上 下
2 / 15

9月1日、釧路にて「昨日の出会いのご報告。今日は納沙布岬へ!」

しおりを挟む
『自由時間720hours~北の大地ののんびりコラム~②』

9月1日、釧路にて「昨日の出会いのご報告。今日は納沙布岬へ!」

昨日は、1日中雨でした。しとしとと降り続ける雨の中、まずは国道235号線で南東へ襟裳岬を目指しスタートしました。
日差しがないので大阪で言うと3月ごろの気温って感じです。
エンデューロジャケットにカッパでちょうどいい感じ(?)。

A先生が貸してくれた、防水グローブとブーツカバーもあり、濡れるのは顔だけ。
今日行く、根室は気温15度を割る予報なので、早く雨は上がってほしい。
昼前には晴れそうな予報なんだけどね。

ちなみに、今はホテルです。
いきなりキャンプやめて「ひよったな」!ってお叱り受けそうですが、実は、昨日、霧の襟裳岬を過ぎて釧路に向けて渚100選の百人浜を走ってるときに、路肩に工具らしきもの広げて止まってたバイクがあって気になってUターンして戻ったんですよ。

大阪ナンバーの「隼」でした。
めっちゃ怖そうな髭のおじさん・・・。
ものの見事に前タイヤがパンク!
グーグルで調べると、最短のバイク屋まで70キロ。
何回電話してもコールのみ・・・。
休みなのかな?

はたと、A先生が、「困ってる人いたら2輪でも、4輪でも助けてあげたってやー!それが、ライダーでやろ!」ってリアの振り分けバッグに自動車用のスプレー式のパンク修理材入れてくれてたのを思い出して、勇気を出して「応急処置ですけど使ってみますか?」って出してみました。

髭のおじさん、それまで3時間、誰も止まってくれなくて、その場所で雨の中たった一人で途方に暮れてたらしいです。
僕も通り過ぎて「あー・・・」って思ってたらしいんですよね。
タイヤパンド使ったことある人だったんで、とりあえず「釘は抜いてある」ということだったので、「ぷしゅー」と入れました。

釘を抜いた穴から白いゴムが噴出してきました。
穴が大きすぎると埋まらない場合もあるので、しばらく、僕が後ろを走り、万が一に備えて再出発しました
20キロくらい走って、空気圧チェックするとがっちり2.5キロを維持してました。
漏れてる感じもありません。

おじさん、すごく喜んでくれて、「晩飯、釧路で奢らせてくれや!」と誘ってもらって、ホテル代まで出してもらっちゃったってことです。
海鮮居酒屋でごちそうになって、フィッシャーマンズワーフに「はしご」して、髭のおじさん、ご機嫌でした。

阪神大震災の時、関西のオフ車乗り集めてA先生たちが作った旧「B・R・A大阪(バイク・レスキュー・アソシエーション・オオサカ)」のメンバーだって言ってました。
「ロシアンラリーの5番のゼッケンつけた赤いディグリーとハイエースで西宮エリアのボランティアしてた人覚えてませんか?」
って聞きました。

「あー、よー覚えてるで!
秋田から来たボランティアの女の子襲った神戸の災害ボランティア本部の東京から来た6人の大学生をぼこぼこにしばいた人やな!(※これってもう時効ですよね・・・)
あの時、俺もDT200R乗ってて、一緒やったんや!
あともう一人おって、3人で、あほボケ6人組をモトクロブーツで蹴倒したったよなー!」
ってA先生の武勇伝で盛り上がりました(笑)。
留萌のライダーハウスでの「ストーリーキング」の話も知ってましたよー(笑)!

「あの人、今も元気にしてはるんか?今も正義の味方か?まだバイク乗ってはるか?絶対あの人は死ぬまで降りられへんタイプやけどな(笑)!」
って聞かれましたよー!
もちろん「はい!今も正義の味方です(笑)。僕の乗ってるTSRはA先生のバイクなんですよー!いつもは派手なVMAX乗ってますよ!」って答えておきました。

こんなことってあるんですね。
僕が2歳の時のことで、人がつながるんですよ!
おじさんが困ってるのを知らん顔して先に進んでたら、なかった話です。
ちょっと「いい話」で旅がスタートできてよかったです。
おじさんはあと2週間北海道にいるとの事だったので、次は、「肉」食べような!って言ってくれました。
また、逢えたら楽しいですね。

じゃあ、9時ごろには出発します。

※8月31日の走行、370キロ。夕食、サーモンハラス、ハマグリ、ホタテ、ホッケの炭火焼&海鮮ピザ。追加で締めラーメン(笑)!

昨日の写真(ピンボケですみません。)

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

自由に語ろう!「みりおた」集まれ!

エッセイ・ノンフィクション / 連載中 24h.ポイント:71pt お気に入り:22

処理中です...