです。今夜また電話しますね」
「っ」
(何でそういう余計なことを言うかな、この人は!)
愛しそうに目を細めて言われたそのセリフは、誰がどう聞いても恋人に言うものだ。
蔵上の意味深な発言に、好奇の視線が強まる。
「な、菜穂。行こう!」
「じゃあね!またうちに遊びにきてね。そうや君」
(はぁ。最悪)
逃げるようにして店を出たところで、隣に居た幸助がニヤニヤと笑いながら言った。
「ねぇねぇ。さっきのイケメン、理恵ちゃんの彼氏?」
「はぁっ!?ち、違うから!全然違うから!ほら。私、友達の同人サークルの声優をやってるって話したでしょ?そこで同じように声優をやってるただの仲間!さっきの言葉も深い意味なんかなくて、えっと…」
弁解しようと一生懸命喋ったのが逆効果だったらしい。
「必死なのが逆に怪しいんですけど」
「ちょっと、幸助君!」
「まぁ、いいんじゃない?俺は反対しないよ。遊ばれてたら許せないけど、あの様子を見る限りは大丈夫そうだし」
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「はいはい」
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