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第58話 竜、生態について語る
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トワイトとトーニャが自宅で大騒ぎをしていたころ、村へ向かったディラン達は近くまで来ていた。
「お、見えてきた!」
「うぉふ!」
「わん!」
「わほぉん」
「あ、みんなどうしたの?」
空気のいい山道を歩いたガルフが酔いを覚まして元気よく村が見えてきたと言う。
するとアッシュウルフ達がタッと駆け出していく。
ユリがびっくりして声をかけるが、そのまま村の入り口にある木彫りの狼の前に座る。
「お、いつもの奴等じゃないか。ん……?」
「おはようさん」
「おお、ディランさん! それに冒険者の兄ちゃん達も!」
いつも居る門番がダル達を見て目を丸くしていたが、その後にディラン達が続いて来ていることに気づいて手を振る。
「おはよう! こいつら最近よくここに……ってなんか首に巻いているな?」
「こやつらはウチに住んでおるアッシュウルフ達じゃ。名前もあるぞ」
「私が巻いてあげたの!」
「へえ、お前達そうだったのか。大人しいからそのままにしていたけど、良かったなお前達」
門番が言うには木彫りの狼が設置されたころによく姿を見るようになったと言う。
その時はまだ毛もボロボロで遠巻きに見ていることが多かったが、こっちがあまり気にしないようにしていたら近くまで寄って遠吠えをしていたそうだ。
「この木彫りの熊ってディランさんが作ったんですね」
「それは狼じゃ」
「え!? す、すみません……」
木彫りの狼をじっと見るヤクトの頭に手を乗せてヒューシが熊だと言うと、ディランは口を尖らせて返す。
珍しくディランが不満そうな顔をしていたのでヒューシがびっくりして謝った。
「そんなに熊に見えるかのう……」
「わほぉん」
置かれている木彫りに目を向けてディランが呟くと、ダルが前足を彼の足に置いて『そんなこと無い』といった感じで首を振り、一声鳴いていた。
「最近は来なかったけど、ディランさんのところに居たのか。こいつはモチーフがあるのか? やけに熱心に見ているんだよ、いつも」
「ああ、こやつは氷狼シルヴィアスというヤツを参考にしておる。ワシかトワイトでも良かったんじゃが、人間に信仰されておったからこやつの方が守り神になりそうじゃった」
門番がアッシュウルフ達をよく見ていたから覚えていると口にし、その後で木彫りについて尋ねてきた。
そのディランは腕組みをしてからモチーフについて語っていた。自分などでも良かったらしいがあえて変えたらしい。
「へえ、他種族なのに信頼あるんですね? 仲良かったんですか?」
「そうじゃなあ。まあ、最初トワイトとは仲が悪かったが、いつの間にか仲良くなっておったのう」
「トワイトさんと仲が悪かったってあんまりピンときませんね」
「トワイトと結婚するまでずっとそうじゃったぞ。その後はそうでも無かったが」
「ん?」
「おや?」
ヒューシがシルヴィアスについて尋ねると、トワイトと仲が悪かったと告げた。
それはトワイトと結婚してから無くなったらしい。
レイカとユリはそれを聞いて顔を見合わせた。
「ディランさん。そういえばドラゴンって他種族と子供を作ったりできるんですか?」
「うんうん、ちょっと気になった! 人間とエルフは結婚できるみたいな?」
「そんなことに興味があるのか? まあ、変身をしなければ身体は人間と同じになるから出来るぞい。変化の能力ができるのはドラゴンだけではないからの」
「なるほど……大昔は交尾だったのか? ……いてえ!?」
「交尾って言うな」
「とはいえ――」
ディラン曰く、他種族と結婚するのは殆どあり得ないとのこと。惹かれる相手は同族になることが多いと語る。
「子供はどうなるんです?」
