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第四章 節約生活?
七十九話
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「ふふ、おいしいわぁ、光輝達が料理するようになって、光輝達の料理食べるのが夢だったのよ。本当に、嬉しいわぁ、アルフちゃんに、ファラムちゃんありがとうね」
そう言いながら、母さんが、ニコニコとご飯を食べてる。
自分の記憶にある母さんの姿とあまりにも違いすぎて、戸惑ってしまう…何気に、瑞樹を見ると、瑞樹も戸惑ったような視線を俺に向けてくる。
「お母様は、光輝様達の料理食べたことなかったのですか?」
アルフさんの質問に、ちょっと、眉をひそめる。
「そうなのよ。まだ、この子達が小さい時に別れたから…あっ、でも、一度だけ、母さんと一緒に作ったクッキーを貰った事あったわね。あれも、おいしかったわ」
『光輝のクッキーは、美味しいです』
母さんの言葉に反応したココに、ウンウンと嬉しそうに頷く姿にも、ちょっと、違和感を感じてしまう。
それに、あの頃のクッキーは、遊びの一貫で、ばあちゃんが作った生地を瑞樹と好き勝手に、型抜きしたり、成型しただけだし…
「光輝ぃ、あなた達が作ったお菓子も食べたいわね」
「…レモンタルトあるけど食べる?」
「瑞樹が気に入ったタルトね。食べたいわ」
昨日の残りのタルトを冷蔵庫から出してくる。
妖精達が母さんに、コーヒーか紅茶どちらが良いか聞いて、紅茶と答えた母さんに、紅茶を入れてくれた。気がきくなぁと思っていたら…自分達の空のお皿とか、片付けて、デザート食べる準備が整えられている。
…流石です。
「まぁ、妖精に給事してもらえるなんて、お伽噺みたいで、嬉しいわ。ありがとうね。妖精さん達」
『いえいえ、これくらい』
『そうです。美味しいものをいただいてますから』
『瑞樹のハーブも、光輝の料理も、ホント、美味しいです』
「そのようね。やっぱり父さん達に預けて正解だったわね。私じゃ、こんな風に育てられなかったもの」
母さんは、一人で納得したように、頷いている。
「預けないで、一緒に暮らしても良かったんじゃない?」
瑞樹が、ボソッと、そんなことを口にした。
「私もね、始めはそう思ってたんだけどね。蘇生した身体の寿命が迫っていたし、全ての力が半減してて、私があなた達の成長についていけなかったのよ」
「「は?」」
えっと、今、聞き慣れない単語が出てきたよね。
ついつい、ダリルくんやキルさんに視線を向けたけど、二人に首を横に振られた。
そっ、そうだよね。母さんとは、初めて会ったんだし…不思議な事は、精霊に聞けば良いと思っていたけど、分かるわけないか…
「そっ、そせいって?」
「あらっ?まぁ、どうしましょう。これって、話していいことだったかしら?ちょっと、確認してくるわね」
瑞樹の質問に、驚いて母さんが慌てて、立ちあがったと思ったら、姿が消えた…
「どういう事だと思う?」
瑞樹の視線が俺に向けられる。
「どうって、分かるわけないだろ。母さんが、戻ってくるの待つしかないんじゃないか?それより、お前達、部屋で何話してたんた?」
「はぁー」
俺の質問に対して、瑞樹は、デカイため息をついて項垂れてしまった。
そう言いながら、母さんが、ニコニコとご飯を食べてる。
自分の記憶にある母さんの姿とあまりにも違いすぎて、戸惑ってしまう…何気に、瑞樹を見ると、瑞樹も戸惑ったような視線を俺に向けてくる。
「お母様は、光輝様達の料理食べたことなかったのですか?」
アルフさんの質問に、ちょっと、眉をひそめる。
「そうなのよ。まだ、この子達が小さい時に別れたから…あっ、でも、一度だけ、母さんと一緒に作ったクッキーを貰った事あったわね。あれも、おいしかったわ」
『光輝のクッキーは、美味しいです』
母さんの言葉に反応したココに、ウンウンと嬉しそうに頷く姿にも、ちょっと、違和感を感じてしまう。
それに、あの頃のクッキーは、遊びの一貫で、ばあちゃんが作った生地を瑞樹と好き勝手に、型抜きしたり、成型しただけだし…
「光輝ぃ、あなた達が作ったお菓子も食べたいわね」
「…レモンタルトあるけど食べる?」
「瑞樹が気に入ったタルトね。食べたいわ」
昨日の残りのタルトを冷蔵庫から出してくる。
妖精達が母さんに、コーヒーか紅茶どちらが良いか聞いて、紅茶と答えた母さんに、紅茶を入れてくれた。気がきくなぁと思っていたら…自分達の空のお皿とか、片付けて、デザート食べる準備が整えられている。
…流石です。
「まぁ、妖精に給事してもらえるなんて、お伽噺みたいで、嬉しいわ。ありがとうね。妖精さん達」
『いえいえ、これくらい』
『そうです。美味しいものをいただいてますから』
『瑞樹のハーブも、光輝の料理も、ホント、美味しいです』
「そのようね。やっぱり父さん達に預けて正解だったわね。私じゃ、こんな風に育てられなかったもの」
母さんは、一人で納得したように、頷いている。
「預けないで、一緒に暮らしても良かったんじゃない?」
瑞樹が、ボソッと、そんなことを口にした。
「私もね、始めはそう思ってたんだけどね。蘇生した身体の寿命が迫っていたし、全ての力が半減してて、私があなた達の成長についていけなかったのよ」
「「は?」」
えっと、今、聞き慣れない単語が出てきたよね。
ついつい、ダリルくんやキルさんに視線を向けたけど、二人に首を横に振られた。
そっ、そうだよね。母さんとは、初めて会ったんだし…不思議な事は、精霊に聞けば良いと思っていたけど、分かるわけないか…
「そっ、そせいって?」
「あらっ?まぁ、どうしましょう。これって、話していいことだったかしら?ちょっと、確認してくるわね」
瑞樹の質問に、驚いて母さんが慌てて、立ちあがったと思ったら、姿が消えた…
「どういう事だと思う?」
瑞樹の視線が俺に向けられる。
「どうって、分かるわけないだろ。母さんが、戻ってくるの待つしかないんじゃないか?それより、お前達、部屋で何話してたんた?」
「はぁー」
俺の質問に対して、瑞樹は、デカイため息をついて項垂れてしまった。
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