こっち見てよ旦那様

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咲夜の恋路

....🔞

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「まだ萎えてない…元気…」

「ったり前…健全男子高校生の精力舐めんな…」

「健全かなぁ…ふふ」

すり、とまだ勃っている俺のモノに頬擦りする蓮。トロンとした表情で頬も赤く…体は汗ばんでいて、蓮のも勃ってて…時折ピクピクするのがかわいい。

どこまでも心臓に悪い。


モノから蓮をそっと離し、しゃがむと優しく口付ける。
そろそろ、いいだろうか。


「蓮、そろそろ…いい?」

ちゅ、と音を立てて唇を離し、蓮を見るとなんとむくれていた。

「…遅い。…今日は本番なしかと思った」

「ご、ごめん…大事にしたかったから」

「許す」

「ありがとう」

ふふ、とふわふわした様子で笑う蓮。普段じゃこんな様子では無いから珍しくてかわいい。

愛おしくて、何度もキスを彼に落としているとそのうち蓮に引きずられるようにベッドへと、蓮に覆い被さる形になる。

「…はやく…キスだけじゃ嫌だ」

「うん」

堪えきれずにもう一度だけ短くキスをしてベッドサイドに手を伸ばしゴムの袋を1つ取り、1つ開ける。

手早くしっかり付けると、いよいよだな、と実感して緊張してしまう。

「…咲夜」

「何?怖い?」

大丈夫?と先端を宛てがうのを止めて蓮を撫でる。

「違う。…怖いのは咲夜でしょ?俺は大丈夫…だから俺はお前が欲しい…」

俺の彼氏イケメン…。
そんな彼を今から抱くのか…興奮する。

「いくよ?」

「ん…、ッ」

ゆっくりと彼の様子を伺いながら彼の中へ入っていく。
口よりも熱くて、トロトロで、吸い付いてきて…いま蓮と繋がっているという感覚が俺の全ての感情を持っていきそうだ。

「蓮、半分入ったけど…大丈夫?」

「ま、まだ半分…っ…大丈夫…いける」

「ほんと?」

「ほんとってば…はやく…奥…きゅってする」

もっともっとと欲しがる蓮に言われるまま全て入れきると、興奮のあまり早々に達してしまいそうになるのを堪える。

「気持ちい…蓮の中、すっげぇ温かくて気持ちいい」

「俺も…お腹いっぱい…気持ちい」

なんて煽り文句…!!
抑制剤飲んでてよかった…。
すぐに腰を動かしたくなる衝動を抑えて「動いていい?」と尋ねると頷いたのでゆっくり動いてみる。


「ど?…苦しくない?」

「っん、いい…やめないで…もっと」

ぎし、ぎし、…ぎっ、ぎっ、とベッドのスプリングが軋む音が早くなるとと同時に蓮の甘い声も大きくなる。

締まりなく開けられた口からは舌が色っぽく覗いている。
AVとかで聞く女の人の高い声じゃなくて、蓮のいつものハスキーな声が掠れて喉が鳴るような声が俺が動く度に出ている。

これ以上に興奮することがあるだろうか。

夢中で蓮に覆い被さり、唇から胸やお腹まで隅々までキスを降らせる。
可愛い蓮、俺のものにしたい。

抑制剤を飲んでいても、とてつもない独占欲と首輪に隠された項を噛みたくなる。

気がつけばガジガジと頑丈な首輪に歯型をつけてしまうほど噛んでしまった。

「さく"ぅ…ッ、すきっすきぃ"」

「俺も好きだよ…っ、すき…可愛い、蓮…愛してる」

込み上げる射精感と、愛しさと、自分のものにしたい欲望が自分の中で渦巻く。

「さくっ、さくやぁっ…キス、キスして"っ」

求めるようにふらふら宙を彷徨う彼の腕を自分の肩に回させ、御要望通り、というか欲のままに彼の唇を噛むように奪う。

唾液が口から零れるのも気にせす必死に互いを求めあう。
後から思えば、きっと素じゃできない。


「っ…!」

ついに蓮の中で達すると、ゴムが着いていると分かっていても奥に奥へとグリグリしてしまう。

「っそへ好きぃ…っ"ぁ"…っ」

あうあうと喉を反らせ、先端を奥へ擦り付ける度に体をビクビク揺らす蓮の目から零れる涙を何気なく舌で掬う。

しょっぱいのに、何故か甘い。
もう1回、もっと蓮をと欲が急き立てるが、欠けなしの理性がひきとめる。

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