「産まれてくる子供はどっちかの種族になり、ハーフエルフのように『どっちつかず』にはならない……となっているが、ワシも見たことがないんじゃよなあ」
「なるほど……シルヴィアスさんは勝てる要素が無かったというわけね……」
「どういうことじゃ?」
「ううん、なんでもないです!」
ユリとレイカはどうしてトワイトと喧嘩をしていたかの理由がわかり、うんうんと納得する。ディラン達男性陣は首を傾げていたが誤魔化した。
すると――
「わ、わん……」
「うぉふ……」
「わほぉん?」
「ん? どうした?」
アッシュウルフ達の前にあった木彫りの狼がカタカタと震えていた。
びくっと三頭が反応するが、ディランやガルフは気づかなかったようだ。
「それじゃ村に入らせてもらおうかのう。羊毛とミルクが欲しいのう」
「おう、ゆっくりしていきなよ」
そのまま門を抜けて村に入り、まずは羊毛といつもの家へ歩き出す。
「ケーキ……は流石に無いか。リヒト、食べられないし今回は諦めるか」
「成長してお誕生日会とかできるようになったら出そうよ。私とレイカで作ってもいいし」
「いいわねー。久しぶりにケーキを焼くのも」
「村では特別な日に焼いてたものな」
ガルフ達もリヒトにお祝いをと考えていたが、まだ食べられないのと焼く器具がないから諦めていた。
お菓子は村だと高級品で色々な家から材料を買って焼いていたと懐かしそうに語っていた。
「そういやトーニャはこのままディランのおっちゃんのところで過ごすのか?」
「恐らくな。まあ、あの子が決めたことをやればいいだけじゃな」
「でも最初、ドラゴンだってバレるかもってびっくりしましたよ。他にお子さんは居るんですか?」
ガルフの問いにトーニャの好きにさせるから聞いてみればいいと返す。
そこでヒューシがトーニャの暴走に肩を竦め、他に子供はいないのかを聞いてきた。
「息子がおる。ハバラという名前じゃな」
「あ、居るんだ。ここに来るかしら?」
ディランがあっさり息子が居ることを告白し、会えるかとレイカが口にする。
「お主達が生きている間に会うことは無いと思う。トーニャがここに来るのもかなり意外じゃったし」
「そうなんだ」
「里で暮らさないなら基本的にはつがいが見つかるまで一人じゃ。トーニャも言っておったが、里の暮らしが窮屈だから出ていくのじゃよ」
「でもディランさんは追い出されたんだよね?」
「うむ。最近は若い者も考えが変わってきたのじゃろう。窮屈な里から外に出るより『現状維持』を選ぶ者が多くなっておる」
『変化』を好まず、むしろ恐れている節があったなと分析する。
外に出れば先のトーニャのようにドラゴンだとバレて追われる身になることもある。もちろん明らかな悪意があれば倒してしまってもいいだろう。
「じゃが、それで悪いドラゴンなどと言われてはたまらんからのう」
「確かに事情を知らないか、捻じ曲げられて吹聴されたら不利よね」
と、そんなドラゴンの生態を話しながら必要なものを買い受けていく。
必要なものが揃ったので村を出ていく時間となった。
「トワイトさんによろしくね! あんた達もまたね」
「はーい!」
「野菜は昨日の宴で使ったからまた持ってくるわい。お主達行くぞ」
「わん!」
村で特に顔見知りになったジェニファーを売ってくれたガレアが見送りをしてくれ、三頭を呼び家路へ着くことになった。
一度だけ三頭は木彫りに振り返った後、前を歩き出す。
そして魔物と会うこともなく、自宅へ到着する。
「戻ったぞ」
「あー、おかえりみんなー」
そこで片付けをしていたトーニャと玄関あたりで出くわした。ゴミを抱えたままディランのところへ駆けてくる。
「戻ったぞ。トワイトは?」
「さっきお風呂から出てリビングに居ると思うわ。もう大変だったんだから……」
「なにがあったのよ?」
「リヒトが一人で動き回って小屋で遊んでいたの。泥だらけでママにめちゃくちゃ怒られたわ……」
「あら、おかえりなさい♪」
なんで怒られたのかという話の前にトワイトがリヒトを抱っこして表へ出て来た。
「あー♪」
「うぉふ!」
「わほぉん」
「わん!」
リヒトが三頭を見て声を上げると、アッシュウルフ達はお座りをして鳴く。トワイトがしゃがんでリヒトに撫でさせる。
「リヒトはハイハイもできるようになったのか。早いのう」
「ええ! 凄いですね! でも、床は汚いから掃除をしようと思って。これからは靴を脱いでリビングがいいかもしれませんね」
ハイハイするには床が汚すぎるとトワイトが困った顔をする。小屋に入ったのは仕方が無いものの、そもそも汚れている床でハイハイするのはよろしくない。
「あー、確かに床は汚れているもんね。泊まらせてもらったお礼にやりましょうか!」
「そうだな。まだ昼にもなってないし」
「いや、客じゃし休んでいても……」
ガルフが掃除すると言い出し、レイカも賛成する。ディランはそこまでしなくてもと言うが、ヒューシが笑いながら答えた。
「いつも食べ物をいただいたりしていますからお礼ですよ。僕らのために宿も作ってくれたみたいですし、協力させてください」
「うんうん! 農作業もやるからね!」
「そうか。助かるわい。お願いしようかのう」
そんな調子でこれからやることが決まり、早速手分けして掃除することになった。
もちろん、床はぴかぴかになりリヒトはひよこやルミナスたちとじゃれることが出来るようになる。
「すー……」
「ぴよー……」
「あら、疲れて寝ちゃったわ。ダル、ごめんね重いでしょ」
「わほぉん」
お祝いの最中、ダルの背中に抱き着いたまま寝入ったリヒトを動かそうとしたユリだが、ダルはそのままでいいといった感じで鳴いた後、目を閉じた。
「普通の家より平和よねえ」
「余裕があるのはいいよな。さて、明日からまた王都に戻って冒険者仕事だ、早く寝るか」
「さっきお布団を作ったからゆっくりね」
「はーい! ダルも寝ちゃったし、お風呂入らせてもらった寝ようっと」
「そういえばトーニャはこれからどうするんだ?」
「え? あたし?」
そこでヒューシがトーニャにどうするのかを問うのだった。
彼女はというと――
「お、見えてきた!」
「うぉふ!」
「わん!」
「わほぉん」
「あ、みんなどうしたの?」
空気のいい山道を歩いたガルフが酔いを覚まして元気よく村が見えてきたと言う。
するとアッシュウルフ達がタッと駆け出していく。
ユリがびっくりして声をかけるが、そのまま村の入り口にある木彫りの狼の前に座る。
「お、いつもの奴等じゃないか。ん……?」
「おはようさん」
「おお、ディランさん! それに冒険者の兄ちゃん達も!」
いつも居る門番がダル達を見て目を丸くしていたが、その後にディラン達が続いて来ていることに気づいて手を振る。
「おはよう! こいつら最近よくここに……ってなんか首に巻いているな?」
「こやつらはウチに住んでおるアッシュウルフ達じゃ。名前もあるぞ」
「私が巻いてあげたの!」
「へえ、お前達そうだったのか。大人しいからそのままにしていたけど、良かったなお前達」
門番が言うには木彫りの狼が設置されたころによく姿を見るようになったと言う。
その時はまだ毛もボロボロで遠巻きに見ていることが多かったが、こっちがあまり気にしないようにしていたら近くまで寄って遠吠えをしていたそうだ。
「この木彫りの熊ってディランさんが作ったんですね」
「それは狼じゃ」
「え!? す、すみません……」
木彫りの狼をじっと見るヤクトの頭に手を乗せてヒューシが熊だと言うと、ディランは口を尖らせて返す。
珍しくディランが不満そうな顔をしていたのでヒューシがびっくりして謝った。
「そんなに熊に見えるかのう……」
「わほぉん」
置かれている木彫りに目を向けてディランが呟くと、ダルが前足を彼の足に置いて『そんなこと無い』といった感じで首を振り、一声鳴いていた。
「最近は来なかったけど、ディランさんのところに居たのか。こいつはモチーフがあるのか? やけに熱心に見ているんだよ、いつも」
