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マクー大陸で家造り
ゴーレム?
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地竜の剣が、口を開く前に…
バシャン!
泉から、立て札が出てきた。
地竜の剣について何か書かれているのかと思いきや…
『アダマンタイト 五キロ』
「え?ミンテがいないから、持ってきてないよ。ここで、採取した金や銀、大理石や軽石なんかはあるけど…」
僕がそう言うと、立て札はスルスルと泉に沈み…
………
妙な静けさが訪れた。
そんな中、後ろから、ディルが近づく足音がした。
「どうした?地竜の剣が戻って来たなら、転移装置が現れるんじゃないのか?」
「それが、アダマンタイトが欲しいみたいなんだけど、ミンテが居ないから…」
「ん?何か頼んだのか?」
「ううん。ただ要求された」
ディルは、地竜の剣に視線を向ける。
「ワレも別に何も言ってないッスよ。で、でも、リョウが持っていたその武器に興味を持ってたッスよ」
ディルが、何か納得したように頷いて、泉に近づく。
「明日、工房の方に持っていきますよ」
バシャン!
『お昼までに、よろしく』
「分かりました」
…どうやら取引成立したらしいです。
スルスルと立て札が泉に消えると、今度は、紅く輝きだして、泉があった場所に水晶の転移装置が現れた。
「まぁ、地竜の剣様、大きくなられて…」
貸家に帰って僕達の事を迎えてくれたクラリーちゃんが、自分と同じような身長になった地竜の剣に驚きの声をあげた。
落ち着いて話をしようと、お茶を用意しテーブルについた。
「えーと、先ず、地竜の剣がテルキネスに誘拐されたのはどうして?」
ディルと地竜の剣が顔を見合わせて、お互い顔を歪ませた。
「少し前に、地竜の剣から、相談を受けたんだ」
頬を掻きながらディルが話し始めた。
地竜の剣は大太刀の付喪神。本来の姿の大太刀を振れる事の出来る持ち手の処に行きたいと思っていた。しかし、大昔に、いろいろと悪いことが起きたので、持てるだけではなく、魔力の相性や、性格なんかも重要になった。
そして、その魔力が合って、悪用することが無いだろうと認められたのが、リョウだったのだが、幼かったので本来の姿ではなく、リョウに合わせた刀になっていた。リョウの背が伸びてきて本来の姿で使ってもらえると期待をしていたが、少しズレが生じてきた。そのズレは成長と共に大きく、ハッキリとしてきた。
魔力の相性は良いのに、リョウに自分は合わないのだと、地竜の剣は確信した。しかし、リョウ達と離れたくないどうすれば良いのかと…
「…それで?」
「まぁ、話は聞いたが、俺に、どうこう出来る問題じゃないから、じいさんやおっさんに相談したんだ。そうしたら、ちょっと、面白いものが完成しそうだから使ってみるかと提案されたんだ」
「面白いもの?」
「ああ、昔話していただろ、死に戻りとか言うモノ」
「確か、ユピロー様が、ダンジョン限定なら出来るかもしれないと言っていたような…」
「そう、それだ。魔族とテルキネスとが共同開発した意識を移し動かせる様にしたのが、ここにいる地竜の剣なんだ」
「んん?どういう事?」
「じいさんから、話を受けたテルキネス達は、この四年間、外部との接触を絶ち、魔族達と人の意識を移し込める人形を創り出したんだ。それに、意識を移すとある程度自分の思い通りの身体が得られるらしいんだ。一応、実験段階では、問題は見つからず実用化する話にはなっているが、まだ、長期使用例がないので、地竜の剣で試すことになったんだ」
「ええ、それって大丈夫なの?死に戻りって付喪神でも通用するの?」
「転異者の人たちに聞いてもハッキリとしたことは分からなかったが、付喪神というものは、本体さえ無事なら死ぬことはないと聞いた」
「まぁ、確かに…本体さえ傷つかなければ消えることはないっていう話だったと思う」
「だから、本体はヘパイトス様の所に置いて、意識を人形に移したんだ。これでもしもの事があっても、地竜の剣は、死ぬことはないハズだ」
「…それなら、誘拐のような事はせず、ちゃんと話してくれれば良いのに」
今回の事でくすぶっていた気持ちを込めて、口をとがらせディルにジト目を向ければ、ディルは、目をそらした。
「まぁ、それは、じいさん達の趣味だから…今度から、気を付けるよ。じいさん達にも言い聞かせとくよ」
本当に言い聞かせられるのかな?怪しいよね。
「で、僕の成人の儀は?」
「それは、予定通り行う予定だ。その前に、装備を新調しないとな。武器はどうやら、テルキネスが打ってくれそうだから、明日、材料を持っていけば良いだろう。後は、防具を頼める職人を探さないとな」
「え、テルキネスに、防具を作ってもらえるんじゃないの?」
「いや、さっきの話だと、武器だけなようだぞ…あ、そうだ。忘れていた。地竜の剣なんだが、今の状態で、使役可能な魔獣になっているんだ。だから、出来ればリョウが従魔契約してやってくれ」
「は?妖精属とかの地上人になるんじゃないの?」
「違うぞ。ナビで観てみるといい」
言われて、地竜の剣を鑑定してみれば…
☆地竜の剣の付喪神の意識を移した
人工ゴーレム
魔属の知識とテルキネスの細工技術により、魔力の馴染みやすいミスリルで造り上げた魔道具。
地竜の剣の付喪神の意識を移した最新式の人工ゴーレム。
父親である竜王 烈震の鱗とオリハルコン製の大太刀内蔵型。
◇リョウ、地竜の剣とダンジョンに入りたければ、従魔契約が必要だぞ。良い名を与えてやってくれ。
と、表示された…
「ええ、ゴーレム?大太刀、内蔵型?え、モンディール様も、ディルじゃなくて、僕に?名前?え、どうなってるの?」
もう、訳がわからなくて、?がイッパイです。
バシャン!
泉から、立て札が出てきた。
地竜の剣について何か書かれているのかと思いきや…
『アダマンタイト 五キロ』
「え?ミンテがいないから、持ってきてないよ。ここで、採取した金や銀、大理石や軽石なんかはあるけど…」
僕がそう言うと、立て札はスルスルと泉に沈み…
………
妙な静けさが訪れた。
そんな中、後ろから、ディルが近づく足音がした。
「どうした?地竜の剣が戻って来たなら、転移装置が現れるんじゃないのか?」
「それが、アダマンタイトが欲しいみたいなんだけど、ミンテが居ないから…」
「ん?何か頼んだのか?」
「ううん。ただ要求された」
ディルは、地竜の剣に視線を向ける。
「ワレも別に何も言ってないッスよ。で、でも、リョウが持っていたその武器に興味を持ってたッスよ」
ディルが、何か納得したように頷いて、泉に近づく。
「明日、工房の方に持っていきますよ」
バシャン!
『お昼までに、よろしく』
「分かりました」
…どうやら取引成立したらしいです。
スルスルと立て札が泉に消えると、今度は、紅く輝きだして、泉があった場所に水晶の転移装置が現れた。
「まぁ、地竜の剣様、大きくなられて…」
貸家に帰って僕達の事を迎えてくれたクラリーちゃんが、自分と同じような身長になった地竜の剣に驚きの声をあげた。
落ち着いて話をしようと、お茶を用意しテーブルについた。
「えーと、先ず、地竜の剣がテルキネスに誘拐されたのはどうして?」
ディルと地竜の剣が顔を見合わせて、お互い顔を歪ませた。
「少し前に、地竜の剣から、相談を受けたんだ」
頬を掻きながらディルが話し始めた。
地竜の剣は大太刀の付喪神。本来の姿の大太刀を振れる事の出来る持ち手の処に行きたいと思っていた。しかし、大昔に、いろいろと悪いことが起きたので、持てるだけではなく、魔力の相性や、性格なんかも重要になった。
そして、その魔力が合って、悪用することが無いだろうと認められたのが、リョウだったのだが、幼かったので本来の姿ではなく、リョウに合わせた刀になっていた。リョウの背が伸びてきて本来の姿で使ってもらえると期待をしていたが、少しズレが生じてきた。そのズレは成長と共に大きく、ハッキリとしてきた。
魔力の相性は良いのに、リョウに自分は合わないのだと、地竜の剣は確信した。しかし、リョウ達と離れたくないどうすれば良いのかと…
「…それで?」
「まぁ、話は聞いたが、俺に、どうこう出来る問題じゃないから、じいさんやおっさんに相談したんだ。そうしたら、ちょっと、面白いものが完成しそうだから使ってみるかと提案されたんだ」
「面白いもの?」
「ああ、昔話していただろ、死に戻りとか言うモノ」
「確か、ユピロー様が、ダンジョン限定なら出来るかもしれないと言っていたような…」
「そう、それだ。魔族とテルキネスとが共同開発した意識を移し動かせる様にしたのが、ここにいる地竜の剣なんだ」
「んん?どういう事?」
「じいさんから、話を受けたテルキネス達は、この四年間、外部との接触を絶ち、魔族達と人の意識を移し込める人形を創り出したんだ。それに、意識を移すとある程度自分の思い通りの身体が得られるらしいんだ。一応、実験段階では、問題は見つからず実用化する話にはなっているが、まだ、長期使用例がないので、地竜の剣で試すことになったんだ」
「ええ、それって大丈夫なの?死に戻りって付喪神でも通用するの?」
「転異者の人たちに聞いてもハッキリとしたことは分からなかったが、付喪神というものは、本体さえ無事なら死ぬことはないと聞いた」
「まぁ、確かに…本体さえ傷つかなければ消えることはないっていう話だったと思う」
「だから、本体はヘパイトス様の所に置いて、意識を人形に移したんだ。これでもしもの事があっても、地竜の剣は、死ぬことはないハズだ」
「…それなら、誘拐のような事はせず、ちゃんと話してくれれば良いのに」
今回の事でくすぶっていた気持ちを込めて、口をとがらせディルにジト目を向ければ、ディルは、目をそらした。
「まぁ、それは、じいさん達の趣味だから…今度から、気を付けるよ。じいさん達にも言い聞かせとくよ」
本当に言い聞かせられるのかな?怪しいよね。
「で、僕の成人の儀は?」
「それは、予定通り行う予定だ。その前に、装備を新調しないとな。武器はどうやら、テルキネスが打ってくれそうだから、明日、材料を持っていけば良いだろう。後は、防具を頼める職人を探さないとな」
「え、テルキネスに、防具を作ってもらえるんじゃないの?」
「いや、さっきの話だと、武器だけなようだぞ…あ、そうだ。忘れていた。地竜の剣なんだが、今の状態で、使役可能な魔獣になっているんだ。だから、出来ればリョウが従魔契約してやってくれ」
「は?妖精属とかの地上人になるんじゃないの?」
「違うぞ。ナビで観てみるといい」
言われて、地竜の剣を鑑定してみれば…
☆地竜の剣の付喪神の意識を移した
人工ゴーレム
魔属の知識とテルキネスの細工技術により、魔力の馴染みやすいミスリルで造り上げた魔道具。
地竜の剣の付喪神の意識を移した最新式の人工ゴーレム。
父親である竜王 烈震の鱗とオリハルコン製の大太刀内蔵型。
◇リョウ、地竜の剣とダンジョンに入りたければ、従魔契約が必要だぞ。良い名を与えてやってくれ。
と、表示された…
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もう、訳がわからなくて、?がイッパイです。
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