30 / 45
第2章 最初の開拓
同盟国交渉案 後編/昼休みの開拓
しおりを挟む
「他国への同盟をする前にこの国でそのような事業を行って何か得があるのですわね?」
俺の提案に周囲がざわついていた。
無茶難題を申し付けたと思っているが同盟を行う慈善事業活動のためにも資金を提供してもらうようにしてもらうためにも行うべき議題を提示したと自信をもっている。
王女は渋った顔でこちらを見て隣の種村さんにまで目を向けた。
この活動のキーマンは彼女にある。
「今状況としてステージ建設はできないのもわかってる。それに騎士たちの疲弊も日に日に目に見えるようになっていないか? なら、適度な安息の時も大事だ。それが復興作業の士気向上につながると思う。だからこそ、俺は種村さんの路上ライブを行わせてみることが必須だ。その効果を世界に知らしめてさらにライブ参加者への――」
「カレースープの配給ですわよね……」
「いい塩梅をつけるんだ。安息の時、昼時にライブを行い、カレースープを飲んで楽しんでもらう。そのルーチンを行う」
再度説明をまとめるように語ったが王女は苦渋の決断を強いられている。
周囲の士官は反対意見を述べる者もいれば推奨してくれてる方もいた。
このライブの本命の種崎さんはと言えば――
「私もいい提案だと思う。人っていうのは時に安らぎが必要。今の彼らは終始働きっぱなしで休んでいてもその休みに心までは安息していないわ。私の歌で彼らの心身の安らぎを与えるわ。実際それは証明されてるはずよ」
この作戦案には便乗するように擁護して王女へ具申している。
あとは王女の一言で作戦は動き出すのだ。
ただ、ひたすら彼女の決断を待った。
「他国が知ったときに急激に責めてくる可能性はないんですの?」
「その可能性もあります。ですので、まずは事前に国全土に俺が出向く旨を密通で行ってもらいたい。それと、もう一つ。勇者が複数人いて、この世界のあらゆる国へと出向いている偽情報を流す」
「勇者が出向く情報は何を意味するんですの?」
「勇者召喚で召喚された勇者の数はあらゆる国がまだ理解していないはず。実は多く存在したなどと分かれば他国はこぞって勇者の捜索に当たるが、実際は勇者は出向く旨を受けてる国は自国の防衛に入る。さらにおとなしくなるはず。ともすれば、一時しのぎくらいに時間は稼いでイスア国で文化の見識を広げる機会もできる」
情報錯乱をするための作戦。
実際に国との同盟も意味をなせる。
「ただし、国との同盟はこの作戦の最初は1つのみに絞る予定です。それを拡大化していくの目的ではあるがまず1つから始める。とりあえず、ざっとこんな感じで作戦をしたい」
あらゆる計画を考えたが決してうまい作戦には程遠い。
けれども、情報は人にとっては重要なもの。
人は簡単にその情報に騙されやすい。
「わかりましたわ。あなた方には散々の比例もありますわ。一度くらい勇者様のその作戦というものを信じてみますわ」
「殿下! 何を言うんですか!? そのようなもの誠に通ずるなど万に一つとしてわからないんですよ。それを実行するなど……」
「黙りなさい、クレアス宰相。彼らは勇者ですわよ。過去のこの世界の歴史においても勇者の言葉に従い失敗したことはなかったのは保証されていますわ。私は愚かな行いをしましたけどそれを悔いて、今は彼ら勇者に従うまでですわ」
「なんて……愚かなことを……」
宰相の彼女、クレアスが頭を抱えてふらっとしながら椅子に座った。
それ以上彼女範囲も言うことはなく黙り、この作戦案の決定が可決された。
ついにこの世界での改革の開始が始動できるようになったのだった。
********
文化改革の始動を承諾をもらい、次の日にさっそく活動を始めた。
まずは闇ギルド跡地へと俺と種崎さんは足を運んでいた。
