66 / 86
30-4
しおりを挟む
孝太郎が戸惑っていたら春がぽつりと言った。
「1人だけ裸……恥ずかしいです」
「え、でも……あの……おれ脱いだら引きませんか? おれ……割と筋肉ガッチリしてて……図体大きくてむさくるしいですよ」
春が、もう、と孝太郎の胸元に額をこつん、とくっつけた。
「そんなの服着ててもわかります。早く脱いでください」
早く、と言われた孝太郎は慌ててまずダボッとしたトレーナーに手をかける。脱ぎ捨てるとしっかりとした筋肉質な胸板があらわれて春が、わ、と声を上げて、ちょん、と指でつついた。
「ッ……あ……何するんですか」
「筋肉すごいですね」
春はそのまま、ちゅっと孝太郎の胸板に口づける。
「春さん、あ……」
孝太郎のスウェットパンツのゴムに指を引っ掛ける。
「下も」
「あのでも……勃……って、ます、から見えない方が……」
「どうしてですか?」
「だって……気持ち悪いでしょ、そんなの見たら……」
そう言った孝太郎のスウェットズボンの中に春が手を滑り込ませる。そしてそのままボクサーパンツの中にまで手を侵入させて孝太郎のペニスを握った。
「春さん!! あ……」
好きな人に触られた孝太郎は耳まで真っ赤になって身をよじった。その反応に春が呟く。
「可愛い……孝太郎くん……」
春にシゴかれ、孝太郎は息を漏らし身体をよじった。
「あ……手、やめて下さい……ッ」
やめて、と言われても春の手は止まらない。絶えきれず孝太郎はそのまま春の手の中で達した。絶頂に達した孝太郎は泣きそうな顔で申し訳無さそうに、ごめんなさい、と謝った。
「手、汚くしてごめんなさい……ティッシュ、取ります」
そう言って孝太郎はベッドを出て箱ティッシュを取ったがハッとしたように言った。
「ごめんなさい、手洗ったほうがいいですよね。すみません。気持ち悪いことして……ごめんなさい」
春は、来てください、と孝太郎を呼んだ。ベッドに戻ってきた孝太郎に春は言った。
「謝らないで下さい。拭いてあげますから」
そう言って春はティッシュを取って、孝太郎の下着をずらして中の汚れを拭おうとしたが孝太郎は、大丈夫です、と断り自分で拭いていた。春に背中を向けて汚れを拭う。
「……ガッカリしましたか。不慣れで……」
そう背中を向けたまま尋ねた孝太郎に抱きついて春は、いえ、と答えた。
「逆です。安心しました。勝手に気後れして緊張してたので……嬉しいです」
孝太郎が振り返ると、春は孝太郎に口づけた。孝太郎が尋ねる。
「春さんのも……していいですか」
春が頷くと孝太郎はキスしながら遠慮がちに 春のペニスを握った。夢みたいな展開に、はぁ、はぁ、と孝太郎の息が荒くなる。孝太郎は、ごめんなさい、と謝って春を触りながら自分のペニスも弄りだした。
「孝太郎くんのは……ぼくがしましょうか」
そう春に申し出られて、お互いに握り合う格好になった。顔を真っ赤にした孝太郎がうわ言のように呟く。
「春さん! ぁ……すごい、あ……」
孝太郎と同じくらい、春の呼吸もはぁはぁ、と荒くなっている。
「……身体、熱い……キスして下さい……」
そう春にねだられ孝太郎は春の唇にむしゃぶりつく。キスしながら孝太郎の手の中で絶頂に達した春は、ふぅ、ふぅ、と肩で息を繰り返す。放心状態の春の口の端に垂れたよだれを舐め取ってキスをした。
「孝太郎くん……もっと……もっとしたいです……」
キスしたままベッドに倒れ込む。孝太郎が脚に絡まっていたスウェットズボンと下着を完全に脱ぎ去り、一糸まとわぬ姿で抱き合った。素脚をしっかりと絡め合い、舌を絡めるキスをする。自然と互いのペニスを擦りつけ合うように身体を揺らしながらキスするようになり、どれくらいか時間が経った頃、春は大きく身体を震わせて孝太郎の肩にしがみついた。濡れた感触で春が達した事を知った孝太郎は腰を強く春に押し付け、ヌルヌルしたペニスを擦り付ける。どんどん呼吸が荒々しくなり、口づけが荒々しくなる。孝太郎が息を詰めて達したのをきっかけに、2人は呼吸を整えてティッシュで拭き合って休憩した。孝太郎が春に甘えるように肩に鼻を擦り付ける。
「幸せです……おれ。本当に……幸せすぎて心臓止まりそう。春さん、春さん……受け入れてくれてありがとうございます。気持ち悪くなってないですかおれのこと」
そう尋ねられ春は答えの代わりにキスをした。
「1人だけ裸……恥ずかしいです」
「え、でも……あの……おれ脱いだら引きませんか? おれ……割と筋肉ガッチリしてて……図体大きくてむさくるしいですよ」
春が、もう、と孝太郎の胸元に額をこつん、とくっつけた。
「そんなの服着ててもわかります。早く脱いでください」
早く、と言われた孝太郎は慌ててまずダボッとしたトレーナーに手をかける。脱ぎ捨てるとしっかりとした筋肉質な胸板があらわれて春が、わ、と声を上げて、ちょん、と指でつついた。
「ッ……あ……何するんですか」
「筋肉すごいですね」
春はそのまま、ちゅっと孝太郎の胸板に口づける。
「春さん、あ……」
孝太郎のスウェットパンツのゴムに指を引っ掛ける。
「下も」
「あのでも……勃……って、ます、から見えない方が……」
「どうしてですか?」
「だって……気持ち悪いでしょ、そんなの見たら……」
そう言った孝太郎のスウェットズボンの中に春が手を滑り込ませる。そしてそのままボクサーパンツの中にまで手を侵入させて孝太郎のペニスを握った。
「春さん!! あ……」
好きな人に触られた孝太郎は耳まで真っ赤になって身をよじった。その反応に春が呟く。
「可愛い……孝太郎くん……」
春にシゴかれ、孝太郎は息を漏らし身体をよじった。
「あ……手、やめて下さい……ッ」
やめて、と言われても春の手は止まらない。絶えきれず孝太郎はそのまま春の手の中で達した。絶頂に達した孝太郎は泣きそうな顔で申し訳無さそうに、ごめんなさい、と謝った。
「手、汚くしてごめんなさい……ティッシュ、取ります」
そう言って孝太郎はベッドを出て箱ティッシュを取ったがハッとしたように言った。
「ごめんなさい、手洗ったほうがいいですよね。すみません。気持ち悪いことして……ごめんなさい」
春は、来てください、と孝太郎を呼んだ。ベッドに戻ってきた孝太郎に春は言った。
「謝らないで下さい。拭いてあげますから」
そう言って春はティッシュを取って、孝太郎の下着をずらして中の汚れを拭おうとしたが孝太郎は、大丈夫です、と断り自分で拭いていた。春に背中を向けて汚れを拭う。
「……ガッカリしましたか。不慣れで……」
そう背中を向けたまま尋ねた孝太郎に抱きついて春は、いえ、と答えた。
「逆です。安心しました。勝手に気後れして緊張してたので……嬉しいです」
孝太郎が振り返ると、春は孝太郎に口づけた。孝太郎が尋ねる。
「春さんのも……していいですか」
春が頷くと孝太郎はキスしながら遠慮がちに 春のペニスを握った。夢みたいな展開に、はぁ、はぁ、と孝太郎の息が荒くなる。孝太郎は、ごめんなさい、と謝って春を触りながら自分のペニスも弄りだした。
「孝太郎くんのは……ぼくがしましょうか」
そう春に申し出られて、お互いに握り合う格好になった。顔を真っ赤にした孝太郎がうわ言のように呟く。
「春さん! ぁ……すごい、あ……」
孝太郎と同じくらい、春の呼吸もはぁはぁ、と荒くなっている。
「……身体、熱い……キスして下さい……」
そう春にねだられ孝太郎は春の唇にむしゃぶりつく。キスしながら孝太郎の手の中で絶頂に達した春は、ふぅ、ふぅ、と肩で息を繰り返す。放心状態の春の口の端に垂れたよだれを舐め取ってキスをした。
「孝太郎くん……もっと……もっとしたいです……」
キスしたままベッドに倒れ込む。孝太郎が脚に絡まっていたスウェットズボンと下着を完全に脱ぎ去り、一糸まとわぬ姿で抱き合った。素脚をしっかりと絡め合い、舌を絡めるキスをする。自然と互いのペニスを擦りつけ合うように身体を揺らしながらキスするようになり、どれくらいか時間が経った頃、春は大きく身体を震わせて孝太郎の肩にしがみついた。濡れた感触で春が達した事を知った孝太郎は腰を強く春に押し付け、ヌルヌルしたペニスを擦り付ける。どんどん呼吸が荒々しくなり、口づけが荒々しくなる。孝太郎が息を詰めて達したのをきっかけに、2人は呼吸を整えてティッシュで拭き合って休憩した。孝太郎が春に甘えるように肩に鼻を擦り付ける。
「幸せです……おれ。本当に……幸せすぎて心臓止まりそう。春さん、春さん……受け入れてくれてありがとうございます。気持ち悪くなってないですかおれのこと」
そう尋ねられ春は答えの代わりにキスをした。
1
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ヤンキーDKの献身
ナムラケイ
BL
スパダリ高校生×こじらせ公務員のBLです。
ケンカ上等、金髪ヤンキー高校生の三沢空乃は、築51年のオンボロアパートで一人暮らしを始めることに。隣人の近間行人は、お堅い公務員かと思いきや、夜な夜な違う男と寝ているビッチ系ネコで…。
性描写があるものには、タイトルに★をつけています。
行人の兄が主人公の「戦闘機乗りの劣情」(完結済み)も掲載しています。
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
イケメンモデルと新人マネージャーが結ばれるまでの話
タタミ
BL
新坂真澄…27歳。トップモデル。端正な顔立ちと抜群のスタイルでブレイク中。瀬戸のことが好きだが、隠している。
瀬戸幸人…24歳。マネージャー。最近新坂の担当になった社会人2年目。新坂に仲良くしてもらって懐いているが、好意には気付いていない。
笹川尚也…27歳。チーフマネージャー。新坂とは学生時代からの友人関係。新坂のことは大抵なんでも分かる。
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
「普通を探した彼の二年間の物語」
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる