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第1章
第85話《オメコン1日目結果発表!》
やっとの思いで観客席に戻ると、採点を終えたらしいつばめが笑顔で俺に対して労いの言葉をかけてくる。
「すずめちゃーん!第二次審査お疲れ様~!当然シマちゃんに満点入れたよ~!」
「ありがとう!シマちゃんも喜ぶよ。」
俺がシマちゃんの相手役になっている間は、つばめが俺の分の荷物と投票用紙を預かっていてくれたので、それらを受け取ると、急いで空欄を記入する。
第一次審査の分はもう採点してあるので、第二次審査の採点と、出場者一人に対するアドバイスor称賛したいところを一言、書かなければならない。
(えーと、ちょっと自演っぽくなるけど、これもシマちゃんに10点満点、他出場者に5点、ひなに0点でいいよな?出場者への一言は…どうしようか。)
どうせこの観客数の中で俺のコメントなんて選ばれないだろうけど、オメコンを見に来た以上は一応は書いておきたい。
うーん、シマちゃんを素直に褒めたたえるコメントでもいいけど、どうせならひなにひとこと言ってやりたいな。
とはいえ、誹謗中傷も良くないし……ここはひとつ、褒め殺しでもしておいてやろう。
《愛野ひなちゃんとテニスサークルの彼が、とてもお似合いでした!末永く幸せになってほしいです!》
よし…まぁこんなもんでいいか。
これなら一見ただのファンのコメントに見せかけつつも、ひなにダメージを与えられそうだ。
丁度、空欄を埋め終えたところで、投票用紙を回収するコンテストスタッフが、俺達の所まで回収に来ていたのでギリギリのところで提出することができた。
◇◇◇
スタッフが用紙を回収し終えてから数分後、裏に控えていた司会者が結果発表のためにのそのそと登壇してくる。
(お、そろそろ結果発表が始まるのか?)
「え、えー…。只今AIによる集計が終わりましたので、結果発表にうつりたいと思います…!波瀾の展開に私自身驚いておりますが、何分まだ一日目なので~…」
(なんだか…やたら歯切れが悪い上に前置きが長いな。)
司会者は、やたらハンカチで額の汗を拭いていて、心なしか顔色も悪い。
「えー、例の如く、モニターの方には出場者が獲得した点数と、投票用紙のメッセージスペースに書かれていた感想を称賛コメントとアドバイスコメントにAIが仕分けて自動抽出して表示されています。それではまず、下から順番に発表していきたいと思います…!
本日最下位になってしまったのは……エントリーナンバー2番、伊集院こよりさんです…!」
司会がジェスチャーでモニターに観客の目を向かせると、ミスターコン同様、画面がパッと切り替わって出場者の顔写真や得点数と一緒に観客たちのコメントが表示された。
【7位】伊集院こより 131568pt.
《称賛コメント》
・オメガの中でもそこそこ可愛い方だと思う。俺は好き!
・普通にかわいい。
・程よいメスガキ感が癖になる…!
《アドバイスコメント》
・医者の彼氏自慢が無ければよかった。
・第一審査のドレスがちょっと合ってなかったかも…!
・嫌いじゃないけど好きでもないかな~
(うわ~相変わらずAIの抽出コメントがきついな…。)
デリカシーも何もあったものじゃないが、とりあえず7位がシマちゃんでは無かった事に安堵する。
いや、絶対上位にいるとは確信してるけど、まだ何があるかは分からないからな…。
「いや~残念でしたね。まだ明日も審査が残っているので何とか挽回していただければと思います!」
司会者が適当に励ましの言葉を述べた後、再び次の順位発表に移る。
「それでは続きまして、第6位の発表です…」
それからは次々と結果発表が進んでいき、3位まで発表されたところで、残る所はシマちゃんとひなだけとなった。
(よっし!シマちゃんがまだ呼ばれてないぞ…!ひなの方もまだ残っているのは気掛かりだけど…。まぁ審査内容は微妙でも、あれだけの美貌だと、もうそれだけで高得点が入りやすいもんな…。)
文字通り、手に汗を握りながら結果発表の続きを待つと、司会が意を決したように2位の発表にうつる。
「さて…、それでは満を持して、2位の発表に参りたいと思います…!え~…本日のオメガコンテスト、ギリギリのところで1位を逃してしまったのは…
エントリナンバー7番、愛野ひな様です……。」
(よっっっしゃ!!シマちゃんがひなに勝った………!!!これは二重の意味で嬉しいな…!)
司会の声と共にモニターにひなの集計結果が映し出される。
【2位】愛野ひな 161569pt.
《称賛コメント》
・ステージ映えするタイプの美人だと思う
・第二次審査のシチュエーションに非常にそそられるものがあったでござる~~!
・テニサーの彼と、とてもお似合いでした!末永く幸せになってほしい!
・オメコンでもほぼトップクラスの美貌!マネはいつまでも俺らの女神様だよ!
・顔はガチでかわいい!芸能人レベル
《アドバイスコメント》
・大学一の美人で、圧倒的優勝候補との事だったけど上には上がいるものなんだな…と思った。
・性格が…ちょっとアレかな…
・普通に人の彼氏に告白しようとする神経を疑う。
・ちょいちょいβを見下してる感が強くて、受け付けなかった…
・ミスターコンで可愛すぎてバズった花嫁の衣装を着まわしてて軽く引いた。
(わぁ…散々な言われようだ…。でも俺の言いたい事を全部言ってくれてて、中々すっきりするなぁ。…あ!何気に俺のコメントっぽいのも抽出されてる!)
AIが抽出しているので、一言一句同じではないけど、自分のコメントが採用されたことに普通にテンションが上がる。
一体ひなは今どんな気持ちなんだろうなぁ。
出来れば控室でシマちゃんやひなの反応を見てみたかったが、まぁ俺もただの観客だから仕方ないか。
「え~2位という結果ではありますが、明日の審査でまだまだ全然挽回のチャンスがありますので、ひな様には何卒頑張っていただきたいと思います…!!!」
そして_____
司会者が続けて、ついに1位の発表に移った。
「それでは最後に…本日のオメガコンテスト、栄えある1位に輝いたのは…」
場の空気が一瞬で引き締まる中、司会者が一息ついてから発表する。
「エントリーナンバー1番、江永シマ様です!!いや~2位の愛野ひな様とは非常に僅差で…中々危なかったですね…!」
(やったー!やっぱりシマちゃんがダントツ1位だ!)
会場が一斉に拍手と歓声が上がる中、モニターにはシマちゃんの顔とともに結果が表示された。
【1位】江永シマ 208221pt.
《称賛コメント》
・こんだけ可愛いのに彼氏がいないって時点で爆アド!しかもΩ同士の淡い関係が心に残った!!
・第二次審査があまりにも可愛すぎた…。天使と妖精の触れ合いって感じ…!
・引き立て役じゃなくて、ちゃんと美人と仲が良い美人は絶対性格が良いと思う!!
・唯一、第二次審査がα自慢大会じゃなかったのが好感持てた!
・シマたん…ちゅき………
《アドバイスコメント》
・顔はあんまタイプじゃないけど、性格は嫌いじゃない
・自分で《〇×大学の白百合》とか言ってるのが発覚してちょっと引いた…けどその時の対応が良かったからヨシ
・勝利への執着がすごそうだけど、悪い子ではなさそう
(コメントも絶賛の嵐だ!今頃シマちゃん大喜びだろうな~!というか……これのどこが僅差なんだ…??)
おそらく司会がひなに対して気を使ったのだろうが、この点差だといくらなんでも無理がありすぎるだろ。
それにしても、まさか20万越えまで行くとは…シマちゃんはやっぱりすごいな…。
「すずめちゃーん!第二次審査お疲れ様~!当然シマちゃんに満点入れたよ~!」
「ありがとう!シマちゃんも喜ぶよ。」
俺がシマちゃんの相手役になっている間は、つばめが俺の分の荷物と投票用紙を預かっていてくれたので、それらを受け取ると、急いで空欄を記入する。
第一次審査の分はもう採点してあるので、第二次審査の採点と、出場者一人に対するアドバイスor称賛したいところを一言、書かなければならない。
(えーと、ちょっと自演っぽくなるけど、これもシマちゃんに10点満点、他出場者に5点、ひなに0点でいいよな?出場者への一言は…どうしようか。)
どうせこの観客数の中で俺のコメントなんて選ばれないだろうけど、オメコンを見に来た以上は一応は書いておきたい。
うーん、シマちゃんを素直に褒めたたえるコメントでもいいけど、どうせならひなにひとこと言ってやりたいな。
とはいえ、誹謗中傷も良くないし……ここはひとつ、褒め殺しでもしておいてやろう。
《愛野ひなちゃんとテニスサークルの彼が、とてもお似合いでした!末永く幸せになってほしいです!》
よし…まぁこんなもんでいいか。
これなら一見ただのファンのコメントに見せかけつつも、ひなにダメージを与えられそうだ。
丁度、空欄を埋め終えたところで、投票用紙を回収するコンテストスタッフが、俺達の所まで回収に来ていたのでギリギリのところで提出することができた。
◇◇◇
スタッフが用紙を回収し終えてから数分後、裏に控えていた司会者が結果発表のためにのそのそと登壇してくる。
(お、そろそろ結果発表が始まるのか?)
「え、えー…。只今AIによる集計が終わりましたので、結果発表にうつりたいと思います…!波瀾の展開に私自身驚いておりますが、何分まだ一日目なので~…」
(なんだか…やたら歯切れが悪い上に前置きが長いな。)
司会者は、やたらハンカチで額の汗を拭いていて、心なしか顔色も悪い。
「えー、例の如く、モニターの方には出場者が獲得した点数と、投票用紙のメッセージスペースに書かれていた感想を称賛コメントとアドバイスコメントにAIが仕分けて自動抽出して表示されています。それではまず、下から順番に発表していきたいと思います…!
本日最下位になってしまったのは……エントリーナンバー2番、伊集院こよりさんです…!」
司会がジェスチャーでモニターに観客の目を向かせると、ミスターコン同様、画面がパッと切り替わって出場者の顔写真や得点数と一緒に観客たちのコメントが表示された。
【7位】伊集院こより 131568pt.
