52 / 149
冒険の始まり
ダンジョン説明
しおりを挟む
この世界のダンジョンは二種類ある。
一つは天然モノ、これは、自然に出来たということではなくて、地中で生活する生き物や穴を掘って塒らにする生き物たちが集まって、迷宮の様になったモノの事で、自国内だけで、冒険者活動をする者、三割の仕事場となっている。
もう一つは、神のモノ。神が作ったというわけではなく、数十年単位で見つかる階層を突き抜けて小人や巨人が作り出したモノ。こちらは、見つけたら討伐隊が組まれ、階層の穴を埋めるまで立ち入り禁止となる。穴を埋めた後は鉱山として利用される。が、小人族の繁殖力が凄まじく、穴を埋めるのに十年以上かかってしまう。
「それだと、ダンジョン内に宝箱とかないの?」
「宝箱?なぜ、ダンジョンに宝箱があるんだ?」
「えーと、前に話した。アニメやマンガの場合、ダンジョンで、魔物を倒すとドロップアイテムとかでたり、ボス部屋とかに宝箱があって、武器や防具、魔道具なんか入っていたりするんだけど…」
「ドロップアイテム?ボス部屋?…盗賊や海賊の棲みかということか?そういうものに関しては、届けが必要になるぞ」
「いや、そういう訳じゃなくて、ダンジョン・コアっていう…魔獣?精霊?みたいなのが作り出すモノなんだよ。最終階層のボスを倒すと超レアアイテムとか出てくるんだ」
「へぇ、それは面白そうだな。ダンジョンでお宝探しか、転異者が増えているから、そういったものを作り出して、観光地にする者がいるかもしれないな。魔族とか好きそうだから、既に、作っているかも、メリロットに確認してみるか」
「観光地って…」
あれ?リョウが何やらショックを受けてる。
まぁ、リョウの知っているダンジョンではないので、更に、詳しく説明する。
この大陸にあるのはもちろん天然モノで、北西部にあるトガレー連峰にある。
最高峰は標高三千メートルを越えるコートン岳、先ず山頂に住む、オオウネイワドリが山肌に穴を掘り塒にしている。そして、その塒に出入り口を作り、地中に住居空間を作るトゲ鼠の亜種イワトゲ鼠が広い範囲で活動し、その空き空間を利用するために、コートンムジナやトガレーアナグマが中腹から入り込む。
麓からは、オオハーバフォックスが、群れで穴を掘り、シフベアーなんかの巣穴や数種類の蟻の巣、オオグロバチも何組か合同で巣を作っていたり、小型の地蜂も二十層もの巣を作ったりしていると聞いたことがある。
全部が繋がっている訳ではないが、とにかく、土中に暮らす生き物が多く居る所だ。
賞金に関して言えば、山頂付近に暮らす者の素材や植物が高値で取引される。が、依頼の数からいけば、麓から中腹で採れるモノが多い。
正直、苦手な生き物が多いので、俺は行きたくないのだが…ミスリルスパイダーの件で、頼まれた事があるのだ。
まぁ、指名依頼ではないし、もし時間があったらでいいというので、気負わず出来るから受けてみても良いかと思い提案してみた。
「ミスリルスパイダーが、どうかしたの?」
ミスリルスパイダーの卵は、本来とても希少で、数十年単位で発見されるが、戦いの間にほとんどつぶれてしまい、数十個しかとれないとされいてる。しかも、上手く孵化させても糸をはくのが雌だけたから、実際飼育されるのは、数匹だけだったのだ。
それが…
「ディルが蜘蛛の嫌いのお陰で、卵が全て無傷の上にほとんど孵化した状態で五百以上生け捕りにできたね…」
「検査の結果、その内五十三匹が雌で、残りが雄でしたが、全ての飼育は無理で、反物のために十匹、防具のための雄が十匹で後は森に戻されましたね…」
『とても、珍しいことだったらしいですね…』
『皆、どうしたですか?』
リョウとクラリーちゃんとココが力なく呟いている。ミスリルスパイダーをギルドに持ち込んだ時の騒ぎを思い出しているのだろう…
あんな捕まえ方は前代未聞として『常識破り』と皆に言われてしまったのだ。
だってねー、見たくもないし触るなんて絶対無理だもの、仕方がないじゃん。
それはまぁ、置いとくとして、そのミスリルスパイダー達が手に入ったのは良いのだが、餌探しが大変らしい。卵であれば孵化するまでに、餌の準備が出来るのだが、突然、二十匹が手に入り、しかも、一番の食べ盛り、特に雌の方は良い糸のために栄養価が高い餌を与えた方が良いらしい。
それも、生まれてから一年ぐらいまでは、毎日で、一年後からは、二、三日に一回で、完全な成体になったら週一で良いそうだ。
そして、今回の依頼は、その餌探し、栄養価が高いと言うことから、オオグロバチの巣なんかが良いと言われた。
「そのオオグロバチって、そのダンジョンに行かないと手に入らないの?」
「そうだな。他の場所では、確認されてないな」
「だったら、その方面の依頼が出ていても良いのに、今日は、出てなかったよね?」
「まぁ、普通はシーズから、トガレー連峰に行って、捕獲して帰ってくるのに、時間が掛かるから、既に、向こうで活動している冒険者に頼んで捕獲してもらい、運んでもらう方が良いんだよ」
「それなのに、頼まれたのですか?」
一つは天然モノ、これは、自然に出来たということではなくて、地中で生活する生き物や穴を掘って塒らにする生き物たちが集まって、迷宮の様になったモノの事で、自国内だけで、冒険者活動をする者、三割の仕事場となっている。
もう一つは、神のモノ。神が作ったというわけではなく、数十年単位で見つかる階層を突き抜けて小人や巨人が作り出したモノ。こちらは、見つけたら討伐隊が組まれ、階層の穴を埋めるまで立ち入り禁止となる。穴を埋めた後は鉱山として利用される。が、小人族の繁殖力が凄まじく、穴を埋めるのに十年以上かかってしまう。
