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2章 私と萌恵ちゃんは恋仲である
9話 お昼のこと
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平日の昼食は、いつも学校の食堂を利用している。
メニューが豊富で安価な上に味もよく、学校の自慢と言っても過言ではない。
体育館の近くにあり、校舎とは渡り廊下でつながっているため上履きのまま移動できる。
券売機で食券を買ってカウンターに行き、料理を待つ。
萌恵ちゃんとお互いに注文した品について話している間に番号を呼ばれ、料理を受け取って手近な席に二人並んで腰を下ろす。
家では対面だけど、食堂はテーブルが長いので隣に座った方がなにかと都合がいい。
「いただきます」
私が頼んだのは、カレーとサラダ。
カレーはニンジンやジャガイモなどの具材がたくさん入っていて、サラダは見るからに新鮮なレタスやプチトマトが盛りつけられている。
肝心の味も含めてお店で食べるのと遜色ない内容でありながら、値段は一般的な価格の半分以下だ。
ちなみに、一番おいしいのは萌恵ちゃんが作るカレーである。
萌恵ちゃんと言えば、今日はチャーハンを注文していた。
私も前に食べたことがあるけど、絶妙の焼き加減と味付けは中華料理の専門店にも引けを取らない。
こちらもちなみに、萌恵ちゃんが作るチャーハンは世界一おいしいと断言できる。
お互いに一口ずつ分け合ったりしつつ、無事に完食。今日も満足した気分で食堂を後にした。
***
お手洗いに寄ってから教室に戻り、昼休みは残り数分といったところ。
次の授業は古文だ。特に移動する必要はないため、席に着いて萌恵ちゃんと話す。
こういうとき、席の並びが名簿順でよかったとつくづく思う。
「真菜~、夜はなに食べたい?」
昼食を食べ終えたばかりなのに、もう夕飯のことに思考が切り替わっている。
用意する立場だから、という理由もあるのかもしれない。いつもおいしいご飯を作ってくれて、本当にありがとう。
「オムライス、かなぁ」
萌恵ちゃんの料理はどれも絶品だから、要望を訊かれると悩む。
さっき私がカレー、萌恵ちゃんがチャーハンを食べたから、なんとなくスプーンで食べる物で連想してオムライスが浮かんだ。
私の得意料理でもあるんだけど、以前の一件以降、炊事は全面的に萌恵ちゃんが担当してくれているので一度も作っていない。
「りょ~かい! 腕によりをかけて作るよ!」
「うん、楽しみにしてる」
まだお腹いっぱいなのに、萌恵ちゃんのオムライスならいますぐにでも余裕で食べてしまえそうな気がする。
なんなら萌恵ちゃんのことも食べたいけど、逸ってはいけない。
いや、でも、ちょっとぐらい強引でもいいのかな?
萌恵ちゃんは性的なことに免疫がないから、いきなり過激な行為をするわけにもいかないけど。
裸で抱き合ってキスをするぐらいなら、大丈夫かもしれない。
ぐらいなら、とか言ってみても想像しただけで鼻血が出そうだ。
もっとハードな妄想なんて日常茶飯事なのに、現実のこととして考えると私のヘタレな心はすぐにオーバーヒートを起こしてしまう。
「んふふっ、いっぱい食べてね♪」
会話の傍らで卑猥なことを考えていたせいか、萌恵ちゃんの発言がそこはかとなくえっちに聞こえる。
「萌恵ちゃんのえっち」
私は萌恵ちゃんから目を逸らし、理不尽にもほどがある言葉を漏らした。
「なんで!?」
心底驚いたような声を出す萌恵ちゃん。
うん、至極当然の反応だ。
メニューが豊富で安価な上に味もよく、学校の自慢と言っても過言ではない。
体育館の近くにあり、校舎とは渡り廊下でつながっているため上履きのまま移動できる。
券売機で食券を買ってカウンターに行き、料理を待つ。
萌恵ちゃんとお互いに注文した品について話している間に番号を呼ばれ、料理を受け取って手近な席に二人並んで腰を下ろす。
家では対面だけど、食堂はテーブルが長いので隣に座った方がなにかと都合がいい。
「いただきます」
私が頼んだのは、カレーとサラダ。
カレーはニンジンやジャガイモなどの具材がたくさん入っていて、サラダは見るからに新鮮なレタスやプチトマトが盛りつけられている。
肝心の味も含めてお店で食べるのと遜色ない内容でありながら、値段は一般的な価格の半分以下だ。
ちなみに、一番おいしいのは萌恵ちゃんが作るカレーである。
萌恵ちゃんと言えば、今日はチャーハンを注文していた。
私も前に食べたことがあるけど、絶妙の焼き加減と味付けは中華料理の専門店にも引けを取らない。
こちらもちなみに、萌恵ちゃんが作るチャーハンは世界一おいしいと断言できる。
お互いに一口ずつ分け合ったりしつつ、無事に完食。今日も満足した気分で食堂を後にした。
***
お手洗いに寄ってから教室に戻り、昼休みは残り数分といったところ。
次の授業は古文だ。特に移動する必要はないため、席に着いて萌恵ちゃんと話す。
こういうとき、席の並びが名簿順でよかったとつくづく思う。
「真菜~、夜はなに食べたい?」
昼食を食べ終えたばかりなのに、もう夕飯のことに思考が切り替わっている。
用意する立場だから、という理由もあるのかもしれない。いつもおいしいご飯を作ってくれて、本当にありがとう。
「オムライス、かなぁ」
萌恵ちゃんの料理はどれも絶品だから、要望を訊かれると悩む。
さっき私がカレー、萌恵ちゃんがチャーハンを食べたから、なんとなくスプーンで食べる物で連想してオムライスが浮かんだ。
私の得意料理でもあるんだけど、以前の一件以降、炊事は全面的に萌恵ちゃんが担当してくれているので一度も作っていない。
「りょ~かい! 腕によりをかけて作るよ!」
「うん、楽しみにしてる」
まだお腹いっぱいなのに、萌恵ちゃんのオムライスならいますぐにでも余裕で食べてしまえそうな気がする。
なんなら萌恵ちゃんのことも食べたいけど、逸ってはいけない。
いや、でも、ちょっとぐらい強引でもいいのかな?
萌恵ちゃんは性的なことに免疫がないから、いきなり過激な行為をするわけにもいかないけど。
裸で抱き合ってキスをするぐらいなら、大丈夫かもしれない。
ぐらいなら、とか言ってみても想像しただけで鼻血が出そうだ。
もっとハードな妄想なんて日常茶飯事なのに、現実のこととして考えると私のヘタレな心はすぐにオーバーヒートを起こしてしまう。
「んふふっ、いっぱい食べてね♪」
会話の傍らで卑猥なことを考えていたせいか、萌恵ちゃんの発言がそこはかとなくえっちに聞こえる。
「萌恵ちゃんのえっち」
私は萌恵ちゃんから目を逸らし、理不尽にもほどがある言葉を漏らした。
「なんで!?」
心底驚いたような声を出す萌恵ちゃん。
うん、至極当然の反応だ。
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