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第1章
イリューナの暴走事件4
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好奇心は思いのほか強く増していく。
イリューナは耳を頼りにして空中浮遊の魔法を使い、空から降り立ち体育館の扉を開けた。
周囲の視線が自分へと集まる。
堂々としながら、興味津々に周囲の構造や物体をすべてくまなく観察していく。
「あのー、すみません。ここは立ち入り禁止なんですがどこから入ったんですか?」
「せんせーい、その人さ外国の人だから先生の日本語伝わってないかもよ」
「あー、えっと、えっと」
どうやら、自分が入ってはいけない場所に来てしまったのだというのは認識できてはいるがイリューナには何よりも好奇心意欲が勝ってしまいそんな聞く耳などもてなかった。
「あ、あのちょっと」
この場所にいる人たちがいったい何をしていたのか気になった。
「そういえば……」
あの雄馬の家から持ってきた教材があることに気付いた。
その中にこれと似たような風景が存在していたのを思い出す。
「そういえば、あの小さな小屋では男女が……なんて不浄な場所でしょうか」
「あれ? 日本語喋ってる?」
「ていうか、なんでエルフのコスプレ?」
周囲の関心に自分が注目を受けるのが次第に大きくなってきたのも気になってきた。
イリューナは近くにいた一人の人間の女の子に声を掛けた。
あまり自分の世界では見かけない格好をしたその姿。
たしか、体操服という訓練のために着る装束であったのを覚えている。
先ほどの「ぐらうんど」なる場所で行われていたのと同じような訓練でもしているのかと思っていたが何か物を所持していた。
「あの」
「は、はい」
「それはなんですか?」
「え……バスケットボールですが……」
「ばすけっとぼーる?」
「え?」
何やら傍らでもう一人の女子がこちらにきて、ボールを私が質問していた少女からとるとそれを近くに屋根があってその何やら網状の物体のついたに入れた。
「っ! これはすばらしいです!!」
「いやいや、バスケットってNBCとか有名じゃん。海外のほうが浸透性高いと思うんだけどお姉さんどこの人?」
周囲が笑い始める。
(なんでしょう。馬鹿にされてるんでしょうか。これは挑発ですか?)
挑戦的な意志と見受けた。
見よう見まねで動いて彼女から超高速でボールを奪い取る。
その衝撃でおもわず彼女を強く突き飛ばしてしまった。
壁際に思い切り吹き飛んだ彼女が気絶して、ここの取りまとめ役のあの弱弱しい教官や周囲の兵士らしき少女たちが悲鳴を上げ始めた。
自分は構わず「ばすけっとぼーる」を網へと叩き込んだ。
「そこのあなたなんなんですか! 今すぐここから立ち去らないと警察を呼びますよ!」
「先生、駄目だよ。この外人なんかやばいって」
「とにかく、みんな安西さんをどこかに避難させないと」
なにやら自分へと恐怖を抱いている。
訓練においてはそこからがイリューナの世界では狩りの始まりである。
「なんですか、もうやらないんですか? それでは訓練じゃないです」
イリューナは一人の女子へと思い切り、自分の手にした「ばすけっとぼーる?」を投げた。
女子の一人にあたり気絶する。
周囲が散乱して逃げ始めた。
「あ、これでもいいんですね! 楽しいですこの訓練!」
もはや地獄絵図だった。
みんながみんな恐怖に錯乱して逃げ始める。
その時に、がらがらと体育館の扉が開くと何やら嫌な気配を醸し出した男たち二人が入ってきた。
「ん?」
「どうにかして警察に連絡をしないとなりませんね」
「まずは女子生徒を救いましょう」
男性陣二人が入ってきて、一人が自分へと突っ込んで向かってくる。
イリューナは楽しく子供みたいな無邪気な笑みをこぼして真っ向からぶち当たる。
「ぐふぅ!」
「なるほど、ここの世界でも私の腕力に立ち向かえる人間が……あれ?」
いるかと思えば、アタックした瞬間に血反吐を吐いて倒れていた。
「弱い……あきました」
「兵頭先生! くっ! そうです。不審な外国人が今暴れていまして数人の女子生徒と男性教師を一人……はい! 今すぐ来てください!」
周囲の騒音が邪魔くさくなってきた。
さっそうと頭上に手を掲げる。
「アユテ」
瞬足移動魔法を起動するとそのまま、外へ出て体育館の屋根の上に浮かんで空中移動を行う。
「さて、次はどこへと行きましょうか。そういえば、本に学業なるものがありましたね」
イリューナの視線の先には講義を受けているらしき生徒たちの姿が見えた。
「あそこへ行きましょう」
イリューナはそのままその先へと向かうように空中移動を始めた。
イリューナは耳を頼りにして空中浮遊の魔法を使い、空から降り立ち体育館の扉を開けた。
周囲の視線が自分へと集まる。
堂々としながら、興味津々に周囲の構造や物体をすべてくまなく観察していく。
「あのー、すみません。ここは立ち入り禁止なんですがどこから入ったんですか?」
「せんせーい、その人さ外国の人だから先生の日本語伝わってないかもよ」
「あー、えっと、えっと」
どうやら、自分が入ってはいけない場所に来てしまったのだというのは認識できてはいるがイリューナには何よりも好奇心意欲が勝ってしまいそんな聞く耳などもてなかった。
「あ、あのちょっと」
この場所にいる人たちがいったい何をしていたのか気になった。
「そういえば……」
あの雄馬の家から持ってきた教材があることに気付いた。
その中にこれと似たような風景が存在していたのを思い出す。
「そういえば、あの小さな小屋では男女が……なんて不浄な場所でしょうか」
「あれ? 日本語喋ってる?」
「ていうか、なんでエルフのコスプレ?」
周囲の関心に自分が注目を受けるのが次第に大きくなってきたのも気になってきた。
イリューナは近くにいた一人の人間の女の子に声を掛けた。
あまり自分の世界では見かけない格好をしたその姿。
たしか、体操服という訓練のために着る装束であったのを覚えている。
先ほどの「ぐらうんど」なる場所で行われていたのと同じような訓練でもしているのかと思っていたが何か物を所持していた。
「あの」
「は、はい」
「それはなんですか?」
「え……バスケットボールですが……」
「ばすけっとぼーる?」
「え?」
何やら傍らでもう一人の女子がこちらにきて、ボールを私が質問していた少女からとるとそれを近くに屋根があってその何やら網状の物体のついたに入れた。
「っ! これはすばらしいです!!」
「いやいや、バスケットってNBCとか有名じゃん。海外のほうが浸透性高いと思うんだけどお姉さんどこの人?」
周囲が笑い始める。
(なんでしょう。馬鹿にされてるんでしょうか。これは挑発ですか?)
挑戦的な意志と見受けた。
見よう見まねで動いて彼女から超高速でボールを奪い取る。
その衝撃でおもわず彼女を強く突き飛ばしてしまった。
壁際に思い切り吹き飛んだ彼女が気絶して、ここの取りまとめ役のあの弱弱しい教官や周囲の兵士らしき少女たちが悲鳴を上げ始めた。
自分は構わず「ばすけっとぼーる」を網へと叩き込んだ。
「そこのあなたなんなんですか! 今すぐここから立ち去らないと警察を呼びますよ!」
「先生、駄目だよ。この外人なんかやばいって」
「とにかく、みんな安西さんをどこかに避難させないと」
なにやら自分へと恐怖を抱いている。
訓練においてはそこからがイリューナの世界では狩りの始まりである。
「なんですか、もうやらないんですか? それでは訓練じゃないです」
イリューナは一人の女子へと思い切り、自分の手にした「ばすけっとぼーる?」を投げた。
女子の一人にあたり気絶する。
周囲が散乱して逃げ始めた。
「あ、これでもいいんですね! 楽しいですこの訓練!」
もはや地獄絵図だった。
みんながみんな恐怖に錯乱して逃げ始める。
その時に、がらがらと体育館の扉が開くと何やら嫌な気配を醸し出した男たち二人が入ってきた。
「ん?」
「どうにかして警察に連絡をしないとなりませんね」
「まずは女子生徒を救いましょう」
男性陣二人が入ってきて、一人が自分へと突っ込んで向かってくる。
イリューナは楽しく子供みたいな無邪気な笑みをこぼして真っ向からぶち当たる。
「ぐふぅ!」
「なるほど、ここの世界でも私の腕力に立ち向かえる人間が……あれ?」
いるかと思えば、アタックした瞬間に血反吐を吐いて倒れていた。
「弱い……あきました」
「兵頭先生! くっ! そうです。不審な外国人が今暴れていまして数人の女子生徒と男性教師を一人……はい! 今すぐ来てください!」
周囲の騒音が邪魔くさくなってきた。
さっそうと頭上に手を掲げる。
「アユテ」
瞬足移動魔法を起動するとそのまま、外へ出て体育館の屋根の上に浮かんで空中移動を行う。
「さて、次はどこへと行きましょうか。そういえば、本に学業なるものがありましたね」
イリューナの視線の先には講義を受けているらしき生徒たちの姿が見えた。
「あそこへ行きましょう」
イリューナはそのままその先へと向かうように空中移動を始めた。
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