「それだと、ダンジョン内に宝箱とかないの?」
「宝箱?なぜ、ダンジョンに宝箱があるんだ?」
「えーと、前に話した。アニメやマンガの場合、ダンジョンで、魔物を倒すとドロップアイテムとかでたり、ボス部屋とかに宝箱があって、武器や防具、魔道具なんか入っていたりするんだけど…」
「ドロップアイテム?ボス部屋?…盗賊や海賊の棲みかということか?そういうものに関しては、届けが必要になるぞ」
「いや、そういう訳じゃなくて、ダンジョン・コアっていう…魔獣?精霊?みたいなのが作り出すモノなんだよ。最終階層のボスを倒すと超レアアイテムとか出てくるんだ」
「へぇ、それは面白そうだな。ダンジョンでお宝探しか、転異者が増えているから、そういったものを作り出して、観光地にする者がいるかもしれないな。魔族とか好きそうだから、既に、作っているかも、メリロットに確認してみるか」
「観光地って…」
あれ?リョウが何やらショックを受けてる。
まぁ、リョウの知っているダンジョンではないので、更に、詳しく説明する。
この大陸にあるのはもちろん天然モノで、北西部にあるトガレー連峰にある。
最高峰は標高三千メートルを越えるコートン岳、先ず山頂に住む、オオウネイワドリが山肌に穴を掘り塒にしている。そして、その塒に出入り口を作り、地中に住居空間を作るトゲ鼠の亜種イワトゲ鼠が広い範囲で活動し、その空き空間を利用するために、コートンムジナやトガレーアナグマが中腹から入り込む。
麓からは、オオハーバフォックスが、群れで穴を掘り、シフベアーなんかの巣穴や数種類の蟻の巣、オオグロバチも何組か合同で巣を作っていたり、小型の地蜂も二十層もの巣を作ったりしていると聞いたことがある。
全部が繋がっている訳ではないが、とにかく、土中に暮らす生き物が多く居る所だ。
賞金に関して言えば、山頂付近に暮らす者の素材や植物が高値で取引される。が、依頼の数からいけば、麓から中腹で採れるモノが多い。
正直、苦手な生き物が多いので、俺は行きたくないのだが…ミスリルスパイダーの件で、頼まれた事があるのだ。
まぁ、指名依頼ではないし、もし時間があったらでいいというので、気負わず出来るから受けてみても良いかと思い提案してみた。
「ミスリルスパイダーが、どうかしたの?」
ミスリルスパイダーの卵は、本来とても希少で、数十年単位で発見されるが、戦いの間にほとんどつぶれてしまい、数十個しかとれないとされいてる。しかも、上手く孵化させても糸をはくのが雌だけたから、実際飼育されるのは、数匹だけだったのだ。
それが…
「ディルが蜘蛛の嫌いのお陰で、卵が全て無傷の上にほとんど孵化した状態で五百以上生け捕りにできたね…」
「検査の結果、その内五十三匹が雌で、残りが雄でしたが、全ての飼育は無理で、反物のために十匹、防具のための雄が十匹で後は森に戻されましたね…」
『とても、珍しいことだったらしいですね…』
『皆、どうしたですか?』
リョウとクラリーちゃんとココが力なく呟いている。ミスリルスパイダーをギルドに持ち込んだ時の騒ぎを思い出しているのだろう…
あんな捕まえ方は前代未聞として『常識破り』と皆に言われてしまったのだ。
だってねー、見たくもないし触るなんて絶対無理だもの、仕方がないじゃん。
それはまぁ、置いとくとして、そのミスリルスパイダー達が手に入ったのは良いのだが、餌探しが大変らしい。卵であれば孵化するまでに、餌の準備が出来るのだが、突然、二十匹が手に入り、しかも、一番の食べ盛り、特に雌の方は良い糸のために栄養価が高い餌を与えた方が良いらしい。
それも、生まれてから一年ぐらいまでは、毎日で、一年後からは、二、三日に一回で、完全な成体になったら週一で良いそうだ。
そして、今回の依頼は、その餌探し、栄養価が高いと言うことから、オオグロバチの巣なんかが良いと言われた。
「そのオオグロバチって、そのダンジョンに行かないと手に入らないの?」
「そうだな。他の場所では、確認されてないな」
「だったら、その方面の依頼が出ていても良いのに、今日は、出てなかったよね?」
「まぁ、普通はシーズから、トガレー連峰に行って、捕獲して帰ってくるのに、時間が掛かるから、既に、向こうで活動している冒険者に頼んで捕獲してもらい、運んでもらう方が良いんだよ」
「それなのに、頼まれたのですか?」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます
空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。
勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。
事態は段々怪しい雲行きとなっていく。
実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。
異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。
【重要なお知らせ】
※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。
※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる