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しおりを挟むあれから1週間
先生とは毎朝、挨拶を交し、夜は連絡を取り合った。
互いのことを話して笑った。
この時間が1日の最後に幸せな時間だ。
───────────────────
そして週末
凪を俺の母さんに預けて待ち合わせの駅へ向かう。
「竜也さん、お待たせ」
集合時間の5分前、瀬名先生が小走りでこちらに来る。
セーター…可愛い。
「っあ、いえ。…じゃ、じゃあ行こうか」
思わず見とれてしまい、苦笑を浮かべて手をしだす。
すると頬を染めた先生が「はい」と頷き手を握り返してくれた、
しっかりと、初めての恋人繋ぎをする。
ちなみに敬語もつい最近外れたばかりだ。
駅前をブラブラ、ウィンドウショッピングをしながらいろいろ話をする。
「…凪君は…僕達のこと知っているのかな」
「いや…多分知らないと思うよ」
「そっか…でもちゃんと話しなきゃね」
「そうだな…家族になるんだし」
言ってしまって慌てて口を噤む。
やってしまった…
いくら運命の番だからといってこんなこと面と向かって言うなんて…!
「っ…ふふ…そうだね……あのね」
良かった…引かれてない…
安堵しているとあのね、と袖を引かれる。
可愛い。
「ん?」
「明日から…僕休み。明日から2週間、発情期の前後なので多めに取ったんだ」
「それって…」
「もし…嫌じゃなかったら…今日…三人で話せないかな。…凪君と」
よ、夜のお誘いじゃなかった…
ん?ヒート??…
「いいよ、…それより、ヒートの間は電話難しいよな。…少し寂しいけどなんか困ったことあったらいつでも、メールでもLINEでもいいからな」
「うん…ありがとう。でも大丈夫…いつもの事だから」
正直言って、ヒート中のΩに近づくのは少し怖い。
フェロモンに惑わされて犯してまっても、Ωのせいにはしたくない。
でもそれが…耐えられないんじゃないかって怖いから。
相手を傷つけてしまいそうで怖い。
大丈夫、という彼の横顔がもう諦めてしまっているようで何だか切なかった。
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