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第1章
第88話《兄達のお土産》
それからしばらくすると、兄と相田君がやたら上機嫌で姿を現した。
「おーい!お土産買ってきたぞ~」
「映える飴、なんとか見つかったっすよ~!!」
(あ、お兄ちゃんと相田君だ。…ってなんだあれ…?飴……??)
兄の両手には大きいハート型に見える棒つき飴と、大きな鳥の形をした棒つき飴が握られているのだが、何かがおかしい。
鳥の方は何だか見覚えのある形をしているし、ハート型の飴の方は妙に肌色でビキニっぽいラインが入っているような気が…
「あ!お兄ちゃ~ん!!だちょく~ん!!お帰り~!」
「ただいまっす!!!」
「よっ!お前ら、コンテストは楽しかったか?」
兄達の帰還に妹が手を振りながら出迎える。
「もち!楽しかったよ~♪ね?すずめちゃん?」
「うん!友達が1位になったんだ。…ところで、その飴?…何?色々とすごいね、それ。」
俺が兄の持つ飴に視線を向けると、兄は満面の笑顔で応じた。
「お、これかぁ?当然お前達へのお土産だぜ?こっちのハートの奴がつばめで、こっちの鳥の形の奴がすずめだ。すずめって確かアレ好きだったろ?あの…あれだ、ちゃんちゃんメン…だっけ?最近映画の続編が出たやつ。なんか映画公開記念とかでグッズ販売の出店が出てたから買ってきた!」
「ちゅんちゅんマンね。わぁ~ありがとう!すっごい嬉しい…!ってあれ…?」
この飴…よくみたらちょっと不細工っていうか、かなり残念なクオリティだ…。
(これ…、本当に公式が出した奴…?)
「あの、これ…ほんとにちゅんちゅんマン…?」
「?そうだけど、なんでだ?」
「いや…なんでもない、ありがとう…お兄ちゃん。」
明らかに非公式の飴に見えるので、思わず本物かどうか聞き返すも、兄の《誉めてくれ!》といった期待の眼差しに何も言えなくなった。
(ま、まぁ、なんでも疑ってかかるのは良くないよな。これは本物のちゅんちゅんマン…という事にしておこう。)
「ねーねーお兄ちゃん、うちが貰ったハートの飴なんか変だよ?小麦色にピンクのパンツみたいなラインが入っててまるでお尻みた~いww」
今度はつばめが首をかしげながらハートもとい、お尻型の飴に言及すると、兄は「ヴァッ」と、何かに気付いたような声にならない声を上げ、目をキョロキョロさせながら気まずそうに反論する。
「はははっ、そ、そんな事ないだろ~?このピンクの所の水玉模様がかわいくて、これがまさしく《映え》ってやつだよな??相田君?!」
「え゛…っ!?…そ、そうすかね…?!!」
突然話を振られた相田君がしどろもどろになってしまっていて、思わず笑ってしまう。
「ほら~、すずめちゃんも笑っちゃってるじゃんwお兄ちゃんの言う水玉も、ピンクの部分にしか描かれてないし、それが余計にパンツっぽく見せてるっていうか~。あ、もしかしてこれがお兄ちゃんの好みだったり~?www」
「ちちち、ちげーよ!お前ら、笑うならもうお土産とか買ってこないかんなっ……!」
妹に買ってきた飴についていじられ、真っ赤になりながら盛大にいじける兄に、相田君と俺は顔を見合わせながら吹き出してしまったのだった。
◇◇◇
お土産の飴についてにぎやかに談笑しながらも、帰る支度をしていると兄がふと、俺に荷物を預けてきた。
「すずめさ、兄ちゃん今からトイレ行ってくるから、ちょっとカバン預かっててくんね?何気に我慢してたんだよな~」
「あ、勿論いいよ。行ってらっしゃい。」
(お、丁度良かった。この隙にさっき預けたスマホを返してもらおう。)
兄には何を預けたかまでは教えていなかったし、もし預け物がスマホだったとバレたら、説明が面倒だ。
兄がトイレに向かうのと同時に俺はサッとカバンからスマホを取り出し、電源をオフにした。
これで間に合うかどうかは分からないが、とりあえずはスマホが兄にバレずに手元に戻って、無事電源が切れた事にホッとする。
「それにしても、このやたらリアルなお尻の飴どうしよう?ww普通に人前で舐めるのもちょっとアレだし、SNSにアップも出来ないよねぇ?ま、面白いから全然いーけどwww」
「俺の奴も公式のやつかどうか分からないからアップ出来ないかも…。これはこれで可愛いけどね。」
「え、すずめちゃんの飴、何それwwwちゅんちゅんマンのパチモンじゃんwwwwww」
自分のお土産と俺へのお土産を見比べた妹が腹を抱えて爆笑する。
妹が絶対非公式のパチモンだと言うので、俺も気になって妹のスマホで検索をかけると、どうやら本当にうちの大学の文化祭とコラボしていたらしく吃驚した。
(え!?本当に許可を得てる奴なのこれ…?)
その割にはグッズのクオリティが低……まぁ、そこは一旦置いておくとして、映画化したキャラとコラボだなんて、やたら豪華な文化祭だな…。
「おーい!お土産買ってきたぞ~」
「映える飴、なんとか見つかったっすよ~!!」
(あ、お兄ちゃんと相田君だ。…ってなんだあれ…?飴……??)
兄の両手には大きいハート型に見える棒つき飴と、大きな鳥の形をした棒つき飴が握られているのだが、何かがおかしい。
鳥の方は何だか見覚えのある形をしているし、ハート型の飴の方は妙に肌色でビキニっぽいラインが入っているような気が…
「あ!お兄ちゃ~ん!!だちょく~ん!!お帰り~!」
「ただいまっす!!!」
「よっ!お前ら、コンテストは楽しかったか?」
兄達の帰還に妹が手を振りながら出迎える。
「もち!楽しかったよ~♪ね?すずめちゃん?」
「うん!友達が1位になったんだ。…ところで、その飴?…何?色々とすごいね、それ。」
俺が兄の持つ飴に視線を向けると、兄は満面の笑顔で応じた。
「お、これかぁ?当然お前達へのお土産だぜ?こっちのハートの奴がつばめで、こっちの鳥の形の奴がすずめだ。すずめって確かアレ好きだったろ?あの…あれだ、ちゃんちゃんメン…だっけ?最近映画の続編が出たやつ。なんか映画公開記念とかでグッズ販売の出店が出てたから買ってきた!」
「ちゅんちゅんマンね。わぁ~ありがとう!すっごい嬉しい…!ってあれ…?」
この飴…よくみたらちょっと不細工っていうか、かなり残念なクオリティだ…。
(これ…、本当に公式が出した奴…?)
「あの、これ…ほんとにちゅんちゅんマン…?」
「?そうだけど、なんでだ?」
「いや…なんでもない、ありがとう…お兄ちゃん。」
明らかに非公式の飴に見えるので、思わず本物かどうか聞き返すも、兄の《誉めてくれ!》といった期待の眼差しに何も言えなくなった。
(ま、まぁ、なんでも疑ってかかるのは良くないよな。これは本物のちゅんちゅんマン…という事にしておこう。)
「ねーねーお兄ちゃん、うちが貰ったハートの飴なんか変だよ?小麦色にピンクのパンツみたいなラインが入っててまるでお尻みた~いww」
今度はつばめが首をかしげながらハートもとい、お尻型の飴に言及すると、兄は「ヴァッ」と、何かに気付いたような声にならない声を上げ、目をキョロキョロさせながら気まずそうに反論する。
「はははっ、そ、そんな事ないだろ~?このピンクの所の水玉模様がかわいくて、これがまさしく《映え》ってやつだよな??相田君?!」
「え゛…っ!?…そ、そうすかね…?!!」
突然話を振られた相田君がしどろもどろになってしまっていて、思わず笑ってしまう。
「ほら~、すずめちゃんも笑っちゃってるじゃんwお兄ちゃんの言う水玉も、ピンクの部分にしか描かれてないし、それが余計にパンツっぽく見せてるっていうか~。あ、もしかしてこれがお兄ちゃんの好みだったり~?www」
「ちちち、ちげーよ!お前ら、笑うならもうお土産とか買ってこないかんなっ……!」
妹に買ってきた飴についていじられ、真っ赤になりながら盛大にいじける兄に、相田君と俺は顔を見合わせながら吹き出してしまったのだった。
◇◇◇
お土産の飴についてにぎやかに談笑しながらも、帰る支度をしていると兄がふと、俺に荷物を預けてきた。
「すずめさ、兄ちゃん今からトイレ行ってくるから、ちょっとカバン預かっててくんね?何気に我慢してたんだよな~」
「あ、勿論いいよ。行ってらっしゃい。」
(お、丁度良かった。この隙にさっき預けたスマホを返してもらおう。)
兄には何を預けたかまでは教えていなかったし、もし預け物がスマホだったとバレたら、説明が面倒だ。
兄がトイレに向かうのと同時に俺はサッとカバンからスマホを取り出し、電源をオフにした。
これで間に合うかどうかは分からないが、とりあえずはスマホが兄にバレずに手元に戻って、無事電源が切れた事にホッとする。
「それにしても、このやたらリアルなお尻の飴どうしよう?ww普通に人前で舐めるのもちょっとアレだし、SNSにアップも出来ないよねぇ?ま、面白いから全然いーけどwww」
「俺の奴も公式のやつかどうか分からないからアップ出来ないかも…。これはこれで可愛いけどね。」
「え、すずめちゃんの飴、何それwwwちゅんちゅんマンのパチモンじゃんwwwwww」
自分のお土産と俺へのお土産を見比べた妹が腹を抱えて爆笑する。
妹が絶対非公式のパチモンだと言うので、俺も気になって妹のスマホで検索をかけると、どうやら本当にうちの大学の文化祭とコラボしていたらしく吃驚した。
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