181 / 385
第181話 竜、ひとまず様子を見る
しおりを挟む
「オルドライデ様、お戻りになられましたか」
「ああ。クリニヒト王国のヴァール王子が訪問された。丁重に頼む」
「……! 先ほどの御仁も」
「そのようだな。着替えてくる。彼らを部屋に案内してくれ」
オルドライデを先頭に城へ入るとダルボ達とはまた違った官職が出迎えてくれた。
信用できる相手のようで、オルドライデは彼にディラン達を任せていた。
「申し訳ない、私が声をかけるまで部屋でくつろいでください」
「承知したぞい」
「わかりました。リヒトが違うというならもうこちらからけん制することはありませんよ」
「重ねてお詫び申し上げます。では、後ほど」
「では、みなさまこちらへお願いします」
オルドライデが一礼をして騎士たちとその場を後にする。続けて官僚が笑顔でディラン達を案内するべく声をかけた。
「しかし、妻と息子の行方がわからんとは可哀想なことじゃ」
「本当ですよ。また話す機会があったらあの二人に言ってやらないといけませんね!」
「あい」
廊下を歩きながらディランとトワイトがオルドライデについて話す。
リヒトが泣くほど切羽詰まった状態は仕事に加えてそのことがずっと引っかかっているからだと言う。
「おっしゃるとおりです……陛下の力でお二人はどこぞへ追いやられてしまいました。それから仕事に身が入りにくくなっており、なによりあまり眠れておりません」
「それはかなりキツイね。ディランさん達は話をしたみたいですけど、実際どうでしたか?」
官僚が悔しいといった顔で振り返り、夫婦の言葉に同意した。悟らせないようにしているが、実際はこの一年でかなり痩せたりもしているとのこと。
そこでヴァールが渋い顔をしてディラン達へウォルモーダの印象を尋ねていた。
「自分たちのことがまず優先、という感じじゃったな。王である自身の言葉に従えと威圧的に言ってきおった」
「たまにいる貴族って感じだな」
『ダメよガルフ! 王子様や他の貴族さんもいるんだし!』
「おっと……」
「ははは、私は構わないよ。コレルはこの国、住んだら合いそうかい?」
「……どうだろうか。確かに貴族が平民と結婚、というのは引っかかるものはある」
ヴァールがコレルに振ると、難しい顔で呟いた。貴族主義なのでそう答えるであろうとヴァールやバーリオは考えていたが、続きがあった。
「しかし、平民とはいえ同じ人間なのだ。貴族に相応しいようになる、もしくはしてやればいいとも思う。貴族だけで婚姻をしていればいつか破綻するような……お、おい、なんだその目は!」
「いやあ、いいことを言うなと思っただけさ。なるほど、コレルが」
「まあ、考えが凝り固まるよりいいと思うぞ」
「う、うるさいな……!」
持論を展開していると、ヴァールとバーリオが生暖かい目でコレルを見ていた。
それに気づいたコレルは慌てて激昂するが、二人ともニヤニヤと笑みを浮かべながら廊下を歩いて行った。
やがて部屋に到着すると、ディラン一家、ヴァールとバーリオ、騎士たち、ガルフとリーナ、そしてザミールという部屋分けをしてくれた。
『やっぱりヴァール王子様はいい部屋なんだね』
「そこは私でもそうするぞ」
「はは、なんでコレルさんがドヤってるんだよ!」
「むう……」
「ひとまず休ませてもらおうか。一晩野営だったし、騎士たちもゆっくり休んでくれ」
「「「ハッ!」」」
ヴァールはそう告げてから部屋へ入ると、騎士たちも部屋へ……すぐには行かず、見張りをどうするかといった話し合いを始めていた。
「なにかあったら呼ぶのじゃぞ」
「目の前だし大丈夫だと思うけど」
「わほぉん」
ディランとトワイトはガルフとリーナへなにかあれば部屋を訪ねるよう言う。
『はーい! あとでリヒト君やダル達と遊びたいから行くね!』
「あーい♪」
「わん!」
「こけー」
リーナがリヒトと握手をして声をかけると、それぞれ嬉しそうに声をあげた。
そこで官職の男が目を丸くして唸った。
「うーむ、そういえばペット達は部屋に入れて良かったのか聞きそびれましたね。オルドライデ様に確認するので、それまではどうぞ」
「承知した。みな汚さないようにな」
「「「わふ」」」
「「「ぴよー」」」
「こけっこ」
「すごいですね……では。御用があれば、この鐘を鳴らしてください」
官職の男はまたびっくりした顔で躾のできているペット達を見ていた。気を取り直すと、通路にある鐘を指して用があれば鳴らして欲しいと言った後、立ち去った。
