猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

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子猫 12

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 昨夜、ジェドくんとリュクくんは、ご飯を食べている途中から船を漕ぎだして、リュクくんは、なんとか食べ終えてから、寝始めたけど、ジェドくんは、途中で餌入れに顔を突っ込んだまま寝てしまった。

『不甲斐ない。安心しすぎだぞ、そんなことでは生きていけんぞ』

 なんて、セイさんが愚痴をこぼした。

「良いじゃないですか、安心して休めるところがなければ、気を張りっぱなしで疲れちゃいますよ」

『ふん!野生ではそれが当たり前だ』

「はいはい、野生ではないので、もっと、寝心地の良いところに、ワープさせちゃいましょう」

 そう言って二匹を寝室に連れていき、買ったばかりの寝床に入れてあげる。

『甘やかしすぎだ』

「子供なんですから、甘えさせてあげないと…」

 ……

『ふん!自分が出来なかったから、変わりに甘えさせるか?それでは、こいつらのためにならんぞ』

「だから、人の考え読まないで下さい。セイさんが厳しいのでバランスをとってるんです」

 なんてやり取りをしつつ、ジェドくん達を眺めていたら、ワタシも目を開けていられなくなり、布団に潜り込んだ。

 うん、思い出した。

 前日の徹夜が祟ってなんか朦朧としながら、歯磨きをして、パジャマに、着替えて寝たんだった。

 さて、それで今の状況は?

 か、体が動かない、何かに押さえつけられているような重たい感じがする…これって、金縛りっていうのかな?

『アホか!』

 え?何で、セイさんのツッコミが?

『首を上げて布団の上を見てみろ』

 あ、はい…

 ちょっと頭を上げ布団の上を見ると、左にリュクくん、右にジェドくんがお座りしてこちらを見ている。

 ワタシが動いたのが合図だったのか二匹が、みゃーと鳴いて、フンフンと鼻を動かして近づいて来た。

 朝から、悶絶状態だけど、掛け布団に押さえつけられる圧は、余り嬉しくない。二匹が近づいて、髪の匂いを嗅ぎだして掛け布団から降りたのを確認したら、慌てて布団をめくった。
 それに驚き二匹の動きが止まったので、体を起こして、二匹を撫でる。

「起こしに来てくれたの?ありがとね」

『腹が減ったから、餌の催促だ』

 セイさんは、自分の寝床で右前足で頬杖ついて呆れたような目でこちらを見ている。
 どこかで見たオッサンのような猫状態だ。

 セイさん、かわいくないですよ。

『かわいくなくて結構。それより、朝飯はなんだ?』

 食べる必要ないとか言ってたのに、ちゃっかりしてますね。

『…』

 何を思ったのか、セイさんが、寝床から出てきて、ワタシのベッドに上がってきてリュクくんの隣にお座りする。
 そして、真ん丸な目を向けてきて、高い声で「みゃー」と鳴いた。それに釣られるように、リュクくん達も、ワタシを見上げて鳴き出す。

 うわっ、アザとかわいいって、ヤツですか?
セイさんズルすぎるぅ。

 
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