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ゴルゴン使節団

勝たせるだけが接待じゃないよね

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「3連敗か~弱ったな~」

小さなミノス王は考え込む

「次の一番は4勝分にしよう!いいよねツユキ君」
お決まりの提案をしてくるミノス王、もともと相撲をするために来たわけではない・・・

「問題ないですよ・・で?俺の相手は誰だい?」

「きまってるじゃん!僕だよ!」

ミノス王は羽織っているマントを投げ捨てる、既にマワシが巻いてある

ええええ・・・やりにくい・・・子供相手に相撲か・・
接待相撲だな・・・・


「行っとくけど手を抜いたりしたら、ここから無事に帰れないからね」
ミノス王は見透かすかのように言葉を投げてきた

--分かっているでしょうね・・グラスの守護者、ミノスがすべて負けるような事があればミノス王はふてくされちゃわよ---

何か頭の中に語りかけてくる言葉?女の子の声だが誰だ?

俺は辺りを見渡す・・・あの子か・・あの子がパシパエだな・・ミノス王と同じ子供だ・・生まれ変わってからそれほど時間がたっていないという事だな。


--そうよ!私がパシパエ、太古の魔女の一人よ、そしてミノスの妻よ、さて貴方!ミノスに華を持たせなさいよ--

しかし・・・力を抜けばミノス王は怒るし・・難しい勝負になりそうだな


----金ちゃん!誰と話しているの?----

念話をねじ込んできたのはシーナペイン

--あら!念話が出来る魔女がいるのね、私はパシパエよ--

----パ!パシパエ様・・・魔女に籍を置く身として知らない物はいません・太古の魔女の一人・・----

--今はこの男に上手く負けてくれるようにお願いしているのよ--

----ミノス王に手を抜くのは難しいのではないでしょうか----

--そうね・・・子供の体でも力は戦士並にあるしねミノスは・・いいわ・・私が色々するから貴方はスモーを取りなさい・・決して勝たない様にね--

まあ・・・分かりました


「おい!何無口になっているんだ!今日の大一番だぞ!胸をはれ」
ミノス王の威勢のいい怒号が飛ぶ

「失礼しました・・・大丈夫です、始めましょう」

「はじめ!」

お互いに見合う・・・こちらから行くのはまずいかな・・・

「なんだ?来ないのか?じゃあこっちから行くぞ」

ミノス王は突進してくる

うぉ!なんだこの力は・・

凄い力だ・・・半見で受けるがすぐに土俵際まで追いやられた・・・この力があれば、この身長で足とりなんかやられたら・・手加減なんて考えるまでもなくやれらていただろう・・・しかし単調な押し相撲、しかも体重は10歳時並み。

--こら!少しは攻めなさい!手抜きがばれるでしょ!--

了解!

俺はミノス王の後ろマワシに手を回す・・やはり力はあるが体重は軽い簡単に持ちあがってしまった・・・

--こらこら!そんなことしたらミノスがかわいそうでしょ、エイ!--

イタタタ!耳を引っ張るな・・・

ミノス王を落としそうになる・・・っと!勝っちまう・・

ミノス王を支える・・

「こなくそ~」ミノス王が暴れる・・・ふぅ・・ばれてないかな・・

俺の手から逃れたミノス王は距離を取る

再び突進してきた・・・だから力技で来たら・・・あれ体が動かない
パシパエの魔法か・・・

ドリャ~

ミノス王は動けない俺に突進をしてくるミノス王の頭突きが俺の大事な所に激突した

おぅ・・・まって・・・ダメ・・・・あああ

俺はそのまま土俵を割ってしまった・・・

土俵外でピョンピョンしている俺・・・・痛い・・・突進力は10歳といえども神の一員の突進力・・・俺のタマタマは大丈夫か・・
意識が遠くなりそうだ・・・

「どうじゃ!急所に頭突きだ!」

「ミノス様・・・金的攻撃は・・反則になってしまいます」
ミノモンタがミノスに言う

「なに!我は反則をしたか・・・申し訳ない・・・ならもう一番だ」

ええええ・・・もういいじゃん俺の負けでいいのに・・・

--バカモン!もっとうまく負けないから--

いやあんたのせいじゃん・・・

--なに!私のせいだと太古の魔女に向かって--

まあ俺に任せてください!


俺は金的の痛さに意識を持って行かれそうだが土俵に向かう

「おおお!金的は大丈夫か・・後でミノスの秘薬を塗らせよう」

「それは、ありがたい」


再び始めの合図と共にミノス王は突進する・・もったいない・・

俺は突進するミノス王の重心をそらしそのまま土俵の外に送りだした。

「おわああ!出ちまった」

--ちょっと!何勝ってるのよ!約束が違うでしょ!--

「ミノス王いいですか?」

「なんだ?今の技は目の前からお主が消えたようじゃ

「いいですか?相撲は押し合いだけではありません!」

「何!押し出しこそスモーじゃないか」

「我がまだ小さいからな・・・もう少ししたら我の押し出しを止めることは出来ぬぞ!」

「ふむ・・・ハムラ!俺と立ち会ってくれ」

「うん?それはおもしれえ」

「いいですか?ミノス王突進力は今までの立ち会いでこのハムラがこの会場では一番でしょう」

「そうじゃな!ミノモンタを押し出した」

「このハムラの力は私も到底かないません、ハムラはそれほどの男です」

「なんだよ?金ちゃん褒め殺しか?」

「いや聞いてくれ、とりあえず俺にまっすぐ突進してみてくれ」

「いくぜ!恨みっこなしだ」

ハムラが思いっきりぶちかましに来る

ハムラの突進力を利用していなす、そして俺は回り込みハムラを背中から土俵外に押し出した

「これも相撲です」

「すごい!魔法か?いやこう体を入れ替えて・・難しいな」

「いいですかミノス王!小さい事が不利なのも相撲ですが、小さい事が武器になる事もあります、ハムラここにたってくれ」

「あ!ああ」
あっさり土俵外に押し出されたハムラだが少し放心していたようだ

「ミノス王はここにきて、押し出すのではなく、ハムラの重心の線を回すように足を取ってみてください・・ではここから攻防を、はじめ!」


「うぉ!子供の力じゃないいぞ!っととと」

片足で重心を崩されたハムラは子供のミノス王に押し出された

「おお!鬼人を押し出した!」



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「懐かしいな!」
俊太がその光景を見ながらつぶやく

「シュンタ君もキンタロウさんにああやって教えられたの?」

「うん・・スモーじゃないけど、柔道と合気道がああやって教わった」

「柔道?合気道? 柔術みたいなもの?」

「うん、柔術も習ったよ、柔道も合気道も柔術から発展した武道なんだ」

「ふん!めんどくせえ事やってんな・・・敵に技術を教えるなんてな・・金ちゃんもかわってるぜ」
トシイエは眺めながらつぶやく

「だが・・・それが金ちゃんか・・・太古の王だろうが壁がない、まるでグラスの子供に教えてるみたいだ」
トシイエ含み笑いを浮かべながら眺めている



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「お前面白いな・・是非ゆっくりしていってくれ」

ミノス王の機嫌を損ねることなく相撲大会は終わった

俺達は着替えて晩餐に参加する事になる。


ミノス院の晩餐は豪華なものであった、立食式のパーティみたいな感じだ

おもに肉料理・・牛肉料理だ・・・って牛肉食べていいのか・・・

ミノタンシオは肉をほおばっている
「おお客人食べてくれ!この舌の部分は噛みごたえがあってうまいぞ」

タンを食べている・・ミノタンシオがタンシオを食べる・・・複雑だ・・・

しかし・・主食はパンだが牛肉料理が多い、牛を育てるのに水を多く使うのに牛が家畜の中心かバターやチーズもある

俊太もミノルタ君とよく話している、柔道談義をしているようだ、時折技を見せている。

ミノス王はパシパエと他の文官達と話し合いをしている。

ハムラはミノモンタと酒を飲んでいる

カエデちゃんは俊太の側でニコニコしている

ジュリちゃんとムュイちゃんは泉の水を覗き込んでいる

サモンは綺麗なミノスの女官のお酌をもらって顔を赤らめている

トシイエはミノスの女官に囲まれている、かっこいい勝ち方だったからな、ミノスの女性は単純に強い男が好きだ。

俺の視線に気が付いたトシイエが俺の元に来た

「おお金ちゃん飲んでるか?」

「トシイエ良かったな、モテモテじゃねえか」

「いや・・顔は美しいがな・・胸がでかすぎる・・・それよりあの王女の方が俺好みだ・・」

パシパエさんか・・・まだ10歳くらいの見た目だぞ・・・この変態が・・・


-------
晩餐は立食パーティシステムで様々な人物と話をし交流するスタイル

終盤に差し掛かりミノス王が立ち上がった

「みんな聞いてくれ!」

会場が静まり返る

「グラスの定期便がエビスの町に来るようになれば我が町もグラスと交易をしたいと思う、また我が町の者をグラスに使者として向かわせることとなる、グラスは様々な科学技術があると聞く、それを教える学校もあり我が町からも何人かの子供をグラスに派遣する、我が子こそはというものは私の所に来てほしい」

体は子供だが威風堂々とした答弁だ

「ミノス王!おおおお、俺は戦士ですが・・俺もグラスに行ってみてもいいですか?」

「うむ!ミノルタ認めようしっかりグラスの知識を吸収してミノスの未来を担ってくれ」

「ありがたきお言葉・・・ミノルタ必ず、なしえて見せます」

「オワリの使者とベロニカの使者よこれよりエビスには我が町の特使も駐在させる、我が町に用がある時は特使に言ってくれ」

「本日はめでたい!客人をもてなせ!」

ミノス王は立ち上がり奥の間へと消えて行った

そして晩餐パーティは再び活気づいた・・誰の子供がグラスに行くのか?とかグラスの特産品の話など様々な話が各所で行われた。


***************

「さあキンタロウさんズボンをお脱ぎになって下さい」

「いや自分で塗れるから」

「駄目です!細部まで塗らないと!子孫を残す大事な部分です!私にお任せ下さい」

「いや・・大丈夫・・・シーナの魔法でも検査はしてるし・・・もらった軟膏濡れば大丈夫だよ・・」

「なら私が塗ります!」

「ダメです・・・自分で塗ります」

「もぅ・・」

シャルが俺の奥方を否定しなかったので用意された部屋は同じでダブルベットだ・・・
まあ迷宮探索などで泊りがけの場合シャルと雑魚寝などは何度もしているが・・・いかんせんベットの上は話が変わる・・・

あああ、この軟膏スースーするなメントール成分でも入っているのか?
それになんだ・・・この腹の下にたぎる血液は・・・なんで?ギンギンになってるじゃん・・・この軟膏・・危険だわ。

「キンタロウさん!なんで中腰なんですか?もしかして痛むのですか?」

「いや大丈夫・・・・うん・・大丈夫だから」

静まれ静まれ・・・3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971

だめだ・・・静まらん・・・しかもなんだ・気持ちまで・・なんか・・・

「なんでしょう・・この匂い・・・なんか・・体が熱くなってきますね・・・」
塗っていないシャルロットまで影響があるのか?

「とりあえず・・寝よう明日もあるし」

「そ!そうですね」

ダブルベットにを布団で仕切り自分の体に布団を巻きつける、これでギンギンはばれないだろう

寝よう寝よう・・・

羊が1ぴき・・・羊が2匹・・・・・

羊が1024匹・・・羊が1025匹

くそ・・まったく寝れない・・・それに風呂上がりのシャルからいい匂いがしてくる、シャルはぴったり俺の背中に寄り添っている・・・

我慢だ・・・我慢だ・・・・

羊が・・・・何匹だっけ?もう羊は駄目だ・・・

こうして一睡も出来ぬまま朝を迎えた、朝までアソコもギンギンだった・・・恐ろしい軟膏だ・・・だが腫れていた玉袋は綺麗に腫れが引いている、治ったようだ・・・よかった

明るくなってからのトイレでムスコのチェックを済ました俺は部屋に戻った

シャルロットも起きたようだ

「あ!おはようございますキンタロウさん・・・ふふ初めて同じベットで寝ましたね ふふふ」

俺は寝てないけどな・・・



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