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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 44
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次の日、黒狼の刃の皆を送り出し、俺達は、集落に一番近いダンジョンへ。
因みに、モンディールは、夕食後に帰って行き。
シスは、クラリーちゃんやユキと一緒に泊まり、俺達と反対回りで旅をしてるという黒狼の刃の道案内に名乗り出て、ハナを抱っこして、張り切って集落を出て行った。
淡い緑色の天絹のドレス姿で…
黒狼の刃のメンバー、若干ひきつった笑顔で後に続いてた。
まぁ、シスが居れば、モース族の里も案内するだろうし、悪くはないだろう。
それよりも、自分達の仕事に集中しよう。
「ダンジョンっていっても、ここのは、洞窟探検ってことなんだよね」
「まぁ、そうだな。リョウが言っていたゲームに出てくるような宝箱とかはないな。本来は、四層の『地下』の事を言っていた言葉だし、ここ特有の素材集めが目的になる。特に、トガレーオオモグラの毛皮は、意識疎外の効果があって、ニーツの船乗り達の需要が多いんだ」
「いしきそがい?」
「周りに認識されづらくなるんだ。海には、好戦的な者や、小妖精の様にイタズラで船を沈めようとするモノが多くいるらしい。後、ここからの航路にはなってないが、東の海には、海賊もいるというしな」
「おお、海賊いるんだ!」
「ん?海賊でも、テンションが上がるのか?」
「海賊を題材にした好きな漫画や映画があったから、ちょっと、興味があるだけだけどね」
「ふーん、まぁ、普通は、海賊には会いたくないからな。こういった洞窟に住むもの達は、隠密効果がある素材が取れたりするから、船乗りに人気なんだ」
「そっか、オオモグラ以外では?」
「カエル系だな。この辺のツチガエルから採れる油をヤニと混ぜて船の回りに塗ると、耐水性も上がるし、やはり、認識されづらくなると聞いている。大きさによるが、二、三びきは、生け捕りたいな」
「よし、狩りの経験値上げるためにも頑張るよ」
リョウが、拳をつき上げ先頭に立って洞窟に入ったのだが…
「えっと…モグラを解体するとして、その後は、どうすればいい?」
洞窟に入って二十メートル程進んだだけで、モグラを、十匹狩り、カエルを大小合わせて八匹、捕獲してしまった。
ここって、特定生物しかいない、特殊地域だなんて聞いてなかったぞ?
どうなっているんだ?
「ここの、洞窟は凄い狩り場なのですね。この短時間で、こんなに狩れるなんて」
「いや、クラリーちゃん、これは、異常だから、どう考えてもおかしい…」
俺がそう言って、連れてきた面々を見回すと、リョウの頭の上の親子が、何やら得意げな顔をしている。
「地竜親子、何かやったかい?」
俺が、ニッコリ笑顔で聞くと、ナゼか、二人は飛び上がり、顔をひきつらせた。
失礼な!
「ワ、ワレは、リョウとディルが苦手なものを排除しただけッスよ…」
「ぐぐぐ、るるる、くるるー…」
『もぐらと、カエルを誘導したようですよ』
「うん、君達が、とても良い能力を持っていることが分かった。しかし、暫くは使わないようにしようか?」
「な、何故です?」
「俺達は、普通の冒険者として依頼をこなしながら、旅がしたいんだよ。ただ、金儲けがしたいとか、素材が採れればいい訳じゃなく、いろいろな経験もしたいから、そういう、神がかりな能力は、いざという時にとっておいてほしい」
「…迷惑ッスか?」
「いや、迷惑というわけではなく、俺達自信の能力を上げたいんだよ。それには、いろいろな経験が必要なんだよ。地竜の剣だって、リョウに同等の力がないと太刀として活躍できないのだろう?」
「!、そうか、リョウが強くなるために、手出ししない方が良いのか!分かったッス」
「烈震も、分かった?」
「ぎゃ!くーるるる、くる?」
『え?強いものを誘導してくればよいのか?って言ってますよ』
「いやいやいや、そういうことではなく、レベルに合った場所で、自然に出てくるモノで経験値を上げていきたいから、無理に引っ張って来なくていいから」
「ぐー…」
『残念だ…だ、そうです』
「だいたい、烈震達、地竜は、そういう感じで、転異者の討伐対象になったのだろ?引っ張り出されて、ウザイとか思ったんだよなぁ?」
「ギャゥ!」
烈震が目を開いて動きを止めた。
「ぎゃーくくる、ぎゅぅぅ?」
『弱いから、バカにしてる訳ではなかったのか?ですって?いやいや、実際、竜族の力関係は知りませんけど、竜に対して、弱いとは誰も思ってないですよ。たぶん、転異者も』
「だな。自分が強くなりたいから。強者に挑むのであって、バカにしてるわけではないと思う」
「きゅーるる」
『本当ですって!』
バレンの意見に深く頷いて同意を示すと、烈震は何やら考え込んでしまった。
竜王のくせに、弱いものいじめされているだけだと思っていたのか?地竜の剣の方は、ポジティブっぽいけど、親は、ネガティブ思考なのか?
「ぎぁー?」
「いえ、何もないですよ」
烈震に睨まれてしまった…
モグラの解体が終わったところで、一旦、集落に戻る。
生け捕りにしたカエル二匹が一メートル超えだったのでそれを持って行き、ニーツに届ける手配をすることにした。
「そんな、便利な仕組みがあるんだ」
「いや、どこにでもある訳じゃなく、一部の地域だけだ。ここでは普段、麓の蜘蛛絹の里の間だけ行き来しているが、週一で、ニーツに行くそうなんだ。それが、明日だと聞いたから、洞窟に入ることにしたんだ」
「あっ、今朝、守衛室の横に木箱が積んであったけど、ニーツに運ぶための物だったんだね」
因みに、モンディールは、夕食後に帰って行き。
シスは、クラリーちゃんやユキと一緒に泊まり、俺達と反対回りで旅をしてるという黒狼の刃の道案内に名乗り出て、ハナを抱っこして、張り切って集落を出て行った。
淡い緑色の天絹のドレス姿で…
黒狼の刃のメンバー、若干ひきつった笑顔で後に続いてた。
まぁ、シスが居れば、モース族の里も案内するだろうし、悪くはないだろう。
それよりも、自分達の仕事に集中しよう。
「ダンジョンっていっても、ここのは、洞窟探検ってことなんだよね」
「まぁ、そうだな。リョウが言っていたゲームに出てくるような宝箱とかはないな。本来は、四層の『地下』の事を言っていた言葉だし、ここ特有の素材集めが目的になる。特に、トガレーオオモグラの毛皮は、意識疎外の効果があって、ニーツの船乗り達の需要が多いんだ」
「いしきそがい?」
「周りに認識されづらくなるんだ。海には、好戦的な者や、小妖精の様にイタズラで船を沈めようとするモノが多くいるらしい。後、ここからの航路にはなってないが、東の海には、海賊もいるというしな」
「おお、海賊いるんだ!」
「ん?海賊でも、テンションが上がるのか?」
「海賊を題材にした好きな漫画や映画があったから、ちょっと、興味があるだけだけどね」
「ふーん、まぁ、普通は、海賊には会いたくないからな。こういった洞窟に住むもの達は、隠密効果がある素材が取れたりするから、船乗りに人気なんだ」
「そっか、オオモグラ以外では?」
「カエル系だな。この辺のツチガエルから採れる油をヤニと混ぜて船の回りに塗ると、耐水性も上がるし、やはり、認識されづらくなると聞いている。大きさによるが、二、三びきは、生け捕りたいな」
「よし、狩りの経験値上げるためにも頑張るよ」
リョウが、拳をつき上げ先頭に立って洞窟に入ったのだが…
「えっと…モグラを解体するとして、その後は、どうすればいい?」
洞窟に入って二十メートル程進んだだけで、モグラを、十匹狩り、カエルを大小合わせて八匹、捕獲してしまった。
ここって、特定生物しかいない、特殊地域だなんて聞いてなかったぞ?
どうなっているんだ?
「ここの、洞窟は凄い狩り場なのですね。この短時間で、こんなに狩れるなんて」
「いや、クラリーちゃん、これは、異常だから、どう考えてもおかしい…」
俺がそう言って、連れてきた面々を見回すと、リョウの頭の上の親子が、何やら得意げな顔をしている。
「地竜親子、何かやったかい?」
俺が、ニッコリ笑顔で聞くと、ナゼか、二人は飛び上がり、顔をひきつらせた。
失礼な!
「ワ、ワレは、リョウとディルが苦手なものを排除しただけッスよ…」
「ぐぐぐ、るるる、くるるー…」
『もぐらと、カエルを誘導したようですよ』
「うん、君達が、とても良い能力を持っていることが分かった。しかし、暫くは使わないようにしようか?」
「な、何故です?」
「俺達は、普通の冒険者として依頼をこなしながら、旅がしたいんだよ。ただ、金儲けがしたいとか、素材が採れればいい訳じゃなく、いろいろな経験もしたいから、そういう、神がかりな能力は、いざという時にとっておいてほしい」
「…迷惑ッスか?」
「いや、迷惑というわけではなく、俺達自信の能力を上げたいんだよ。それには、いろいろな経験が必要なんだよ。地竜の剣だって、リョウに同等の力がないと太刀として活躍できないのだろう?」
「!、そうか、リョウが強くなるために、手出ししない方が良いのか!分かったッス」
「烈震も、分かった?」
「ぎゃ!くーるるる、くる?」
『え?強いものを誘導してくればよいのか?って言ってますよ』
「いやいやいや、そういうことではなく、レベルに合った場所で、自然に出てくるモノで経験値を上げていきたいから、無理に引っ張って来なくていいから」
「ぐー…」
『残念だ…だ、そうです』
「だいたい、烈震達、地竜は、そういう感じで、転異者の討伐対象になったのだろ?引っ張り出されて、ウザイとか思ったんだよなぁ?」
「ギャゥ!」
烈震が目を開いて動きを止めた。
「ぎゃーくくる、ぎゅぅぅ?」
『弱いから、バカにしてる訳ではなかったのか?ですって?いやいや、実際、竜族の力関係は知りませんけど、竜に対して、弱いとは誰も思ってないですよ。たぶん、転異者も』
「だな。自分が強くなりたいから。強者に挑むのであって、バカにしてるわけではないと思う」
「きゅーるる」
『本当ですって!』
バレンの意見に深く頷いて同意を示すと、烈震は何やら考え込んでしまった。
竜王のくせに、弱いものいじめされているだけだと思っていたのか?地竜の剣の方は、ポジティブっぽいけど、親は、ネガティブ思考なのか?
「ぎぁー?」
「いえ、何もないですよ」
烈震に睨まれてしまった…
モグラの解体が終わったところで、一旦、集落に戻る。
生け捕りにしたカエル二匹が一メートル超えだったのでそれを持って行き、ニーツに届ける手配をすることにした。
「そんな、便利な仕組みがあるんだ」
「いや、どこにでもある訳じゃなく、一部の地域だけだ。ここでは普段、麓の蜘蛛絹の里の間だけ行き来しているが、週一で、ニーツに行くそうなんだ。それが、明日だと聞いたから、洞窟に入ることにしたんだ」
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