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痒いの……
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居住エリアに戻った鈴子は、急いでシャワーを浴びにバスルームに向かう。痒みで火照った身体を何とかしたかった鈴子は、冷水シャワーを浴びる。
「ああ、気持ちいい……。少し、痒みが治まった……」
暫くの時間、冷水シャワーを堪能した鈴子は、タオルを巻いてシャワーエリアから出た。ジェイのバスルームには大きな姿見がある。鈴子は鏡を使って自身の背中を映してみた。
「え? なにこれ……。かさぶた?」
鈴子の筋彫りはかさぶたのようになっている。表面が白っぽくなってきている部分があり、場所によってはかさぶたが盛り上がっていた。
鈴子はかさぶたを剥がそうと背中に手をやる。するとバスルームの入り口から「触るな!」と怒鳴る声が聞こえた。
「掻いたり無理にカサブタを剥がすと色抜けの原因になる。だめだ!」
まだムッとしているジェイは、普段は見せない苛立った様子で鈴子に告げる。鈴子はビクッとして硬直するが、直ぐにジェイの方を見て「怒鳴らなくてもいいでしょ!」と言い返した。
ジェイは鈴子を睨み付けたまま、バスルームの中に入ってきて、鈴子を乱暴に担ぎ上げる。いきなりの出来事に驚く鈴子は「下ろして!」と騒ぐ。担ぎ上げられた瞬間に、バスタオルを落としてしまった為に鈴子は全裸なのだ。
「騒ぐな! 静かにしろ!」
今まで聞いたことがないような低いドスの利いたジェイの声が室内に響いた。鈴子は一瞬で黙りこみ、顔を真っ赤にさせて頬を膨らませている。
(怒鳴らなくてもいいじゃない……)
ムッとする鈴子はポコリとジェイの背中を叩く。勿論、ジェイには蚊が止まった程度だった。
「痒いんだろ? 今から薬を付けてやるから……」
ジェイは鈴子を担いでベッドのある居住エリアに移動した。
鈴子をベッドの上に載せ、ジェイはベッドの横の棚から何かのジャーを取り出す。それの蓋を開けて、中身の白いクリームを手に取ったジェイは、ゆっくりと鈴子の背中に塗っていく。ジェイの指の動きは優しく、淡い刺激を鈴子に与える。
「少しは痒みが治まるだろ? 一日二回、今日からコレを濡れ」
その言葉にハッとした鈴子は「背中を自分で?」と呟く。その言葉を聞いたジェイは「そうだな、自分じゃあ届かないだろうな」と冷たく言い放つ。
「じゃあ、どうしろって言うんですか?」
鈴子はムッとした顔でジェイに尋ねたが、ジェイは無表情のままだ。暫く黙ってクリームを鈴子の背中に塗っていたジェイだったが、溜め息と共に口を開いた。
「お前はお願いしますも言えないのか?」
「ぐぅ……、お、お……ね……がい……します」
顔を真っ赤にさせて下を向き、プルプル震えながら発言した鈴子だったが、ジェイは「オイオイ……」と呆れて納得しない。
「人に物を頼む時は目を見てだろ? そんなことも分からないのか?」
鈴子はゆっくりと起き上がり、ジェイの方に身体を向ける。目に涙を溜めて、顔を膨らましてジェイを睨む鈴子。そんな様子の鈴子を、内心笑いそうになりながら見ているジェイは、笑いを絶えすぎて少し身体が震えているようだった。
「……毎日、私にクリームを塗ってください……。お願いします」
それを言い切った後に、またジェイから目を逸らし、横を向いてしまった鈴子だったが、ジェイは鈴子に「それでいいんだ」と伝え、また鈴子にクリームを塗っていく。
全ての場所に塗り終わった時、鈴子は心なしか痒みが治まっていることに気が付く。
「かさぶたは絶対に取るなよ。仕上がりに影響がでるからなあ。しかも、鈴子の筋彫りは白だ。一番入りにくい色!そうだな、墨入れは今週末から始めるぞ。まあ、少しずつやっていく。手彫りの負担は半端ないから」
鈴子の頭を撫でながら話すジェイ。時々指に鈴子の髪を絡めては解くを繰り返す。何故か鈴子はそれをされても嫌ではない。ジェイに触られていると、温かい気持ちになるのだ。しかし、それがどうしてなのか分からない鈴子は、反応に困って拒絶してしまうのだった。
「もう、終わったんですよね? 服を着るからあっちに行って下さい……」
ぶっきらぼうに言う鈴子に「ハイハイ」と答えながら、クリームを片付けて店舗に戻るジェイ。
もう痒みはマシになっている筈の鈴子だったが、顔はまだ耳まで赤く、それを隠すように自身をブランケットで覆う。
「何で? 何なのよ、これ。こんな気持ち初めて……」
鈴子は不倫相手だった課長にはこんな気持ちになったことは一度もなかった。自分より大人に頼られるのが心地よく優越感はあった。デートに行ってもドキドキというのは無く、生まれて初めて男の人と出かける緊張の方が大きかったのだ。
鈴子が課長とした初めてのキスも、その直前に課長がレストランで食べていたラザニアの味しかしなかった。それを思い出して、鈴子は笑い出す。
「ロマンチックでも何でも無かったわ。ラザニアだなんて……」
鈴子は暫く笑い、そのまま疲れて寝てしまうのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「鈴子、起きろ。もう夕方だぞ」
身体を誰かが揺さぶる中、優しい声が鈴子の耳に聞こえてくる。
「ん? なぁに……。ねむい……」
寝ぼけた鈴子は声のする方に手を伸ばし、その人物の顔を触る。それは鈴子とは比べものにならない程に彫りが深く鼻が高い。目は窪んでいて、眉毛の下にある骨が出っ張っている。鈴子はどちらかというと平坦な顔なので、その落差に驚いて「誰?」と飛び起きた。
鈴子は高校生の時から一人暮らし。同棲なども経験が無いので、誰かに起こされる事になれていない。寝たい時に寝て起きたい時に起きる。勿論、会社に行くときは目覚ましを使って起きるのだが。
「何を寝ぼけてるんだ? こんな時間までお昼寝なんかして、夜寝れなくなるぞ……。明日は会社だろ? どうするんだ」
「会社……行きたくない。他の仕事見つける……んです」
鈴子は下を向いたままボソボソと呟く。ジェイは暫く黙って鈴子を見つめ、ゆっくりと口を開いた。
「会社で不倫の事でも言われたのか? まあ、人って奴は他人の不幸が何よりも好きだからな。下世話な話題は大好物だろうよ」
鈴子は黙って何も言わない。
「鈴子の人生だ。お前の好きにすればいい。けど、会社を辞めて、他にやりたい事はあるのか? やりたい仕事は? それが見つかるまで、仕事は辞めるな……」
「他にやりたい仕事? わからない……。就職したい、地元を離れたい、そればかり考えて会社も選びました。だから……」
鈴子に笑顔を向けながらジェイの手が鈴子の頭上に置かれる。その手が上下してポンポンと鈴子の頭を叩いた。
「頑張れよ。鈴子なら何か見つけられるさ」
ボッと耳まで赤くなった鈴子は、「分かった風なこと言わないで」と呟くが、顔からは笑みが溢れていた。
「鈴子、今日は店を早めに閉めるから、ちょっと一緒に出掛けよう」
ジェイのいきなりの提案に、鈴子の顔はパーッと明るくなる。それを見たジェイが「イエスってことだな」と笑いながら店舗の方に戻って行った。
「一緒にお出かけ……。デート? いや、私たちは別に付き合ってない、違う」
そう言いながらも鈴子は嬉しそうに、クローゼットの中の自分のワードローブを見つめる。そして一瞬で顔色が悪くなった。
「やだ、私ってば、よそ行きの服を持ってない」
鈴子はワードローブの中から、少しはマシなワンピースを見つけて着ることにした。単色の何の飾りも無いそのワンピースは、胸元が大きく開いている。試着をして買わない鈴子は、家に帰って着るまで胸元の開きに気が付かなかったのだ。
「コレしかないのか……。しょうがない」
鈴子は決心して、胸元の大きく開いたワンピースを着ることにした。
「ああ、気持ちいい……。少し、痒みが治まった……」
暫くの時間、冷水シャワーを堪能した鈴子は、タオルを巻いてシャワーエリアから出た。ジェイのバスルームには大きな姿見がある。鈴子は鏡を使って自身の背中を映してみた。
「え? なにこれ……。かさぶた?」
鈴子の筋彫りはかさぶたのようになっている。表面が白っぽくなってきている部分があり、場所によってはかさぶたが盛り上がっていた。
鈴子はかさぶたを剥がそうと背中に手をやる。するとバスルームの入り口から「触るな!」と怒鳴る声が聞こえた。
「掻いたり無理にカサブタを剥がすと色抜けの原因になる。だめだ!」
まだムッとしているジェイは、普段は見せない苛立った様子で鈴子に告げる。鈴子はビクッとして硬直するが、直ぐにジェイの方を見て「怒鳴らなくてもいいでしょ!」と言い返した。
ジェイは鈴子を睨み付けたまま、バスルームの中に入ってきて、鈴子を乱暴に担ぎ上げる。いきなりの出来事に驚く鈴子は「下ろして!」と騒ぐ。担ぎ上げられた瞬間に、バスタオルを落としてしまった為に鈴子は全裸なのだ。
「騒ぐな! 静かにしろ!」
今まで聞いたことがないような低いドスの利いたジェイの声が室内に響いた。鈴子は一瞬で黙りこみ、顔を真っ赤にさせて頬を膨らませている。
(怒鳴らなくてもいいじゃない……)
ムッとする鈴子はポコリとジェイの背中を叩く。勿論、ジェイには蚊が止まった程度だった。
「痒いんだろ? 今から薬を付けてやるから……」
ジェイは鈴子を担いでベッドのある居住エリアに移動した。
鈴子をベッドの上に載せ、ジェイはベッドの横の棚から何かのジャーを取り出す。それの蓋を開けて、中身の白いクリームを手に取ったジェイは、ゆっくりと鈴子の背中に塗っていく。ジェイの指の動きは優しく、淡い刺激を鈴子に与える。
「少しは痒みが治まるだろ? 一日二回、今日からコレを濡れ」
その言葉にハッとした鈴子は「背中を自分で?」と呟く。その言葉を聞いたジェイは「そうだな、自分じゃあ届かないだろうな」と冷たく言い放つ。
「じゃあ、どうしろって言うんですか?」
鈴子はムッとした顔でジェイに尋ねたが、ジェイは無表情のままだ。暫く黙ってクリームを鈴子の背中に塗っていたジェイだったが、溜め息と共に口を開いた。
「お前はお願いしますも言えないのか?」
「ぐぅ……、お、お……ね……がい……します」
顔を真っ赤にさせて下を向き、プルプル震えながら発言した鈴子だったが、ジェイは「オイオイ……」と呆れて納得しない。
「人に物を頼む時は目を見てだろ? そんなことも分からないのか?」
鈴子はゆっくりと起き上がり、ジェイの方に身体を向ける。目に涙を溜めて、顔を膨らましてジェイを睨む鈴子。そんな様子の鈴子を、内心笑いそうになりながら見ているジェイは、笑いを絶えすぎて少し身体が震えているようだった。
「……毎日、私にクリームを塗ってください……。お願いします」
それを言い切った後に、またジェイから目を逸らし、横を向いてしまった鈴子だったが、ジェイは鈴子に「それでいいんだ」と伝え、また鈴子にクリームを塗っていく。
全ての場所に塗り終わった時、鈴子は心なしか痒みが治まっていることに気が付く。
「かさぶたは絶対に取るなよ。仕上がりに影響がでるからなあ。しかも、鈴子の筋彫りは白だ。一番入りにくい色!そうだな、墨入れは今週末から始めるぞ。まあ、少しずつやっていく。手彫りの負担は半端ないから」
