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その25 国の一大事
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「陛下のお気持ちはわかります。ですが、先の喋るドラゴンを鑑みて、この子はきっと将来役に立つと思うのです」
「ホントにか? では、申してみよ」
「ああ、可愛いですわね……」
二度びっくりした疲れからか、フォルスがウトウトし始め、それを見た王妃様が頬を綻ばせていた。
さすがに国を荒らされた陛下は赤ちゃんといえどドラゴンは忌避する存在なので疑問の方が先に来ている。
俺は深呼吸をした後、ゆっくりと考えを口にする。
「ドラゴンが暴れている理由が病ということが判明しました。もし、その病を解消することができれば災厄を防ぐことに繋がると考えます。そして病にかかっていないドラゴンは人語を解することができるため、フォルス……この子が居れば話を聞いてくれるのではないかと」
「ふむ……一理ある、か……」
俺の話に共感できるところがあったようで腕組みをして考えだした。そこへ先ほど陛下が口にしていたことを続ける。
「それに私は滅竜士《ドラゴンバスター》です。なにかあった時は責任をもって討伐します。実力は陛下もご存じかと」
「私も僭越ながらAランクの階級をもらっています。ラッヘさんと共に責任を取る覚悟があります」
「……」
「なのでこの赤ちゃんドラゴンを連れ歩くことを許可していただきたい。これが今回の謁見理由となります」
俺達は姿勢よく立ち宣言する。
これで本気度が伝わればいいのだがどうかな。 意外というわけではないけど、腰が重いと感じた。
とはいえこのフォルゲイトのみならず、他国でも脅威となっているドラゴンの赤ちゃんを連れているというのは国のトップとして悩むのは仕方が無いと思う。
「あなた……」
「ふむ!」
「む」
王妃様に声をかけられた陛下がカッと目を見開いた。考えがまとまったのだろうかと固唾を飲んで言葉を待っていると――
「今すぐ結論を出せる案件じゃないな!」
「まあ、そうですな」
――陛下は俺達にそう返答した。大臣のハンス様も疲れた顔で返事をする。
確かに今、ここで決めるには内容としては重いかもしれない。宿屋の親父みたいに町を破壊されてドラゴンを恨む人間は多い。俺だってそうだ。
それを赤ちゃんとはいえ受け入れろというのは民が納得しないだろう。
「……そうですね。では、決まり次第教えてもらっていいでしょうか?」
「そうさせてくれ」
「ひとまずこいつがいるから町の中は良くないでしょう。私とセリカは王都の外で野営をしているので声をかけてもらえると。本日はお時間をいただき、ありがとうございました」
「え?」
「行こうセリカ」
「うん」
俺達は膝をついて深々と頭を下げると、踵を返して歩き出す。すると背後から慌てた声が聞こえてきた。
「ちょ、ちょっと待つのだラッヘ。別に決まるまで城に居てもらっていいのだぞ!?」
「いえ、それはご迷惑をおかけすると思うので。どこで『城にドラゴンが居る』と知られるか分かりませんし」
「それはそうだが……」
「ほら、フォルス威嚇してみろ」
「ぴゅ?」
生れたばかりの時、蛇に襲われていた。なので一応、なにかに襲われた場合に備えて威嚇する方法を教えている。こいつもドラゴンなので風格は出るはずだ。
「ぴゅー……! ぴゅい!」
「……」
俺が抱えてやると、フォルテはちょっと力を込めたあと、両手をばっと広げて一声鳴いた。その瞬間、謁見の間に沈黙が訪れる。
「ああ、もうダメ! ちょっと抱っこさせてくださいな……!!」
「うわあ!?」
「一足でここまで来た!?」
「ぴゅいー!?」
すると王妃様が一瞬で目の前までやってきた。まだ騎士としての力は衰えていないらしい。
それにフォルスはびっくりして俺の懐に潜り込んだ。折角の威嚇が台無しである。
「申し訳ありません、王妃様。ちょっと今日は何度か怖がってしまっているので、そっとしておいていただけると」
「ええええー!?」
「ぴゅー……」
「かわいっ!」
そっと胸元から顔を出すフォルテを見て顔が緩む王妃様。今日はストレスを与えすぎたので早々に帰るとしよう。
「では、これにて」
「美味しいミルクを飲もうねー」
「ぴゅ~♪」
「あ、あの、もし連れ歩くことを許可しなかったらどうするのです?」
「え? その時は別の国へ行きますね。というより、仇のドラゴンを探すため放浪することになるでしょう」
王妃様が引き留めてきたので返答を返す。
「なんだって……」
「それはまずいんじゃ……」
「可愛い……」
すると王妃はのけぞって驚愕の表情を見せ、周囲がなにやら騒ぎ出す。そこで冷や汗をどっぷり掻いたハイン殿が珍しい笑顔で俺のところへ来て肩を掴む。
「と、とりあえず子ドラゴンにミルクを与えるということでしたら、用意しますのでお待ちください」
「しかし、ご迷惑に――」
「だ い じょ う ぶ です……!!」
「お、おう……」
ちょっと気持ち悪い笑顔をぐっと近づけてきたので、つい大臣を押しのけてしまった。すると王妃様がセリカに話しかけていた。
「一人ならいいかしら? 可愛がりたいのです。大丈夫、ここに居る人間は口が堅いから。……ねえ?」
「「「ハッ……!」」」
「うーん、フォルスの態度次第ですね。怯えるようならそれ以上は駄目です」
「わかりましたわ♪」
と、いつの間にかここで少し休むことになっていた。まあ、陛下達がいいならお言葉に甘えておくとしようか?
「ホントにか? では、申してみよ」
「ああ、可愛いですわね……」
二度びっくりした疲れからか、フォルスがウトウトし始め、それを見た王妃様が頬を綻ばせていた。
さすがに国を荒らされた陛下は赤ちゃんといえどドラゴンは忌避する存在なので疑問の方が先に来ている。
俺は深呼吸をした後、ゆっくりと考えを口にする。
「ドラゴンが暴れている理由が病ということが判明しました。もし、その病を解消することができれば災厄を防ぐことに繋がると考えます。そして病にかかっていないドラゴンは人語を解することができるため、フォルス……この子が居れば話を聞いてくれるのではないかと」
「ふむ……一理ある、か……」
俺の話に共感できるところがあったようで腕組みをして考えだした。そこへ先ほど陛下が口にしていたことを続ける。
「それに私は滅竜士《ドラゴンバスター》です。なにかあった時は責任をもって討伐します。実力は陛下もご存じかと」
「私も僭越ながらAランクの階級をもらっています。ラッヘさんと共に責任を取る覚悟があります」
「……」
「なのでこの赤ちゃんドラゴンを連れ歩くことを許可していただきたい。これが今回の謁見理由となります」
俺達は姿勢よく立ち宣言する。
これで本気度が伝わればいいのだがどうかな。 意外というわけではないけど、腰が重いと感じた。
とはいえこのフォルゲイトのみならず、他国でも脅威となっているドラゴンの赤ちゃんを連れているというのは国のトップとして悩むのは仕方が無いと思う。
「あなた……」
「ふむ!」
「む」
王妃様に声をかけられた陛下がカッと目を見開いた。考えがまとまったのだろうかと固唾を飲んで言葉を待っていると――
「今すぐ結論を出せる案件じゃないな!」
「まあ、そうですな」
――陛下は俺達にそう返答した。大臣のハンス様も疲れた顔で返事をする。
確かに今、ここで決めるには内容としては重いかもしれない。宿屋の親父みたいに町を破壊されてドラゴンを恨む人間は多い。俺だってそうだ。
それを赤ちゃんとはいえ受け入れろというのは民が納得しないだろう。
「……そうですね。では、決まり次第教えてもらっていいでしょうか?」
「そうさせてくれ」
「ひとまずこいつがいるから町の中は良くないでしょう。私とセリカは王都の外で野営をしているので声をかけてもらえると。本日はお時間をいただき、ありがとうございました」
「え?」
「行こうセリカ」
「うん」
俺達は膝をついて深々と頭を下げると、踵を返して歩き出す。すると背後から慌てた声が聞こえてきた。
「ちょ、ちょっと待つのだラッヘ。別に決まるまで城に居てもらっていいのだぞ!?」
「いえ、それはご迷惑をおかけすると思うので。どこで『城にドラゴンが居る』と知られるか分かりませんし」
「それはそうだが……」
「ほら、フォルス威嚇してみろ」
「ぴゅ?」
生れたばかりの時、蛇に襲われていた。なので一応、なにかに襲われた場合に備えて威嚇する方法を教えている。こいつもドラゴンなので風格は出るはずだ。
「ぴゅー……! ぴゅい!」
「……」
俺が抱えてやると、フォルテはちょっと力を込めたあと、両手をばっと広げて一声鳴いた。その瞬間、謁見の間に沈黙が訪れる。
「ああ、もうダメ! ちょっと抱っこさせてくださいな……!!」
「うわあ!?」
「一足でここまで来た!?」
「ぴゅいー!?」
すると王妃様が一瞬で目の前までやってきた。まだ騎士としての力は衰えていないらしい。
それにフォルスはびっくりして俺の懐に潜り込んだ。折角の威嚇が台無しである。
「申し訳ありません、王妃様。ちょっと今日は何度か怖がってしまっているので、そっとしておいていただけると」
「ええええー!?」
「ぴゅー……」
「かわいっ!」
そっと胸元から顔を出すフォルテを見て顔が緩む王妃様。今日はストレスを与えすぎたので早々に帰るとしよう。
「では、これにて」
「美味しいミルクを飲もうねー」
「ぴゅ~♪」
「あ、あの、もし連れ歩くことを許可しなかったらどうするのです?」
「え? その時は別の国へ行きますね。というより、仇のドラゴンを探すため放浪することになるでしょう」
王妃様が引き留めてきたので返答を返す。
「なんだって……」
「それはまずいんじゃ……」
「可愛い……」
すると王妃はのけぞって驚愕の表情を見せ、周囲がなにやら騒ぎ出す。そこで冷や汗をどっぷり掻いたハイン殿が珍しい笑顔で俺のところへ来て肩を掴む。
「と、とりあえず子ドラゴンにミルクを与えるということでしたら、用意しますのでお待ちください」
「しかし、ご迷惑に――」
「だ い じょ う ぶ です……!!」
「お、おう……」
ちょっと気持ち悪い笑顔をぐっと近づけてきたので、つい大臣を押しのけてしまった。すると王妃様がセリカに話しかけていた。
「一人ならいいかしら? 可愛がりたいのです。大丈夫、ここに居る人間は口が堅いから。……ねえ?」
「「「ハッ……!」」」
「うーん、フォルスの態度次第ですね。怯えるようならそれ以上は駄目です」
「わかりましたわ♪」
と、いつの間にかここで少し休むことになっていた。まあ、陛下達がいいならお言葉に甘えておくとしようか?
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