「ああ、こやつは氷狼シルヴィアスというヤツを参考にしておる。ワシかトワイトでも良かったんじゃが、人間に信仰されておったからこやつの方が守り神になりそうじゃった」
門番がアッシュウルフ達をよく見ていたから覚えていると口にし、その後で木彫りについて尋ねてきた。
そのディランは腕組みをしてからモチーフについて語っていた。自分などでも良かったらしいがあえて変えたらしい。
「へえ、他種族なのに信頼あるんですね? 仲良かったんですか?」
「そうじゃなあ。まあ、最初トワイトとは仲が悪かったが、いつの間にか仲良くなっておったのう」
「トワイトさんと仲が悪かったってあんまりピンときませんね」
「トワイトと結婚するまでずっとそうじゃったぞ。その後はそうでも無かったが」
「ん?」
「おや?」
ヒューシがシルヴィアスについて尋ねると、トワイトと仲が悪かったと告げた。
それはトワイトと結婚してから無くなったらしい。
レイカとユリはそれを聞いて顔を見合わせた。
「ディランさん。そういえばドラゴンって他種族と子供を作ったりできるんですか?」
「うんうん、ちょっと気になった! 人間とエルフは結婚できるみたいな?」
「そんなことに興味があるのか? まあ、変身をしなければ身体は人間と同じになるから出来るぞい。変化の能力ができるのはドラゴンだけではないからの」
「なるほど……大昔は交尾だったのか? ……いてえ!?」
「交尾って言うな」
「とはいえ――」
ディラン曰く、他種族と結婚するのは殆どあり得ないとのこと。惹かれる相手は同族になることが多いと語る。
「子供はどうなるんです?」
「産まれてくる子供はどっちかの種族になり、ハーフエルフのように『どっちつかず』にはならない……となっているが、ワシも見たことがないんじゃよなあ」
「なるほど……シルヴィアスさんは勝てる要素が無かったというわけね……」
「どういうことじゃ?」
「ううん、なんでもないです!」
ユリとレイカはどうしてトワイトと喧嘩をしていたかの理由がわかり、うんうんと納得する。ディラン達男性陣は首を傾げていたが誤魔化した。
すると――
「わ、わん……」
「うぉふ……」
「わほぉん?」
「ん? どうした?」
アッシュウルフ達の前にあった木彫りの狼がカタカタと震えていた。
びくっと三頭が反応するが、ディランやガルフは気づかなかったようだ。
「それじゃ村に入らせてもらおうかのう。羊毛とミルクが欲しいのう」
「おう、ゆっくりしていきなよ」
そのまま門を抜けて村に入り、まずは羊毛といつもの家へ歩き出す。
「ケーキ……は流石に無いか。リヒト、食べられないし今回は諦めるか」
「成長してお誕生日会とかできるようになったら出そうよ。私とレイカで作ってもいいし」
「いいわねー。久しぶりにケーキを焼くのも」
「村では特別な日に焼いてたものな」
ガルフ達もリヒトにお祝いをと考えていたが、まだ食べられないのと焼く器具がないから諦めていた。
お菓子は村だと高級品で色々な家から材料を買って焼いていたと懐かしそうに語っていた。
「そういやトーニャはこのままディランのおっちゃんのところで過ごすのか?」
「恐らくな。まあ、あの子が決めたことをやればいいだけじゃな」
「でも最初、ドラゴンだってバレるかもってびっくりしましたよ。他にお子さんは居るんですか?」
ガルフの問いにトーニャの好きにさせるから聞いてみればいいと返す。
そこでヒューシがトーニャの暴走に肩を竦め、他に子供はいないのかを聞いてきた。
「息子がおる。ハバラという名前じゃな」
「あ、居るんだ。ここに来るかしら?」
ディランがあっさり息子が居ることを告白し、会えるかとレイカが口にする。
「お主達が生きている間に会うことは無いと思う。トーニャがここに来るのもかなり意外じゃったし」
「そうなんだ」
「里で暮らさないなら基本的にはつがいが見つかるまで一人じゃ。トーニャも言っておったが、里の暮らしが窮屈だから出ていくのじゃよ」
「でもディランさんは追い出されたんだよね?」
「うむ。最近は若い者も考えが変わってきたのじゃろう。窮屈な里から外に出るより『現状維持』を選ぶ者が多くなっておる」
『変化』を好まず、むしろ恐れている節があったなと分析する。
外に出れば先のトーニャのようにドラゴンだとバレて追われる身になることもある。もちろん明らかな悪意があれば倒してしまってもいいだろう。
「じゃが、それで悪いドラゴンなどと言われてはたまらんからのう」
「確かに事情を知らないか、捻じ曲げられて吹聴されたら不利よね」
と、そんなドラゴンの生態を話しながら必要なものを買い受けていく。
必要なものが揃ったので村を出ていく時間となった。
「トワイトさんによろしくね! あんた達もまたね」
「はーい!」
「野菜は昨日の宴で使ったからまた持ってくるわい。お主達行くぞ」
「わん!」
村で特に顔見知りになったジェニファーを売ってくれたガレアが見送りをしてくれ、三頭を呼び家路へ着くことになった。
一度だけ三頭は木彫りに振り返った後、前を歩き出す。
そして魔物と会うこともなく、自宅へ到着する。
「戻ったぞ」
「あー、おかえりみんなー」
そこで片付けをしていたトーニャと玄関あたりで出くわした。ゴミを抱えたままディランのところへ駆けてくる。
「戻ったぞ。トワイトは?」
「さっきお風呂から出てリビングに居ると思うわ。もう大変だったんだから……」
「なにがあったのよ?」
「リヒトが一人で動き回って小屋で遊んでいたの。泥だらけでママにめちゃくちゃ怒られたわ……」
「あら、おかえりなさい♪」
なんで怒られたのかという話の前にトワイトがリヒトを抱っこして表へ出て来た。
「あー♪」
「うぉふ!」
「わほぉん」
「わん!」
リヒトが三頭を見て声を上げると、アッシュウルフ達はお座りをして鳴く。トワイトがしゃがんでリヒトに撫でさせる。
「リヒトはハイハイもできるようになったのか。早いのう」
「ええ! 凄いですね! でも、床は汚いから掃除をしようと思って。これからは靴を脱いでリビングがいいかもしれませんね」
ハイハイするには床が汚すぎるとトワイトが困った顔をする。小屋に入ったのは仕方が無いものの、そもそも汚れている床でハイハイするのはよろしくない。
「あー、確かに床は汚れているもんね。泊まらせてもらったお礼にやりましょうか!」
「そうだな。まだ昼にもなってないし」
「いや、客じゃし休んでいても……」
ガルフが掃除すると言い出し、レイカも賛成する。ディランはそこまでしなくてもと言うが、ヒューシが笑いながら答えた。
「いつも食べ物をいただいたりしていますからお礼ですよ。僕らのために宿も作ってくれたみたいですし、協力させてください」
「うんうん! 農作業もやるからね!」
「そうか。助かるわい。お願いしようかのう」
そんな調子でこれからやることが決まり、早速手分けして掃除することになった。
もちろん、床はぴかぴかになりリヒトはひよこやルミナスたちとじゃれることが出来るようになる。
「すー……」
「ぴよー……」
「あら、疲れて寝ちゃったわ。ダル、ごめんね重いでしょ」
「わほぉん」
お祝いの最中、ダルの背中に抱き着いたまま寝入ったリヒトを動かそうとしたユリだが、ダルはそのままでいいといった感じで鳴いた後、目を閉じた。
「普通の家より平和よねえ」
「余裕があるのはいいよな。さて、明日からまた王都に戻って冒険者仕事だ、早く寝るか」
「さっきお布団を作ったからゆっくりね」
「はーい! ダルも寝ちゃったし、お風呂入らせてもらった寝ようっと」
「そういえばトーニャはこれからどうするんだ?」
「え? あたし?」
そこでヒューシがトーニャにどうするのかを問うのだった。
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