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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 71
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「なんか、未成年冒険者の引率者というより、烈震親子とユキの従者兼リョウ達の保護者って立ち位置だよな…」
「その通りなのかも、しっかり揉まれて、立派な神様になってね♪」
「はぁ…」
「幸せが逃げるですよ」
ぐっ…。
思わずため息をつくと、頭の上のユキから指摘されてしまった。
「今のは、ノーカンでお願いします」
「ついてからだから無理でしょ」
今度は、リョウから、突っ込まれてしまった。
「やっぱり、ダメか?」
「ぎゃっ」
うん、ダメだね。って感じで烈震が頷いている。
「頑張って、引き戻さないといけないッスね」
「どんな幸せに逃げられたのか分からないのに、引き戻せるのか?」
「気合いッス」
気合いでなんとかなるものか?
「え?なんの話をしてるの?」
俺達の話についてこれないメリロットが質問してきたので、リョウに教えてもらった、ため息についての話をする。
「あっ、その考え良いわね。ため息って、ホント気が滅入るものね。私も、真似してため息つかないようにしよう」
メリロットは、笑顔でリョウ達、異世界人の考えを受け入れた。
うん、そうやって笑顔で受け入れた時点で、なんか幸せ掴んでるよね…たぶん。
俺も、特別視されていることから抜け出そうかと思っていたけど…ちゃんと受け止めて、前に進めという事だと思うことにする。
その後、冒険者ギルドから来たマスターと役所前で会った職員さんが来て、特S冒険者についての説明を受けた。と、言っても、特S冒険者については、秘匿扱いで、一般には知らされないらしい、特S冒険者が地上にいますよと、それぞれの大陸の主要機関のトップにだけ連絡が行き。必要な者にだけ教えられるという…さっき、立ち話をした職員さんは、本来知らされないハズだったのだが、俺達が『地竜の剣』の事を話してしまったので、強制的に、ハバー大陸のギルドで俺達の担当者ということになってしまった。
申し訳ない…
「と、言うことは、マクーから来ている獣人族のパーティー『黒狼の刃』にも口止めが必要なんですかね?それと、トガレーの聖域の皆さんも?」
「まぁ…この大陸内ならそんなに問題にならないでしょう。もともと、ディルさんが、ウィル族ですので、ただ、他の大陸では、気を付けないといけないので、説明が必要ですね。上陸前の旅の日程表では、明日、この街に着くことになっていますし、もし、災害で足止めされたとしても、二、三日中には来られると思うので、私の方から説明します。トガレーの方には…ユピロー様が居られるというのですから、大丈夫でしょう」
「そうなんですね…」
「あっ、ユキちゃんは、ハナちゃんと連絡とれないの?今、何処にいるのーとか?」
「ん…、直接はムリですよ。女王様に、教えてもらうことはできるです」
「分かるんだ。因みに、今どこ?」
「えーと、シスの湖畔で、ふわふわパンケーキ食べてるです。とても美味しいそうです。女王様も、食べたいので、作りに来て欲しいそうです。ユキも食べてみたいです」
「…えーと、シスの湖畔で昼食中らしいですね。それなら、明日には、街に着きますね」
「「「…」」」
ハハハ…、リョウとユキのやり取りを見て、皆の目が点になってしまった。
「えーと、ディル、ハナちゃんって、誰?」
「あれ、ユキの連絡は来てたのに、ハナのはきてないのか?ハナは、ユキの妹で、銀狼の獣人を模した雪ん子だよ」
「え、それなら、SSS冒険者がもう一人増えるという事?」
「ユキがそうだから、たぶん…ユキ、雪ん子達の能力とか分かるか?」
「んー、能力?えーと、ハナよりユキが、身体は丈夫で、ユキよりハナは、スピードがありますよ?」
「だ、そうです。魔力は、二人とも女王と繋がっているし、シスから、魔力制御の魔道具ももらっています」
「それなら、SSS冒険者になるようですね…証明書の準備をしておきます…」
「えーと、後、何か手続きが必要なことありますか?なければ、トガレーに帰ります」
「ダンジョン関係ですか?」
お?ダンジョンの情報をもう持っているのか?
聞けば、災害の被害を抑えた者達が、災害で不安になる地上人の不安を軽くするために、ダンジョンが創られる為の準備だから心配ないと言い残していったらしい。
役所に集まっていた人達も、牧場関係者より、ダンジョンが気になる人達なんだそうだ。
牧場関係者なんかの所には、空から光の精霊が来てケアしてくれているそうだ。
「じいちゃんとリョウで、トガレーに初級者用ダンジョンを創ることになりました」
「初級者?」
「あっ、その説明は、まだでしたか…」
じいちゃんが話していたダンジョンの説明をする。
「え?じゃぁ、トガレー地方とモンディール山の向こうに新たに街が出来るの?」
「直ぐって訳ではないけどね。ダンジョンを創ってみて人が集まればって話ね。トガレー山脈の方のは、リョウが異世界知識で新たな魔物を創って、冒険者や採取者の育成に使うらしいし、その土地の特産品をアイテムとして出るようにするらしいから、仕事場としても良さそうだしね。家族連れとか増えるかも」
「むむ、素材が手に入りやすくなれば、新たな職種が増えるかもしれませんね。それに、公的なギルドの他にギルドを立ち上げる者も出てきそうですね」
「そうですね。環境の統一化が進めば、いろいろな種族が入って来るでしょうし、他の大陸では、空の管轄以外のギルドもあると聞いたことがあるから、おそらく」
「いろいろと、厄介ごとが増えそうですね…」
ギルドマスターで、事後処理仕事が多いのか、他種族が集まる未来は心配になるらしい…
「でも、ちょっと、ワクワクしませんか?」
俺の中で、ちょっと育っている気持ちを口に出してみた。
リョウや地竜親子はもちろん、おとな達も、「確かに」と頷いてくれた。
「その通りなのかも、しっかり揉まれて、立派な神様になってね♪」
「はぁ…」
「幸せが逃げるですよ」
ぐっ…。
思わずため息をつくと、頭の上のユキから指摘されてしまった。
「今のは、ノーカンでお願いします」
「ついてからだから無理でしょ」
今度は、リョウから、突っ込まれてしまった。
「やっぱり、ダメか?」
「ぎゃっ」
うん、ダメだね。って感じで烈震が頷いている。
「頑張って、引き戻さないといけないッスね」
「どんな幸せに逃げられたのか分からないのに、引き戻せるのか?」
「気合いッス」
気合いでなんとかなるものか?
「え?なんの話をしてるの?」
俺達の話についてこれないメリロットが質問してきたので、リョウに教えてもらった、ため息についての話をする。
「あっ、その考え良いわね。ため息って、ホント気が滅入るものね。私も、真似してため息つかないようにしよう」
メリロットは、笑顔でリョウ達、異世界人の考えを受け入れた。
うん、そうやって笑顔で受け入れた時点で、なんか幸せ掴んでるよね…たぶん。
俺も、特別視されていることから抜け出そうかと思っていたけど…ちゃんと受け止めて、前に進めという事だと思うことにする。
その後、冒険者ギルドから来たマスターと役所前で会った職員さんが来て、特S冒険者についての説明を受けた。と、言っても、特S冒険者については、秘匿扱いで、一般には知らされないらしい、特S冒険者が地上にいますよと、それぞれの大陸の主要機関のトップにだけ連絡が行き。必要な者にだけ教えられるという…さっき、立ち話をした職員さんは、本来知らされないハズだったのだが、俺達が『地竜の剣』の事を話してしまったので、強制的に、ハバー大陸のギルドで俺達の担当者ということになってしまった。
申し訳ない…
「と、言うことは、マクーから来ている獣人族のパーティー『黒狼の刃』にも口止めが必要なんですかね?それと、トガレーの聖域の皆さんも?」
「まぁ…この大陸内ならそんなに問題にならないでしょう。もともと、ディルさんが、ウィル族ですので、ただ、他の大陸では、気を付けないといけないので、説明が必要ですね。上陸前の旅の日程表では、明日、この街に着くことになっていますし、もし、災害で足止めされたとしても、二、三日中には来られると思うので、私の方から説明します。トガレーの方には…ユピロー様が居られるというのですから、大丈夫でしょう」
「そうなんですね…」
「あっ、ユキちゃんは、ハナちゃんと連絡とれないの?今、何処にいるのーとか?」
「ん…、直接はムリですよ。女王様に、教えてもらうことはできるです」
「分かるんだ。因みに、今どこ?」
「えーと、シスの湖畔で、ふわふわパンケーキ食べてるです。とても美味しいそうです。女王様も、食べたいので、作りに来て欲しいそうです。ユキも食べてみたいです」
「…えーと、シスの湖畔で昼食中らしいですね。それなら、明日には、街に着きますね」
「「「…」」」
ハハハ…、リョウとユキのやり取りを見て、皆の目が点になってしまった。
「えーと、ディル、ハナちゃんって、誰?」
「あれ、ユキの連絡は来てたのに、ハナのはきてないのか?ハナは、ユキの妹で、銀狼の獣人を模した雪ん子だよ」
「え、それなら、SSS冒険者がもう一人増えるという事?」
「ユキがそうだから、たぶん…ユキ、雪ん子達の能力とか分かるか?」
「んー、能力?えーと、ハナよりユキが、身体は丈夫で、ユキよりハナは、スピードがありますよ?」
「だ、そうです。魔力は、二人とも女王と繋がっているし、シスから、魔力制御の魔道具ももらっています」
「それなら、SSS冒険者になるようですね…証明書の準備をしておきます…」
「えーと、後、何か手続きが必要なことありますか?なければ、トガレーに帰ります」
「ダンジョン関係ですか?」
お?ダンジョンの情報をもう持っているのか?
聞けば、災害の被害を抑えた者達が、災害で不安になる地上人の不安を軽くするために、ダンジョンが創られる為の準備だから心配ないと言い残していったらしい。
役所に集まっていた人達も、牧場関係者より、ダンジョンが気になる人達なんだそうだ。
牧場関係者なんかの所には、空から光の精霊が来てケアしてくれているそうだ。
「じいちゃんとリョウで、トガレーに初級者用ダンジョンを創ることになりました」
「初級者?」
「あっ、その説明は、まだでしたか…」
じいちゃんが話していたダンジョンの説明をする。
「え?じゃぁ、トガレー地方とモンディール山の向こうに新たに街が出来るの?」
「直ぐって訳ではないけどね。ダンジョンを創ってみて人が集まればって話ね。トガレー山脈の方のは、リョウが異世界知識で新たな魔物を創って、冒険者や採取者の育成に使うらしいし、その土地の特産品をアイテムとして出るようにするらしいから、仕事場としても良さそうだしね。家族連れとか増えるかも」
「むむ、素材が手に入りやすくなれば、新たな職種が増えるかもしれませんね。それに、公的なギルドの他にギルドを立ち上げる者も出てきそうですね」
「そうですね。環境の統一化が進めば、いろいろな種族が入って来るでしょうし、他の大陸では、空の管轄以外のギルドもあると聞いたことがあるから、おそらく」
「いろいろと、厄介ごとが増えそうですね…」
ギルドマスターで、事後処理仕事が多いのか、他種族が集まる未来は心配になるらしい…
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俺の中で、ちょっと育っている気持ちを口に出してみた。
リョウや地竜親子はもちろん、おとな達も、「確かに」と頷いてくれた。
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