鈴子の頭を撫でながら話すジェイ。時々指に鈴子の髪を絡めては解くを繰り返す。何故か鈴子はそれをされても嫌ではない。ジェイに触られていると、温かい気持ちになるのだ。しかし、それがどうしてなのか分からない鈴子は、反応に困って拒絶してしまうのだった。
「もう、終わったんですよね? 服を着るからあっちに行って下さい……」
ぶっきらぼうに言う鈴子に「ハイハイ」と答えながら、クリームを片付けて店舗に戻るジェイ。
もう痒みはマシになっている筈の鈴子だったが、顔はまだ耳まで赤く、それを隠すように自身をブランケットで覆う。
「何で? 何なのよ、これ。こんな気持ち初めて……」
鈴子は不倫相手だった課長にはこんな気持ちになったことは一度もなかった。自分より大人に頼られるのが心地よく優越感はあった。デートに行ってもドキドキというのは無く、生まれて初めて男の人と出かける緊張の方が大きかったのだ。
鈴子が課長とした初めてのキスも、その直前に課長がレストランで食べていたラザニアの味しかしなかった。それを思い出して、鈴子は笑い出す。
「ロマンチックでも何でも無かったわ。ラザニアだなんて……」
鈴子は暫く笑い、そのまま疲れて寝てしまうのだった。
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身体を誰かが揺さぶる中、優しい声が鈴子の耳に聞こえてくる。
「ん? なぁに……。ねむい……」
寝ぼけた鈴子は声のする方に手を伸ばし、その人物の顔を触る。それは鈴子とは比べものにならない程に彫りが深く鼻が高い。目は窪んでいて、眉毛の下にある骨が出っ張っている。鈴子はどちらかというと平坦な顔なので、その落差に驚いて「誰?」と飛び起きた。
鈴子は高校生の時から一人暮らし。同棲なども経験が無いので、誰かに起こされる事になれていない。寝たい時に寝て起きたい時に起きる。勿論、会社に行くときは目覚ましを使って起きるのだが。
「何を寝ぼけてるんだ? こんな時間までお昼寝なんかして、夜寝れなくなるぞ……。明日は会社だろ? どうするんだ」
「会社……行きたくない。他の仕事見つける……んです」
鈴子は下を向いたままボソボソと呟く。ジェイは暫く黙って鈴子を見つめ、ゆっくりと口を開いた。
「会社で不倫の事でも言われたのか? まあ、人って奴は他人の不幸が何よりも好きだからな。下世話な話題は大好物だろうよ」
鈴子は黙って何も言わない。
「鈴子の人生だ。お前の好きにすればいい。けど、会社を辞めて、他にやりたい事はあるのか? やりたい仕事は? それが見つかるまで、仕事は辞めるな……」
「他にやりたい仕事? わからない……。就職したい、地元を離れたい、そればかり考えて会社も選びました。だから……」
鈴子に笑顔を向けながらジェイの手が鈴子の頭上に置かれる。その手が上下してポンポンと鈴子の頭を叩いた。
「頑張れよ。鈴子なら何か見つけられるさ」
ボッと耳まで赤くなった鈴子は、「分かった風なこと言わないで」と呟くが、顔からは笑みが溢れていた。
「鈴子、今日は店を早めに閉めるから、ちょっと一緒に出掛けよう」
ジェイのいきなりの提案に、鈴子の顔はパーッと明るくなる。それを見たジェイが「イエスってことだな」と笑いながら店舗の方に戻って行った。
「一緒にお出かけ……。デート? いや、私たちは別に付き合ってない、違う」
そう言いながらも鈴子は嬉しそうに、クローゼットの中の自分のワードローブを見つめる。そして一瞬で顔色が悪くなった。
「やだ、私ってば、よそ行きの服を持ってない」
鈴子はワードローブの中から、少しはマシなワンピースを見つけて着ることにした。単色の何の飾りも無いそのワンピースは、胸元が大きく開いている。試着をして買わない鈴子は、家に帰って着るまで胸元の開きに気が付かなかったのだ。
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