「では休むとするか」
「そうですね♪」
一家も部屋へと入りくつろぐことにした。早速ディランを先頭にして中へ。
「ほう、ええじゃないか」
「わほぉん♪」
部屋自体は広く、敷かれていた絨毯もふかふかで、ダル達が寝そべるにはもってこいという感じだった。
「では待つとしようか。とはいえ、ワシらがやることはなさそうじゃが。しかし、ひとつ不思議なことがあるのう」
◆ ◇ ◆
「そうか、知られてしまったか」
「仕方ありませんね。それでドラゴンの夫婦は?」
「それが――」
先に戻ったダルボはすぐにウォルモーダへ報告していた。オルドライデが介入しないよう謁見の間では無く、執政室に集まっていた。
出て行った経緯を説明すると、国王夫妻は渋い顔でため息を吐いていた。
「こうなっては言い訳をしても無駄か。適当にオルドライデをあしらっておけばいいだろう……まったく、あの娘と赤子のせいで随分と面倒なことになったな……」
「オルドライデ様もなぜ固執なさるのか……やはり見つけ次第、始末しておくべきでしょうか。というより、どうして発覚した時点で始末せず、追放だけ――」
面倒ごとになるならいっそ殺してしまえば良かったのでは、と言いかけたところでウォルモーダの顔が険しくなった。
「ダルボ、それ以上口にしたらお前を始末することになるが?」
「あ、いえ、出過ぎたことを言いました、失礼いたしました」
「……いくらわたくし達でも殺してしまうというのは主義に反します。なので追放なのです。オルドライデより先に見つけたら必ずわたくし達のところへ連れてきなさい」
「ぎょ、御意にございます」
「とはいえご苦労だった。私たちは客人を迎えねばならん。お前は少し休んでいい」
「ありがとうございます」
ウォルモーダが首を振りながら告げると、ダルボは冷や汗を拭いながら大きく頭を下げて執務室を後にした。
「……野たれ死んでいる、ということは……」
「あり得る。それならそれで仕方がない。馬鹿な娘だと言うしか、な」
◆ ◇ ◆
「あー」
「わほぉん?」
「あら、リヒト。お外が気になるの?」
「あーい!」
ここに来てから一時間ほど経った。
しばらくペット達とふかふか絨毯の上ではしゃいでいたが、リヒトは不意に窓の外に目を向けていた。
ちなみにこの部屋の窓は床から天井までガラスで出来ており、その一部が開閉する形になっていた。
リヒトはガラスにへばりついて唸っているのでダル達も傍に行き一緒に外を見る。
しかし彼がなにを見ているかまではわからないようである。
「散歩はしたいが、ここは知り合いがおらん国じゃからのう」
「また後にしましょう♪」
「うー」
「そろそろ夕方か。飯はどうするかのう」
トワイトが腰をかがめてリヒトと目線を合わせると、口を尖らせてガラス窓をぺちぺちと叩いていた。
ディランはその様子を見ながら夕飯のことを口にする。
「すみません。会食の準備が出来ました。オルドライデ様がお待ちです」
「あーう?」
「ぴよー?」
そこで外から女性の声が聞こえてきた。
「ああ。クリニヒト王国のヴァール王子が訪問された。丁重に頼む」
「……! 先ほどの御仁も」
「そのようだな。着替えてくる。彼らを部屋に案内してくれ」
オルドライデを先頭に城へ入るとダルボ達とはまた違った官職が出迎えてくれた。
信用できる相手のようで、オルドライデは彼にディラン達を任せていた。
「申し訳ない、私が声をかけるまで部屋でくつろいでください」
「承知したぞい」
「わかりました。リヒトが違うというならもうこちらからけん制することはありませんよ」
「重ねてお詫び申し上げます。では、後ほど」
「では、みなさまこちらへお願いします」
オルドライデが一礼をして騎士たちとその場を後にする。続けて官僚が笑顔でディラン達を案内するべく声をかけた。
「しかし、妻と息子の行方がわからんとは可哀想なことじゃ」
「本当ですよ。また話す機会があったらあの二人に言ってやらないといけませんね!」
「あい」
廊下を歩きながらディランとトワイトがオルドライデについて話す。
リヒトが泣くほど切羽詰まった状態は仕事に加えてそのことがずっと引っかかっているからだと言う。
「おっしゃるとおりです……陛下の力でお二人はどこぞへ追いやられてしまいました。それから仕事に身が入りにくくなっており、なによりあまり眠れておりません」
「それはかなりキツイね。ディランさん達は話をしたみたいですけど、実際どうでしたか?」
官僚が悔しいといった顔で振り返り、夫婦の言葉に同意した。悟らせないようにしているが、実際はこの一年でかなり痩せたりもしているとのこと。
そこでヴァールが渋い顔をしてディラン達へウォルモーダの印象を尋ねていた。
「自分たちのことがまず優先、という感じじゃったな。王である自身の言葉に従えと威圧的に言ってきおった」
「たまにいる貴族って感じだな」
『ダメよガルフ! 王子様や他の貴族さんもいるんだし!』
「おっと……」
「ははは、私は構わないよ。コレルはこの国、住んだら合いそうかい?」
「……どうだろうか。確かに貴族が平民と結婚、というのは引っかかるものはある」
ヴァールがコレルに振ると、難しい顔で呟いた。貴族主義なのでそう答えるであろうとヴァールやバーリオは考えていたが、続きがあった。
「しかし、平民とはいえ同じ人間なのだ。貴族に相応しいようになる、もしくはしてやればいいとも思う。貴族だけで婚姻をしていればいつか破綻するような……お、おい、なんだその目は!」
「いやあ、いいことを言うなと思っただけさ。なるほど、コレルが」
「まあ、考えが凝り固まるよりいいと思うぞ」
「う、うるさいな……!」
持論を展開していると、ヴァールとバーリオが生暖かい目でコレルを見ていた。
それに気づいたコレルは慌てて激昂するが、二人ともニヤニヤと笑みを浮かべながら廊下を歩いて行った。
やがて部屋に到着すると、ディラン一家、ヴァールとバーリオ、騎士たち、ガルフとリーナ、そしてザミールという部屋分けをしてくれた。
『やっぱりヴァール王子様はいい部屋なんだね』
「そこは私でもそうするぞ」
「はは、なんでコレルさんがドヤってるんだよ!」
「むう……」
「ひとまず休ませてもらおうか。一晩野営だったし、騎士たちもゆっくり休んでくれ」
「「「ハッ!」」」
ヴァールはそう告げてから部屋へ入ると、騎士たちも部屋へ……すぐには行かず、見張りをどうするかといった話し合いを始めていた。
「なにかあったら呼ぶのじゃぞ」
「目の前だし大丈夫だと思うけど」
「わほぉん」
ディランとトワイトはガルフとリーナへなにかあれば部屋を訪ねるよう言う。
『はーい! あとでリヒト君やダル達と遊びたいから行くね!』
「あーい♪」
「わん!」
「こけー」
リーナがリヒトと握手をして声をかけると、それぞれ嬉しそうに声をあげた。
そこで官職の男が目を丸くして唸った。
「うーむ、そういえばペット達は部屋に入れて良かったのか聞きそびれましたね。オルドライデ様に確認するので、それまではどうぞ」
「承知した。みな汚さないようにな」
「「「わふ」」」
「「「ぴよー」」」
「こけっこ」
「すごいですね……では。御用があれば、この鐘を鳴らしてください」
官職の男はまたびっくりした顔で躾のできているペット達を見ていた。気を取り直すと、通路にある鐘を指して用があれば鳴らして欲しいと言った後、立ち去った。
「では休むとするか」
「そうですね♪」
一家も部屋へと入りくつろぐことにした。早速ディランを先頭にして中へ。
「ほう、ええじゃないか」
「わほぉん♪」
部屋自体は広く、敷かれていた絨毯もふかふかで、ダル達が寝そべるにはもってこいという感じだった。
「では待つとしようか。とはいえ、ワシらがやることはなさそうじゃが。しかし、ひとつ不思議なことがあるのう」
◆ ◇ ◆
「そうか、知られてしまったか」
「仕方ありませんね。それでドラゴンの夫婦は?」
「それが――」
先に戻ったダルボはすぐにウォルモーダへ報告していた。オルドライデが介入しないよう謁見の間では無く、執政室に集まっていた。
出て行った経緯を説明すると、国王夫妻は渋い顔でため息を吐いていた。
「こうなっては言い訳をしても無駄か。適当にオルドライデをあしらっておけばいいだろう……まったく、あの娘と赤子のせいで随分と面倒なことになったな……」
「オルドライデ様もなぜ固執なさるのか……やはり見つけ次第、始末しておくべきでしょうか。というより、どうして発覚した時点で始末せず、追放だけ――」
面倒ごとになるならいっそ殺してしまえば良かったのでは、と言いかけたところでウォルモーダの顔が険しくなった。
「ダルボ、それ以上口にしたらお前を始末することになるが?」
「あ、いえ、出過ぎたことを言いました、失礼いたしました」
「……いくらわたくし達でも殺してしまうというのは主義に反します。なので追放なのです。オルドライデより先に見つけたら必ずわたくし達のところへ連れてきなさい」
「ぎょ、御意にございます」
「とはいえご苦労だった。私たちは客人を迎えねばならん。お前は少し休んでいい」
「ありがとうございます」
ウォルモーダが首を振りながら告げると、ダルボは冷や汗を拭いながら大きく頭を下げて執務室を後にした。
「……野たれ死んでいる、ということは……」
「あり得る。それならそれで仕方がない。馬鹿な娘だと言うしか、な」
◆ ◇ ◆
「あー」
「わほぉん?」
「あら、リヒト。お外が気になるの?」
「あーい!」
ここに来てから一時間ほど経った。
しばらくペット達とふかふか絨毯の上ではしゃいでいたが、リヒトは不意に窓の外に目を向けていた。
ちなみにこの部屋の窓は床から天井までガラスで出来ており、その一部が開閉する形になっていた。
リヒトはガラスにへばりついて唸っているのでダル達も傍に行き一緒に外を見る。
しかし彼がなにを見ているかまではわからないようである。
「散歩はしたいが、ここは知り合いがおらん国じゃからのう」
「また後にしましょう♪」
「うー」
「そろそろ夕方か。飯はどうするかのう」
トワイトが腰をかがめてリヒトと目線を合わせると、口を尖らせてガラス窓をぺちぺちと叩いていた。
ディランはその様子を見ながら夕飯のことを口にする。
「すみません。会食の準備が出来ました。オルドライデ様がお待ちです」
「あーう?」
「ぴよー?」
そこで外から女性の声が聞こえてきた。
144
あなたにおすすめの小説
忘れるにも程がある
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたしが目覚めると何も覚えていなかった。
本格的な記憶喪失で、言葉が喋れる以外はすべてわからない。
ちょっとだけ菓子パンやスマホのことがよぎるくらい。
そんなわたしの以前の姿は、完璧な公爵令嬢で第二王子の婚約者だという。
えっ? 噓でしょ? とても信じられない……。
でもどうやら第二王子はとっても嫌なやつなのです。
小説家になろう様、カクヨム様にも重複投稿しています。
筆者は体調不良のため、返事をするのが難しくコメント欄などを閉じさせていただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。
魔の森に捨てられた伯爵令嬢は、幸福になって復讐を果たす
三谷朱花
恋愛
ルーナ・メソフィスは、あの冷たく悲しい日のことを忘れはしない。
ルーナの信じてきた世界そのものが否定された日。
伯爵令嬢としての身分も、温かい我が家も奪われた。そして信じていた人たちも、それが幻想だったのだと知った。
そして、告げられた両親の死の真相。
家督を継ぐために父の異母弟である叔父が、両親の死に関わっていた。そして、メソフィス家の財産を独占するために、ルーナの存在を不要とした。
絶望しかなかった。
涙すら出なかった。人間は本当の絶望の前では涙がでないのだとルーナは初めて知った。
雪が積もる冷たい森の中で、この命が果ててしまった方がよほど幸福だとすら感じていた。
そもそも魔の森と呼ばれ恐れられている森だ。誰の助けも期待はできないし、ここに放置した人間たちは、見たこともない魔獣にルーナが食い殺されるのを期待していた。
ルーナは死を待つしか他になかった。
途切れそうになる意識の中で、ルーナは温かい温もりに包まれた夢を見ていた。
そして、ルーナがその温もりを感じた日。
ルーナ・メソフィス伯爵令嬢は亡くなったと公式に発表された。
乙女ゲームのヒロインが純潔を重んじる聖女とか終わってません?
ララ
恋愛
私は侯爵令嬢のフレイヤ。
前世の記憶を持っている。
その記憶によるとどうやら私の生きるこの世界は乙女ゲームの世界らしい。
乙女ゲームのヒロインは聖女でさまざまな困難を乗り越えながら攻略対象と絆を深め愛し合っていくらしい。
最後には大勢から祝福を受けて結婚するハッピーエンドが待っている。
子宝にも恵まれて平民出身のヒロインが王子と身分差の恋に落ち、その恋がみのるシンデレラストーリーだ。
そして私はそんな2人を邪魔する悪役令嬢。
途中でヒロインに嫉妬に狂い危害を加えようとした罪により断罪される。
今日は断罪の日。
けれど私はヒロインに危害を加えようとしたことなんてない。
それなのに断罪は始まった。
まあそれは別にいいとして‥‥。
現実を見ましょう?
聖女たる資格は純潔無垢。
つまり恋愛はもちろん結婚なんてできないのよ?
むしろそんなことしたら資格は失われる。
ただの容姿のいい平民になるのよ?
誰も気づいていないみたいだけど‥‥。
うん、よく考えたらこの乙女ゲームの設定終わってません??
この度、青帝陛下の運命の番に選ばれまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる
まゆら
ファンタジー
完結しておりますが、時々閑話を更新しております!
続編も宜しくお願い致します!
聖女のアルバイトしながら花嫁修行しています!未来の夫は和菓子職人です!
婚約者である王太子から真実の愛で結ばれた女性がいるからと、いきなり婚約破棄されたミレディア。
王宮で毎日大変な王妃教育を受けている間に婚約者である王太子は魔法学園で出逢った伯爵令嬢マナが真実の愛のお相手だとか。
彼女と婚約する為に私に事実無根の罪を着せて婚約破棄し、ついでに目障りだから国外追放にすると言い渡してきた。
有り難うございます!
前からチャラチャラしていけすかない男だと思ってたからちょうど良かった!
お父様と神王から頼まれて仕方無く婚約者になっていたのに‥
ふざけてますか?
私と婚約破棄したら貴方は王太子じゃなくなりますけどね?
いいんですね?
勿論、ざまぁさせてもらいますから!
ご機嫌よう!
◇◇◇◇◇
転生もふもふのヒロインの両親の出逢いは実は‥
国外追放ざまぁから始まっていた!
アーライ神国の現アーライ神が神王になるきっかけを作ったのは‥
実は、女神ミレディアだったというお話です。
ミレディアが家出して冒険者となり、隣国ジュビアで転生者である和菓子職人デイブと出逢い、恋に落ち‥
結婚するまでの道程はどんな道程だったのか?
今語られるミレディアの可愛らしい?
侯爵令嬢時代は、女神ミレディアファン必読の価値有り?
◈◈この作品に出てくるラハルト王子は後のアーライ神になります!
追放された聖女は隣国で…にも登場しておりますのでそちらも合わせてどうぞ!
新しいミディの使い魔は白もふフェンリル様!
転生もふもふとようやくリンクしてきました!
番外編には、ミレディアのいとこであるミルティーヌがメインで登場。
家出してきたミルティーヌの真意は?
デイブとミレディアの新婚生活は?
出戻り娘と乗っ取り娘
瑞多美音
恋愛
望まれて嫁いだはずが……
「お前は誰だっ!とっとと出て行け!」
追い返され、家にUターンすると見知らぬ娘が自分になっていました。どうやら、魔法か何かを使いわたくしはすべてを乗っ取られたようです。
【完結】名無しの物語
ジュレヌク
恋愛
『やはり、こちらを貰おう』
父が借金の方に娘を売る。
地味で無表情な姉は、21歳
美人で華やかな異母妹は、16歳。
45歳の男は、姉ではなく妹を選んだ。
侯爵家令嬢として生まれた姉は、家族を捨てる計画を立てていた。
甘い汁を吸い付くし、次の宿主を求め、異母妹と義母は、姉の婚約者を奪った。
男は、すべてを知った上で、妹を選んだ。
登場人物に、名前はない。
それでも、彼らは、物語を奏でる。
試験の多い魔導王国王家
章槻雅希
ファンタジー
法律の多いことで有名なカヌーン魔導王国。
だが、実は王族に対しての試験が多いことは知られていない。
カヌーン王家に属する者は王も王妃も側室も王子も王女も定期的に試験を受けるのである。試練ではない。試験だ。ペーパーテストだ。
そして、その結果によっては追試や廃嫡、毒杯を賜ることもある。
そんな苛酷な結果を伴う試験を続けた結果、カヌーン王家は優秀で有能で一定以上の人格を保持した国王と王妃によって統治されているのである。
ネタは熱いうちに打てとばかりに勢いで書いたため、文章拙く、色々可笑しいところがあるかもしれません。そのうち書き直す可能性も大(そのまま放置する可能性はもっと大きい)。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様に重複投稿、自サイトにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる