29 / 36
ドキドキが止まらない
南風と……。【P29】
しおりを挟む「やっ……やっほー、南風」
教壇の中に隠れている気まずさ。
それをごまかそうとした。
けれど。
逆に変なテンションになってしまった。
「なんでこんなところに隠れてんだ?」
不思議そうな顔をしている南風。
……ですよね~。
やっぱり、そう訊きますよね~。
「えっ……えっと……
忘れ物を取りに来て……」
それ以上、言葉が続かない。
「それとそこにいるのと何の関係があるんだよ」
だっ……だよね~。
そう思うよね~。
「さっ……さぁ。
何でだろう」
全然。
答えになっていない。
本当は。
南風たちから身を隠すため。
そんなこと言えるわけがない。
どう返答すればいいのか。
困ってしまって。
思わず苦笑い。
「『さぁ』って……。
なんだよそれ」
南風の言葉に。
これ以上、何も言えなくて。
ただただ苦笑い。
「いつまでもそんなところにいないで早く出てこいよ」
やさしい声のトーンでそう言った、南風。
「うん」
その声に安心したように、ゆっくりと教壇の中から出る。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる