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冒険者
婚約者?
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役所に戻ると、書類を抱えたメリロットと、シュンと、おとなしいタリクさんが、待っていた。
「おかえりなさい。はい、これが、従魔登録書よ、名前の記入をお願い。それから、証明札ね、魔力を通して名前を刻み込んでちょうだい」
「あっ、はい…」
メリロットに従い、書類を書いて、札に魔力を通し、ミンテの名前を刻み込む。
「OKね。ちゃんと首輪か何かに付けて、周りの人に分かるようにしておいてね。で、タリク!ちゃんと説明してちょうだい。どうして、クラリーちゃんを、ディルの婚約者にしようとしたの?」
「は、はい…」
タリクさんが、メリロットを気にしつつ、話したことは…
どうやら、昨日、俺が作ったバターとチーズに、魔力抑制と、精神安定の効果がついていて、摂取不可だったはずの二人も食べられるようになっていた。そして、それを使った料理を食べた後から、二人とも、なんとなく落ち着いた状態になったそうだ。
糸巻きの作業の時も、リラックスしたまま、楽しめてとても気分がよかったらしい。で、驚くのはここからで。
自宅に帰って、家族に牧場で体験したことを話したり、テイクアウトした料理を広げ皆で楽しんでいるとクラリーちゃんが、突然頭痛を訴えた、そして、次の瞬間、クラリーちゃんは「見える」と言ったそうだ。
戸惑いながら、タリクさんが、鑑定すると、弱視がなくなった上に、加熱した食材なら全て摂取可能になっていたそうだ。
俺とメリロットは、そんな馬鹿な…と、絶句したが、リョウは、笑顔で「良かったねぇー」と喜んでいる。
まぁ、良いことではあるのだが…
一体、どうなっているんだ?
そして、更に、火炎操作に幻惑無効がついて、モンディールの加護の下に、モンディールの弟子、ディルに導かれし者と書かれていたそうだ。
これを見てタリクさん達は、クラリーちゃんを、娶ってもらえば、幸せになれるのではと思い、冒険者にさせ、俺についていかせる計画を立てたそうだ。
「いやいやいや、何故、そうなるんです?」
「え?嫌なんですか。父親の私が言うのも何ですが、クラリーは、カトリーナに似て、可愛いじゃないですか。ちょっと、大人しいですが、心がしっかりしていて、良い妻になると思いますよ」
「いや、だから、突然すぎますって、クラリーちゃんの気持ちはどうなんです。折角、見えるようになったのだから、いろいろ、やりたい事も増えたでしょ」
「はい、ですから、いろんな場所に行き、色々見てみたいそうです。冒険者にピッタリじゃないですか、それに、一緒に冒険すれば、絆が生まれ、お互いを思う気持ちが、より堅実になると思うんですよ」
「いや、堅実って、まだ、好きと決まったわけじゃ…それに…それにですよ。…好みじゃなかったら、強制するんですか?」
「うちの、クラリーが可愛くないと?そりゃー、美の女神の加護がついてるメリロットと比べれば、少しだけ、物足りなさはあるかもしれませんが、クラリーだって、じゅ…」
「そ、そうじゃなくて、クラリーちゃんが、ですよ。今まで、見えてなかったでしょ!」
「え?それは、心配ないでしょう。何故です?」
何故ですって…
えっ?タリクさんって、こういう人だった?
「えー、クラリーちゃんとディルが結婚するの?クラリーちゃん、僕より、ディルの方がいいのか…」
えっ?ちょっとまて、決めつけるな。リョウも何やら、ショックを受けてる。こういう時は、どうすれば良いのだろう。と、メリロットに目をやると…
「はぁー」
ため息つかれた…
「親が勝手に決めるなんて、何千年前の話よ。一目惚れならともかく、会ったばかりで、お互いをそんなに知らないでしょ。ディル、あなたは、クラリーちゃんと婚約したいの?」
「い、いや。今、メリロットが言ったじゃないか、そんなに知らないっていうか、子供だし、剣の練習相手をしていただけだよ。それを、いきなり婚約者だなんて、俺は、冒険者になって、世界を回るんだから」
「そうよね。リョウ君の保護者になって、産まれたばかりのウプアートを引き取って、更に、クラリーちゃんまで預かったら、冒険者じゃなくて、保育士?」
うっ…言われてみれば、未成年冒険者パーティーの引率者の立ち位置だぞ。
気の合う仲間を見つけてって、思ってたのに、なっ、何か違う気がする…
「えっ?僕、ちゃんと、修行して、ディルの足を引っ張らないようにするよ」
『ふん、産まれたばかりと、バカにしないでちょうだい。わたしだって、ディルの役にたつわよ。ちょっと、綺麗な毛並みだからって、いい気にならないでよ』
え?ミンテ?
「そうですね。炎操作と剣が少し使えるだけでは、ディルさんの足を引っ張ることになりかねないですね。リョウ君が、冒険者になるまでに、クラリーも、しっかり修行させないと、あ、適性検査を受けさせないといけなかったですね」
いや、そうじゃないです。タリクさん。
「タリク。あなた、私達の話、ちゃんと聞いてた?」
そう、メリロット、ちゃんと注意して。
「はい、まだ子供ですからね。少し急ぎすぎてました。冒険者になって、一緒に世界を回り、愛を育てさせれば良いのですね。うん、その方が、共有するものが多くなって、上手くいきそうです」
「はぁー、だ、そうよ。頑張りなさいね。ディル」
あっ、逃げた…
メリロットまで…
どうなっているんだ?
モンディールといい、タルティーヌといい…神々は、俺に何をさせたいんだよ!
「おかえりなさい。はい、これが、従魔登録書よ、名前の記入をお願い。それから、証明札ね、魔力を通して名前を刻み込んでちょうだい」
「あっ、はい…」
メリロットに従い、書類を書いて、札に魔力を通し、ミンテの名前を刻み込む。
「OKね。ちゃんと首輪か何かに付けて、周りの人に分かるようにしておいてね。で、タリク!ちゃんと説明してちょうだい。どうして、クラリーちゃんを、ディルの婚約者にしようとしたの?」
「は、はい…」
タリクさんが、メリロットを気にしつつ、話したことは…
どうやら、昨日、俺が作ったバターとチーズに、魔力抑制と、精神安定の効果がついていて、摂取不可だったはずの二人も食べられるようになっていた。そして、それを使った料理を食べた後から、二人とも、なんとなく落ち着いた状態になったそうだ。
糸巻きの作業の時も、リラックスしたまま、楽しめてとても気分がよかったらしい。で、驚くのはここからで。
自宅に帰って、家族に牧場で体験したことを話したり、テイクアウトした料理を広げ皆で楽しんでいるとクラリーちゃんが、突然頭痛を訴えた、そして、次の瞬間、クラリーちゃんは「見える」と言ったそうだ。
戸惑いながら、タリクさんが、鑑定すると、弱視がなくなった上に、加熱した食材なら全て摂取可能になっていたそうだ。
俺とメリロットは、そんな馬鹿な…と、絶句したが、リョウは、笑顔で「良かったねぇー」と喜んでいる。
まぁ、良いことではあるのだが…
一体、どうなっているんだ?
そして、更に、火炎操作に幻惑無効がついて、モンディールの加護の下に、モンディールの弟子、ディルに導かれし者と書かれていたそうだ。
これを見てタリクさん達は、クラリーちゃんを、娶ってもらえば、幸せになれるのではと思い、冒険者にさせ、俺についていかせる計画を立てたそうだ。
「いやいやいや、何故、そうなるんです?」
「え?嫌なんですか。父親の私が言うのも何ですが、クラリーは、カトリーナに似て、可愛いじゃないですか。ちょっと、大人しいですが、心がしっかりしていて、良い妻になると思いますよ」
「いや、だから、突然すぎますって、クラリーちゃんの気持ちはどうなんです。折角、見えるようになったのだから、いろいろ、やりたい事も増えたでしょ」
「はい、ですから、いろんな場所に行き、色々見てみたいそうです。冒険者にピッタリじゃないですか、それに、一緒に冒険すれば、絆が生まれ、お互いを思う気持ちが、より堅実になると思うんですよ」
「いや、堅実って、まだ、好きと決まったわけじゃ…それに…それにですよ。…好みじゃなかったら、強制するんですか?」
「うちの、クラリーが可愛くないと?そりゃー、美の女神の加護がついてるメリロットと比べれば、少しだけ、物足りなさはあるかもしれませんが、クラリーだって、じゅ…」
「そ、そうじゃなくて、クラリーちゃんが、ですよ。今まで、見えてなかったでしょ!」
「え?それは、心配ないでしょう。何故です?」
何故ですって…
えっ?タリクさんって、こういう人だった?
「えー、クラリーちゃんとディルが結婚するの?クラリーちゃん、僕より、ディルの方がいいのか…」
えっ?ちょっとまて、決めつけるな。リョウも何やら、ショックを受けてる。こういう時は、どうすれば良いのだろう。と、メリロットに目をやると…
「はぁー」
ため息つかれた…
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「い、いや。今、メリロットが言ったじゃないか、そんなに知らないっていうか、子供だし、剣の練習相手をしていただけだよ。それを、いきなり婚約者だなんて、俺は、冒険者になって、世界を回るんだから」
「そうよね。リョウ君の保護者になって、産まれたばかりのウプアートを引き取って、更に、クラリーちゃんまで預かったら、冒険者じゃなくて、保育士?」
うっ…言われてみれば、未成年冒険者パーティーの引率者の立ち位置だぞ。
気の合う仲間を見つけてって、思ってたのに、なっ、何か違う気がする…
「えっ?僕、ちゃんと、修行して、ディルの足を引っ張らないようにするよ」
『ふん、産まれたばかりと、バカにしないでちょうだい。わたしだって、ディルの役にたつわよ。ちょっと、綺麗な毛並みだからって、いい気にならないでよ』
え?ミンテ?
「そうですね。炎操作と剣が少し使えるだけでは、ディルさんの足を引っ張ることになりかねないですね。リョウ君が、冒険者になるまでに、クラリーも、しっかり修行させないと、あ、適性検査を受けさせないといけなかったですね」
いや、そうじゃないです。タリクさん。
「タリク。あなた、私達の話、ちゃんと聞いてた?」
そう、メリロット、ちゃんと注意して。
「はい、まだ子供ですからね。少し急ぎすぎてました。冒険者になって、一緒に世界を回り、愛を育てさせれば良いのですね。うん、その方が、共有するものが多くなって、上手くいきそうです」
「はぁー、だ、そうよ。頑張りなさいね。ディル」
あっ、逃げた…
メリロットまで…
どうなっているんだ?
モンディールといい、タルティーヌといい…神々は、俺に何をさせたいんだよ!
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