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第十二話
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最初の謁見者を片付けたあたしは、それから聖殿内をあちこち見て回った。
普段は自室か謁見の間に居ることが多いとのこと。特に来客対応は全て謁見の間で済ませるようだ。
で、続けて食堂、シルファー達の部屋、倉庫、キッチンなどを見学した。
聖殿内は謁見の間を除くと、前に親父と行ったことのある貴族の屋敷くらいの広さだと感じた。
さらに特筆すべきは庭園の周囲だな。高い壁に覆われており魔物や盗賊が入り込むにはかなり難しい
なぜなら外壁の一番上には棘のついた有刺鉄線が無数に並んでいるからだ。
シーフのあたしでもアレは苦労するだろうなというくらい、ヤバい。
「いや、精霊様なら結界とかそういうのがあるんじゃないのか?」
一通り回ってから談話室というリビングの様な部屋に集まった。そこであたしが厳重な有刺鉄線にツッコミを入れると、ノルム爺さんが言う。
「もちろん張っておるぞ。来訪者がどこから来ても解るようにな。それでも油断はできんからのう。できることはやっておくべきじゃ」
「いや、なんか収監所みたいで見栄え悪くね?」
「フフ、確かにそう見えますね。ですが魔法使いは結界の穴を突いたりすることがあるので、物理的な罠も必要なのです」
ディーネが補足をしてくれて納得いった。魔法的なことは分からないけど、物理的な罠は見えているだけも面倒くさい。
そう思わせることでやる気を削ぐ意味もあるのだと、そう言われてシーフであるあたしはピンと来たね。
「だいたいこんなところかねえ。あ、そういえば風呂は案内してねえぞ」
「風呂があるのか……!」
イフリーが風呂と口にして、あたしの耳はキラーラビットくらいの大きさになる。冒険者は水浴びか、宿の人が用意してくれる少しのお湯で身体を拭くことが多い。
お風呂は天然の温泉か風呂屋に行かないと中々入ることができないので貴重なのだ。
「おう!? 凄い食いつくな……」
「当たり前だろ? お風呂に浸かれるなんて滅多にないんだぞ? クランでも中々入れないし」
「へえーそうなんだ。ここのは天然温泉だからリアはいいかもしれな――」
「ちょっと入ろうぜ! ディーネの姉ちゃんも行こうぜ!」
「わああ!? リアに攫われるー」
「もう、お待ちなさい。場所、分からないで飛び出してどうするの」
天然温泉と聞いてあたしはシルファーを小脇に抱えて部屋を飛び出した。
今日はもう謁見はないという話なので風呂に行っても問題ないはずだ。
「あ、そっちの角を曲がってー」
「ほいきた」
小脇に抱えられているシルファーが指示を出してくれ、即温泉へ到着した。
「ほー! いいねえ!」
「あ、ちゃんと服は畳まないと!」
「そんなのいいって!」
ホカホカと湯気が立ち上る温泉を前にしてそんな悠長なことを言っていられない。さっと服を脱いでから温泉に向かい、身体を洗ってから湯船に浸かる。
「うおお……」
疲れた身体に染み渡る……といってもまだ昼前なんだけどな。まあさっきの騒動で仕事はしたからいいだろう。
「もー、聖女の代わりなんだからきちんとしようねー?」
「次からはそうするよ。くあー……気持ちいい……」
「おじさん臭いよ!?」
なんだかんだとシルファーもお風呂に入ってきた。付き合いがいいのは嬉しいところだ。
あたしが気持よく唸っていると、ディーネも登場する。
「リア、今はいいですけど少しずつ言葉遣いなどを直してもらいますからね?」
「少なくとも謁見中くらいはねー?」
「むう」
気持ちよく温泉に入っているところでお説教をくらい、あたしは顔の半分を湯船に沈めながら唸る。
「まー、とりあえず明日から覚悟をしててねー? それにしてもお風呂が好きなんだねー。アリアはわたし達が入れって言わないとそのまま寝ちゃう子だったからね」
「マジでか!? 今日から毎日入れると思うとテンション上がるけどな……」
贅沢な奴だなとあたしは口をへの字にする。しかしそこで尋ねたいことができたので、二人に聞いて見ることにした。
「アリアってどんな感じだったんだ? あたしが会った時はお嬢様みたいな話し方をしていて大人しい感じだったけど」
「「……!」」
「ど、どうしたんだよ」
シルファーとディーネは目を丸くして黙り込む。表情は驚愕したという感じ。
あたしが動揺していると、シルファーが呆れた様子で口を開く。
「お嬢様みたいな話し方なんて謁見の時くらいしか聞いたことないよー? 外の世界に出て猫を被っているんだね」
「まったくです。部屋は片付けない、寝転がってお菓子を食べる……そんな子ですよ」
「そうなんだ。ならあたしの言葉遣いは――」
「それでもリアの喋り方はありえませんよ?」
「うへ……」
お目こぼしがあるかと思ったけど、そこはディーネにぴしゃりと言われた。聞けば謁見の時はきちんと話していたそうなのだ。
「アリアは我儘だったし、好き嫌いも多かったもんね。今、リアを注意したけどあの子も服を畳んだりしなかったなー」
風呂も言われなければ二日に一回で身体をディーネが拭いてあげていたとか。我儘と言うか、こう、自立できていない感じがあるな。
「……大丈夫なのかそれ? 外の世界で生きていける気がしねえけど……」
「そうなんですよね……とりあえずリアを拾った町から隣国へ捜索隊を出しているから待つしかないわね」
「まー、フランツが居るから騙されたりとかそういうのは無いと思うけどねー。なんだかんだで強いし」
「そうなのか? フォレストウルフに苦戦していたような……」
「アリアを守りながらだからだよー」
シルファーに言われて確かにそうかもと思い直す。とりあえず捜索隊がもう出ているのは仕事が早くて助かるな。
「早く見つかって欲しいけど、この温泉はいいなあ……」
「回復魔法が使えるなら補佐としてここで働いてもいいんじゃない? 顔が同じだし名物になるかもー?」
「嫌だよ見世物みたいで!?」
「でも明日からっビシビシ教養を教わってもらいますからね! その分のお金は支払うので、仕事をしてもらいます!」
「うへえ……」
教養とやらはいやだけど、ただ飯と温泉のおかげでかなりお得感がある。
さらに魔法も覚えられそうだ。
温泉にゆっくり浸かりながら、明日からの生活に思いをはせるのだった。
普段は自室か謁見の間に居ることが多いとのこと。特に来客対応は全て謁見の間で済ませるようだ。
で、続けて食堂、シルファー達の部屋、倉庫、キッチンなどを見学した。
聖殿内は謁見の間を除くと、前に親父と行ったことのある貴族の屋敷くらいの広さだと感じた。
さらに特筆すべきは庭園の周囲だな。高い壁に覆われており魔物や盗賊が入り込むにはかなり難しい
なぜなら外壁の一番上には棘のついた有刺鉄線が無数に並んでいるからだ。
シーフのあたしでもアレは苦労するだろうなというくらい、ヤバい。
「いや、精霊様なら結界とかそういうのがあるんじゃないのか?」
一通り回ってから談話室というリビングの様な部屋に集まった。そこであたしが厳重な有刺鉄線にツッコミを入れると、ノルム爺さんが言う。
「もちろん張っておるぞ。来訪者がどこから来ても解るようにな。それでも油断はできんからのう。できることはやっておくべきじゃ」
「いや、なんか収監所みたいで見栄え悪くね?」
「フフ、確かにそう見えますね。ですが魔法使いは結界の穴を突いたりすることがあるので、物理的な罠も必要なのです」
ディーネが補足をしてくれて納得いった。魔法的なことは分からないけど、物理的な罠は見えているだけも面倒くさい。
そう思わせることでやる気を削ぐ意味もあるのだと、そう言われてシーフであるあたしはピンと来たね。
「だいたいこんなところかねえ。あ、そういえば風呂は案内してねえぞ」
「風呂があるのか……!」
イフリーが風呂と口にして、あたしの耳はキラーラビットくらいの大きさになる。冒険者は水浴びか、宿の人が用意してくれる少しのお湯で身体を拭くことが多い。
お風呂は天然の温泉か風呂屋に行かないと中々入ることができないので貴重なのだ。
「おう!? 凄い食いつくな……」
