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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 62
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髪の色が深い青で、色白だが顔立ちがタリクさんと良く似ている。年齢も同じくらいに見えるが、人魚族の方がエルフより更に長寿だったハズ…だが、ん?
「あれ?そういえば、バレンはタリクさんに会っていたっけ?」
「いえ、お会いしたことはないですが、シス様と度々様子を見ていたので知っています」
そういうことか…
会話からすると、おっさんが知っていた人魚族の集落の人達だと思う。そうなると、おっさんは、タリクさんの父親の事も知っていたんじゃないか?
あれは、どう観ても親族だよなぁ?
『先程から。ぶつぶつとうるさいぞ。用事があるなら、降りてこんか』
うわっ、聞かれてたのか?
『呼べば繋がると言っておいただろ、忘れたか?』
…別に呼んだ覚えはないのだが、思っただけで呼んだ事になるのか?
『お、俺が行って大丈夫?』
『噴火の原因はお前の所為という訳ではないぞ。それに、もし、そうだとしても、わざわざ、言う必要もないだろ』
ああ、じいちゃんが神話について言ってたな…
「バレン、モンディールが、呼んでいるから行ってみようか」
「よろしいのですか?」
「噴火の原因は、俺の所為ではないって言ってる…一応ね」
「これも、空の観察者の調整ということなのですね」
「たぶん…」
自信はないけど…
「では、行きますね」
下に降りおっさんの横に行くとバレンは羽をたたんだが、海面から五十センチ位のところで浮いている。
おお、流石は精霊。
「これは、ウィル族のディルだ。ユピロー様の孫で、エンプ大陸の問題を片付け戻ってきたところだ。タリクの知り合いでもある」
「おお、ユピロー様のお孫さんですか、では、リッジさんの弟さんですか?」
「そうだ」
おっさんの言葉の後に、自己紹介をした。パール族の人達も挨拶してくれる。
そして、タリクさんに良く似た人…ソーミさんに初対面だが気になっているので、タリクさんについて聞いてみる。
「モンディール様にも言われましたが、実は、良く分からないのです。私も幼い頃にこの集落で拾われたので両親が分かりません。特別な鑑定もしてもらったのですが、私の場合は、何も見えないと言われたと聞いています」
「年齢がタリクと同じなので双子ではないかと思っているのだがな…幼い時に一度だけ二人揃って鑑定したのだが、分からなかったのだ」
「神でも?」
「ああ、以前、言ったであろう。我々は海の中は観にくいのだ」
「そうだったんだ…じゃぁ、タリクさんが訪ねてきた時は何故会わなかったのですか?」
「は?」
あれ?ソーミさんは、知らなかったのか?
そう思い、他の人達を見渡すが、皆キョトンとしている。
「ディル。タリクが訪ねた場所はこの集落ではなく、ハバー大陸の西にある集落で、我が情報を流さぬようにしてあったのだ」
「え?何で?」
「そうするように、啓示があったのだ」
おっさんも?
「おっさんに啓示って誰が?」
「ユピロー様だと思っとったが、違うのか?」
「…じいちゃんに聞いてみるよ」
たぶん違う気がする…
「ソーミさんは、兄弟かもしれないタリクさんに会いたいですか?」
「そうですね。正直なところ、どうしても会いたいという気持ちはないんですよね。幼い時に会ったと言われましたが、記憶にないですし、兄弟かもしれないエルフが居ると聞いたのも、最近で…ただ、人魚ではなく、エルフの兄弟というのが不思議で、興味はあるんですけどね」
「容姿の他にも、こやつは人魚族には珍しく火属性の魔法が使える。タリクは逆にモン族には珍しく水属性の魔法が使える。だから、兄弟だと思うのだがな…まだ、会う時ではないのかのう」
「おっさんの啓示はどんなのだったんだ?」
「ん?『まだ早い、時を待て…』というものだったぞ」
その時というのが、今かもしれないんだな。
じゃぁ、タリクさんの気持ちを聞いて会いたいようなら、連れてきても問題ないだろうか…もし、まだ、時が来てないのなら、俺にも啓示があるかもしれないし…
「移住の話をしてましたが、どの辺に移住するのか、もう決まっていますか?」
俺の言葉で、パルー族の皆が難しい顔をした。
そして、悩みながら、もう少し南西のマクー大陸の近くに移動し、噴火が落ち着いて住めるようなら戻ってきたいと言っていた。なので、もし、タリクさんがソーミさんに、会いたいようなら連れてきても大丈夫か聞いてみる。
難色を見せるかと思いきや、すんなりOKしてくれた。
よし、これでリョウ達と合流し、用事が済んでいたら、明日は、シーズに戻ってモン族の集落とかの様子を見に行ってみよう。
「あれ?そういえば、バレンはタリクさんに会っていたっけ?」
「いえ、お会いしたことはないですが、シス様と度々様子を見ていたので知っています」
そういうことか…
会話からすると、おっさんが知っていた人魚族の集落の人達だと思う。そうなると、おっさんは、タリクさんの父親の事も知っていたんじゃないか?
あれは、どう観ても親族だよなぁ?
『先程から。ぶつぶつとうるさいぞ。用事があるなら、降りてこんか』
うわっ、聞かれてたのか?
『呼べば繋がると言っておいただろ、忘れたか?』
…別に呼んだ覚えはないのだが、思っただけで呼んだ事になるのか?
『お、俺が行って大丈夫?』
『噴火の原因はお前の所為という訳ではないぞ。それに、もし、そうだとしても、わざわざ、言う必要もないだろ』
ああ、じいちゃんが神話について言ってたな…
「バレン、モンディールが、呼んでいるから行ってみようか」
「よろしいのですか?」
「噴火の原因は、俺の所為ではないって言ってる…一応ね」
「これも、空の観察者の調整ということなのですね」
「たぶん…」
自信はないけど…
「では、行きますね」
下に降りおっさんの横に行くとバレンは羽をたたんだが、海面から五十センチ位のところで浮いている。
おお、流石は精霊。
「これは、ウィル族のディルだ。ユピロー様の孫で、エンプ大陸の問題を片付け戻ってきたところだ。タリクの知り合いでもある」
「おお、ユピロー様のお孫さんですか、では、リッジさんの弟さんですか?」
「そうだ」
おっさんの言葉の後に、自己紹介をした。パール族の人達も挨拶してくれる。
そして、タリクさんに良く似た人…ソーミさんに初対面だが気になっているので、タリクさんについて聞いてみる。
「モンディール様にも言われましたが、実は、良く分からないのです。私も幼い頃にこの集落で拾われたので両親が分かりません。特別な鑑定もしてもらったのですが、私の場合は、何も見えないと言われたと聞いています」
「年齢がタリクと同じなので双子ではないかと思っているのだがな…幼い時に一度だけ二人揃って鑑定したのだが、分からなかったのだ」
「神でも?」
「ああ、以前、言ったであろう。我々は海の中は観にくいのだ」
「そうだったんだ…じゃぁ、タリクさんが訪ねてきた時は何故会わなかったのですか?」
「は?」
あれ?ソーミさんは、知らなかったのか?
そう思い、他の人達を見渡すが、皆キョトンとしている。
「ディル。タリクが訪ねた場所はこの集落ではなく、ハバー大陸の西にある集落で、我が情報を流さぬようにしてあったのだ」
「え?何で?」
「そうするように、啓示があったのだ」
おっさんも?
「おっさんに啓示って誰が?」
「ユピロー様だと思っとったが、違うのか?」
「…じいちゃんに聞いてみるよ」
たぶん違う気がする…
「ソーミさんは、兄弟かもしれないタリクさんに会いたいですか?」
「そうですね。正直なところ、どうしても会いたいという気持ちはないんですよね。幼い時に会ったと言われましたが、記憶にないですし、兄弟かもしれないエルフが居ると聞いたのも、最近で…ただ、人魚ではなく、エルフの兄弟というのが不思議で、興味はあるんですけどね」
「容姿の他にも、こやつは人魚族には珍しく火属性の魔法が使える。タリクは逆にモン族には珍しく水属性の魔法が使える。だから、兄弟だと思うのだがな…まだ、会う時ではないのかのう」
「おっさんの啓示はどんなのだったんだ?」
「ん?『まだ早い、時を待て…』というものだったぞ」
その時というのが、今かもしれないんだな。
じゃぁ、タリクさんの気持ちを聞いて会いたいようなら、連れてきても問題ないだろうか…もし、まだ、時が来てないのなら、俺にも啓示があるかもしれないし…
「移住の話をしてましたが、どの辺に移住するのか、もう決まっていますか?」
俺の言葉で、パルー族の皆が難しい顔をした。
そして、悩みながら、もう少し南西のマクー大陸の近くに移動し、噴火が落ち着いて住めるようなら戻ってきたいと言っていた。なので、もし、タリクさんがソーミさんに、会いたいようなら連れてきても大丈夫か聞いてみる。
難色を見せるかと思いきや、すんなりOKしてくれた。
よし、これでリョウ達と合流し、用事が済んでいたら、明日は、シーズに戻ってモン族の集落とかの様子を見に行ってみよう。
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