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彼の嘘
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レストランを出てからは、奥さんに買い物を頼まれたという幸助に付き合って、ベビー用品売り場に立ち寄る。
久しぶりに赤ちゃん用品を見るのが嬉しくて、結構長い時間買い物を楽しんだ。
そのあと、幸助をフードコートで待たせて、菜穂と一緒に女子トイレに向かう。
まだ1人トイレに慣れていない菜穂を待つため、トイレ前の廊下でスマホを見ていると、パウダールームの方から女性の声が聞こえた。
「さっきの『理恵子さん』ってあれでしょ?草哉君の…」
聞こえてきた自分と蔵上の名前に思わず反応する。
ちらりと見ると、先ほどレストランで蔵上と一緒にいた、ピンクニットと肩だしベージュの女性二人の背中が見えた。
これ以上覗き込めば相手にも見えてしまうので、息を潜めて耳をすませる。
「…って、草哉君も言ってたけど」
「ね。…あんなおばさん…迷惑だって…」
(え?私の事「おばさん」「迷惑」だって、蔵上君が言ってたの?)
途切れ途切れだが聞こえた言葉にさぁっと血の気が引く。
(いや、まさか。そんなはずはない。蔵上君に限ってそんなこと…)
確かに表面は友好的でありながら、影でひどいことを言う人もたくさんいるし、そういう年下男子とも会ったことはあるが彼は違う。
少なくともこの数ヶ月で見てきた蔵上は、理恵子だけでなく菜穂にも優しく、いつも優しく寄り添ってくれた。
そんなひどいことを言うわけがない。
聞き間違えだろうとその場を去ろうとした時、今度はハッキリとその言葉が耳に届いた。
「笑えるよね。勘違いしてて」
思わず立ち止まって、彼女たちを振り返る。
(…勘違い?私が?何を…)
だが彼女たちのメイクが終わって立ち上がったのが見えて、慌ててその場を離れて自動販売機の影に隠れた。
自分の事ではないかもしれない。
聞き間違いかもしれない。
だが、心にモヤがかかったような、嫌な感情が生まれたのを感じた。
トイレから出て来た菜穂とフードコートに行くと、待っているはずの席になぜか幸助がいなかった。
その代わりにその席に座っていたのは、先ほどレストランで蔵上と一緒だった、明るい茶髪の男性だ。
幸助を探してきょろきょろしていると、彼が笑顔で声をかけてきた。
「この席に座ってた人なら、草哉が連れて行っちゃいましたよ」
「え?」
「すぐ戻るって言っていたから、もう来るんじゃないかな。俺、伝言係を頼まれて」
「…はぁ。そうですか…」
目の前の知らない男性の存在より、二人の行方のほうが気になる。
(どうして蔵上君が幸助君と?二人は面識がないはずなのに…)
「…それより、あなたは戸崎先輩ですよね?」
「え、そう…ですけど」
明るい茶髪の男性の口から出てきたのは、結婚前の理恵子の旧姓だ。
昔の知り合いだろうかと思った時、彼は鞄から一枚の写真を取り出して机の上に置きながら言った。
「俺、草哉の友達で、村田大地っていいます。俺たち、一度会った事あるんですけど、覚えてますか?9年前、戸崎先輩たち、うちの学校…K高校演劇部の演技指導に来てくれましたよね?」
(K高校って、確か…あの時の…)
それは、忘れもしない。
『あんなおばさんの喘ぎ声、想像しただけで無理』
そんな心無い言葉を投げかけて理恵子を年下嫌いにした元凶のいる高校だ。
(嫌なこと思い出しちゃった。この人はあの時の人じゃないよね)
じっと彼を見るが、やはり見覚えはない。
9年も前の人物の顔なんてはっきりとは覚えていないが、それでもなんとなく違うのはわかる。
すると彼が鞄から1枚の写真を出して、テーブルに置いた。
「これ、その時の集合写真です。今日たまたま持ってきてたので。あ、ちなみに先生の隣に座っているツーブロックが俺です」
そこには若かりし頃の理恵子と舞、そしてK高校の演劇部の生徒たちが写っている。
すると隣にいた菜穂がテーブルを覗き込んで写真を見た。
「なほも見る!あ、これママでしょ?可愛いね!」
「ねー。可愛いよね。この時の先輩、茶髪のボブがすごく似合ってましたよね。あ、今も素敵ですよ」
ニコニコと言われて居心地が悪くなる。
こういうホストみたいなタイプは苦手だ。
「ちなみに、俺は今、都内で美容師をやってるんです。これ、名刺です。よかったら予約して来てくださいね」
「はぁ」
ホストかと思ったら美容師だったらしい。
ちゃっかりと営業されて、言われるがまま名刺を受け取っていると、写真を見ていた菜穂がある人物を指さして言った。
「あ、そうや君だ!」
「え?」
そんなはずはない。
だって彼は高校時代はバスケ部だと言っていた。
だけど、菜穂の指さした先を見て、村田は笑いながら言った。
「すごい。正解!よくわかったね。あいつ、今と全然見た目が違うのに」
「わかるよ。だって、鼻と口の形が一緒だもん」
(え、嘘でしょ?だって、この人…)
菜穂が指をさしたのは、理恵子の隣に映る眼鏡の少年。
それは忘れたくても忘れられない過去のトラウマの元凶。
表ではニコニコと『あなたに会えてよかったです』なんて言っていたのに、裏では『あんなおばさんの喘ぎ声、想像するだけで無理』と言っていた、表裏の激しい年下男子。
「トミやん、君…」
記憶の中の名前をぽつりと呟く。
「そうそう。よく覚えてますね。草哉と俺は中学からの幼馴染なんですけど、あいつ一時期『トミやん』って呼ばれてて。由来は確か、『草哉』って名前から、『そうやといえばトム・ソーヤじゃない?』って誰かが言って、『トム』から変化して、『トミやん』になったとか。今考えるとアホですけど、高校生の考えるあだ名ってそんなもんですよね」
(…蔵上君があの時の?…だって、そんなこと一言も…。え、もしかして私のこと騙してた?…向こうは絶対に私に気付いてたよね?え、なんで?)
村田の言葉が耳に入ってこない。
怒りなのか驚きなのか悲しみなのか自分でもわからない感情が、心の中に渦巻く。
「おまたせ、理恵ちゃん」
戻ってきた幸助の声ではっと我に返り、とっさに写真を鞄の中に入れる。
見上げると、幸助の後ろには蔵上が立っていた。
情報量の多さにまだ理解が追いつかず、蔵上の顔を見られない。
「じゃあ、幸助さん。また」
「うん。蔵上君、ありがとう。あの事、よろしくね」
いつの間に仲良くなったのだろうか。
でも、二人の関係よりも気になるのは…。
(どうして前に会ったことがあるって言ってくれなかったんだろう)
何がショックだったって、彼が自分の正体を黙っていたことだ。
今までいくらでも言う機会はあったはずなのに。
『笑えるよね。勘違いしてて』
ふと、パウダールームの女性二人の言葉が思い出される。
(もしかして私、彼にずっと騙されていた?)
それはまるで、白いシャツに一滴の墨が落ち、じわじわと広がっていくのを止められずにただ見ているだけのような、そんな気持ち悪い感情だった。
久しぶりに赤ちゃん用品を見るのが嬉しくて、結構長い時間買い物を楽しんだ。
そのあと、幸助をフードコートで待たせて、菜穂と一緒に女子トイレに向かう。
まだ1人トイレに慣れていない菜穂を待つため、トイレ前の廊下でスマホを見ていると、パウダールームの方から女性の声が聞こえた。
「さっきの『理恵子さん』ってあれでしょ?草哉君の…」
聞こえてきた自分と蔵上の名前に思わず反応する。
ちらりと見ると、先ほどレストランで蔵上と一緒にいた、ピンクニットと肩だしベージュの女性二人の背中が見えた。
これ以上覗き込めば相手にも見えてしまうので、息を潜めて耳をすませる。
「…って、草哉君も言ってたけど」
「ね。…あんなおばさん…迷惑だって…」
(え?私の事「おばさん」「迷惑」だって、蔵上君が言ってたの?)
途切れ途切れだが聞こえた言葉にさぁっと血の気が引く。
(いや、まさか。そんなはずはない。蔵上君に限ってそんなこと…)
確かに表面は友好的でありながら、影でひどいことを言う人もたくさんいるし、そういう年下男子とも会ったことはあるが彼は違う。
少なくともこの数ヶ月で見てきた蔵上は、理恵子だけでなく菜穂にも優しく、いつも優しく寄り添ってくれた。
そんなひどいことを言うわけがない。
聞き間違えだろうとその場を去ろうとした時、今度はハッキリとその言葉が耳に届いた。
「笑えるよね。勘違いしてて」
思わず立ち止まって、彼女たちを振り返る。
(…勘違い?私が?何を…)
だが彼女たちのメイクが終わって立ち上がったのが見えて、慌ててその場を離れて自動販売機の影に隠れた。
自分の事ではないかもしれない。
聞き間違いかもしれない。
だが、心にモヤがかかったような、嫌な感情が生まれたのを感じた。
トイレから出て来た菜穂とフードコートに行くと、待っているはずの席になぜか幸助がいなかった。
その代わりにその席に座っていたのは、先ほどレストランで蔵上と一緒だった、明るい茶髪の男性だ。
幸助を探してきょろきょろしていると、彼が笑顔で声をかけてきた。
「この席に座ってた人なら、草哉が連れて行っちゃいましたよ」
「え?」
「すぐ戻るって言っていたから、もう来るんじゃないかな。俺、伝言係を頼まれて」
「…はぁ。そうですか…」
目の前の知らない男性の存在より、二人の行方のほうが気になる。
(どうして蔵上君が幸助君と?二人は面識がないはずなのに…)
「…それより、あなたは戸崎先輩ですよね?」
「え、そう…ですけど」
明るい茶髪の男性の口から出てきたのは、結婚前の理恵子の旧姓だ。
昔の知り合いだろうかと思った時、彼は鞄から一枚の写真を取り出して机の上に置きながら言った。
「俺、草哉の友達で、村田大地っていいます。俺たち、一度会った事あるんですけど、覚えてますか?9年前、戸崎先輩たち、うちの学校…K高校演劇部の演技指導に来てくれましたよね?」
(K高校って、確か…あの時の…)
それは、忘れもしない。
『あんなおばさんの喘ぎ声、想像しただけで無理』
そんな心無い言葉を投げかけて理恵子を年下嫌いにした元凶のいる高校だ。
(嫌なこと思い出しちゃった。この人はあの時の人じゃないよね)
じっと彼を見るが、やはり見覚えはない。
9年も前の人物の顔なんてはっきりとは覚えていないが、それでもなんとなく違うのはわかる。
すると彼が鞄から1枚の写真を出して、テーブルに置いた。
「これ、その時の集合写真です。今日たまたま持ってきてたので。あ、ちなみに先生の隣に座っているツーブロックが俺です」
そこには若かりし頃の理恵子と舞、そしてK高校の演劇部の生徒たちが写っている。
すると隣にいた菜穂がテーブルを覗き込んで写真を見た。
「なほも見る!あ、これママでしょ?可愛いね!」
「ねー。可愛いよね。この時の先輩、茶髪のボブがすごく似合ってましたよね。あ、今も素敵ですよ」
ニコニコと言われて居心地が悪くなる。
こういうホストみたいなタイプは苦手だ。
「ちなみに、俺は今、都内で美容師をやってるんです。これ、名刺です。よかったら予約して来てくださいね」
「はぁ」
ホストかと思ったら美容師だったらしい。
ちゃっかりと営業されて、言われるがまま名刺を受け取っていると、写真を見ていた菜穂がある人物を指さして言った。
「あ、そうや君だ!」
「え?」
そんなはずはない。
だって彼は高校時代はバスケ部だと言っていた。
だけど、菜穂の指さした先を見て、村田は笑いながら言った。
「すごい。正解!よくわかったね。あいつ、今と全然見た目が違うのに」
「わかるよ。だって、鼻と口の形が一緒だもん」
(え、嘘でしょ?だって、この人…)
菜穂が指をさしたのは、理恵子の隣に映る眼鏡の少年。
それは忘れたくても忘れられない過去のトラウマの元凶。
表ではニコニコと『あなたに会えてよかったです』なんて言っていたのに、裏では『あんなおばさんの喘ぎ声、想像するだけで無理』と言っていた、表裏の激しい年下男子。
「トミやん、君…」
記憶の中の名前をぽつりと呟く。
「そうそう。よく覚えてますね。草哉と俺は中学からの幼馴染なんですけど、あいつ一時期『トミやん』って呼ばれてて。由来は確か、『草哉』って名前から、『そうやといえばトム・ソーヤじゃない?』って誰かが言って、『トム』から変化して、『トミやん』になったとか。今考えるとアホですけど、高校生の考えるあだ名ってそんなもんですよね」
(…蔵上君があの時の?…だって、そんなこと一言も…。え、もしかして私のこと騙してた?…向こうは絶対に私に気付いてたよね?え、なんで?)
村田の言葉が耳に入ってこない。
怒りなのか驚きなのか悲しみなのか自分でもわからない感情が、心の中に渦巻く。
「おまたせ、理恵ちゃん」
戻ってきた幸助の声ではっと我に返り、とっさに写真を鞄の中に入れる。
見上げると、幸助の後ろには蔵上が立っていた。
情報量の多さにまだ理解が追いつかず、蔵上の顔を見られない。
「じゃあ、幸助さん。また」
「うん。蔵上君、ありがとう。あの事、よろしくね」
いつの間に仲良くなったのだろうか。
でも、二人の関係よりも気になるのは…。
(どうして前に会ったことがあるって言ってくれなかったんだろう)
何がショックだったって、彼が自分の正体を黙っていたことだ。
今までいくらでも言う機会はあったはずなのに。
『笑えるよね。勘違いしてて』
ふと、パウダールームの女性二人の言葉が思い出される。
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