快適 異世界生活―保護者のエルフと家造り&神と一緒にダンジョン経営?―

kaoru

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マクー大陸で家造り

伝説の…

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「むかし、良質の金剛石が出るとされる採掘場があった。しかし、一時を境に、採掘量が減り、魔物が多く発生するようになった。元からいた採掘者は、新参者の中に魔物を呼ぶ者が居るとして、一人の男に白羽の矢を当て、吊し上げた。しかし、その男は、ドワーフ族ではなく、テルキネス…ヘパイトス様の元で働く『たたく妖精』の一人であった。テルキネスは、ヘパイトスの使者として、その採掘場の寿命を教えに来たのだが、聞いてもらえなかった上に、吊し上げられた事に腹を立て、採掘場の寿命を教えず姿を消すことにした。そして、それから直ぐに、採掘場に多くの魔物が発生して大暴れし多くの採掘者が命を落とすことになった。そもそも、魔物が増えた原因は、採掘量が減った事に苛立ち、短気になって、暴力を振るっていた元々いた採掘者の所為であった。そして、長い月日が立ち、その採掘場があったところに、泉が出来た。更に、月日が立ち、一人の鍛冶師がその泉の岸に立ち、自分の鍛冶の腕が上がらないことを嘆いた。すると、泉から一本の鎚が現れた。不思議に思ったが鍛冶師は、その鎚で一振りの刀を鍛えた。すると、今までにない、最高の一振りが出来たと言う。そして、その鍛冶師は、国一番の鍛冶師になったそうだ」

 久々に聞く、この世界の物語だ。

「その鍛冶師が、伝説の鍛冶師と言うこと?」

「…話には続きがあって、その鍛冶師の兄弟子が急に腕を上げた事に疑問を持ち、見慣れぬ鎚を怪しみ、腕の良い鑑定士を雇って鑑定したそうだ」

「それで?」

「魔物を呼び寄せていた採掘者の魂は、黄泉の国の番人の指示に抗って、番人を怒らせた。番人は、採掘者の魂を鎚に変え地上に戻したと…」

 わ、呪いの鎚ってこと?

「その鎚で、千の神器を造り出したなら、魂は浄化され輪廻の輪に戻れる事になっていたそうだ」

「…どうしたの?その鎚」

「鑑定士と兄弟子は、しばらく様子を見ることにした。すると、国一番となった弟弟子に異変が生じ…徐々に、魔物の様な姿になり、刀を打ち続けるようになった。その姿に怯え、国王に報告すると、討伐されることになったが、それを、察知した鍛冶師は何処かに消えてしまった。国王は、大陸全土におふれを出し探索したが見つけることは出来なかった。ただ、不思議なことに、その時に、依頼を出していた矛と盾が、鎚が現れ出たという泉の岸辺で発見された。そして、それからは、その泉に欲しい物を言うと、それが泉から涌き出る様になり、中には、神器に並ぶ物も出る事があるそうだ」

「んん?どういう事?伝説の鍛冶師って、旅に出てたんだよね?それと、その泉は関係あるの?」

 僕が訳がわからず唸っていると、獣人族の冒険者二人が何やら、感心し出した。

「へぇー、あの泉の話ってそういうモノだったんだ」

「俺達の知ってるのは、採掘場の寿命を教えなかったテルキネスが、後から悔いて、一人の鍛冶師に鎚を与えたけど、それを妬んだ兄弟子に殺され、泉に沈められた鍛冶師の魂が、願いを叶えてくれるというものだけどな」

「ああ、それは、改正版ですね」

 獣人さん達の話を聞き、さらっと、ディルが教えてくれる。
 はぁ…、またか、なんで、神様達って、回りくどい話が好きなんだろう?

「……それって、本当は、どういう話だったの?」

「元々、テルキネス達が住んでいた鉱山に、ドワーフ達が来て、荒らすようになったから、テルキネスとドワーフの争いが起こったんだ。で、テルキネスは、ヘパイトス様の下働きをしていたから、ドワーフ達は、ヘパイトス様により退けられその鉱山に入山することを禁止された。そして、この争いから地上を嫌ったテルキネスは鉱山に潜り、注文窓口として泉が出来たんだ」

 注文窓口…

「なんで、神様達は、ややこしい話考えるんだろ?」

「まぁまぁ、娯楽のひとつだ。元居た世界にもあったのだろ?『ふぃくしょん』とか言うやつだ」

「へ?何?どういうこと?」

「五大陸物語って、嘘だったってこと?」

 ほら、獣人さん達戸惑ってるよ。

「五大陸物語は、三分の二は、作り話なんですよ」

「そうなんだ。流石、エルフだね。神に一番近い種族で仲が良いと聞くもんな」

 あ、すんなり受け入れちゃうだ。

「じゃ、伝説の鍛冶師っていうのは、そのテルキネスって妖精なのかい?」

「そうなんですよ。で、お二人は、どこに、泉があるかご存知ですか?」

 ん?

「いや、俺達も、さっき、ギルドで聞いただけで、詳しくは聞いてないんだ」

「まぁ、しばらく定住するのは、ダンジョンの近くじゃないかって、皆、噂してたけどな」

 定住?

「ディル、質問」

「なんだ?」

「泉の場所が分からないってどういうこと?」

「ああ、移動するんだよ。長い時は三年程、定住するようだけど、大抵は、一年毎に、受付場所を変えるんだ」

「えーと、それを、旅と言ってるの?」

「いや、大抵は…いや、最近は『てんきん』とか言ってたかな?で、今回は『旅に出ます』と書き置きがあったから、旅と言っていたんだ」

 …てんきんって、転勤ってことだよね。うわ、ヘパイトス様も、僕達に影響されてるってこと?…ん、書き置き?まぁ、それは、いいか…

「えーと、じゃぁ、僕はその泉を探して、防具を頼めば良いの?」

「そうだな、先ずは、泉で聞いてみるのが良いかもな」

 あ、造る人が決められている訳ではないのか?何人か、候補がいて、僕に合った防具を造ってくれる人を探せばいいということか。
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