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転生から開拓へ

犬の名前っていったらポチだよね

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夏も過ぎようとしている。

シンシアは、子ヤギにベルベモットとなずけた まあ省略されてベルちゃんだが
元気いっぱいだ

ヤギが増えたことで、夏にはびこる、葛みたいな雑草、こんな草はどんな守護者も持ち込まないだろう。
ヤギたちは美味しそうに食べつくす、ただ家畜が増えたことで、犬の魔物が時折現れるようになる。

ブーさんが夜中警備してくれるが鶏が何羽かやられてしまった、ヤギもやられたかもしれないが
やられても復活している可能性がある、ヤギ農場に血の跡があり、やられた!と思って数を数えても数が減っていない。

新たな雌山羊たちの名前もシンシアに任せたが俺は覚えていない、全部ヤギ子で読んでいる。
シンシアはクロが自分の名前を呼んでくれないとキンタローに怒っているというが
見分けがつかないのだよ、おじさんには・・・

ヤギをいっぺんに召喚した時に感じたのだが、光の魔力が上がったように感じる。
ポチり召喚でも魔法扱いなのだろうか。
となると実験したいのが召喚魔法だ・・・

闇の召喚ではなく光の召喚、成功すれば天界の聖獣が守護者になる。
光の召喚は、太陽が真上に上る昼に行う、闇の召喚は深夜2時ごろに行う、と本には書いてある。

もう一つ向こうの丘に行き、頂上で魔法陣を描く、魔法陣を書くには動物の血を混ぜた水を使う。
今回は鶏を一匹締めて、その血を使った。

召喚には詠唱が必要で、こう書いてある

「天の神よ、地の神よ、我とその家族を守る聖獣をこの地によこしたまえ」

と試し読みしたら魔法陣が光った・・・・あ!心の準備が・・・
魔法陣が光地の穴から、煙と共に黙々と現れた一匹のネズミのぬいぐるみ?
いや、ミッ○ーではない、どちらかというと・・どんまい○ュー吉!いやこれを知っている人は少ないだろう・・・

チュウ吉
「呼ばれたでチュー うれしいでチュー」

話し方も○ュー吉じゃん

チュウ吉
「おまえがご主人様でチュー、なんでもいう事聞くでチュー」

「チェンジ!」

チュウ吉
「ひどいでチュー これでも聖獣でチュー」

いちいち頭にくるチュウ吉だ

「おまえには何ができるんだ?」

チュウ吉
「虫を食べるでチュー 害虫はいなくなるでチュー 悪魔とは戦わないでチュー 逃げるでチュー」

役立たずじゃねえか・・・いや農場にはありがたい存在だが、家族や町を守る存在がほしいのに・・・

「家族を守って欲しいのだがな」

チュウ吉
「これでも太古の聖獣の一人でチュー、逃げるのは得意でチュー」

「いや、家族は守れるのか?」

チュウ吉
「無理でチュー、自分が一番でチュー、いやご主人様の命令は守るチューよ」

しかし、ネズミのぬいぐるみなら、みんなかわいいと思うかもしれないが
こいつは、どんまい○ゅう吉だからきもい・・・

「その見た目は何とかならないのか?」

チュウ吉
「変身するでちゅー」

チュウ吉は変身した
でかいドブネズミに・・・・

「チェンジ!」

チュウ吉
「ひどいでチュー 召喚された聖獣は主人が死ぬまで 餌をねだるでチュー」

のろいじゃねえか・・・

「もっとかわいくなれば、飼ってやる・・」
もっとミッ○ーぽくとかね

チュウ吉
「わかったでチュー」

チュウ吉はまた変化した
あ!カピバラだ、まあこれならいいか・・・

「わかった飼ってやる・・・」

チュウ吉
「よかったでチュー、私はサンクチュアリマウスでチュー、ここでの名前を付けてほしいでチュー」

「そんなのちゅう吉に決まっている」

チュウ吉
「なんか、あんまりかっこよくないでチュー、でも仕方ないでチュー」
チュウ吉は少し悲しそうだ・・・・でもさほど胸が痛まない

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チュウ吉が家族に加わった、仕事がしやすいように農場にチュウ吉小屋を作った。

シンシアは動物好きなんで喜んだ、しかしシンシアに抱かれるチュウ吉がなんかやらしそうな目をしていたので叱っておいた、ジェニファーにあんな顔したらぶんなぐるぞ・・・

しかし腐っても聖獣である、畑の害虫は消えた、チュウ吉に害虫と益虫を教え込むのに苦労したが・・
蜂などは食べずに、毛虫や葉食い虫はきれいに食べた,いい仕事をしてくれる
これはこれでありだろう

さて家族や町を守る聖獣、第2回戦である・・・
今度は魔物化している犬を殺して、その血を使った・・
少し禍々しいが、動物の血だいけるだろう。

魔法陣を書いて、今度は心の準備をして、光の魔力を込めて詠唱をする。

「天の神よ、地の神よ、我とその家族を守る聖獣をこの地によこしたまえ」
チュウ吉のときとは比べ物にならない光が、丘全体を照らした、黒い煙と共に現れたのは

3つの首を持つ犬・・・・見たことがある前世界のパチスロでいやチュウ吉もパチスロで見たんだけど・・・

*「われを呼んだのは貴様か?」
それが言葉言葉を発するたびに俺の中の危険信号が赤信号を示す。

*「われの名はケルベロス、冥界の王ハーデスの番犬だ」
やはりケルベロスだったか
しかし聖獣なのか?

「ケルベロスといえば地獄の番犬と聞きましたが・・悪魔じゃないのですか?」

*「人間よ、たまに間違えているが冥界は天界の一部だ、悪魔の魔界ではない。
ハーデス様はオリュンポスの神12柱の一人ぞ!そのお方の番犬が悪魔なわけなかろう。」

全世界のパチスロで、ハーデスは悪魔のように財布の中身を吸い込んでいく存在・・・
その中でケルベロスといえば、負ける物に付きまとう死神・・・ちょっと憎たらしくなってきた・・・

*「しかし人間よそんな力で我を召喚できるなど・・・ありえん お主に何かあるのだろう」

「家族と町の人を守って欲しいのですが」

*「たやすい御用だ!なんなら、悪魔をも食ってやろう」

「もう少し見た目を、かわいくできないですかね?」

*「それは、お主が付ける名前次第だ。我も普通の犬のように変身できる・・しかし、気配というのは隠せない、主人が付けた名前のイメージで気配が変わる、ぜひ我にふさわしい、威厳ある名前を、いただきたい」

ケルベロスは、煙と共に柴犬に変身した。しかし、見た目はかわいくなったが
禍々しいオーラが漂っている・・・周りの草は枯れきてさえいる

俺は、学生時代にはまったパチスロで、一杯ハーデスで負けたな・・・ケルベロスが出るたびに、
またポチだよ!と文句を垂れたもんだ・・・・ならば。

「ならば、今日からポチだ」

*「何!ポチだとわれにそんな名前を付けるとワン!ワン!」
ポチは、しっぽを振り振りして俺のもとに来た。

すげーかわいい!さっきまでの禍々しさが、なくなった。

*「なんでもまかせるだワン!我にかなう悪魔は少ないのだワン!家族もみんな守ってやるワン!
だから、頭を撫でてほしいワン!ご飯は骨がいいワン!太い骨が大好きだワン!」

「今日からよろしくな!ポチ」

「わん!」

こうしてポチという聖獣が加わった・・ちゅう吉? なにそれ・・

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