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プロローグ
プロローグ3
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外へと出向いた俺はある場所に向かった。
大界共和国の街には多くの商業施設や娯楽施設、住宅街などが存在している。
その街は全部で5つに分類されており、それぞれ1区、2区と区分分けされた名称があった。
この区分けされた中に唯一区分けされていない0区と呼ばれるものが存在する。
通称、黒区と呼ばれているその場所には住所不定の輩や闇商売を生業にしている者たちが巣を作っていたりする。
闇商売をしている店なども多く、歓楽街の様相をした店構えの建物が多く存在している。
俺は0区の街中を歩き、元々はホテルだった廃墟と化した建物に入った。
建物の中には各フロアごとに人相の悪い連中が談笑をして、薬をやったり、乱痴気騒ぎのいい所。
ここがこうして警察組織に検挙もされず放置されているのは警察組織もこのような輩を相手にするほど今のご時世暇ではないのだ。
何せ、ここは他種族で構成された唯一の国家。ただのゴミ以下の虫程度の存在を構うほどに人材は避けない。
また俺もこのような連中を相手にはしない。コイツラも別に表の区には悪さをしない限りこうしてひっそりとこの黒区でおとなしくしているのだ。
おとなしくしているのも彼らをしっかりと面倒を見ている人が複数いるからだ。
「さてと」
俺は携帯端末を取り出し、画面に写った写真をみて周囲を見回す。
一息ついて、目の前にある若者が近づいてきた。
長身に細身な筋肉質でもあり程よく肉質を整えているといっていい体つきをした青年。
異様な目つきの悪さとパンクファッションをした姿の出された肩には十字架のタトゥー。
「よう、運勢の兄貴何ようで今日はいらしたんですかい? もしかして、俺の仲間になってくれに来たんですかな?」
「ちげぇーよ。安藤、今日はちょっとお前に聞きたいことがあってきたんだよ」
俺はこの黒区一体を取りまとめる幹部の一人、安藤誠に携帯の画面を見せる。そこには一枚の写真でフードをかぶった二人組が写っていた。
「コイツらは?」
「例の爆殺事件の犯人と思われる二人組だ。コイツラをどっかで見なかったか? 少しでも情報が欲しい」
「情報ねぇ……、たしかにオレたちはこの二人を見たことはあるな」
「なら、教えろ。コイツラは今どこにいる?」
「アニキ、こっちもただでは教えられねぇよ」
目を細めながら含み笑いを見せた。
「何か希望があるのか?」
「最近、ウチらはとある大きな闇取引をやる予定でしてなぁ、それを警察の犬がどうやら嗅ぎつけたようでねぇ。その取引は黒区にとっては欠かさない大事なことなんですわ。だから、邪魔されると厄介でねぇ」
「はぁ……。わかった。警察には偽の情報をつかませとく。それでいいだろう。ほら、教えろ」
「きひひっ、恩にきるぜ。で、この二人組なら昨晩ここ0区に来たなぁ数人ほど0区の人間を殺して2区へと行ったなぁ。オレたちも腹を立ててるから逮捕してくれるなら助かるってもんだ」
「2区か……」
2区には小売店のような商業施設が多くある場所である。
特に人通りも少ない場所であるために逃亡先に選ぶのはベストだし何かを買うのもよいと思われる。
となると、今逃亡する二人はもしかしたら腹をすかしているのか。
「あ、そうそう。なんでもあの二人妙な力を使ってたっけか」
「妙な力?」
「殺害された奴は全員、触れただけで一瞬で弾け飛んでなぁ」
「人間じゃない他の種族か……やっぱり」
あのような猟奇的殺人を犯せる奴は他にいない。
そちらの線は想像ついていたから何も不思議なことはない。
踵を返して2区へと向かいに足を進める。
「あら、もういいんで?」
「ああ、助かった」
「そうそう、いつになったらこっちに来てくれるんかな? あんな小うるさい吸血鬼に従っているよりこっちにいたほうが運勢兄貴の都合がいいかと思うけどなぁ」
