オラクル

kaoru

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第二章 青玉

十七話

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 先生と部屋にいると、ノックが聞こえた。先生が立ってドアを開けると、船長のようにに髭をはやしたおじさんとクク様が居た。
 クク様は皮で出来た装備を身に着けている。

「フー様が乗ったときに、掴むものがあった方がいいと思ってな、本来は、魔狼なんかに使うものだが、クク様に相談したら賛成してくれたのでな。クク様用に調整してみたのだ。フー様にも試してもらって不具合があるか確認してもらいたい」

 クク様の、背に巻かれた皮はワタシのための鞍だった。

『落とすことはないと思うが、フーも自身を支える事を覚えたほうが何かと役立つだろう。少しずつ訓練をしていくのにちょうど良いと思ってな』

「そうですね。何があるかわかりませんし、それこそ、魔狼なんかの魔獣を騎獣に使うことも出てくるかもしれませんしね。フー、乗ってみてくれ」

 魔獣に乗る機会なんてあるのかなぁ?なんて思いながら、ワタシが乗れるように伏せてくれたクク様の背にまたがる。

「鞍の前のところにベルトがあるんで、それを掴んで前傾になってください。そう、上手いですぞ、そうすれば風の抵抗が小さくなるんで、楽になります。まぁ、クク様の場合は関係ないかもしれませんが」

『常時守ってはやらん。上手く乗れるようにしっかりと練習させるさ』

「ハハハ、そうなんですね。それでは、少し動いて見てください。痛いところとか、おかしく感じるところはありますか?」

 部屋の中では狭いから、廊下に出て走ったり歩いたり、階段の方にも行き上り下りもしてみた。

「ワタシは、変に感じるところはなかったです。掴むところがあるから、さっきより乗りやすくなりました。ありがとうございます。クク様は、どこか痛かったりしますか?」

『特にないな。ちょうど着くようだぞ、このまま上に行くぞ』

「クク様、待って荷物」

「フー、私が持っていくから、先に行ってていいよ」

「でもーって、え?ええ?」

 階段でそのまま甲板に出ていこうとするクク様に声をかけて荷物を取りに行こうとしていたけど、先生に止められたと思ったけど、突然目の前の空間が歪み、部屋に置いてきたはずのワタシの荷物が出てきて、驚きながら抱えた。

『その荷物はお前に紐付けしておいた。例え盗まれたとしても、戻ってくるから安心しろ』

「は?はい?そんなこと出来るんですか?」

『お前自身の影と一緒のくくりにしたからな、私の力でなんとでもなる』

「ふわぁー、スゴイですね」

『•••まぁな』
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