異世界人拾っちゃいました…

kaoru

文字の大きさ
130 / 149
新たな旅立ち

ダンジョン創り 3

しおりを挟む
「そうなんだ…、この世界では、ゴブリンとかでも、悪いことしてる訳じゃないんだねって、いうか、ゴブリンとか、魔物じゃないんだ」

「そうじゃな、地上人として生活しておるな。それに、ゴブリンは小妖精…妖精属なので、他人に興味を持つことが少ないから、揉め事は少ないな。リザードマンは人属の獣人だが、狩り場争いはするが、他の悪さはしとらんぞ」

「そうなんだ。マンガやアニメだと魔物の設定で、悪役が多いからなぁ…もしかして、オークとかも?」

「ん?オークも人属の獣人だが…もしかして、オークも悪者扱いなのか?」

「うん、しかも、作品によっては、食肉用の魔物としてるのがあるよ。でも、そういうのは動物よりの姿をしてるけどね…」

「それは…」

 かなり、抵抗があるな…こちらの世界では、魔獣の血が薄れ動物に近いモノか、普通の動物しか食さないからな…
 本当に、いろんな世界があるのだな。あ、いや、作り話だっけ?

「うーん、まぁ、ゲトーでも、オーク達は、あまり好かれておらんからのう…嫌われ役がまわってしまうのかのう?」

「そうなの?」

「ふむ、全員とは言わんが、オーク達は、噂好きな者が多いのじゃ。しかも、話を膨らますのがうまくてのう。面白いモノもあるにはあるのだが、笑えないものもあり、他種族から嫌われておるのじゃよ」

 へぇ、オークって、そうなのか…畑作業が上手な種族という認識しかなかったなぁ。

「ああ、何となく分かる。どうでもいいことだと思うのに、他人の事ばかり話す人いるよね。しかも、本当の事とかよく知らないのに、変に決めつけたりして話す人」

「そうなのか?」

「エルフは、職人さん多いし、皆、容姿にも恵まれてるから、分からないんだよ。人は、容姿が気にくわないってだけで、仲間はずれにしたりする人がいるんだから」

 おっと、リョウの反応がスゴい…何かあったのか?

「仲間はずれね…あっ、昨日会った精霊の呼び名もその辺からなのか?」

「精霊の呼び名って?」

「空の精霊達は、使者とか天使って言われているんだが、転異者の中には、闇の精霊を『堕天使』と言うものがいて、闇の精霊を不快にさせてるんだ」

「ああ、黒い翼だからってことだね…天使が悪いことをすれば翼が黒くなるという話があったからね。後、突然変異で黒い翼の天使が生まれて迫害されるようなのもあったなぁ…」

「はぁ?容姿が少し違うだけで迫害?」

「うん、だから、人間同士でも、人種差別とかあったよ。あと、天使と同じで、エルフが悪に染まるとダークエルフになるみたいな話もあったし、エルフとダークエルフの仲が悪くて戦争してるようなのとか…タリクさんみたいな他種族とのハーフだと、仲間ハズレにされたりとか…」

 リョウがぶつぶつと、元居た世界の話をしている。しかも、リョウの居た世界には、俺達、エルフや天使なんかは居なかったのに、そんなにも、多くの話が語られている事に、衝撃を受けた。

「転異者が凄いのか…それとも、種族的なモノなのか?」

「ワシは、種族だと思うておるぞ。この世界でも、魔術の苦手な人属の方が発想力があるのでな、噂好きのオークも、魔術が苦手だからのう」

「でも、転異者は魔術が得意だよね?」

「ああ、元居た世界では、魔術は使えなんだが、想像でいろいろ考えられておったようだから、すんなり使える者が多いな。特に、リョウの様な未成年者は得意だな。大人の方は、未知のモノに抵抗があるのか、馴染めずにおる者もおるがな」

「そうなんだ」

 俺とじいさんで、そんな話をしていたが、クラリーちゃんは、リョウの話を聞き、ダークエルフの設定にショックを受けていたが、エルフと他種族のハーフは、何故仲間ハズレにされるのか気になったようで、きいている…が、リョウは、困ったように、うんうん唸っている。

「リョウ、どうした?思い出せないのか?」

「ううん…えーとね。ちょっと、言いにくいんだ…多くの場合、エルフって気ぐらいが高くて、他種族を蔑んでるような設定が多かったんだよ…だから、エルフ以外と結婚とかすると、エルフの里から追い出されたり…酷いのは、罪人の様な扱いされたり…」

「え?」

 リョウの話を聞き、皆、驚きを隠せない。

 エルフって、そんな種族だと思われてるのか?ショックだ…

「作り話だから…もちろん、違う設定もあるんだけどね…エルフ自体が他種族を嫌って孤立してるような話が多いかな…でも、でも、前に、ここの世界で、ハーフが増えているって、話してなかった?ここでは、そういう差別的なことはないの?」

「うむ、他者が外見などで差別することは、少ないな…無いと言い切れんのが、ちと悲しいがな。ただ、こちらの世界では、見た目よりも、能力の問題で両親と離れなければならなくて、幼い頃から試練を強いられる場合があるな」

「試練を強いられるって…神々がそうしてるんじゃないのか?」

「いくらワシらでも、自然発生した地上人の能力をどうこう出来んわい。遺伝というものは、ワシらでも変えられん、よくない能力が出た場合、対抗出来る者が加護を与え生きやすいようにしてやるのが、せいぜいじゃ」

「タリクさんは?加護は持ってないみたいだったけど?」

「タリクは、特に困った能力は所持してなかったのではなかったか?」

「え?」

「な、なんじゃ?何か、違ったか?」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます

空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。 勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。 事態は段々怪しい雲行きとなっていく。 実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。 異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。 【重要なお知らせ】 ※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。 ※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。 ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

有能女官の赴任先は辺境伯領

たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!! お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。 皆様、お気に入り登録ありがとうございました。 現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。 辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26) ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。 そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。 そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。   だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。 仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!? そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく…… ※お待たせしました。 ※他サイト様にも掲載中

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

処理中です...