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マクー大陸で家造り
砂風呂体験
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なんとなく、小さなささくれのように引っ掛かっていたノワールさんの事がやっと理解できた。
知り合った神様達がみんなして加護をくれたからか、こういう流れに乗っちゃって居るということにしておく…都合に会わせてよい巡り合わせがあるようになっているようです。
よし、これで気持ちを切り替えて、いざ、半魚人の集落に行こう。
「モンディール様、半魚人の所に行くにはどうすればいいんですか、このまま海に飛び込むんですか?」
「ま、それも一つの手だが、危険が大きいのでな、こちらに回ると小さな入り江になっておる」
モンディール様がそう言って西に向かっていくと、岸壁が一部細長く抉れたように入り江が出来ていて、そこは、荒い波はなく、穏やかな感じで小さな波になっている。その先に洞窟の入り口の様な穴が見える。
「なんだ、驚かさないで下さいよ。ちゃんと入り口が地上に出てるじゃないですか」
「今日はな、あの入口は日や時間帯によって見えんときもあるのだ。お前が居たから、分かりやすくしてくれたのだろう」
モンディール様は、どうやら何でも僕の所為にしたいらしい…
季節的なものじゃないのかなって、思うけどね。
「あれなら、水に濡れないように障壁を張るだけでいいんだ。良かった」
「……」
ノワールさんが、何か言いたそうな感じだったけど、頭を振り「では、参りましょうか」と僕たちを促した。
入り口の近くてバレンから飛び降り海に入ると、バレンが小さくなって頭の上に降りてきた。
「長には、来る途中で連絡しておいたから、このまま行くぞ」
あっ、そういう連絡はちゃんとしているんだ。それなら、僕にもちゃんと予定確認とかしてほしかったなぁ…
「…精霊様方には、もう少し余裕を持った行動をお願いしたいですね。集落は、今頃大騒ぎになっていませんかね?」
「ん?何故だ?いきなり行ったんでは、騒ぎになるのは分かっておるから、事前に連絡したのではないか」
「…来る直前に連絡を入れられても、もてなしが間に合わないときがあるので、出来れば数日前に連絡していただきたいと、私なんかは、思いますね」
「賛成です。モンディール様方って、いつも急だから!」
それに付き合っているディルや僕の場合、もてなしなんて用意しないけど、振り回されて結構大変なんだよね。
「…思い立つ日が吉日と地上人が言ったのではないか」
なんか、拗ねたようにモンディール様が口を尖らしたけど…それって、転移者の知識から?ウィン様といい自分に都合のいいことを覚えて、持ち出すんだね。
「そういうこともございますが、迎える側から言わせていただきますと、準備のないところにいきなりこられても困ってしまいます」
「別に、もてなしなんてせんで良いのだ。今回で言えば、砂風呂さえ体験できれば満足なんだからな」
「それなら、その事を伝えてあるのですね?」
「……これから行くと伝えただけだ」
ノワールさんが、息を吐き、また、頭を振った。
「では、着いてからの説明になりますね。これから、何か思い付きまして、リョウ様を付き合わせるのなら、先ずは、私にご連絡下さい」
おおー。
思わず、ノワールさんに拍手を贈ってしまった。
「シスのヤツ、人選を間違えとるんじゃないか?」
「何か、仰いましたか?」
「い、いや、これからは、気を付けるから、先に進もうではないか」
ノワールさん、強いです。
知り合った神様達がみんなして加護をくれたからか、こういう流れに乗っちゃって居るということにしておく…都合に会わせてよい巡り合わせがあるようになっているようです。
よし、これで気持ちを切り替えて、いざ、半魚人の集落に行こう。
「モンディール様、半魚人の所に行くにはどうすればいいんですか、このまま海に飛び込むんですか?」
「ま、それも一つの手だが、危険が大きいのでな、こちらに回ると小さな入り江になっておる」
モンディール様がそう言って西に向かっていくと、岸壁が一部細長く抉れたように入り江が出来ていて、そこは、荒い波はなく、穏やかな感じで小さな波になっている。その先に洞窟の入り口の様な穴が見える。
「なんだ、驚かさないで下さいよ。ちゃんと入り口が地上に出てるじゃないですか」
「今日はな、あの入口は日や時間帯によって見えんときもあるのだ。お前が居たから、分かりやすくしてくれたのだろう」
モンディール様は、どうやら何でも僕の所為にしたいらしい…
季節的なものじゃないのかなって、思うけどね。
「あれなら、水に濡れないように障壁を張るだけでいいんだ。良かった」
「……」
ノワールさんが、何か言いたそうな感じだったけど、頭を振り「では、参りましょうか」と僕たちを促した。
入り口の近くてバレンから飛び降り海に入ると、バレンが小さくなって頭の上に降りてきた。
「長には、来る途中で連絡しておいたから、このまま行くぞ」
あっ、そういう連絡はちゃんとしているんだ。それなら、僕にもちゃんと予定確認とかしてほしかったなぁ…
「…精霊様方には、もう少し余裕を持った行動をお願いしたいですね。集落は、今頃大騒ぎになっていませんかね?」
「ん?何故だ?いきなり行ったんでは、騒ぎになるのは分かっておるから、事前に連絡したのではないか」
「…来る直前に連絡を入れられても、もてなしが間に合わないときがあるので、出来れば数日前に連絡していただきたいと、私なんかは、思いますね」
「賛成です。モンディール様方って、いつも急だから!」
それに付き合っているディルや僕の場合、もてなしなんて用意しないけど、振り回されて結構大変なんだよね。
「…思い立つ日が吉日と地上人が言ったのではないか」
なんか、拗ねたようにモンディール様が口を尖らしたけど…それって、転移者の知識から?ウィン様といい自分に都合のいいことを覚えて、持ち出すんだね。
「そういうこともございますが、迎える側から言わせていただきますと、準備のないところにいきなりこられても困ってしまいます」
「別に、もてなしなんてせんで良いのだ。今回で言えば、砂風呂さえ体験できれば満足なんだからな」
「それなら、その事を伝えてあるのですね?」
「……これから行くと伝えただけだ」
ノワールさんが、息を吐き、また、頭を振った。
「では、着いてからの説明になりますね。これから、何か思い付きまして、リョウ様を付き合わせるのなら、先ずは、私にご連絡下さい」
おおー。
思わず、ノワールさんに拍手を贈ってしまった。
「シスのヤツ、人選を間違えとるんじゃないか?」
「何か、仰いましたか?」
「い、いや、これからは、気を付けるから、先に進もうではないか」
ノワールさん、強いです。
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