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第1章 警察殺しの切裂き魔
(閑話休題) 朝
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『警察によると第2区の廃工場の配管が原因による爆発と見られ――』
朝方のテレビニュースを見ながら俺はいつものように朝食を食していた。
右手の震えが止まらずスプーンを取り落とす。
「くそっ」
昨晩の能力仕様の後遺症が残っている。
こんな時に手助けをしてくれるメイドが欲しいとか思ってしまう。
この街では不可思議な事件や世間体の悪いことが起きれば即座に爆発事故とか隠蔽を働くことは日常茶飯事ではあるが実情を知るとどうにも納得のいかない気持ちが心にわだかまる。
「結局昨日の事件も警察の株上げにつながっただけ……。一条の野郎良いとこどりだけして」
昨晩の後のことが脳裏によみがえっていら立ちが募る。
携帯の着信音が鳴った。
「もしもーし」
『おはようございます運勢さん。朝に大事な話があるそうでいつものように遅刻したら家を燃やすと社長からの伝言です。ちなみに開始時刻は早いので。では』
「は!? おい! 用件だけ伝えて即切りしやがった! あのダサ女職場であったらセクハラしてやる」
今のがマジであるならばまずいことだった。
時計を見る。
まだまだ余裕だ。
職場まで一時間あった。
携帯の着信音が再び入る。
「またかよ。次は誰だ? あん? ワール?」
現代で言う無料音声電話や会話などができるコミュニケーションアプリ『ワール』に珍しく通知が来た。
普段からあまり使用することもなくただの読む専用だけになっているアプリ。
緊急用で使っているだけにも等しいそれにメッセージが1件入った。
その1件は自分の職務先の社長でもある雪姫から。
『大事な要件と昨晩の件で話があるから朝8時までに出勤。しない場合は珠代から聞いて』
との連絡通知に首を傾げた。
「大事な要件に昨晩の件って嫌な予感しかしねぇ……。待て……8時?」
再び時計を見た。
7時59分59秒。
珠代の言葉が頭によみがえったとき――
何かがジリリリとどこかで鳴る音が聞こえた。
「あー、まじだっりぃー」
俺の視界は爆音と同時に白色に染まった。
朝方のテレビニュースを見ながら俺はいつものように朝食を食していた。
右手の震えが止まらずスプーンを取り落とす。
「くそっ」
昨晩の能力仕様の後遺症が残っている。
こんな時に手助けをしてくれるメイドが欲しいとか思ってしまう。
この街では不可思議な事件や世間体の悪いことが起きれば即座に爆発事故とか隠蔽を働くことは日常茶飯事ではあるが実情を知るとどうにも納得のいかない気持ちが心にわだかまる。
「結局昨日の事件も警察の株上げにつながっただけ……。一条の野郎良いとこどりだけして」
昨晩の後のことが脳裏によみがえっていら立ちが募る。
携帯の着信音が鳴った。
「もしもーし」
『おはようございます運勢さん。朝に大事な話があるそうでいつものように遅刻したら家を燃やすと社長からの伝言です。ちなみに開始時刻は早いので。では』
「は!? おい! 用件だけ伝えて即切りしやがった! あのダサ女職場であったらセクハラしてやる」
今のがマジであるならばまずいことだった。
時計を見る。
まだまだ余裕だ。
職場まで一時間あった。
携帯の着信音が再び入る。
「またかよ。次は誰だ? あん? ワール?」
現代で言う無料音声電話や会話などができるコミュニケーションアプリ『ワール』に珍しく通知が来た。
普段からあまり使用することもなくただの読む専用だけになっているアプリ。
緊急用で使っているだけにも等しいそれにメッセージが1件入った。
その1件は自分の職務先の社長でもある雪姫から。
『大事な要件と昨晩の件で話があるから朝8時までに出勤。しない場合は珠代から聞いて』
との連絡通知に首を傾げた。
「大事な要件に昨晩の件って嫌な予感しかしねぇ……。待て……8時?」
再び時計を見た。
7時59分59秒。
珠代の言葉が頭によみがえったとき――
何かがジリリリとどこかで鳴る音が聞こえた。
「あー、まじだっりぃー」
俺の視界は爆音と同時に白色に染まった。
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