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第272話 竜と人間、本気で咆哮を上げる
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「……お前たちの言うことを信じるのであれば、あやつは……エレノアは死んだか」
「なんですって? ダニーさんとキーラ。あなた達がクリニヒト王国まで連れて行ったのではないですか?」
ダニーは表情を消し、真顔でエレノアが死んだのかと呟いた。ミルザは訝しんだ顔で質問を投げかける。
そこでアトレオンも顎に手を当ててからダニーへ問う。
「山……そこまでは一緒だった。赤ちゃんを捨てた後、どうなったのか聞かせてもらおうか」
「それは王子としてですかな?」
「ああ」
アトレオンははっきりと頷いた。
自身の友人でもあるソルの妻がどうなったのか? いや、死んでいるのは間違いないが、経緯は調べねばならないと考えていた。
「赤ちゃんを捨てた後、我々はこの屋敷に戻って来た。もし我々が始末していると思われているなら誤解だ。ライルには母親が必要なのだ、殺す必要がない」
「確かに。しかし現に亡くなっている。死に関与していないなら、なにがあったのか気になる」
ダニーは母親が必要な時期に殺すなどという真似をするわけがないと鼻を鳴らす。
しかしハバラは魂となったエレノアが居ることを前提として、ここまでの経緯が気になると口にした。
「……ライルには親が必要だ。特に母親がな。もちろん、父親も必要だ」
「居た方がいいとは思います。リヒト君を見ていればよくわかります」
「口を慎めよ平民。まあ、だから俺がエレノアを貰ってやろうと思ったのさ。あいつは美人だったし、ソルだけでなく俺の子も期待できたからな」
「そういうことね。ならエレノアさんはどうしたの? まさか『断られたから殺した』とか?」
ダニーにヒューシが反応し、キーラが彼を平民が生意気だと睨みつけた。エレノアはキーラが再び妻に迎えようとしていたらしい。
だけどトーニャはそうならなかったということは断られたのだろうと口にする。
「うるさい……! あのクソ女……エレノアは確かに俺の求婚を断った。だから追い出してやった! ライルはウチの家に幸運をもたらすから回収したけどな」
「キーラ黙らんか!」
「いいや、アトレオン様はいいとしても、こんな奴らに舐められてたまるか! ドラゴンだかなんだか知らないが、ペラペラと勝手なことを言いやがる!」
「引き離したのか、なんてことを……」
トーニャに煽られて激昂しながらその時のことを語った。
屋敷から着の身着のままで追い出した後、しばらく屋敷の前で声を上げていたがやがていなくなり、消息が分からなくなったとのこと。
ソルと住んでいた家はそのまま残されていたそうだ。
「……まあ、そういうことですなアトレオン王子。あの娘は消えた。だから死んだことすら知らなかったのですよ」
「そうだ! 分かったら帰ってくれ!」
「こいつら……!」
自分たちは悪くないと語るダニーとキーラに、ミルザが激昂する。そこでゾンネアがリヒトの近くへ行き、口を開く。
「……君がエレノアかな? 彼等の行っていることは本当か?」
「ゾンネアさん?」
「トーニャちゃん、今は黙ってみておきましょう」
「……」
ゾンネアはどうやらエレノアに声をかけているようだ。トワイトも真剣な顔で見守っていると、ゾンネアはダニー達へ向いた。
「どうやら彼等の言っていることは本当らしい。手にかけられたわけでは無さそうだね」
「そうか」
「……! ほ、ほら見ろ! 俺達は手をかけていない。勝手に死んだ……ぐあ!?」
「ザミールさん!?」
ゾンネアは嘘をつくことはないとディランは首を振って理解をした。
だが、その時キーラが調子に乗ってエレノアが勝手に死んだと発言をする。
咎めるのが早いか、ミルザの拳がキーラに突き刺さっていた。
「キーラ……! 貴様……」
「お前はいつもそうやって人に気を使わず悪意を振りまく……! ダニーさん、あんたもそうだ!」
「ぐ……くそ……い、いてえ……いつの間にこんな力を……」
「お前の兄、ソルは確かに病弱だった。キーラはそれを馬鹿にしていたな? ダニーさんは長男が病気で恥だと口にした。死んでからもなお、貶すのかお前たちは!」