《称賛コメント》
・オメガの中でもそこそこ可愛い方だと思う。俺は好き!
・普通にかわいい。
・程よいメスガキ感が癖になる…!
《アドバイスコメント》
・医者の彼氏自慢が無ければよかった。
・第一審査のドレスがちょっと合ってなかったかも…!
・嫌いじゃないけど好きでもないかな~
(うわ~相変わらずAIの抽出コメントがきついな…。)
デリカシーも何もあったものじゃないが、とりあえず7位がシマちゃんでは無かった事に安堵する。
いや、絶対上位にいるとは確信してるけど、まだ何があるかは分からないからな…。
「いや~残念でしたね。まだ明日も審査が残っているので何とか挽回していただければと思います!」
司会者が適当に励ましの言葉を述べた後、再び次の順位発表に移る。
「それでは続きまして、第6位の発表です…」
それからは次々と結果発表が進んでいき、3位まで発表されたところで、残る所はシマちゃんとひなだけとなった。
(よっし!シマちゃんがまだ呼ばれてないぞ…!ひなの方もまだ残っているのは気掛かりだけど…。まぁ審査内容は微妙でも、あれだけの美貌だと、もうそれだけで高得点が入りやすいもんな…。)
文字通り、手に汗を握りながら結果発表の続きを待つと、司会が意を決したように2位の発表にうつる。
「さて…、それでは満を持して、2位の発表に参りたいと思います…!え~…本日のオメガコンテスト、ギリギリのところで1位を逃してしまったのは…
エントリナンバー7番、愛野ひな様です……。」
(よっっっしゃ!!シマちゃんがひなに勝った………!!!これは二重の意味で嬉しいな…!)
司会の声と共にモニターにひなの集計結果が映し出される。
【2位】愛野ひな 161569pt.
《称賛コメント》
・ステージ映えするタイプの美人だと思う
・第二次審査のシチュエーションに非常にそそられるものがあったでござる~~!
・テニサーの彼と、とてもお似合いでした!末永く幸せになってほしい!
・オメコンでもほぼトップクラスの美貌!マネはいつまでも俺らの女神様だよ!
・顔はガチでかわいい!芸能人レベル
《アドバイスコメント》
・大学一の美人で、圧倒的優勝候補との事だったけど上には上がいるものなんだな…と思った。
・性格が…ちょっとアレかな…
・普通に人の彼氏に告白しようとする神経を疑う。
・ちょいちょいβを見下してる感が強くて、受け付けなかった…
・ミスターコンで可愛すぎてバズった花嫁の衣装を着まわしてて軽く引いた。
(わぁ…散々な言われようだ…。でも俺の言いたい事を全部言ってくれてて、中々すっきりするなぁ。…あ!何気に俺のコメントっぽいのも抽出されてる!)
AIが抽出しているので、一言一句同じではないけど、自分のコメントが採用されたことに普通にテンションが上がる。
一体ひなは今どんな気持ちなんだろうなぁ。
出来れば控室でシマちゃんやひなの反応を見てみたかったが、まぁ俺もただの観客だから仕方ないか。
「え~2位という結果ではありますが、明日の審査でまだまだ全然挽回のチャンスがありますので、ひな様には何卒頑張っていただきたいと思います…!!!」
そして_____
司会者が続けて、ついに1位の発表に移った。
「それでは最後に…本日のオメガコンテスト、栄えある1位に輝いたのは…」
場の空気が一瞬で引き締まる中、司会者が一息ついてから発表する。
「エントリーナンバー1番、江永シマ様です!!いや~2位の愛野ひな様とは非常に僅差で…中々危なかったですね…!」
(やったー!やっぱりシマちゃんがダントツ1位だ!)
会場が一斉に拍手と歓声が上がる中、モニターにはシマちゃんの顔とともに結果が表示された。
【1位】江永シマ 208221pt.
《称賛コメント》
・こんだけ可愛いのに彼氏がいないって時点で爆アド!しかもΩ同士の淡い関係が心に残った!!
・第二次審査があまりにも可愛すぎた…。天使と妖精の触れ合いって感じ…!
・引き立て役じゃなくて、ちゃんと美人と仲が良い美人は絶対性格が良いと思う!!
・唯一、第二次審査がα自慢大会じゃなかったのが好感持てた!
・シマたん…ちゅき………
《アドバイスコメント》
・顔はあんまタイプじゃないけど、性格は嫌いじゃない
・自分で《〇×大学の白百合》とか言ってるのが発覚してちょっと引いた…けどその時の対応が良かったからヨシ
・勝利への執着がすごそうだけど、悪い子ではなさそう
(コメントも絶賛の嵐だ!今頃シマちゃん大喜びだろうな~!というか……これのどこが僅差なんだ…??)
おそらく司会がひなに対して気を使ったのだろうが、この点差だといくらなんでも無理がありすぎるだろ。
それにしても、まさか20万越えまで行くとは…シマちゃんはやっぱりすごいな…。
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