「当たり前だろ? お風呂に浸かれるなんて滅多にないんだぞ? クランでも中々入れないし」
「へえーそうなんだ。ここのは天然温泉だからリアはいいかもしれな――」
「ちょっと入ろうぜ! ディーネの姉ちゃんも行こうぜ!」
「わああ!? リアに攫われるー」
「もう、お待ちなさい。場所、分からないで飛び出してどうするの」
天然温泉と聞いてあたしはシルファーを小脇に抱えて部屋を飛び出した。
今日はもう謁見はないという話なので風呂に行っても問題ないはずだ。
「あ、そっちの角を曲がってー」
「ほいきた」
小脇に抱えられているシルファーが指示を出してくれ、即温泉へ到着した。
「ほー! いいねえ!」
「あ、ちゃんと服は畳まないと!」
「そんなのいいって!」
ホカホカと湯気が立ち上る温泉を前にしてそんな悠長なことを言っていられない。さっと服を脱いでから温泉に向かい、身体を洗ってから湯船に浸かる。
「うおお……」
疲れた身体に染み渡る……といってもまだ昼前なんだけどな。まあさっきの騒動で仕事はしたからいいだろう。
「もー、聖女の代わりなんだからきちんとしようねー?」
「次からはそうするよ。くあー……気持ちいい……」
「おじさん臭いよ!?」
なんだかんだとシルファーもお風呂に入ってきた。付き合いがいいのは嬉しいところだ。
あたしが気持よく唸っていると、ディーネも登場する。
「リア、今はいいですけど少しずつ言葉遣いなどを直してもらいますからね?」
「少なくとも謁見中くらいはねー?」
「むう」
気持ちよく温泉に入っているところでお説教をくらい、あたしは顔の半分を湯船に沈めながら唸る。
「まー、とりあえず明日から覚悟をしててねー? それにしてもお風呂が好きなんだねー。アリアはわたし達が入れって言わないとそのまま寝ちゃう子だったからね」
「マジでか!? 今日から毎日入れると思うとテンション上がるけどな……」
贅沢な奴だなとあたしは口をへの字にする。しかしそこで尋ねたいことができたので、二人に聞いて見ることにした。
「アリアってどんな感じだったんだ? あたしが会った時はお嬢様みたいな話し方をしていて大人しい感じだったけど」
「「……!」」
「ど、どうしたんだよ」
シルファーとディーネは目を丸くして黙り込む。表情は驚愕したという感じ。
あたしが動揺していると、シルファーが呆れた様子で口を開く。
「お嬢様みたいな話し方なんて謁見の時くらいしか聞いたことないよー? 外の世界に出て猫を被っているんだね」
「まったくです。部屋は片付けない、寝転がってお菓子を食べる……そんな子ですよ」
「そうなんだ。ならあたしの言葉遣いは――」
「それでもリアの喋り方はありえませんよ?」
「うへ……」
お目こぼしがあるかと思ったけど、そこはディーネにぴしゃりと言われた。聞けば謁見の時はきちんと話していたそうなのだ。
「アリアは我儘だったし、好き嫌いも多かったもんね。今、リアを注意したけどあの子も服を畳んだりしなかったなー」
風呂も言われなければ二日に一回で身体をディーネが拭いてあげていたとか。我儘と言うか、こう、自立できていない感じがあるな。
「……大丈夫なのかそれ? 外の世界で生きていける気がしねえけど……」
「そうなんですよね……とりあえずリアを拾った町から隣国へ捜索隊を出しているから待つしかないわね」
「まー、フランツが居るから騙されたりとかそういうのは無いと思うけどねー。なんだかんだで強いし」
「そうなのか? フォレストウルフに苦戦していたような……」
「アリアを守りながらだからだよー」
シルファーに言われて確かにそうかもと思い直す。とりあえず捜索隊がもう出ているのは仕事が早くて助かるな。
「早く見つかって欲しいけど、この温泉はいいなあ……」
「回復魔法が使えるなら補佐としてここで働いてもいいんじゃない? 顔が同じだし名物になるかもー?」
「嫌だよ見世物みたいで!?」
「でも明日からっビシビシ教養を教わってもらいますからね! その分のお金は支払うので、仕事をしてもらいます!」
「うへえ……」
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