「こんなに怒ったザミールさんは初めて見たな……」
本当に怒り心頭といった感じのミルザが親子に怒鳴りつけていた。ヒューシは驚いた顔で彼を見て呟く。
いつも笑っているザミールという男がソルという親友を大切にしていたことが伺えた。
「当然だろう。執務をするのがギリギリだったあやつに当主はできん。治療に金だけかけて死におった。しかし、幸運の子を授かったのは良かったがな。というより、ミルザ。お前は家から出ていると言ったな? 侯爵家の者を殴ってタダで済むと思っているのか?」
「くそ、顎がいてえ……ソルは病気だった。それだけだろうが。死んだのはみんなあいつのせいだ」
「この期に及んでまだそんなことを言うのか……!」
「ア、アトレオン様、貴族に対しての暴力行為を見逃すつもりですかね」
ミルザがさらに殴りかかろうとしたところで、クルメノス侯爵家に対してこの仕打ちを見過ごすのかとキーラが慌てて口をつく。
今まで黙って見聞きしていたアトレオンは少し間を開けた後、話し始める。
「サリエルド帝国の第二王子として見た場合、重罪になるね」
「アトレオン様……!」
その言葉を聞いたユリががっかりしたように名前を呼ぶ。しかし、彼はウインクをした後、続けた。
「暴力行為については裁きを言い渡すよ。だけどね、ダニー、キーラ。お前たちはもっとも唾棄すべき行為をしている。その件についても裁きを言い渡す必要がある」
「馬鹿な……!? 我々は人殺しをしておらん! いくら王子とはいえ横暴ではないかっ!」
「亡くなった長男の息子を捨てさせ、その妻を弟の嫁にしようとする。断られたから子供を取り上げて放り出す……とんでもないことをしていると気づかないのかい?」
「これは家の問題だ! 王子と言えど口出ししないでいただきたい」
「まったく……ぎゃーぎゃーと騒がしいのう」
「なに……!」
アトレオンは努めて冷静に会話を試みる。だが、ダニーとキーラは非を認めようとしない。そこでディランがため息を吐いてから口を開いた。
「ザミールに殴られたから王子に処罰を求め、自分たちの所業に罪があると言われれば王子といえど口を出すな。随分と身勝手なことを口にすると言ったのじゃ」
「貴様、口を慎め! ドラゴンだろうが侯爵のこの私に――」
「やかましいわ!!」
「……!!!?」
「あうー……」
「あい」
「わほぉん」
「あーう」
ダニーが怒号を飛ばそうとしたが、それ以上に大きいディランの声が遮った。その衝撃波で窓ガラスが粉々になる。
ライルがびくっとして泣きそうになるが、リヒトが頭を撫でてやり、ダルが尻尾で体をくるんと巻いて気を逸らせた。
「ディランさん……」
「な、な、な……」
「ソルというものは実子で実の兄なのじゃろう。家族を大事にせんで何が家のためか!! 家族に上も下も無い、自分たちが同じ立場になった時に恨みごとは言わんのじゃろうな?」
「そ、それは……くそ……おい、兵隊どもこっちへこい! ライルを確保しろ!」
キーラがそう叫ぶと、近くで待機していた私兵がびくっと動く。しかし、誰一人その場を動く者は居なかった。
「……お言葉ですが、さすがにお二人の行動は目にあまるかと……ここはアトレオン様にお任せする以外にないでしょう……」
「なんだと!? 誰が金を払っていると思っているんだ!?」
「そうおっしゃられるならお返しします」
代表で話していた兵士は首を振って待機状態を崩さなかった。それを見ていたキーラが身体を震わせる。
「どいつもこいつも! 幸運の子は俺達のものだ! 痣のある忌み子め、お前のせいか、ここに来たから!」
「おい!」
そこでキーラが顔を真っ赤にして突撃してきた。狙いはライルとリヒトで、もしかしたらリヒトを手にかけるかもしれない状態だった。
もちろんそれを阻止できる人員ばかりなので問題はない。だが、そこでゾンネアが口を開く。
「なんだって? カバン? それに入れて欲しい?」
「どうしたのゾンネアさん?」
「いや、うーん。まあいいか、それ……!」
ゾンネアが魔力をリヒトのカバンに込めた。するとそこからなにかが飛び出し、キーラへと飛んで行った。
「ぐあ……!? ぐへ……!?」
「あ! あれって――」
「あー♪」
「あーう♪」
カバンから飛び出たものが頭と胸にぶつかり、キーラは膝から崩れ落ちた。
その光景を見てリヒトとライルが手を叩いて喜ぶ。
ゆっくりと彼の前に降り立ったのは――
