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冒険の始まり
ランクアップ
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最近、リョウの機嫌がいい、しかも、俺が見ないようにしていた、依頼を受けるようにもなってきた。
「うっ、それ受けるのか?」
リョウが手にした依頼は『コヌタマムシ五十匹から受付中』とある…
「だって、今日は、ウィル族の森でしょ。ついでに出来るじゃん。球体障壁覚えたから、ちゃんと、ディルやミンテちゃんに見せないようにするよ」
「う、うん…よろしくな。まぁ、タマムシ属は、高級家具の飾りなんかに使われるから、いい値がつくしな…」
「ディル様、これも出来そうです」
「お、オオシースネークかいいな。防水性に優れた皮が取れるから、数がいるようなら、多めに捕って湿地用の防水カバーを作ろうか」
「えー、蛇…捕るの?」
「まぁ、これは、スピード勝負だから、ミンテと一緒にさっと終わらせるから、なっ」
昆虫、蜘蛛系の依頼は、俺個人としては受けたくないのだが、ま、まぁ、リョウは、平気で解体の方も問題なく出来るから、任せている。俺は、どうにもあの足の動きが駄目なのだ。六本までならなんとか見れるが、団体さんは勘弁してほしい…それ以上となると…想像しただけで、鳥肌が立ってしまう。が、足のないのは、平気で狩れる。
「居たら直ぐに教えてね。離れるから」
逆にリョウは、足がないのが駄目だった。特に、水中や砂場にいる蛇の動きが気持ち悪いそうだ。
すごいのは、クラリーちゃんとココで、今のところの狩りで苦手なものはないらしい。
クラリーちゃんは、今まで、見えていなかったせいか、何でもよく観察するのだ。それこそ、嚢が破れて散る蜘蛛の子だろうが、湿地帯にいるムカデやゲジゲジなんかも平気で…優秀冒険者の少女と従魔としてギルド内でも、評価が高い。
因みに、技能試験でいけば、リョウはEランク、クラリーちゃんはなんと、Cランクの技術を持っているらしい。なので、後は、依頼をどんどん受けて、冒険者としての経験値を上げれば自動的に冒険者ランクが上がる。技術ランクと冒険者の経験ランクが一緒になったら、昇格試験が必要になってくる。
…俺?俺は、リョウの保護者になったから、技術試験は、全力でやって、Aランク!
それに、依頼もかなりこなしたので、後、一週間もあれば、念願のDランクになる。
資金もいい感じで貯まって…(今までの報酬で一番良かったのが、ミスリルスパイダーって言うのが、ちょっと、引っ掛かってはいるが…)そろそろ、居所を移動しようかと思っている。
ウィル族の森方面の依頼を受けて、ギルドを出る。
「皆さん、おはようございます。今朝も、早いですね。はい、お弁当です。頑張ってきてください!」
「クラリー迷惑にならないように頑張るのですよ。でも、無理はいけません、自分の限界を知り、無茶や無謀な行動は慎みなさい」
「はい、母様分かっております。ディル様の力になれるよう日々精進しています」
「……」
居所を移そうと思う原因の一つがこれだ。何だかんだで、タリクさんが、ほぼ毎日顔を見せるのだ。
えーと、一人立ちさせたいんじゃなかったでしたっけ…まぁ、未成年を平気で託されて、戸惑いもあったが、ちょっと、ここまでくると過保護でしょうと言いたくなってくる。
「おはようございます。いつも、ありがとうございます」
タリクさんが抱えていたお弁当を受け取り、ミンテに渡し、代金を払う。始め、いらないと言っていたが、それでは、受け取れないと断ったら渋々受けとるように…まぁ、これがなければ、市場に買いに行くのだから、本当に助かっている。
仰々しい挨拶がなければ、もっといいのだが…
「じゃぁ、行ってきまーす」
リョウとクラリーちゃんが、元気に手を降り森へ出発する。
山菜、薬草、毒草、保存食用の木の実、鼠に蛇、昆虫を採取。リョウはまだ血の匂いに慣れずにいるが、少しずつ解体も覚えてきた。
「俺が、Dランクに上がったら、諸点をニーツに移そうと思っているけど、どうかな?」
今日の報酬を貰い、家に帰って自分達用の下処理作業中に二人と二匹に声をかける。
『居所をですか?』
「直ぐに、別の大陸に行くんじゃないの?」
「いきなりだと、クラリーちゃんの一家に、心配されそうだから、段々距離をとって、慣れてもらおうと思って、後、お前たちが、昆虫とか平気だから、ここのダンジョンに挑戦しても良いかと思って…」
「え?ダンジョンあるの?」
「うっ、それ受けるのか?」
リョウが手にした依頼は『コヌタマムシ五十匹から受付中』とある…
「だって、今日は、ウィル族の森でしょ。ついでに出来るじゃん。球体障壁覚えたから、ちゃんと、ディルやミンテちゃんに見せないようにするよ」
「う、うん…よろしくな。まぁ、タマムシ属は、高級家具の飾りなんかに使われるから、いい値がつくしな…」
「ディル様、これも出来そうです」
「お、オオシースネークかいいな。防水性に優れた皮が取れるから、数がいるようなら、多めに捕って湿地用の防水カバーを作ろうか」
「えー、蛇…捕るの?」
「まぁ、これは、スピード勝負だから、ミンテと一緒にさっと終わらせるから、なっ」
昆虫、蜘蛛系の依頼は、俺個人としては受けたくないのだが、ま、まぁ、リョウは、平気で解体の方も問題なく出来るから、任せている。俺は、どうにもあの足の動きが駄目なのだ。六本までならなんとか見れるが、団体さんは勘弁してほしい…それ以上となると…想像しただけで、鳥肌が立ってしまう。が、足のないのは、平気で狩れる。
「居たら直ぐに教えてね。離れるから」
逆にリョウは、足がないのが駄目だった。特に、水中や砂場にいる蛇の動きが気持ち悪いそうだ。
すごいのは、クラリーちゃんとココで、今のところの狩りで苦手なものはないらしい。
クラリーちゃんは、今まで、見えていなかったせいか、何でもよく観察するのだ。それこそ、嚢が破れて散る蜘蛛の子だろうが、湿地帯にいるムカデやゲジゲジなんかも平気で…優秀冒険者の少女と従魔としてギルド内でも、評価が高い。
因みに、技能試験でいけば、リョウはEランク、クラリーちゃんはなんと、Cランクの技術を持っているらしい。なので、後は、依頼をどんどん受けて、冒険者としての経験値を上げれば自動的に冒険者ランクが上がる。技術ランクと冒険者の経験ランクが一緒になったら、昇格試験が必要になってくる。
…俺?俺は、リョウの保護者になったから、技術試験は、全力でやって、Aランク!
それに、依頼もかなりこなしたので、後、一週間もあれば、念願のDランクになる。
資金もいい感じで貯まって…(今までの報酬で一番良かったのが、ミスリルスパイダーって言うのが、ちょっと、引っ掛かってはいるが…)そろそろ、居所を移動しようかと思っている。
ウィル族の森方面の依頼を受けて、ギルドを出る。
「皆さん、おはようございます。今朝も、早いですね。はい、お弁当です。頑張ってきてください!」
「クラリー迷惑にならないように頑張るのですよ。でも、無理はいけません、自分の限界を知り、無茶や無謀な行動は慎みなさい」
「はい、母様分かっております。ディル様の力になれるよう日々精進しています」
「……」
居所を移そうと思う原因の一つがこれだ。何だかんだで、タリクさんが、ほぼ毎日顔を見せるのだ。
えーと、一人立ちさせたいんじゃなかったでしたっけ…まぁ、未成年を平気で託されて、戸惑いもあったが、ちょっと、ここまでくると過保護でしょうと言いたくなってくる。
「おはようございます。いつも、ありがとうございます」
タリクさんが抱えていたお弁当を受け取り、ミンテに渡し、代金を払う。始め、いらないと言っていたが、それでは、受け取れないと断ったら渋々受けとるように…まぁ、これがなければ、市場に買いに行くのだから、本当に助かっている。
仰々しい挨拶がなければ、もっといいのだが…
「じゃぁ、行ってきまーす」
リョウとクラリーちゃんが、元気に手を降り森へ出発する。
山菜、薬草、毒草、保存食用の木の実、鼠に蛇、昆虫を採取。リョウはまだ血の匂いに慣れずにいるが、少しずつ解体も覚えてきた。
「俺が、Dランクに上がったら、諸点をニーツに移そうと思っているけど、どうかな?」
今日の報酬を貰い、家に帰って自分達用の下処理作業中に二人と二匹に声をかける。
『居所をですか?』
「直ぐに、別の大陸に行くんじゃないの?」
「いきなりだと、クラリーちゃんの一家に、心配されそうだから、段々距離をとって、慣れてもらおうと思って、後、お前たちが、昆虫とか平気だから、ここのダンジョンに挑戦しても良いかと思って…」
「え?ダンジョンあるの?」
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