「じゃあな」
返答はしないでそのまま0区を後にして2区を目指し俺は歩き始めた。
大界共和国の街には多くの商業施設や娯楽施設、住宅街などが存在している。
その街は全部で5つに分類されており、それぞれ1区、2区と区分分けされた名称があった。
この区分けされた中に唯一区分けされていない0区と呼ばれるものが存在する。
通称、黒区と呼ばれているその場所には住所不定の輩や闇商売を生業にしている者たちが巣を作っていたりする。
闇商売をしている店なども多く、歓楽街の様相をした店構えの建物が多く存在している。
俺は0区の街中を歩き、元々はホテルだった廃墟と化した建物に入った。
建物の中には各フロアごとに人相の悪い連中が談笑をして、薬をやったり、乱痴気騒ぎのいい所。
ここがこうして警察組織に検挙もされず放置されているのは警察組織もこのような輩を相手にするほど今のご時世暇ではないのだ。
何せ、ここは他種族で構成された唯一の国家。ただのゴミ以下の虫程度の存在を構うほどに人材は避けない。
また俺もこのような連中を相手にはしない。コイツラも別に表の区には悪さをしない限りこうしてひっそりとこの黒区でおとなしくしているのだ。
おとなしくしているのも彼らをしっかりと面倒を見ている人が複数いるからだ。
「さてと」
俺は携帯端末を取り出し、画面に写った写真をみて周囲を見回す。
一息ついて、目の前にある若者が近づいてきた。
長身に細身な筋肉質でもあり程よく肉質を整えているといっていい体つきをした青年。
異様な目つきの悪さとパンクファッションをした姿の出された肩には十字架のタトゥー。
「よう、運勢の兄貴何ようで今日はいらしたんですかい? もしかして、俺の仲間になってくれに来たんですかな?」
「ちげぇーよ。安藤、今日はちょっとお前に聞きたいことがあってきたんだよ」
俺はこの黒区一体を取りまとめる幹部の一人、安藤誠に携帯の画面を見せる。そこには一枚の写真でフードをかぶった二人組が写っていた。
「コイツらは?」
「例の爆殺事件の犯人と思われる二人組だ。コイツラをどっかで見なかったか? 少しでも情報が欲しい」
「情報ねぇ……、たしかにオレたちはこの二人を見たことはあるな」
「なら、教えろ。コイツラは今どこにいる?」
「アニキ、こっちもただでは教えられねぇよ」
目を細めながら含み笑いを見せた。
「何か希望があるのか?」
「最近、ウチらはとある大きな闇取引をやる予定でしてなぁ、それを警察の犬がどうやら嗅ぎつけたようでねぇ。その取引は黒区にとっては欠かさない大事なことなんですわ。だから、邪魔されると厄介でねぇ」
「はぁ……。わかった。警察には偽の情報をつかませとく。それでいいだろう。ほら、教えろ」
「きひひっ、恩にきるぜ。で、この二人組なら昨晩ここ0区に来たなぁ数人ほど0区の人間を殺して2区へと行ったなぁ。オレたちも腹を立ててるから逮捕してくれるなら助かるってもんだ」
「2区か……」
2区には小売店のような商業施設が多くある場所である。
特に人通りも少ない場所であるために逃亡先に選ぶのはベストだし何かを買うのもよいと思われる。
となると、今逃亡する二人はもしかしたら腹をすかしているのか。
「あ、そうそう。なんでもあの二人妙な力を使ってたっけか」
「妙な力?」
「殺害された奴は全員、触れただけで一瞬で弾け飛んでなぁ」
「人間じゃない他の種族か……やっぱり」
あのような猟奇的殺人を犯せる奴は他にいない。
そちらの線は想像ついていたから何も不思議なことはない。
踵を返して2区へと向かいに足を進める。
「あら、もういいんで?」
「ああ、助かった」
「そうそう、いつになったらこっちに来てくれるんかな? あんな小うるさい吸血鬼に従っているよりこっちにいたほうが運勢兄貴の都合がいいかと思うけどなぁ」
「じゃあな」
返答はしないでそのまま0区を後にして2区を目指し俺は歩き始めた。
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