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第一章 碧玉
二十五話
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「味というより、食感によって好き嫌いが別れるということでしょうか?」
食感で好き嫌い…神父様がそんなふうに言ったけど、イヤな食感ってあったかなぁ?
「そうなのかもしれないね。私の知りいでも、小さく切った具や潰した物のスープはいいが、大きな具のスープは、好きではないという者がいますからね」
「そうなの?同じ食材でも?」
「そうだよ。さっきクク様が言っていたように、芋のざらつく食感がイヤだと言っていたね」
「そうなんだ。大きくても小さくても美味しいのに」
ザラザラなんてしてたかな?気にしたことないから分からないや。
「フー様は、苦手な食べ物はないのですか?」
「えーと、生野菜が苦手です。苦いのがイヤなんです」
「ああ、分かります。実は、私も苦手なんです。塩漬けや火が通してあれば平気なんですけどね」
「そう!ワタシもです。あっ、貝の干物」
話ながら、食感で苦手なものを考えていたら、思い出した。
「貝の干物がどうかしましたか?」
「貝の干物が、味は嫌いじゃないけど、あのもにゅもにゅとした噛みごたえが苦手です」
「生野菜?貝の干物?ここにあるか?」
「フーの嫌いな物に興味があるのですね。でも、旅に出るので、持ってきてもらってないので、機会があったら試してみましょう」
「キライじゃなくて、ちょっと、ニガテなだけですよ…」
「はいはい。さて、食べ物の話はこれぐらいにして、大事な話をしようかね」
もぉー、ニガテなだけというのも大事な事なのに…
「今回、隣国が戦の準備をしていると言ったけど、その戦の旗印として、サウト様の土地を奪還すると言っているんだよ」
突然、先生が隣国の話をしだした。先生は、ワタシを見て言ってる。
神父様もクク様もワタシを見てる。
えーと、ワタシ以外は皆知ってることなのかな?
でも…
「サウト様?ダッカン?」
「先ず、サウト様は、朝焼けの女神なんだよ。だから、隣国から見て朝日が昇るこちらの国はサウト様の土地となる。と、隣国は言っているんだよ。そして、隣国でサウト様を信仰している教団が、王族を味方につけて、土地を返してもらうために戦おうとしてるんだよ」
「サウト様は、朝焼けの女神。でも、朝日は海の向こうから昇ってくるよ?それなのに、サウト様の土地だと言うの?サウト様が返して欲しいって言ったの?」
「サウト様は、そんなこと言ってないよ。隣国の者が勝手に言っているんだよ。そして、その事を知ってサウト様の父、アーレィ様がお怒りになって、クーリィ達に止めさせようとしているんだよ。そして、私のところにも使者が来たんだよ」
「えーと?隣国の事を怒って、その隣国を止めようとするのになんで父さん達が連れていかれたの?」
「それはね。クーリィが英雄で、ハウトが、夕焼けの女神だからだよ」
「父さんがエイユウ?で、母さんが…女神?えっ?女神って?女神様?」
あれ?ワタシ、何、言ってるんだろ?
食感で好き嫌い…神父様がそんなふうに言ったけど、イヤな食感ってあったかなぁ?
「そうなのかもしれないね。私の知りいでも、小さく切った具や潰した物のスープはいいが、大きな具のスープは、好きではないという者がいますからね」
「そうなの?同じ食材でも?」
「そうだよ。さっきクク様が言っていたように、芋のざらつく食感がイヤだと言っていたね」
「そうなんだ。大きくても小さくても美味しいのに」
ザラザラなんてしてたかな?気にしたことないから分からないや。
「フー様は、苦手な食べ物はないのですか?」
「えーと、生野菜が苦手です。苦いのがイヤなんです」
「ああ、分かります。実は、私も苦手なんです。塩漬けや火が通してあれば平気なんですけどね」
「そう!ワタシもです。あっ、貝の干物」
話ながら、食感で苦手なものを考えていたら、思い出した。
「貝の干物がどうかしましたか?」
「貝の干物が、味は嫌いじゃないけど、あのもにゅもにゅとした噛みごたえが苦手です」
「生野菜?貝の干物?ここにあるか?」
「フーの嫌いな物に興味があるのですね。でも、旅に出るので、持ってきてもらってないので、機会があったら試してみましょう」
「キライじゃなくて、ちょっと、ニガテなだけですよ…」
「はいはい。さて、食べ物の話はこれぐらいにして、大事な話をしようかね」
もぉー、ニガテなだけというのも大事な事なのに…
「今回、隣国が戦の準備をしていると言ったけど、その戦の旗印として、サウト様の土地を奪還すると言っているんだよ」
突然、先生が隣国の話をしだした。先生は、ワタシを見て言ってる。
神父様もクク様もワタシを見てる。
えーと、ワタシ以外は皆知ってることなのかな?
でも…
「サウト様?ダッカン?」
「先ず、サウト様は、朝焼けの女神なんだよ。だから、隣国から見て朝日が昇るこちらの国はサウト様の土地となる。と、隣国は言っているんだよ。そして、隣国でサウト様を信仰している教団が、王族を味方につけて、土地を返してもらうために戦おうとしてるんだよ」
「サウト様は、朝焼けの女神。でも、朝日は海の向こうから昇ってくるよ?それなのに、サウト様の土地だと言うの?サウト様が返して欲しいって言ったの?」
「サウト様は、そんなこと言ってないよ。隣国の者が勝手に言っているんだよ。そして、その事を知ってサウト様の父、アーレィ様がお怒りになって、クーリィ達に止めさせようとしているんだよ。そして、私のところにも使者が来たんだよ」
「えーと?隣国の事を怒って、その隣国を止めようとするのになんで父さん達が連れていかれたの?」
「それはね。クーリィが英雄で、ハウトが、夕焼けの女神だからだよ」
「父さんがエイユウ?で、母さんが…女神?えっ?女神って?女神様?」
あれ?ワタシ、何、言ってるんだろ?
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