私がガチなのは内緒である

ありきた

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3章 一線を越えても止まらない

19話 大切なこと

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 私たちは日々の生活において、気を付けていることがいくつかある。無理のない節約もそのうちの一つだ。
 最近になって特に重きを置いているのは、体の清潔さ。
 そもそも二人とも念入りに体を洗うタイプだけど、肉体関係を持つようになってからは一層意識している。
 耳の後ろ、腋、へそ、足裏、そして陰部。汚れやすく、汗をかきやすい場所。それでいて、えっちするときに触れたり舐めたりする可能性が高い。
 萌恵ちゃんのみ、上記の項目に胸に関連する場所が加わる。私はほとんどぺったんこだから、普通に洗うだけで大丈夫。

「んふふっ。何度見ても、うっとりするぐらいきれいだよ~!」

 先に体を洗った私は、バスチェアに腰を下ろしたまま大きく脚を開いている。
身を屈めた萌恵ちゃんの視線はとある部位に向けられ、感想として称賛の言葉を贈ってくれた。

「あ、ありがとう」

 しっかり洗えているかどうかの確認とはいえ、アソコを見せ付けているような姿勢だから、羞恥心が捨てきれない。
 とはいえ、これも大事なことだ。念入りに観察してもらって、今日も問題なく萌恵ちゃんのお墨付きをもらう。
 続けて萌恵ちゃんが体を洗い終えると、私も自分がしてもらったようにしっかりとチェックする。
 見方によればはしたない行為に映るかもしれないけど、断じてそんなことはない。
 へそは自分が思っているよりも汚れやすいから、指で軽く広げて、垢が溜まっていないか確かめる。
 最も重要なのは、言うまでもなくアソコだ。もし杜撰な洗い方で済ませていると、恥垢や悪臭の元となり、最悪の場合には病気にかかる危険すらある。
 身も蓋もないことを言ってしまうと、萌恵ちゃんの洗い方は適切極まりないものだから、わざわざ私が確かめるまでもないんだけど……まぁ、細心の注意を払って損はないということで。
 まじまじと見つめ、念のため何度か見直す。じーっと、つぶさに観察する。それはもう、ひたすらに。
 全身をきれいにして、お互いの目視確認も終われば、湯船に浸かって疲れを癒す。

「お風呂はもちろんだけど、お湯に浮かぶ萌恵ちゃんの胸にも癒されるなぁ」

 重力から解き放たれてぷかぷかと浮かぶ、二つの塊。色白の肌は体温の上昇でほんのり桃色に染まっている。
 うっすらと浮かんだ汗が粒となって胸の谷間に落ちる様は、実に扇情的だ。
 もちろん、癒しを与えてくれるのは胸だけじゃない。
 上気した頬、ぷるぷるの唇、髪をアップにしたことで露見するうなじ、スッと滑らかな線を描く鎖骨、丸みを帯びた肩のライン、ほどよく引き締まった二の腕、他にも無数の魅力が備わっている。
 えっちな気分は一旦心の奥に仕舞い、他愛のない雑談を楽しむ。

***

 お風呂上がりの牛乳を味わった後は、軽くストレッチして体をほぐす。
 パソコンを開いて動画投稿サイトを覗いていると、かわいい動物の映像を発見。開始数秒にして愛らしさに心が奪われ、二人して言葉にならない声を上げてしまった。
 清潔感の維持や栄養管理など日々の生活で大切なことはいろいろあるけど、なにより重要なのは、大好きな人と一緒にいるということだ。
 萌恵ちゃんのおかげで今日も幸せな一日だったと、胸を張って断言できる。
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