「ハニワとドグウ……!?」
――叫んだ声の主であるザミールがお土産で持ってきた埴輪と土偶であった。
「なんですって? ダニーさんとキーラ。あなた達がクリニヒト王国まで連れて行ったのではないですか?」
ダニーは表情を消し、真顔でエレノアが死んだのかと呟いた。ミルザは訝しんだ顔で質問を投げかける。
そこでアトレオンも顎に手を当ててからダニーへ問う。
「山……そこまでは一緒だった。赤ちゃんを捨てた後、どうなったのか聞かせてもらおうか」
「それは王子としてですかな?」
「ああ」
アトレオンははっきりと頷いた。
自身の友人でもあるソルの妻がどうなったのか? いや、死んでいるのは間違いないが、経緯は調べねばならないと考えていた。
「赤ちゃんを捨てた後、我々はこの屋敷に戻って来た。もし我々が始末していると思われているなら誤解だ。ライルには母親が必要なのだ、殺す必要がない」
「確かに。しかし現に亡くなっている。死に関与していないなら、なにがあったのか気になる」
ダニーは母親が必要な時期に殺すなどという真似をするわけがないと鼻を鳴らす。
しかしハバラは魂となったエレノアが居ることを前提として、ここまでの経緯が気になると口にした。
「……ライルには親が必要だ。特に母親がな。もちろん、父親も必要だ」
「居た方がいいとは思います。リヒト君を見ていればよくわかります」
「口を慎めよ平民。まあ、だから俺がエレノアを貰ってやろうと思ったのさ。あいつは美人だったし、ソルだけでなく俺の子も期待できたからな」
「そういうことね。ならエレノアさんはどうしたの? まさか『断られたから殺した』とか?」
ダニーにヒューシが反応し、キーラが彼を平民が生意気だと睨みつけた。エレノアはキーラが再び妻に迎えようとしていたらしい。
だけどトーニャはそうならなかったということは断られたのだろうと口にする。
「うるさい……! あのクソ女……エレノアは確かに俺の求婚を断った。だから追い出してやった! ライルはウチの家に幸運をもたらすから回収したけどな」
「キーラ黙らんか!」
「いいや、アトレオン様はいいとしても、こんな奴らに舐められてたまるか! ドラゴンだかなんだか知らないが、ペラペラと勝手なことを言いやがる!」
「引き離したのか、なんてことを……」
トーニャに煽られて激昂しながらその時のことを語った。
屋敷から着の身着のままで追い出した後、しばらく屋敷の前で声を上げていたがやがていなくなり、消息が分からなくなったとのこと。
ソルと住んでいた家はそのまま残されていたそうだ。
「……まあ、そういうことですなアトレオン王子。あの娘は消えた。だから死んだことすら知らなかったのですよ」
「そうだ! 分かったら帰ってくれ!」
「こいつら……!」
自分たちは悪くないと語るダニーとキーラに、ミルザが激昂する。そこでゾンネアがリヒトの近くへ行き、口を開く。
「……君がエレノアかな? 彼等の行っていることは本当か?」
「ゾンネアさん?」
「トーニャちゃん、今は黙ってみておきましょう」
「……」
ゾンネアはどうやらエレノアに声をかけているようだ。トワイトも真剣な顔で見守っていると、ゾンネアはダニー達へ向いた。
「どうやら彼等の言っていることは本当らしい。手にかけられたわけでは無さそうだね」
「そうか」
「……! ほ、ほら見ろ! 俺達は手をかけていない。勝手に死んだ……ぐあ!?」
「ザミールさん!?」
ゾンネアは嘘をつくことはないとディランは首を振って理解をした。
だが、その時キーラが調子に乗ってエレノアが勝手に死んだと発言をする。
咎めるのが早いか、ミルザの拳がキーラに突き刺さっていた。
「キーラ……! 貴様……」
「お前はいつもそうやって人に気を使わず悪意を振りまく……! ダニーさん、あんたもそうだ!」
「ぐ……くそ……い、いてえ……いつの間にこんな力を……」
「お前の兄、ソルは確かに病弱だった。キーラはそれを馬鹿にしていたな? ダニーさんは長男が病気で恥だと口にした。死んでからもなお、貶すのかお前たちは!」
「こんなに怒ったザミールさんは初めて見たな……」
本当に怒り心頭といった感じのミルザが親子に怒鳴りつけていた。ヒューシは驚いた顔で彼を見て呟く。
いつも笑っているザミールという男がソルという親友を大切にしていたことが伺えた。
「当然だろう。執務をするのがギリギリだったあやつに当主はできん。治療に金だけかけて死におった。しかし、幸運の子を授かったのは良かったがな。というより、ミルザ。お前は家から出ていると言ったな? 侯爵家の者を殴ってタダで済むと思っているのか?」
「くそ、顎がいてえ……ソルは病気だった。それだけだろうが。死んだのはみんなあいつのせいだ」
「この期に及んでまだそんなことを言うのか……!」
「ア、アトレオン様、貴族に対しての暴力行為を見逃すつもりですかね」
ミルザがさらに殴りかかろうとしたところで、クルメノス侯爵家に対してこの仕打ちを見過ごすのかとキーラが慌てて口をつく。
今まで黙って見聞きしていたアトレオンは少し間を開けた後、話し始める。
「サリエルド帝国の第二王子として見た場合、重罪になるね」
「アトレオン様……!」
その言葉を聞いたユリががっかりしたように名前を呼ぶ。しかし、彼はウインクをした後、続けた。
「暴力行為については裁きを言い渡すよ。だけどね、ダニー、キーラ。お前たちはもっとも唾棄すべき行為をしている。その件についても裁きを言い渡す必要がある」
「馬鹿な……!? 我々は人殺しをしておらん! いくら王子とはいえ横暴ではないかっ!」
「亡くなった長男の息子を捨てさせ、その妻を弟の嫁にしようとする。断られたから子供を取り上げて放り出す……とんでもないことをしていると気づかないのかい?」
「これは家の問題だ! 王子と言えど口出ししないでいただきたい」
「まったく……ぎゃーぎゃーと騒がしいのう」
「なに……!」
アトレオンは努めて冷静に会話を試みる。だが、ダニーとキーラは非を認めようとしない。そこでディランがため息を吐いてから口を開いた。
「ザミールに殴られたから王子に処罰を求め、自分たちの所業に罪があると言われれば王子といえど口を出すな。随分と身勝手なことを口にすると言ったのじゃ」
「貴様、口を慎め! ドラゴンだろうが侯爵のこの私に――」
「やかましいわ!!」
「……!!!?」
「あうー……」
「あい」
「わほぉん」
「あーう」
ダニーが怒号を飛ばそうとしたが、それ以上に大きいディランの声が遮った。その衝撃波で窓ガラスが粉々になる。
ライルがびくっとして泣きそうになるが、リヒトが頭を撫でてやり、ダルが尻尾で体をくるんと巻いて気を逸らせた。
「ディランさん……」
「な、な、な……」
「ソルというものは実子で実の兄なのじゃろう。家族を大事にせんで何が家のためか!! 家族に上も下も無い、自分たちが同じ立場になった時に恨みごとは言わんのじゃろうな?」
「そ、それは……くそ……おい、兵隊どもこっちへこい! ライルを確保しろ!」
キーラがそう叫ぶと、近くで待機していた私兵がびくっと動く。しかし、誰一人その場を動く者は居なかった。
「……お言葉ですが、さすがにお二人の行動は目にあまるかと……ここはアトレオン様にお任せする以外にないでしょう……」
「なんだと!? 誰が金を払っていると思っているんだ!?」
「そうおっしゃられるならお返しします」
代表で話していた兵士は首を振って待機状態を崩さなかった。それを見ていたキーラが身体を震わせる。
「どいつもこいつも! 幸運の子は俺達のものだ! 痣のある忌み子め、お前のせいか、ここに来たから!」
「おい!」
そこでキーラが顔を真っ赤にして突撃してきた。狙いはライルとリヒトで、もしかしたらリヒトを手にかけるかもしれない状態だった。
もちろんそれを阻止できる人員ばかりなので問題はない。だが、そこでゾンネアが口を開く。
「なんだって? カバン? それに入れて欲しい?」
「どうしたのゾンネアさん?」
「いや、うーん。まあいいか、それ……!」
ゾンネアが魔力をリヒトのカバンに込めた。するとそこからなにかが飛び出し、キーラへと飛んで行った。
「ぐあ……!? ぐへ……!?」
「あ! あれって――」
「あー♪」
「あーう♪」
カバンから飛び出たものが頭と胸にぶつかり、キーラは膝から崩れ落ちた。
その光景を見てリヒトとライルが手を叩いて喜ぶ。
ゆっくりと彼の前に降り立ったのは――
「ハニワとドグウ……!?」
――叫んだ声の主であるザミールがお土産で持ってきた埴輪と土偶であった。
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