エレメント

kaoru

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第四章 節約生活?

六十九話

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 精霊達も妖精達も、服を着てる(キルさんは、始め鎧だったけど…)から、それが、普通だと思っていたら…まぁ、妖精達は、着てて普通で、精霊達は、その辺は、あまりこだわらないらしい…
 人と関わり、気に入れば真似するし、そうでなければ、そのままで、まぁ、形態摸写も、人間より、動物の形を真似する方が多いそうで、そんな中、人間の摸写をした精霊達が、アルフさんの後について、家まで来てしまった。

「人と契約しなくても、自我を持ち、思考する。最近の精霊は凄いですね」

 キルさんが、アルフさん達の説明を聞きながら、関心をしてるし…

「生れたばかりで、名が貰えるのですか?最近の人間も凄いですね」

 なんて事を、ダリルくんも、言っていて…その横で、正兄はスマホで何やら調べて、青い顔をしている。
 
 因みに、集まった精霊さん達の名は、カトリーナさん、リタさん、フローレンスさん、マイケルさん、ギルバートさん。
 カトリーナさんと、リタさんは、アルフを真似て、タンクトップと、巻きスカートを選択、カトリーナさんは、赤色系でまとめ、リタさんは、黄色から赤色系の色味でまとめ、フローレンスさんは、ファラムを真似て、Aラインのワンピース、真珠のような光沢のある白色。マイケルさんと、ギルバートさんは、俺や瑞樹を真似て、ブルージーンズにTシャツ、マイケルさんは白で、ギルバートさんは、茶色を選択。みんな、彫りが深い顔立ちで美男美女…
 大きさが妖精達と同じなのに…妖精達は、幼さが残る可愛い顔立ちだけど、新たに来た精霊達は、顔つき、体つきが、大人だから、ちょっと、違和感がある。
 まぁ、俺の勝手な感想なんだけど…

 「正兄、何、調べてるの?」

 いきなり精霊達の中に入りたくなかったので、正兄をつついて、小声で話しかけると、瑞樹も、そっと近づいて来た。

「何となく、聞いたことのある名前だと思ってさ、検索したら…」

 そう言って、スマホを俺達に向けてきた。

「えっ?有名人?」

「有名人って…、精霊だぞ」

 瑞樹のボケにツッコミつつ、画面を覗くと、ハリケーンという文字と…

「カトリーナさん?」

「マイケルさん?」

 「…さんて、お前達…」

 ハリケーンに、さん付けする俺達に呆れつつ、正兄が画面を変える。
 それぞれの方々?が、もたらした被害の写真が次々とうつしだされる…えっと…中には、家が飛ばされたりしてる写真があるんだけど…そんなことをした五人?が、ここに居るって事?

「どうするの?」

「俺に聞くなよ。精霊達に任せるしかないだろ、何故か、アルフさんになついてるみたいだし…」

「でも、ハリケーンだよ。家、飛ばされてたよ」

「うっ、うん。まぁ、ちょっとした訪問だろ、ここはひとつ、もてなして、気分よく帰っていただこう。飯の準備も出来てるし…」

「こんなに増えて、足りるかな?」

「光輝様、精霊は食事の必要ないので、お気になさらず。食事をしましょう」
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