脳内ぶらりん。

来栖もよもよ&来栖もよりーぬ

文字の大きさ
89 / 101

×人前。

しおりを挟む
 自分が料理をするからなのかも知れないが、ずうっと疑問に思っていることがある。
 
 
【●人前】
 
 
 とは一体何を目安にしているのかという事である。
 
 
 料理のレシピを見ても、肉××グラム、ピーマン×個などと書いてあるが、大抵の料理やレトルトの具材など、大人が4人で食べるにはちょっと少ないのではなかろうか(ほら、大抵4人前だから)と思う量が完成する。
 
 幾つかある料理の中の1品であれば理解できるが、
 
「一人頭50グラムほどの肉と少々の野菜で作られたカレーが大人の腹を満たせると思うのか? そこのボーイよ支配人を呼べえ!」
 
 と心の海原雄山が物言いをする訳だ、私の場合。
 
 いやいや待て待て。
 だが大人4人前とは書いてないのだ。
 
「※効果には個人差があります」
 
 とちっさーく書いてあるような怪しげなダイエット薬みたいなもので、いや実際大人4人で食って満腹したんでさぁ旦那、などと言われれば大人の個人差の範疇に入ってしまう。
 
 まあ、レシピのところに
 
「食べ盛りの小学生2人とパパとママで4人前」
「引きこもりの35歳(男)と老齢の両親とヨイヨイのばあちゃんで4人前」
 
 と余りにも具体的に書かれ過ぎると、日本人は無駄に几帳面な所があるので、
 
「引きこもりはいるけど45歳だし、ヨイヨイのばあちゃんもじいちゃんも既にいないわどうしよう」
「うちは小学生と高校生なんだけどついでに人参入れると激おこなんだけど量が変わるとどうなの」
 
 等とカレールー売り場で悶々とする主婦層が増える可能性があるので、曖昧に4人前(※量には個人差があります)とかにしておいた方が無難なのだろう。
 
 
 ……という事をかなり昔に学んだ私は、目分量とフィーリングと味つけへの祈りだけで何とかする術を体得した。意外と何とかなるものである。
 
 私には几帳面さという多くの日本人が持っていそうなものは全くない代わりに、ガサツで大雑把だが細かい事にはこだわらないというおおらかな心を持つので、4人前が4人前じゃなくても、2人前が2人前でなくても適当に伸ばして広げて何とかする。
 
 
 今は独り暮らしなので、カレールーなども半分で4皿分とかあると、いつまで食えと? とむしろ量が多すぎる問題が起きるのだが、レトルトではないマイカレーを食べたい時なので、敢えて4皿分作り、1杯は美味しく頂いて2回分は冷凍し、1回分はめんつゆで伸ばしてカレーうどんにという流れにしたりする。
 
 店にある一人分パックみたいなモノが自分では物足りない、または多すぎるという時は、結局のところ自分で好きなように作るしかないのだろう。
 
 
 だが1つだけ訴えたい。ミートソースの2~3人前というレトルトは確実に少ない。かっすかすのミートソースパスタなんか美味しくも何ともないぞー。
 
 
 
 
 
 
 
 
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...