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番外編
命名式
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とある休日の朝、今日は、妖精達の部屋を作る予定で、朝食前から準備をし、食べ終わったら、皆で取りかかるはずだったのだが、その朝食時に、光輝からの提案で、ももんぐさんや、妖精達に、名前を付けることになったが…アイツ、俺に丸投げしやがった。
だが、そんな事は、断固拒否する構えをとる。
お前達が生まれる時に、姉さんに付き合わされて、漢和辞典やら名前辞典、調べまくったことは、まだ、ハッキリ、クッキリと、記憶に残っているんだ、あの再現はしたくないぞ。
『双子だから、似た名前にしたいけど、同じ漢字を使いたくない』だとか、『一人は、父さんと同じ、ノームと仲良くなりそうだから、植物関係が良いわねぇ』とか、『もう一人は、あらヤダ、火だわ、サラマンドラなんか呼び出すのかしら…激しい性格だと嫌だわね、でも、辺りを照らす火なら良いかしらね?』なんて事を言いながら、俺に調べさせて、瑞樹と光輝の名前は決まった。
まぁ、今思えば、なかなか、良い名前がつけられたんじゃないかと思っている…まぁ、瑞瑞しい樹と、輝く光、姉さんが言った言葉そのままだけどな…
「光輝、俺に全部決めさせるなよ」
そう言って、光輝の前に、漢和辞典と名前辞典を置いてやる。
「えー」
「えー、じゃないよ。お前も考えろよ、四人もいるんだから、一人ぐらいつけろ」
「分かったよ。じゃぁ、瑞樹も一人つけろよ」
「えー」
「「えー、じゃない!」」
「はい」
まずは、誰が誰の名前をつけるかだけど、光輝が、精霊繋がりで良いんじゃないなんて言い出した。
そうすると、赤い妖精は光輝が、茶の妖精は瑞樹が、緑の妖精が俺か…
「瑞樹、緑の妖精もつけるか?」
「え、俺、二人になるじゃん、ダメだよ。ここは、平等に一人づつ」
「そうかって、ももんぐさんもいるから、俺が二人になるんだが、どこが、平等だ」
「それは、年の功ってヤツで…」
「お前、それちゃんと意味分かって使ってるか?」
「年とって、経験豊富なんだから、任せても良いでしょって意味で使ったんだけど?」
「ん?あれ、合ってるのか?」
「はい、正兄も瑞樹も、そこまで。本題に戻そう、妖精さん達は、同族だから、何か共通する意味とか持たせた方が良いかな?」
「そうだね。服の色で良いんじゃない?」
「色?アカって事か?なんか変じゃないか」
「もう、光輝は、単純すぎ、赤い色を連想させる女の子の名前とかあるでしょ」
「例えば?」
「例えば…スカーレットとか」
「他には?」
「他に?えっとー、えっとー」
「スカーレットだけ思い付いたんだろ。茶色はどうする?ブラウンじゃ、男ぽいよなぁ」
「うっ、確かに…」
「まぁ、単純な発想だけど、悪くない、茶色だって、ブラウンだけじゃなく、ココアとか、ショコラ、雀色、何て言う茶系の色があるし、茶色を連想させる名前で良いんじゃないか?」
「ココア、ショコラねぇ、可愛いかも、じゃぁ、妖精さん達、食べることも好きだし、服の色を連想させる、可愛い食べ物で、統一しよう」
「分かった。赤い食べ物ねー」
「ココア、ショコラもいいけど…なんか、もっと呼びやすい名前ないかなぁ…光輝、料理本借りるよ」
「ああ、俺も見たいから、こっち持ってこいよ。部屋にあるのも、持ってこよう」
双子がそれぞれ本を探しに行ったけど、緑色の食べ物って?
いや、あるのは分かってる。グリーンサラダに、グリーンカレーって、緑色のなんてつく料理があるんだから、緑色の食材もある、植物なんてほとんど緑色に関係してるからな、しかし、可愛いって…可愛い名前になるような緑の食べ物…て、なんだ?
いや、可愛いにこだわりすぎか、普通に、緑色を連想する女性らしい名前を考えれば良いんだよ……ライムとか、メロンとか、梅?いや、これは実よりも、花の白とか、赤の方が連想するか?後はなんだ、葉っぱかぁ、ミントとか、アニス、ローズマリー、リコリス、ユーカリ、アルテミシア、アンゼリカなんかは、女性ぽいかな…
「おし、決めた。茶色の妖精さんは、『ココ』でどう?」
『ココですか?ココアではなく?』
「ココア限定でも良いけど、ココナッツとか、ココットとか、美味しいものあるし、二文字の方が呼びやすいし、なんか可愛いじゃん」
『ココナッツって、なんですか?ココットは?』
美味しいものと聞いて凄い勢いで、茶の妖精が瑞樹に飛びかかってる。それを、さりげなく、ダリルくんが止めて、本を指差し、ココナッツの写真を見せて説明している。
んー、そうか、二文字の方が、呼びやすいし、可愛いか…なるほどね。
「それなら、赤色の妖精さんは、『ルル』でいい?」
『ルルですか?それはどんなものですか?』
「パリのケーキ屋さんの、ぺルル エ リュビっていう、ケーキの名前からで、ぺルルにしようかと思ったけど、二文字の方が可愛いっていうから…」
『うわっ、美味しそうです。光輝、作って』
ケーキの写真を見せながら、名前の説明したら、赤い妖精もテンション上がって光輝に飛びついて、キルさんに止められてるよ。
しかし…
「さっ、流石にこれは無理かな…でも、ほら、ホワイトチョコのムースにバラの風味を添えて、ベリーで酸味をプラスってあるから、似たようなのは、作れるかもしれない、手伝ってくれるよね」
『はい、美味しいの作りますぅ』
「おいおい、ぺルルって、真珠の事だぞ、良いのか?リュビの方が、ルビーって事だから、赤色に合ってるんだが?」
「えっ、そうなの?真珠だと、白だよね。あっ、じゃぁ、ルビーのルを繋げたということで、ルルでどう?」
「うわっ、スッゴいこじつけ」
「でも、まぁ、ココの後に、ルルだからバランスはいいか…そうなると、緑の妖精は…うっ」
ヤバい、一番最後になったからなんか期待度が上がってるっぽいぞ、そんなキラキラした目で見ないでほしい…
「お前達の流れでいくと、『茶々』とかか?」
『チャチャですか?それは?』
「あっ、抹茶からでしょ、確かに、美味しいもの沢山あるし、良いかも」
『マッチャ?緑色のお茶なんですか?…緑茶じゃなくて?』
「見て、こういうお茶の葉を挽いた粉で、お茶として飲んでもいいけど、ほら、この粉を混ぜて、ケーキとかクッキー、ムースにゼリー、アイスなんかもあって、美味しいんだよ」
『ふわぁ、良いですねー、作りましょう』
「作りましょうって、今は、名前なんだけど…」
『あっ、そうでした。茶々でよいです』
ふー、意外とすんなり決まったな。瑞樹のファイン プレーだ。
さて、後は、ももんぐさんだけど…この流れでいってしまおうか?
『可愛いではなく、格好いい名前を頼むぞ』
……いやいやいや、どうみても、可愛いでしょう。声には出せないけれど…
「うっうん、そうですね。では、お茶繋がりで、ルフナなんてどうですか?」
『るふなとな?そんなお茶あったかいのう?』
「俺も知らない、光輝は?」
「知らない。正兄、それって、どんなお茶なの?」
「紅茶だよ。スリランカのルフナ地方で採れる濃いお茶で、ミルクティーに合うんだ」
『ミルクティーですか?』
『ミルクティーは、美味しいです』
『はい。ももんぐは、ルフナにしましょう』
『まぁ、それなら良いかのう。よし、ワシは、今日から、ルフナと名乗ろう』
よし、上手く乗り切れたな。良かった。良かった。
って、キルさんと、ダリルくんが、何か企んでいるっぽいぞ、気のせいか?
だが、そんな事は、断固拒否する構えをとる。
お前達が生まれる時に、姉さんに付き合わされて、漢和辞典やら名前辞典、調べまくったことは、まだ、ハッキリ、クッキリと、記憶に残っているんだ、あの再現はしたくないぞ。
『双子だから、似た名前にしたいけど、同じ漢字を使いたくない』だとか、『一人は、父さんと同じ、ノームと仲良くなりそうだから、植物関係が良いわねぇ』とか、『もう一人は、あらヤダ、火だわ、サラマンドラなんか呼び出すのかしら…激しい性格だと嫌だわね、でも、辺りを照らす火なら良いかしらね?』なんて事を言いながら、俺に調べさせて、瑞樹と光輝の名前は決まった。
まぁ、今思えば、なかなか、良い名前がつけられたんじゃないかと思っている…まぁ、瑞瑞しい樹と、輝く光、姉さんが言った言葉そのままだけどな…
「光輝、俺に全部決めさせるなよ」
そう言って、光輝の前に、漢和辞典と名前辞典を置いてやる。
「えー」
「えー、じゃないよ。お前も考えろよ、四人もいるんだから、一人ぐらいつけろ」
「分かったよ。じゃぁ、瑞樹も一人つけろよ」
「えー」
「「えー、じゃない!」」
「はい」
まずは、誰が誰の名前をつけるかだけど、光輝が、精霊繋がりで良いんじゃないなんて言い出した。
そうすると、赤い妖精は光輝が、茶の妖精は瑞樹が、緑の妖精が俺か…
「瑞樹、緑の妖精もつけるか?」
「え、俺、二人になるじゃん、ダメだよ。ここは、平等に一人づつ」
「そうかって、ももんぐさんもいるから、俺が二人になるんだが、どこが、平等だ」
「それは、年の功ってヤツで…」
「お前、それちゃんと意味分かって使ってるか?」
「年とって、経験豊富なんだから、任せても良いでしょって意味で使ったんだけど?」
「ん?あれ、合ってるのか?」
「はい、正兄も瑞樹も、そこまで。本題に戻そう、妖精さん達は、同族だから、何か共通する意味とか持たせた方が良いかな?」
「そうだね。服の色で良いんじゃない?」
「色?アカって事か?なんか変じゃないか」
「もう、光輝は、単純すぎ、赤い色を連想させる女の子の名前とかあるでしょ」
「例えば?」
「例えば…スカーレットとか」
「他には?」
「他に?えっとー、えっとー」
「スカーレットだけ思い付いたんだろ。茶色はどうする?ブラウンじゃ、男ぽいよなぁ」
「うっ、確かに…」
「まぁ、単純な発想だけど、悪くない、茶色だって、ブラウンだけじゃなく、ココアとか、ショコラ、雀色、何て言う茶系の色があるし、茶色を連想させる名前で良いんじゃないか?」
「ココア、ショコラねぇ、可愛いかも、じゃぁ、妖精さん達、食べることも好きだし、服の色を連想させる、可愛い食べ物で、統一しよう」
「分かった。赤い食べ物ねー」
「ココア、ショコラもいいけど…なんか、もっと呼びやすい名前ないかなぁ…光輝、料理本借りるよ」
「ああ、俺も見たいから、こっち持ってこいよ。部屋にあるのも、持ってこよう」
双子がそれぞれ本を探しに行ったけど、緑色の食べ物って?
いや、あるのは分かってる。グリーンサラダに、グリーンカレーって、緑色のなんてつく料理があるんだから、緑色の食材もある、植物なんてほとんど緑色に関係してるからな、しかし、可愛いって…可愛い名前になるような緑の食べ物…て、なんだ?
いや、可愛いにこだわりすぎか、普通に、緑色を連想する女性らしい名前を考えれば良いんだよ……ライムとか、メロンとか、梅?いや、これは実よりも、花の白とか、赤の方が連想するか?後はなんだ、葉っぱかぁ、ミントとか、アニス、ローズマリー、リコリス、ユーカリ、アルテミシア、アンゼリカなんかは、女性ぽいかな…
「おし、決めた。茶色の妖精さんは、『ココ』でどう?」
『ココですか?ココアではなく?』
「ココア限定でも良いけど、ココナッツとか、ココットとか、美味しいものあるし、二文字の方が呼びやすいし、なんか可愛いじゃん」
『ココナッツって、なんですか?ココットは?』
美味しいものと聞いて凄い勢いで、茶の妖精が瑞樹に飛びかかってる。それを、さりげなく、ダリルくんが止めて、本を指差し、ココナッツの写真を見せて説明している。
んー、そうか、二文字の方が、呼びやすいし、可愛いか…なるほどね。
「それなら、赤色の妖精さんは、『ルル』でいい?」
『ルルですか?それはどんなものですか?』
「パリのケーキ屋さんの、ぺルル エ リュビっていう、ケーキの名前からで、ぺルルにしようかと思ったけど、二文字の方が可愛いっていうから…」
『うわっ、美味しそうです。光輝、作って』
ケーキの写真を見せながら、名前の説明したら、赤い妖精もテンション上がって光輝に飛びついて、キルさんに止められてるよ。
しかし…
「さっ、流石にこれは無理かな…でも、ほら、ホワイトチョコのムースにバラの風味を添えて、ベリーで酸味をプラスってあるから、似たようなのは、作れるかもしれない、手伝ってくれるよね」
『はい、美味しいの作りますぅ』
「おいおい、ぺルルって、真珠の事だぞ、良いのか?リュビの方が、ルビーって事だから、赤色に合ってるんだが?」
「えっ、そうなの?真珠だと、白だよね。あっ、じゃぁ、ルビーのルを繋げたということで、ルルでどう?」
「うわっ、スッゴいこじつけ」
「でも、まぁ、ココの後に、ルルだからバランスはいいか…そうなると、緑の妖精は…うっ」
ヤバい、一番最後になったからなんか期待度が上がってるっぽいぞ、そんなキラキラした目で見ないでほしい…
「お前達の流れでいくと、『茶々』とかか?」
『チャチャですか?それは?』
「あっ、抹茶からでしょ、確かに、美味しいもの沢山あるし、良いかも」
『マッチャ?緑色のお茶なんですか?…緑茶じゃなくて?』
「見て、こういうお茶の葉を挽いた粉で、お茶として飲んでもいいけど、ほら、この粉を混ぜて、ケーキとかクッキー、ムースにゼリー、アイスなんかもあって、美味しいんだよ」
『ふわぁ、良いですねー、作りましょう』
「作りましょうって、今は、名前なんだけど…」
『あっ、そうでした。茶々でよいです』
ふー、意外とすんなり決まったな。瑞樹のファイン プレーだ。
さて、後は、ももんぐさんだけど…この流れでいってしまおうか?
『可愛いではなく、格好いい名前を頼むぞ』
……いやいやいや、どうみても、可愛いでしょう。声には出せないけれど…
「うっうん、そうですね。では、お茶繋がりで、ルフナなんてどうですか?」
『るふなとな?そんなお茶あったかいのう?』
「俺も知らない、光輝は?」
「知らない。正兄、それって、どんなお茶なの?」
「紅茶だよ。スリランカのルフナ地方で採れる濃いお茶で、ミルクティーに合うんだ」
『ミルクティーですか?』
『ミルクティーは、美味しいです』
『はい。ももんぐは、ルフナにしましょう』
『まぁ、それなら良いかのう。よし、ワシは、今日から、ルフナと名乗ろう』
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