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第1章
第81話《ちょっとセコいシマちゃん》
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シマちゃんが少し声を震わせながら話し始めると、彼が本気で伝えたいことがあるのだと会場中に伝わり、空気が一瞬にして静寂に変わった。
「僕ね、このまま…ただの友達のままでいたいわけじゃないんだ。すずめちゃんにとって、もっとこう…特別な存在になりたいの。」
シマちゃんの声はかすれそうなくらい小さく、でもその一言一言が観客の心に深く響いているのが分かる。
俺もその場の空気に飲み込まれ、自然と緊張感が高まった。
「特別な、存在…?」
俺は引き続き、鈍感なヒロイン?を演じ続けるために、あえて聞き返す。
すると、シマちゃんは覚悟を決めたように一瞬目を閉じて大きく息を吸い、次の言葉を紡いだ。
「そう…友達以上の関係になって、ずっとそばにいてほしいって思ってる。すずめちゃんのこと…本当に…大好きだから。」
シマちゃんは絞り出すような告白をしながら、俺の手に軽くキスをする。
(あ、これでキスがクリアしたのか、確かに場所は指定されてなかったもんな。)
俺が変な所に感心している間にも、観客からは割れるほどの応援や感嘆の声が上がっていた。
シマちゃんの告白が会場全体に伝わり、感動が広がっているのを感じる。
『言ったぁあああ…!』
『おおおぉ、どうなるんだ…!?』
『すずめちゃん!どうかシマちゃんの告白に答えてやってくれぇ…!』
『うう、ドキドキするぅ…!』
「シマちゃん…」
観客の声に答え、俺はシマちゃんの告白を受け入れるために、ゆっくりと口を開いた。
「うん、実は俺も、シマちゃんのことを友達以上に大切に思ってる。だから、これからもずっと一緒にいようね。」
「…!うんっ!!」
俺のOKの返事にシマちゃんが声を弾ませ、俺の膝からバッと起き上がって思いっきり首に手を回して抱き着いてくる。
(よし、これでハグもクリアだな。まぁこれに関しては最初からしてたような気もするけど。)
告白も受け入れ、キスやハグも済ませた。
これでガチ告白のボーナスの10000点は入っただろう。
観客席からも拍手とともに大歓声が上がり、観客の一部は涙を流しているようにも見える。
『ああ、最高の告白だった…!!!』
『映画でもう一回見たい!』
『百合ってこんなにも最高なんだな…!』
『俺、《シマちゃんが本当に〇×大学の白百合だった件について》ってタイトルでラノベ書くわ。』
『可愛いもの同士の可愛い恋…これがオアシスか……!!!』
(しかし、恋とは言うけど、これでは親友としての告白だったのか、片思いが実った設定だったのかは曖昧なままだよな。まぁ、この先は観客の御想像にお任せしますってやつかな?)
観客の声を聞きながら、ふと疑問に思っていると、俺に抱き着いたままのシマちゃんが一旦マイクを切って耳元で、
『ね、すずめちゃん。ここで、僕の事を《ずっと親友だ》って言ってみて♪』
と、囁いてきた。
まるで小悪魔が何か悪い事を思い付いた時ような弾んだ声をしていたので、高得点を狙うために何か仕掛けるつもりなのだろう。
「それにしても、ありがとうね。まさかそんな風に思ってくれてるなんて…。じゃぁこれからはずっと親友でいようねっ!」
よく分からないが、シマちゃんの言う通りに軽くアドリブを混ぜながら、告白の返事の続きのセリフを言ってみる。
「あっ…親友…。。。」
するとシマちゃんが傷ついたような演技をして目を閉じながら深呼吸をしてみせる。
そして、何か諦めたような泣きそうな笑顔を浮かべて再び口を開いた。
「……~~っ。……いや、…ありがとう…。僕もすずめちゃんに親友って言ってもらえて嬉しいな…。これからも沢山おしゃべりしたり、色んな所に遊びに行ったりしようね…!」
「?シマちゃん、今何か言いかけなかった?」
明らかにツッコミ待ちの雰囲気だったので、鈍感なフリをしながらシマちゃんを訝しげに見つめる。
「な、なんでもないよ…!?これは、その、自分に自信がつくまではとっておきたいっていうか…」
「えー!?それっていつ?このままじゃ気になって眠れないよー!」
シマちゃんの目が続きを追及して欲しいと物語っていたため、駄々をこねてみると、シマちゃんがまたウインクしてきた。この方向性で合ってるらしい。
「うーん…どうだろ…。コンテストで優勝したら、かな…。」
あっ成程…。ここで、友情エンドの続きを見たいなら高得点を入れろと観客に遠回しに圧をかけてくるとは、流石シマちゃんだ。ちょっとセコイけど。
(まるでよくある課金制の恋愛ゲームみたいだと思ったのは心に留めておこう。)
案の定客席はシマちゃんの意図通りに盛り上がり、シマちゃんに優勝させたいという声が目立ち始めていた。
『あわわわわ。あの子たちの未来が俺たちの投票にかかっているという事か…!』
『ここは何としても親友エンドは回避して欲しいでござる…!!』
『絶対シマちゃんを優勝させねば…!!!』
(わぁ、いっそすがすがしいほど上手くいってる…。)
でもまぁ、このセコさあってのシマちゃんだよな。
「僕ね、このまま…ただの友達のままでいたいわけじゃないんだ。すずめちゃんにとって、もっとこう…特別な存在になりたいの。」
シマちゃんの声はかすれそうなくらい小さく、でもその一言一言が観客の心に深く響いているのが分かる。
俺もその場の空気に飲み込まれ、自然と緊張感が高まった。
「特別な、存在…?」
俺は引き続き、鈍感なヒロイン?を演じ続けるために、あえて聞き返す。
すると、シマちゃんは覚悟を決めたように一瞬目を閉じて大きく息を吸い、次の言葉を紡いだ。
「そう…友達以上の関係になって、ずっとそばにいてほしいって思ってる。すずめちゃんのこと…本当に…大好きだから。」
シマちゃんは絞り出すような告白をしながら、俺の手に軽くキスをする。
(あ、これでキスがクリアしたのか、確かに場所は指定されてなかったもんな。)
俺が変な所に感心している間にも、観客からは割れるほどの応援や感嘆の声が上がっていた。
シマちゃんの告白が会場全体に伝わり、感動が広がっているのを感じる。
『言ったぁあああ…!』
『おおおぉ、どうなるんだ…!?』
『すずめちゃん!どうかシマちゃんの告白に答えてやってくれぇ…!』
『うう、ドキドキするぅ…!』
「シマちゃん…」
観客の声に答え、俺はシマちゃんの告白を受け入れるために、ゆっくりと口を開いた。
「うん、実は俺も、シマちゃんのことを友達以上に大切に思ってる。だから、これからもずっと一緒にいようね。」
「…!うんっ!!」
俺のOKの返事にシマちゃんが声を弾ませ、俺の膝からバッと起き上がって思いっきり首に手を回して抱き着いてくる。
(よし、これでハグもクリアだな。まぁこれに関しては最初からしてたような気もするけど。)
告白も受け入れ、キスやハグも済ませた。
これでガチ告白のボーナスの10000点は入っただろう。
観客席からも拍手とともに大歓声が上がり、観客の一部は涙を流しているようにも見える。
『ああ、最高の告白だった…!!!』
『映画でもう一回見たい!』
『百合ってこんなにも最高なんだな…!』
『俺、《シマちゃんが本当に〇×大学の白百合だった件について》ってタイトルでラノベ書くわ。』
『可愛いもの同士の可愛い恋…これがオアシスか……!!!』
(しかし、恋とは言うけど、これでは親友としての告白だったのか、片思いが実った設定だったのかは曖昧なままだよな。まぁ、この先は観客の御想像にお任せしますってやつかな?)
観客の声を聞きながら、ふと疑問に思っていると、俺に抱き着いたままのシマちゃんが一旦マイクを切って耳元で、
『ね、すずめちゃん。ここで、僕の事を《ずっと親友だ》って言ってみて♪』
と、囁いてきた。
まるで小悪魔が何か悪い事を思い付いた時ような弾んだ声をしていたので、高得点を狙うために何か仕掛けるつもりなのだろう。
「それにしても、ありがとうね。まさかそんな風に思ってくれてるなんて…。じゃぁこれからはずっと親友でいようねっ!」
よく分からないが、シマちゃんの言う通りに軽くアドリブを混ぜながら、告白の返事の続きのセリフを言ってみる。
「あっ…親友…。。。」
するとシマちゃんが傷ついたような演技をして目を閉じながら深呼吸をしてみせる。
そして、何か諦めたような泣きそうな笑顔を浮かべて再び口を開いた。
「……~~っ。……いや、…ありがとう…。僕もすずめちゃんに親友って言ってもらえて嬉しいな…。これからも沢山おしゃべりしたり、色んな所に遊びに行ったりしようね…!」
「?シマちゃん、今何か言いかけなかった?」
明らかにツッコミ待ちの雰囲気だったので、鈍感なフリをしながらシマちゃんを訝しげに見つめる。
「な、なんでもないよ…!?これは、その、自分に自信がつくまではとっておきたいっていうか…」
「えー!?それっていつ?このままじゃ気になって眠れないよー!」
シマちゃんの目が続きを追及して欲しいと物語っていたため、駄々をこねてみると、シマちゃんがまたウインクしてきた。この方向性で合ってるらしい。
「うーん…どうだろ…。コンテストで優勝したら、かな…。」
あっ成程…。ここで、友情エンドの続きを見たいなら高得点を入れろと観客に遠回しに圧をかけてくるとは、流石シマちゃんだ。ちょっとセコイけど。
(まるでよくある課金制の恋愛ゲームみたいだと思ったのは心に留めておこう。)
案の定客席はシマちゃんの意図通りに盛り上がり、シマちゃんに優勝させたいという声が目立ち始めていた。
『あわわわわ。あの子たちの未来が俺たちの投票にかかっているという事か…!』
『ここは何としても親友エンドは回避して欲しいでござる…!!』
『絶対シマちゃんを優勝させねば…!!!』
(わぁ、いっそすがすがしいほど上手くいってる…。)
でもまぁ、このセコさあってのシマちゃんだよな。
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