そこではいつものようにかわらず騎士たちががれきの撤去活動と周囲の建造物の補修工事を行っていた。
ボランティア活動で負傷した民間人の手当てや補助などを行う光景があった。
「そろそろ昼時よね」
「はい。そろそろ始めるべきかと」
俺は重い鍋を持ち運び、仮設テントの中にある机に置いた。
「これはこれは勇者様! そのようなこと我々が行いましたのに!」
「ああ、いや、これはこっちの作業なんだ。それと、今日からコイツが配給食になる」
鍋ふたを開けるとスパイスな香りが周囲を十分に満たしていく。
騎士たちも手を止め、民間人すら困惑と腹を抑えてこちらのテントを振り向いた。
「なんだこの匂い……」
「嗅いだこともないような……」
「無性になんだか……」
俺はその様子を確認しながら遠目で闇ギルドの瓦礫山に足を運んでいく種崎さんの姿を見た。
「あ、勇者様! そんなところ危ないですよ! 今は撤去中ですのでどいてください!」
「いいえ、その手を止めるのはあなた方。それと、私は勇者じゃない。アイドル声優よ!」
彼女はずっと羽織っていたローブを振り払う。
下から覗くのはきらびやかな衣装。
この異世界に来てからずっと着ていたライブステージ衣装に俺がほつれ修理を行い新品同様になったもの。
彼女は歌い始めた。
「本日から、イスア王女の伝達で昼時は俺らのライブ時間とします」
その言葉に全員が困惑する。
その中で彼女が歌い続けながらいる環境も相まってか周囲は決して嫌な顔をしてはいなくて反論もない。
「どゆうことですか?」
一人の騎士が尋ねた。
それに俺は答えた。
「この時間は彼女の歌声を聞きながらこの配給食を食べる時間とします。決して仕事をするのは許しません。安息を楽しもう!」
その言葉に騎士たちが戸惑いを見せた。
「え、でも、それじゃあ俺らの給料は? 仕事は首?」
そこへ一つの足音が聞こえ、周囲が騒めきだした。
「国民の皆様、我が国へ使える忠実なる騎士たち。あなた方へのねぎらいだと思ってください。首ではなくこれは変化ですわ。この時間は今日から勇者様方へとお任せし、あなた方は安息を楽しんでくださいませ」
騎士たちが困惑しているのでアルナ王女がテントにいた俺の隣の女騎士へと鍋から皿へとカレースープをよそって渡す。
「この綺麗な勇者の声を聞きながらそのスープを飲んでくださればわかりますわ。騎士団長のあなたが試してみて」
俺の隣にいたのは騎士団長の女性だったらしく彼女は生唾を飲み込み、カレースープを飲んだ。
彼女はその一瞬でまるで未知の味覚に遭遇したかのように恍惚とした表情を浮かべ一気に飲み干した。
「これは……こんなの……飲んだことない……なんだこの感じ……なんというんだ」
まるで『おいしい』という言葉や感情を始めて知ったかのような戸惑いを見せている。
それを見て周囲も次々に並び始める。
俺は――
「1列へ並んでください。一人まずは一皿です! 勇者の歌声も聞きながら安息を堪能してください!」
これは一種の昼休み。
安息の休息。
学校とかでよくある音楽を聴きながら昼食を楽しむ。それを再現する状況だ。
その効果は如実に表れだす。
周囲が次第に顔をほころばせて人と人が会話を自然とし始めていた。
「そうだよ、これだよ」
ここに居た人たちは死んだ目をして、休息をしていないように日常的会話をすることもないようにずっと見えていた。
業務的会話しかない。
でも、今ここに居る人たちは――
「この食材何かわかるか!?」
「フォルチャに似ているよな。 なんだろうこの舌がひりつく刺激」
「わからない。しかし、この耳に聞こえる勇者の声もまたいい。歌といったか?」
「らしい。近くで聞いてみよう!」
自然と種村さんの周りにも多くの観客が集い始めた。
俺はほくそ笑みながら計画がうまくいった兆しを見出した。
俺の提案に周囲がざわついていた。
無茶難題を申し付けたと思っているが同盟を行う慈善事業活動のためにも資金を提供してもらうようにしてもらうためにも行うべき議題を提示したと自信をもっている。
王女は渋った顔でこちらを見て隣の種村さんにまで目を向けた。
この活動のキーマンは彼女にある。
「今状況としてステージ建設はできないのもわかってる。それに騎士たちの疲弊も日に日に目に見えるようになっていないか? なら、適度な安息の時も大事だ。それが復興作業の士気向上につながると思う。だからこそ、俺は種村さんの路上ライブを行わせてみることが必須だ。その効果を世界に知らしめてさらにライブ参加者への――」
「カレースープの配給ですわよね……」
「いい塩梅をつけるんだ。安息の時、昼時にライブを行い、カレースープを飲んで楽しんでもらう。そのルーチンを行う」
再度説明をまとめるように語ったが王女は苦渋の決断を強いられている。
周囲の士官は反対意見を述べる者もいれば推奨してくれてる方もいた。
このライブの本命の種崎さんはと言えば――
「私もいい提案だと思う。人っていうのは時に安らぎが必要。今の彼らは終始働きっぱなしで休んでいてもその休みに心までは安息していないわ。私の歌で彼らの心身の安らぎを与えるわ。実際それは証明されてるはずよ」
この作戦案には便乗するように擁護して王女へ具申している。
あとは王女の一言で作戦は動き出すのだ。
ただ、ひたすら彼女の決断を待った。
「他国が知ったときに急激に責めてくる可能性はないんですの?」
「その可能性もあります。ですので、まずは事前に国全土に俺が出向く旨を密通で行ってもらいたい。それと、もう一つ。勇者が複数人いて、この世界のあらゆる国へと出向いている偽情報を流す」
「勇者が出向く情報は何を意味するんですの?」
「勇者召喚で召喚された勇者の数はあらゆる国がまだ理解していないはず。実は多く存在したなどと分かれば他国はこぞって勇者の捜索に当たるが、実際は勇者は出向く旨を受けてる国は自国の防衛に入る。さらにおとなしくなるはず。ともすれば、一時しのぎくらいに時間は稼いでイスア国で文化の見識を広げる機会もできる」
情報錯乱をするための作戦。
実際に国との同盟も意味をなせる。
「ただし、国との同盟はこの作戦の最初は1つのみに絞る予定です。それを拡大化していくの目的ではあるがまず1つから始める。とりあえず、ざっとこんな感じで作戦をしたい」
あらゆる計画を考えたが決してうまい作戦には程遠い。
けれども、情報は人にとっては重要なもの。
人は簡単にその情報に騙されやすい。
「わかりましたわ。あなた方には散々の比例もありますわ。一度くらい勇者様のその作戦というものを信じてみますわ」
「殿下! 何を言うんですか!? そのようなもの誠に通ずるなど万に一つとしてわからないんですよ。それを実行するなど……」
「黙りなさい、クレアス宰相。彼らは勇者ですわよ。過去のこの世界の歴史においても勇者の言葉に従い失敗したことはなかったのは保証されていますわ。私は愚かな行いをしましたけどそれを悔いて、今は彼ら勇者に従うまでですわ」
「なんて……愚かなことを……」
宰相の彼女、クレアスが頭を抱えてふらっとしながら椅子に座った。
それ以上彼女範囲も言うことはなく黙り、この作戦案の決定が可決された。
ついにこの世界での改革の開始が始動できるようになったのだった。
********
文化改革の始動を承諾をもらい、次の日にさっそく活動を始めた。
まずは闇ギルド跡地へと俺と種崎さんは足を運んでいた。
そこではいつものようにかわらず騎士たちががれきの撤去活動と周囲の建造物の補修工事を行っていた。
ボランティア活動で負傷した民間人の手当てや補助などを行う光景があった。
「そろそろ昼時よね」
「はい。そろそろ始めるべきかと」
俺は重い鍋を持ち運び、仮設テントの中にある机に置いた。
「これはこれは勇者様! そのようなこと我々が行いましたのに!」
「ああ、いや、これはこっちの作業なんだ。それと、今日からコイツが配給食になる」
鍋ふたを開けるとスパイスな香りが周囲を十分に満たしていく。
騎士たちも手を止め、民間人すら困惑と腹を抑えてこちらのテントを振り向いた。
「なんだこの匂い……」
「嗅いだこともないような……」
「無性になんだか……」
俺はその様子を確認しながら遠目で闇ギルドの瓦礫山に足を運んでいく種崎さんの姿を見た。
「あ、勇者様! そんなところ危ないですよ! 今は撤去中ですのでどいてください!」
「いいえ、その手を止めるのはあなた方。それと、私は勇者じゃない。アイドル声優よ!」
彼女はずっと羽織っていたローブを振り払う。
下から覗くのはきらびやかな衣装。
この異世界に来てからずっと着ていたライブステージ衣装に俺がほつれ修理を行い新品同様になったもの。
彼女は歌い始めた。
「本日から、イスア王女の伝達で昼時は俺らのライブ時間とします」
その言葉に全員が困惑する。
その中で彼女が歌い続けながらいる環境も相まってか周囲は決して嫌な顔をしてはいなくて反論もない。
「どゆうことですか?」
一人の騎士が尋ねた。
それに俺は答えた。
「この時間は彼女の歌声を聞きながらこの配給食を食べる時間とします。決して仕事をするのは許しません。安息を楽しもう!」
その言葉に騎士たちが戸惑いを見せた。
「え、でも、それじゃあ俺らの給料は? 仕事は首?」
そこへ一つの足音が聞こえ、周囲が騒めきだした。
「国民の皆様、我が国へ使える忠実なる騎士たち。あなた方へのねぎらいだと思ってください。首ではなくこれは変化ですわ。この時間は今日から勇者様方へとお任せし、あなた方は安息を楽しんでくださいませ」
騎士たちが困惑しているのでアルナ王女がテントにいた俺の隣の女騎士へと鍋から皿へとカレースープをよそって渡す。
「この綺麗な勇者の声を聞きながらそのスープを飲んでくださればわかりますわ。騎士団長のあなたが試してみて」
俺の隣にいたのは騎士団長の女性だったらしく彼女は生唾を飲み込み、カレースープを飲んだ。
彼女はその一瞬でまるで未知の味覚に遭遇したかのように恍惚とした表情を浮かべ一気に飲み干した。
「これは……こんなの……飲んだことない……なんだこの感じ……なんというんだ」
まるで『おいしい』という言葉や感情を始めて知ったかのような戸惑いを見せている。
それを見て周囲も次々に並び始める。
俺は――
「1列へ並んでください。一人まずは一皿です! 勇者の歌声も聞きながら安息を堪能してください!」
これは一種の昼休み。
安息の休息。
学校とかでよくある音楽を聴きながら昼食を楽しむ。それを再現する状況だ。
その効果は如実に表れだす。
周囲が次第に顔をほころばせて人と人が会話を自然とし始めていた。
「そうだよ、これだよ」
ここに居た人たちは死んだ目をして、休息をしていないように日常的会話をすることもないようにずっと見えていた。
業務的会話しかない。
でも、今ここに居る人たちは――
「この食材何かわかるか!?」
「フォルチャに似ているよな。 なんだろうこの舌がひりつく刺激」
「わからない。しかし、この耳に聞こえる勇者の声もまたいい。歌といったか?」
「らしい。近くで聞いてみよう!」
自然と種村さんの周りにも多くの観客が集い始めた。
俺はほくそ笑みながら計画がうまくいった兆しを見出した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる