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第四章 節約生活?
六十八話
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今日は、正兄の休日で、少し前から計画していたLDKの模様替え。
アジアンテイストの妖精さん達の部屋が窓際に出来て、ダイニングの方は、テーブルと椅子を無くして、四畳程の厚手のラグを敷き、和室にあった大きい丸テーブルを置く。これなら、皆一緒に食事が出来るからね。
不要になったダイニングセットは、リサイクルショップにと、思っていたら、正兄の後輩が、引き取ってくれるらしいので、部屋の隅に置いておき。
リビングにあったソファーとテーブルは、保留と言うことで、妖精さん達の部屋とは反対の窓際の隅に、テレビ関係やパソコン関連は、和室に移動、今までなかった本棚も設置し、和室が娯楽スペースになった。
キッチンの方には、俺やキルさんが使う道具の他に、ファラムや妖精さん達用に、子供用の道具がいくつか増え、それらを置いたり、作業スペースとして、天板が広いワゴンが一台増えた。
一段落したところで、昨日の約束通り、カレーパーティーの準備に取りかかる。
貰ってきた青唐辛子と、瑞樹のプランターから、レモングラスやセロリ、パセリ、バジルに、パクチー少々と、ココナッツミルクを大きめの計量カップにいれ、ハンドミキサーで、ペースト状にする。
後は、好みの問題だと思うけど、俺は、シーフードの出汁で延ばしたものの方が好きなので、今回は、シーフード(エビ、イカ)と、カラーピーマンを使ったグリーンカレーにする。
後は、夏なので、トマトを煮詰めて作った夏野菜カレーに、鶏肉とココナッツミルクのカレー、後は、ほうれん草のカレーを豆腐に混ぜて、ディップにしたものと、クリームチーズに、ディルとナッツ類を砕いたものをまぜたディップを作った。
後は、サフランライスと、いきたいけど…ちょっと、お高かったので、ターメリックでうっすら黄色くしたご飯と、ナンと、とうもろこしの粉でトルティーヤぽいものを作ってみた。
キルさんには、デザートのヨーグルトアイスを作ってもらい、他は…
ワゴンの方を見ると、ココが、ボールを持って何かを混ぜている。ちょっと覗いて見たら、マヨネーズと味噌かな?こびれの時に、野菜につけて食べるように出したら気に入ったらしい。その横には、とうもろこしのディップもすでに作ってあった。
で、他の子達は?と思って、カウンターからダイニングの方を見ると、ファラムがテーブルの上で、野菜を輪切りにしたものや、薄切りにしたものを、茶々とルルが串にさして、ピンチョスを作ってそのまま、テーブルに並べてる。
「うわっ、本当に、パーティーみたいだね」
思わず声をかけたら、ベランダにいた瑞樹や、ダリルくん、パソコン作業していた正兄が、揃ってこちらを見た。ダイニングのテーブルの上のモノを確認すると、皆、寄ってきた。
「おお、ホントだ。おしゃれなものが並んでるなぁ」
「うん、いいね。光輝だと、スティックだけだけど、ピンチョスとか、ちょっと、憧れてたんだよねぇ」
「なっ、そう言えばいいだろ、俺だって、ピンチョスぐらい…」
「えー、光輝って、神経質ぽく見えて、実は、大雑把じゃん、面倒くさがって、作ったとしても、一種類だけじゃないの?」
「…確かに、そうなりそうだな」
ぐっ、瑞樹と正兄から、的確な指摘を受けた。
自覚があるから、言い返せない。
『大丈夫です』
『これ、楽しいので、私達が作ります』
茶々とルルが、串を手に胸を張る。
それを見ながら、ファラムも頷いている。
「じゃぁ、お任せします…」
ちぇ、懐石料理やフランス料理とかみたいに、綺麗に並べられてたり、中国料理や、菓子なんかにある細かい細工がしてあるような料理に、ちょっと憧れはあって本とか見るけれど…実践したことないからなぁ…将来の事も考えて、もっと、ちゃんと勉強した方がいいか、好きなだけじゃ仕事にならない、とか聞くしなぁ…まぁ、そのための専門学校なんだけど…
と、そんな感じで、そろそろ夕食にしようと、みんなに、声をかけようとしたら…
「瑞樹様~」
アルフさんが、叫びながら現れ、そのまま、瑞樹にしがみつく。
確か、昨日は、ファラムよりちょっと大きい姿だったはずだけど、今は、一番最初に見た五十センチ程の大きさになっている。
一体、どうしたのだろう?
「アルフさん、どうしたの?そんなに、あわてて」
「あのですねー」
アルフさんが、そう言いかけた瞬間、部屋の中に風が吹き荒れる。
「「「なっ、なに?」」」
驚く俺達の目の前に、妖精さん達ぐらいの、男女が五人…
認識した瞬間俺は慌てて後を向く、どうやら、瑞樹も同じだったらしく、慌てた声で「ふっ、服、服着て、服!」と、騒いでいる。
アジアンテイストの妖精さん達の部屋が窓際に出来て、ダイニングの方は、テーブルと椅子を無くして、四畳程の厚手のラグを敷き、和室にあった大きい丸テーブルを置く。これなら、皆一緒に食事が出来るからね。
不要になったダイニングセットは、リサイクルショップにと、思っていたら、正兄の後輩が、引き取ってくれるらしいので、部屋の隅に置いておき。
リビングにあったソファーとテーブルは、保留と言うことで、妖精さん達の部屋とは反対の窓際の隅に、テレビ関係やパソコン関連は、和室に移動、今までなかった本棚も設置し、和室が娯楽スペースになった。
キッチンの方には、俺やキルさんが使う道具の他に、ファラムや妖精さん達用に、子供用の道具がいくつか増え、それらを置いたり、作業スペースとして、天板が広いワゴンが一台増えた。
一段落したところで、昨日の約束通り、カレーパーティーの準備に取りかかる。
貰ってきた青唐辛子と、瑞樹のプランターから、レモングラスやセロリ、パセリ、バジルに、パクチー少々と、ココナッツミルクを大きめの計量カップにいれ、ハンドミキサーで、ペースト状にする。
後は、好みの問題だと思うけど、俺は、シーフードの出汁で延ばしたものの方が好きなので、今回は、シーフード(エビ、イカ)と、カラーピーマンを使ったグリーンカレーにする。
後は、夏なので、トマトを煮詰めて作った夏野菜カレーに、鶏肉とココナッツミルクのカレー、後は、ほうれん草のカレーを豆腐に混ぜて、ディップにしたものと、クリームチーズに、ディルとナッツ類を砕いたものをまぜたディップを作った。
後は、サフランライスと、いきたいけど…ちょっと、お高かったので、ターメリックでうっすら黄色くしたご飯と、ナンと、とうもろこしの粉でトルティーヤぽいものを作ってみた。
キルさんには、デザートのヨーグルトアイスを作ってもらい、他は…
ワゴンの方を見ると、ココが、ボールを持って何かを混ぜている。ちょっと覗いて見たら、マヨネーズと味噌かな?こびれの時に、野菜につけて食べるように出したら気に入ったらしい。その横には、とうもろこしのディップもすでに作ってあった。
で、他の子達は?と思って、カウンターからダイニングの方を見ると、ファラムがテーブルの上で、野菜を輪切りにしたものや、薄切りにしたものを、茶々とルルが串にさして、ピンチョスを作ってそのまま、テーブルに並べてる。
「うわっ、本当に、パーティーみたいだね」
思わず声をかけたら、ベランダにいた瑞樹や、ダリルくん、パソコン作業していた正兄が、揃ってこちらを見た。ダイニングのテーブルの上のモノを確認すると、皆、寄ってきた。
「おお、ホントだ。おしゃれなものが並んでるなぁ」
「うん、いいね。光輝だと、スティックだけだけど、ピンチョスとか、ちょっと、憧れてたんだよねぇ」
「なっ、そう言えばいいだろ、俺だって、ピンチョスぐらい…」
「えー、光輝って、神経質ぽく見えて、実は、大雑把じゃん、面倒くさがって、作ったとしても、一種類だけじゃないの?」
「…確かに、そうなりそうだな」
ぐっ、瑞樹と正兄から、的確な指摘を受けた。
自覚があるから、言い返せない。
『大丈夫です』
『これ、楽しいので、私達が作ります』
茶々とルルが、串を手に胸を張る。
それを見ながら、ファラムも頷いている。
「じゃぁ、お任せします…」
ちぇ、懐石料理やフランス料理とかみたいに、綺麗に並べられてたり、中国料理や、菓子なんかにある細かい細工がしてあるような料理に、ちょっと憧れはあって本とか見るけれど…実践したことないからなぁ…将来の事も考えて、もっと、ちゃんと勉強した方がいいか、好きなだけじゃ仕事にならない、とか聞くしなぁ…まぁ、そのための専門学校なんだけど…
と、そんな感じで、そろそろ夕食にしようと、みんなに、声をかけようとしたら…
「瑞樹様~」
アルフさんが、叫びながら現れ、そのまま、瑞樹にしがみつく。
確か、昨日は、ファラムよりちょっと大きい姿だったはずだけど、今は、一番最初に見た五十センチ程の大きさになっている。
一体、どうしたのだろう?
「アルフさん、どうしたの?そんなに、あわてて」
「あのですねー」
アルフさんが、そう言いかけた瞬間、部屋の中に風が吹き荒れる。
「「「なっ、なに?」」」
驚く俺達の目の前に、妖精さん達ぐらいの、男女が五人…
認識した瞬間俺は慌てて後を向く、どうやら、瑞樹も同じだったらしく、慌てた声で「ふっ、服、服着て、服!」と、騒いでいる。
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