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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 13
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「おかしな現象?」
「竜王まで上り詰めた竜種は、一定期間毎に、記憶をそのままに転生する事は知っておるな」
「五百年から六百年周期で、肉体の老化による不具合を解消する再生魔法ですよね」
「そうだ。半年前にこの烈震に、その時期が来て、転生し幼体になったのだが、どういうわけかこんな小さなトゲネズミのような姿になってしまったのだ。地属性の竜王、烈震が生まれてから、一億年、こんな事は初めてだ」
転生したての竜王は、初めて見たから分からなかったけど、本来なら、転生したてでも体長二十メートルを越え、鱗も岩のようにゴツく、竜王の中でも最高の硬度を持つそうだ。
それが、俺の膝に乗って満腹から眠りについた烈震は、顔、形は竜種と言っていいが、体長が三十センチ余り、尻尾の長さでミンテにも負ける小ささで、本当にトゲネズミや、ハリモグラ…いや、アルマジロか、とにかく、小動物に見えてしまう。
魔力はとんでもない程、保有しているけど大丈夫なのか?
「で、リョウなら、この現象をなんとか出来るというのは?」
「ん、どうやら、転移者の考えが影響しているようなのだ。なので、転移者を代表しリョウに預け、元の姿に戻るよう説得してほしいのだ」
「へ?なにそれ?」
指名を受けたリョウが、驚いて目を丸くしている。
「転移者の考え?それは、どういうことだ?」
「リョウや、お主のいた世界では、竜種はいたのかな?」
リョウは、首を横にふる。
「では、竜種という生き物については、全く知識がないのかな?」
また、首を横にふる。
「居ないけど、マンガやアニメ、ゲームなんかには出てくるよ」
「それは、どんな姿かのう?」
「え?いろいろだよ。でも、大体は、大きくて翼があって、炎を吐いたりして強いイメージかな」
「色は?」
「えーと、赤とか、青、緑、白…黒、黄色というか金色とかかなぁ?」
『キュワ~ン…』
寝ていると思っていた烈震が、急に泣き出した。
「え?え?何?どうしたの?」
「今言った竜種に属性はあるのかな?」
「あるよ。火とか、水とか精霊と似た感じに」
「やはりな…」
『キュワワーン』
烈震の鳴き声が更に大きくなった。
一体、どうなっているんだ?
最近、転移門を潜る者が増えているのだが、手に職がなく、リョウの様に冒険者になって、生計をたててる者が増えているそうだ。
その者達からすると、竜種も魔物と考える者が多く冒険者ギルドでは、必ず説明して、敵対行為を禁止しているのだが、何故か、説明を聞いても竜種を狩ろうとする者がいるのだとか…そうは、言っても、魔獣の中でも最強の竜種を狩れる者はまだ出ていないらしい。
そんな中、マクー大陸に多く居る竜種、アースドラゴン系統が一番多く狙われていて、ギルドでは、環境のせいだと思っていたのだが、それが、どうやら違っていたらしい…
「リョウは、分かるか?」
「え?アースドラゴンでしょ?なんか、あったかな?僕が読んでたのには、余り出てこなかったからなぁ…?」
「そうか、出てこなんだか…転移者の多くの意見では、アースドラゴンが一番弱いそうだ」
「はぁ?」
「「そうなの(ですか)?」」
ガランの言葉に俺はちょっと間の抜けた声を出してしまった…リョウ達は、揃って首を傾げる。
「そんなわけあるかい!先も言ったように、竜種最高の硬度を誇る鱗を持っておるのだぞ。弱いわけなかろう」
「じゃぁ、どうして?」
「リョウ達が居た世界の話では、そういうモノが多いのだろ?しかも、竜種の特長に関するものも、アースドラゴンとかぶるものが少なく、人気のなさも関係してるようだ」
「で、その噂でイジケて、まとわりつく、ウザイ冒険者から逃げるためにこんな姿で、この大陸に?」
「いや、まぁ、イジケたというのは、あっているのだが、転生時に、マクー大陸のアースドラゴンの住み処に結界を施し、地上との関係を遮断し、引きこもったのだ」
それは、つまり、半年前から、マクー大陸は竜王の加護を失ったって事か?
マクー大陸は、地の精霊と光や闇以外の精霊との間に生まれたドワーフ族の大陸で、鉱山が多く、鍛冶師や防具師などが多い大陸だ。
ガランの地上での邸宅もある。因みに、トガレーには、別荘がある。
「それって…いろいろとヤバいんじゃ…」
ああ、だから、ガランが地上に下ろされたのか…
「どうして?」
「ダンジョンの説明の時に、四階層の話をしただろ?」
「四階層…あっ、巨人と小人を閉じ込めた階層に、綻びが生じて地上に出て来ることがあるんだっけ?」
「そう、マクー大陸は、ドワーフの大陸で、鉱山が多く地中を掘るせいか、綻びが生じやすいんだ。それを、ある程度押さえていたのが、竜王である烈震なんだ」
「えっ、じゃぁ、そのマクー大陸に四階層から出てきた小人族や巨人族が溢れる事になるの?」
「いやいや、そうならないように、ワシが下ろされたのだ。ただなぁ、モンディールと違い、ワシは、地上が余り好きではないのでなぁ…長らく、ここに、おりたくないのだよ。だから、リョウの…いや、リョウ殿の力で烈震の結界を解いて下さらんか?」
地上がではなく、人族が好きではないくせに…
それなのに、人族、しかも、烈震が引きこもった原因である転移者のリョウに頭を下げている…
「結界を解く?僕が?」
「竜王まで上り詰めた竜種は、一定期間毎に、記憶をそのままに転生する事は知っておるな」
「五百年から六百年周期で、肉体の老化による不具合を解消する再生魔法ですよね」
「そうだ。半年前にこの烈震に、その時期が来て、転生し幼体になったのだが、どういうわけかこんな小さなトゲネズミのような姿になってしまったのだ。地属性の竜王、烈震が生まれてから、一億年、こんな事は初めてだ」
転生したての竜王は、初めて見たから分からなかったけど、本来なら、転生したてでも体長二十メートルを越え、鱗も岩のようにゴツく、竜王の中でも最高の硬度を持つそうだ。
それが、俺の膝に乗って満腹から眠りについた烈震は、顔、形は竜種と言っていいが、体長が三十センチ余り、尻尾の長さでミンテにも負ける小ささで、本当にトゲネズミや、ハリモグラ…いや、アルマジロか、とにかく、小動物に見えてしまう。
魔力はとんでもない程、保有しているけど大丈夫なのか?
「で、リョウなら、この現象をなんとか出来るというのは?」
「ん、どうやら、転移者の考えが影響しているようなのだ。なので、転移者を代表しリョウに預け、元の姿に戻るよう説得してほしいのだ」
「へ?なにそれ?」
指名を受けたリョウが、驚いて目を丸くしている。
「転移者の考え?それは、どういうことだ?」
「リョウや、お主のいた世界では、竜種はいたのかな?」
リョウは、首を横にふる。
「では、竜種という生き物については、全く知識がないのかな?」
また、首を横にふる。
「居ないけど、マンガやアニメ、ゲームなんかには出てくるよ」
「それは、どんな姿かのう?」
「え?いろいろだよ。でも、大体は、大きくて翼があって、炎を吐いたりして強いイメージかな」
「色は?」
「えーと、赤とか、青、緑、白…黒、黄色というか金色とかかなぁ?」
『キュワ~ン…』
寝ていると思っていた烈震が、急に泣き出した。
「え?え?何?どうしたの?」
「今言った竜種に属性はあるのかな?」
「あるよ。火とか、水とか精霊と似た感じに」
「やはりな…」
『キュワワーン』
烈震の鳴き声が更に大きくなった。
一体、どうなっているんだ?
最近、転移門を潜る者が増えているのだが、手に職がなく、リョウの様に冒険者になって、生計をたててる者が増えているそうだ。
その者達からすると、竜種も魔物と考える者が多く冒険者ギルドでは、必ず説明して、敵対行為を禁止しているのだが、何故か、説明を聞いても竜種を狩ろうとする者がいるのだとか…そうは、言っても、魔獣の中でも最強の竜種を狩れる者はまだ出ていないらしい。
そんな中、マクー大陸に多く居る竜種、アースドラゴン系統が一番多く狙われていて、ギルドでは、環境のせいだと思っていたのだが、それが、どうやら違っていたらしい…
「リョウは、分かるか?」
「え?アースドラゴンでしょ?なんか、あったかな?僕が読んでたのには、余り出てこなかったからなぁ…?」
「そうか、出てこなんだか…転移者の多くの意見では、アースドラゴンが一番弱いそうだ」
「はぁ?」
「「そうなの(ですか)?」」
ガランの言葉に俺はちょっと間の抜けた声を出してしまった…リョウ達は、揃って首を傾げる。
「そんなわけあるかい!先も言ったように、竜種最高の硬度を誇る鱗を持っておるのだぞ。弱いわけなかろう」
「じゃぁ、どうして?」
「リョウ達が居た世界の話では、そういうモノが多いのだろ?しかも、竜種の特長に関するものも、アースドラゴンとかぶるものが少なく、人気のなさも関係してるようだ」
「で、その噂でイジケて、まとわりつく、ウザイ冒険者から逃げるためにこんな姿で、この大陸に?」
「いや、まぁ、イジケたというのは、あっているのだが、転生時に、マクー大陸のアースドラゴンの住み処に結界を施し、地上との関係を遮断し、引きこもったのだ」
それは、つまり、半年前から、マクー大陸は竜王の加護を失ったって事か?
マクー大陸は、地の精霊と光や闇以外の精霊との間に生まれたドワーフ族の大陸で、鉱山が多く、鍛冶師や防具師などが多い大陸だ。
ガランの地上での邸宅もある。因みに、トガレーには、別荘がある。
「それって…いろいろとヤバいんじゃ…」
ああ、だから、ガランが地上に下ろされたのか…
「どうして?」
「ダンジョンの説明の時に、四階層の話をしただろ?」
「四階層…あっ、巨人と小人を閉じ込めた階層に、綻びが生じて地上に出て来ることがあるんだっけ?」
「そう、マクー大陸は、ドワーフの大陸で、鉱山が多く地中を掘るせいか、綻びが生じやすいんだ。それを、ある程度押さえていたのが、竜王である烈震なんだ」
「えっ、じゃぁ、そのマクー大陸に四階層から出てきた小人族や巨人族が溢れる事になるの?」
「いやいや、そうならないように、ワシが下ろされたのだ。ただなぁ、モンディールと違い、ワシは、地上が余り好きではないのでなぁ…長らく、ここに、おりたくないのだよ。だから、リョウの…いや、リョウ殿の力で烈震の結界を解いて下さらんか?」
地上がではなく、人族が好きではないくせに…
それなのに、人族、しかも、烈震が引きこもった原因である転移者のリョウに頭を下げている…
「結界を解く?僕が?」
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