3 / 4
3話 たまごとはくまいの出会い
しおりを挟む箸で身体の奥をぐちゃぐちゃをかきまわされたたまごはもうふわふわにとろけていた。
その身体は汚された証のように、少し黒みを帯びてしまっている。
「おねーさん……とっても良かったです……」はぁ、はぁ♥と息を弾ませながらたまごは言う。
「こちらこそ、たくさん反応してくれてかわいかったわ……つい、激しくまぜまぜしちゃった♥」おねーさんはやさしくはしでたまごの表面をなでなでしながら囁く。
「えへへ。でも、私……こんなとろとろにされちゃった……お嫁にもう行けない……」たまご空気の詰まった気泡をしくしくとはじかせる
「大丈夫よ。あなたをもらってくれる娘にこれから会えるわ……」
「え、おねーさん、私をもらってくれないの……」うるる、とたまごは悲しそうになる。
「私もできればそうしたいんだけどね……こんなにかわいい子、手放したくないわ。でも、あなたにぴったりな許嫁がいるのよ……それこそ相性抜群のね」少し悲しそうにはしは告げる。くちゅりと、少したまごをかきまぜながら。
「ぴいっん♥ い、いいなずけ……?」
「そ、あなたのお嫁さんよ。そろそろ、お別れね……また、会えるのを楽しみにしているわ……」はしはゆっくりと器から離れていった。
「え、おねーさん……いっちゃやだよよぉ……」たまごはえっぐえっぐと泣いてしまう。
その瞬間、たまごを入れた器がゆっくりとかたむいていく。
「わわわ、なにがおこったの!?」たまごは慌てる。けれどたまごなのでふんばることもできずに、かたむいている方へ滑り落ちていってしまう。
「おっ、おちちゃうよ……」器の端っこが近づいてくる。
……ぴたり。たまごの体が端っこにさしかかり、落ちてしまうギリギリで器が平行になり、落ちずに済む。
「あ、あぶないよぉ」ふう、とたまごはほっとする。
「はじめまして!」下の方から声をかけられる。
声は器に盛られたたくさんのしろい粒から聞こえていた。ほかほかと湯気があがっている。
「だ、だれ?」
「私たちははくまいだよ~! まいちゃんって気軽に呼んでね!」にこにこっと、彼女たちは声を揃えて話す。
「まいちゃん、おぼえた……あ、私はなまたまご!」とかえす。
「たまご……たまごおねーさんだね! よろしくおねがいします~!」はくまいたちはぺこり、とする。
「おねーさん……えへへ、ちょっと照れるなぁ」
「そうそう、まい達とたまごおねーさん、いいなずけなんだってさ、およめさん同士らしいよ」
「およめさん……? 私が?」
「そうだよ~! これからまい達とたまごおねーさんは一緒になるんだって! けっこん、っていうらしいよ」
「けっこん……いっしょになる……?」
「とりあえずこっちおいでよ~。たまごおねーさんのことだっこしてあげるから!」
「だっこ……えへへ、わかった」ちょうど器がかたむき、たまごは落ちる。
白いご飯の上に、たまごはとろぉぉん、と着地する。
はくまいは湯気がたっていることからわかるようにとても暖かかった。
「すごぉい……ぽかぽかだょお♥」たまごはほわぁ、と緩みかけてしまう。
「たまごおねーさん、ふわふわだね~♥ くっつくだけでこんなにやわらかい~♥」はくまいもほわほわとゆるませる。
なまたまごとはくまいはほわほわくっつきながら少しぼんやりした。
「そろそろ、けっこんしよっかぁ~」しばらくしてからはくまいは話す。
「う、うん。けっこんってなにをするの?」
「うんとね、たまごおねーさんの中にいれさせてもらうの~♥♥ それもぱんぱんになるまでいっぱい~♥」はくまいはとっても嬉しそうに話す。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる