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勇者編
第一章
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アッシュ「お姉さん」
アッシュ「お姉さーん」
アッシュ「美人のお姉さーん!!ボクのチャージにご協力を」
アリサ「のっけからそれかい!!!」
異世界ミフラ。
ここは、「魔法」「発現」等、"想い"が具現化する世界──。
魔法都市カルバラ・魔法院本部──
「守られた都市」は、今日も優雅に瞬いている。
窓を背にして、学者風の男が言う。
”魔法長”ノークス「クロエルは”魔牢”マホカトラズに幽閉となりましたな。まあ、あそこであれば、死ぬまで悪さはできんでしょう」
”魔法長”イザベル「”晶牢”メリンサックの方が良いと思ったのですがね」
イザベルが、ティーカップに口をつける。
ノークス「晶牢ですと、メイホーンへの移送が必要になります。彼を動かすという不測の事態は避けたい」
イザベル「と、貴方が仰ったんですよね」
イザベルが、くすりと笑う。
イザベル「もう良いではないですか。私には明かしてくれても?元教え子の面倒を、この場所で見届けてあげたいなどと」
ノークス「そこまで仰られたら、言う事がありませんな。……まあ、彼も暇つぶしに、何やら書くかもしれません」
ノークス「そうしたら、読んであげたいのですよ。せめて……昔のようにね」
イザベル「見事ですわ、ノークス様」
イザベル「貴方がそうであるならば、安心して、後事を任せられそうです」
ノークス「……」
ノークス「やはり、決意は変わりませんか」
ノークス「魔法長引退、貴方はまだ、その時ではないと思いますが」
イザベル「情が湧いてしまったので」
イザベルが、フッと笑う。
イザベル「両院がバランスを取るべきです。今の私では偏らせてしまいます」
ノークス「……勇者を、甘やかしてしまうと?」
イザベル「癪な話ですがね」
イザベルが、ムッと唇を尖らせる。
イザベル「さきの戦いで、どうやら、感動してしまったみたいです。私達は二人ずつ。”勇者より”は元老の二人だけで十分」
イザベル「魔法長側は、あくまでも”厳しく”。ノークス様、貴方もよろしく頼みますよ」
ノークス「分かりました。引退しても、良き人生を」
ノークスが、頭を下げる。
イザベルも、応じた。
魔法院廊下──
”寝食の勇者”ルナ「はー、こっっっってり絞られたー」
”栄光の勇者”ジーク「我々への愛のある忠告さ」
”戦いの勇者”ガルド「お前が一番聞かなそうだな」
ガルド「おっ、アッシュ。お前も呼び出しか?」
アッシュ「おう。皆は、終わったのか?」
ガルド「ああ。かわい子ちゃんに絞られてきたよ」
ルナ「あの小娘……」
ジーク「麗しきお姫様さ」
アッシュ「かわい子……小娘、姫?」
ガルド「おっと、変な気起こすなよ、アッシュ。彼女……ルメッドは、次の魔法長なんだとさ」
再び、廊下──
アッシュ(イザベルさん、引退するのか……)
アッシュ(ルメッド……どんな人だろう)
アッシュ「まぁ、今までの扱い考える限り、味方、だとは思えないけど」
アッシュ「ん」
”死の勇者”ゼフガット「……」
アッシュ「ゼフ……何だよ、ガルド達と一緒じゃないのか?」
ゼフ「アッシュ」
アッシュ「?」
ゼフ「俺は、お前を認めない」
アッシュ「……ゼフ」
ゼフ「ハデスも、クロエルも、俺一人で倒せた」
アッシュ「お前、まだそんな事……」
ゼフ「お前と俺の力は、相反する」
ゼフは、アッシュとすれ違い、
ゼフ「近いうちに分からせてやる。……どちらが、上かをな」
ゼフの足音が遠のいた時、
背中で”パァン!”と音がした。
アッシュ「えっ、剣がチャージされた?」
アッシュ「愛?……違う、剣が、何かを俺に警告してくれているのか?」
アッシュ「さて」
アッシュ「呼ばれたのは……この部屋だな。大きくて豪華な扉だな」
アッシュ(ま、怒られるのはいつものことだけど……ルメッド、か)
左右対称に、葉脈のような肉抜きがなされている扉。
色は深い青。向こうがチラリと見えるその扉を、アッシュは開けた。
広い部屋に、一つの椅子と、一人の……
アッシュ(……少女?)
癖のある白髪が、床にスレスレ。
白い肌に紫の目。紫のスカートを履き、ちょこんと座っている。お嬢様、という感じだった。
だが、その眼は冷たい。
”魔法院助長”ルメッド「お初にお目にかかります。”愛の勇者”アッシュブレイブ。座ったままで失礼します。魔法院助長、ルメッドと申します」
アッシュ「あ、はあ……あの、失礼ですがお幾つで」
ルメッド「十四です。何か問題でも?」
アッシュ「あ、いえ。十四で凄いなって。助長って、魔法長の次に偉いんですよね」
ルメッド「お口説きですか?」
アッシュ「な」
アッシュ、声を出した直後にイラッ。
ルメッド「見境ない、と聞いていますからね。スケベ勇者アッシュブレイブ」
アッシュ(くっ……こいつもやっぱり魔法院の人間かよ)
アッシュ(まあ、言われる心当たりは滅茶苦茶あったり)
ルメッド「情けないですね」
アッシュ「心を読む魔法!?」
ルメッド「違います。予測です。当たっていたみたいですね」
ルメッド「貴方がドアを開けた時間から考えて、他の勇者達とすれ違ったでしょう。恐らく、会話もしている。今回貴方を呼んだのも同じ内容です」
ルメッド「忠告。貴方達の所業は私も把握しております。勇者という特権にかこつけ、好き勝手やっている」
アッシュ「……」
ルメッド「度が過ぎた行いは、許しません。”私の代”ではより顕著に」
アッシュ「私の代……?」
ルメッド「はい」
ルメッドは、ここまで口しか動かさず、そして、ここも口しか動かさずに言った。
ルメッド「先任、イザベル様に代わりまして、明日から正式に私が魔法長を務めさせて頂くことになりました。どうぞ──よろしく」
アッシュ「え」
アッシュ「……ええ!?」
アッシュ「イザベルさん、辞めるの!?」
ルメッド「辞める──まあ、引退ですが」
アッシュ「何で!?」
ルメッド「”情が湧いた”と仰ってました」
アッシュ「情……」
アッシュ(イザベルさん……)
ルメッド「その意味を考えるに、私が担うべきは、先代以上の苛烈さ。”愛の勇者”アッシュブレイブ。改める気があるならば、今すぐ改めてくださいね」
アッシュ「……」
アッシュ「……ん?」
「何です?」と、ルメッドが言う。
その声に反応して──恐らく、魔法装置の類──部屋に、誰かの声が響き渡った。
都市憲兵『ほ、報告します!!西門に、”堕ち者”が大量発生!!使役しているかのような魔道士も確認!!目的は不明ですが、恐らくクロエルの奪還を狙う者ではないかと』
アッシュ「何だって!?」
ルメッド「……」
アッシュ「お、俺も行きます!!」
アッシュ「どわっ!?」
と、「葉脈」の扉が、水色のスパークを放つ。
アッシュ「こ、これ、どうなってんですか、助長さん?」
ルメッド「……安全装置の不具合でしょうか?」
アッシュ「そんな……ぶっ壊してもいいですか?
「構いません」とルメッド。「緊急事態ですから」
アッシュ「よーし!チャージはイマイチだけど……うおぉ!!」
アッシュ「ってぇ!?き、効かねえ!?」
ルメッド「……」
アッシュ「ん?あ?普通にゴゴゴって開いた?直ったかな?」
アッシュ「チャージ無くなっちゃったけど……じゃ!失礼します!ルメッドさん!」
ルメッド「……」
ルメッド「対勇者用の障壁テスト。最低限は合格、ですか」
ルメッド(アッシュブレイブ。あれが、邪神を倒した勇者)
魔法都市カルバラ・西門から約1㎞──
ルナ「……」
ガルド「……」
ジーク「……フ、フフ。強くなったね、ゼフガット君」
ルナ「い、いやちょっと……凄すぎじゃない?ゼフ。一人でみんな倒しちゃうなんて……」
ゼフ「堕ち者とは、闇魔法に浸食された魔道士の成れの果てというが」
ゼフ「”死”では、俺に遥かに劣る」
ガルド「……」
ガルド、密かに唾を呑み込み。
ガルド(堕ち者の”デス”を、まるで空気みたいに。そりゃあゼフの専門分野だろうけど……この力、何だ?)
ルナ(っていうか、ゼフの鎧。堕ち者とあの魔道士の”死”を吸収してる……)
ゼフ「……」
ゼフ(アッシュ。これが……”死”の重さだ)
ゼフ(愛などという浮ついたものとは違う。俺は、お前に知らしめる。分からせてやる。必ず……)
新たな波乱、たたえつつ。
始まる二幕、まずはこう。
第一章・終わり
【tips】
・「邪龍」と「邪神」①
「邪龍サラマンデス」と「邪神ハデス」どちらも「災厄」と呼ばれる。関係性を指摘されているが、真相は不明。
同時に現れる事はなく、不定期に、片方のみが現れる。直近では「邪龍サラマンデス」は勇者エルガーデに倒され、邪神ハデスは、勇者アッシュブレイブに倒された。
アッシュ「お姉さーん」
アッシュ「美人のお姉さーん!!ボクのチャージにご協力を」
アリサ「のっけからそれかい!!!」
異世界ミフラ。
ここは、「魔法」「発現」等、"想い"が具現化する世界──。
魔法都市カルバラ・魔法院本部──
「守られた都市」は、今日も優雅に瞬いている。
窓を背にして、学者風の男が言う。
”魔法長”ノークス「クロエルは”魔牢”マホカトラズに幽閉となりましたな。まあ、あそこであれば、死ぬまで悪さはできんでしょう」
”魔法長”イザベル「”晶牢”メリンサックの方が良いと思ったのですがね」
イザベルが、ティーカップに口をつける。
ノークス「晶牢ですと、メイホーンへの移送が必要になります。彼を動かすという不測の事態は避けたい」
イザベル「と、貴方が仰ったんですよね」
イザベルが、くすりと笑う。
イザベル「もう良いではないですか。私には明かしてくれても?元教え子の面倒を、この場所で見届けてあげたいなどと」
ノークス「そこまで仰られたら、言う事がありませんな。……まあ、彼も暇つぶしに、何やら書くかもしれません」
ノークス「そうしたら、読んであげたいのですよ。せめて……昔のようにね」
イザベル「見事ですわ、ノークス様」
イザベル「貴方がそうであるならば、安心して、後事を任せられそうです」
ノークス「……」
ノークス「やはり、決意は変わりませんか」
ノークス「魔法長引退、貴方はまだ、その時ではないと思いますが」
イザベル「情が湧いてしまったので」
イザベルが、フッと笑う。
イザベル「両院がバランスを取るべきです。今の私では偏らせてしまいます」
ノークス「……勇者を、甘やかしてしまうと?」
イザベル「癪な話ですがね」
イザベルが、ムッと唇を尖らせる。
イザベル「さきの戦いで、どうやら、感動してしまったみたいです。私達は二人ずつ。”勇者より”は元老の二人だけで十分」
イザベル「魔法長側は、あくまでも”厳しく”。ノークス様、貴方もよろしく頼みますよ」
ノークス「分かりました。引退しても、良き人生を」
ノークスが、頭を下げる。
イザベルも、応じた。
魔法院廊下──
”寝食の勇者”ルナ「はー、こっっっってり絞られたー」
”栄光の勇者”ジーク「我々への愛のある忠告さ」
”戦いの勇者”ガルド「お前が一番聞かなそうだな」
ガルド「おっ、アッシュ。お前も呼び出しか?」
アッシュ「おう。皆は、終わったのか?」
ガルド「ああ。かわい子ちゃんに絞られてきたよ」
ルナ「あの小娘……」
ジーク「麗しきお姫様さ」
アッシュ「かわい子……小娘、姫?」
ガルド「おっと、変な気起こすなよ、アッシュ。彼女……ルメッドは、次の魔法長なんだとさ」
再び、廊下──
アッシュ(イザベルさん、引退するのか……)
アッシュ(ルメッド……どんな人だろう)
アッシュ「まぁ、今までの扱い考える限り、味方、だとは思えないけど」
アッシュ「ん」
”死の勇者”ゼフガット「……」
アッシュ「ゼフ……何だよ、ガルド達と一緒じゃないのか?」
ゼフ「アッシュ」
アッシュ「?」
ゼフ「俺は、お前を認めない」
アッシュ「……ゼフ」
ゼフ「ハデスも、クロエルも、俺一人で倒せた」
アッシュ「お前、まだそんな事……」
ゼフ「お前と俺の力は、相反する」
ゼフは、アッシュとすれ違い、
ゼフ「近いうちに分からせてやる。……どちらが、上かをな」
ゼフの足音が遠のいた時、
背中で”パァン!”と音がした。
アッシュ「えっ、剣がチャージされた?」
アッシュ「愛?……違う、剣が、何かを俺に警告してくれているのか?」
アッシュ「さて」
アッシュ「呼ばれたのは……この部屋だな。大きくて豪華な扉だな」
アッシュ(ま、怒られるのはいつものことだけど……ルメッド、か)
左右対称に、葉脈のような肉抜きがなされている扉。
色は深い青。向こうがチラリと見えるその扉を、アッシュは開けた。
広い部屋に、一つの椅子と、一人の……
アッシュ(……少女?)
癖のある白髪が、床にスレスレ。
白い肌に紫の目。紫のスカートを履き、ちょこんと座っている。お嬢様、という感じだった。
だが、その眼は冷たい。
”魔法院助長”ルメッド「お初にお目にかかります。”愛の勇者”アッシュブレイブ。座ったままで失礼します。魔法院助長、ルメッドと申します」
アッシュ「あ、はあ……あの、失礼ですがお幾つで」
ルメッド「十四です。何か問題でも?」
アッシュ「あ、いえ。十四で凄いなって。助長って、魔法長の次に偉いんですよね」
ルメッド「お口説きですか?」
アッシュ「な」
アッシュ、声を出した直後にイラッ。
ルメッド「見境ない、と聞いていますからね。スケベ勇者アッシュブレイブ」
アッシュ(くっ……こいつもやっぱり魔法院の人間かよ)
アッシュ(まあ、言われる心当たりは滅茶苦茶あったり)
ルメッド「情けないですね」
アッシュ「心を読む魔法!?」
ルメッド「違います。予測です。当たっていたみたいですね」
ルメッド「貴方がドアを開けた時間から考えて、他の勇者達とすれ違ったでしょう。恐らく、会話もしている。今回貴方を呼んだのも同じ内容です」
ルメッド「忠告。貴方達の所業は私も把握しております。勇者という特権にかこつけ、好き勝手やっている」
アッシュ「……」
ルメッド「度が過ぎた行いは、許しません。”私の代”ではより顕著に」
アッシュ「私の代……?」
ルメッド「はい」
ルメッドは、ここまで口しか動かさず、そして、ここも口しか動かさずに言った。
ルメッド「先任、イザベル様に代わりまして、明日から正式に私が魔法長を務めさせて頂くことになりました。どうぞ──よろしく」
アッシュ「え」
アッシュ「……ええ!?」
アッシュ「イザベルさん、辞めるの!?」
ルメッド「辞める──まあ、引退ですが」
アッシュ「何で!?」
ルメッド「”情が湧いた”と仰ってました」
アッシュ「情……」
アッシュ(イザベルさん……)
ルメッド「その意味を考えるに、私が担うべきは、先代以上の苛烈さ。”愛の勇者”アッシュブレイブ。改める気があるならば、今すぐ改めてくださいね」
アッシュ「……」
アッシュ「……ん?」
「何です?」と、ルメッドが言う。
その声に反応して──恐らく、魔法装置の類──部屋に、誰かの声が響き渡った。
都市憲兵『ほ、報告します!!西門に、”堕ち者”が大量発生!!使役しているかのような魔道士も確認!!目的は不明ですが、恐らくクロエルの奪還を狙う者ではないかと』
アッシュ「何だって!?」
ルメッド「……」
アッシュ「お、俺も行きます!!」
アッシュ「どわっ!?」
と、「葉脈」の扉が、水色のスパークを放つ。
アッシュ「こ、これ、どうなってんですか、助長さん?」
ルメッド「……安全装置の不具合でしょうか?」
アッシュ「そんな……ぶっ壊してもいいですか?
「構いません」とルメッド。「緊急事態ですから」
アッシュ「よーし!チャージはイマイチだけど……うおぉ!!」
アッシュ「ってぇ!?き、効かねえ!?」
ルメッド「……」
アッシュ「ん?あ?普通にゴゴゴって開いた?直ったかな?」
アッシュ「チャージ無くなっちゃったけど……じゃ!失礼します!ルメッドさん!」
ルメッド「……」
ルメッド「対勇者用の障壁テスト。最低限は合格、ですか」
ルメッド(アッシュブレイブ。あれが、邪神を倒した勇者)
魔法都市カルバラ・西門から約1㎞──
ルナ「……」
ガルド「……」
ジーク「……フ、フフ。強くなったね、ゼフガット君」
ルナ「い、いやちょっと……凄すぎじゃない?ゼフ。一人でみんな倒しちゃうなんて……」
ゼフ「堕ち者とは、闇魔法に浸食された魔道士の成れの果てというが」
ゼフ「”死”では、俺に遥かに劣る」
ガルド「……」
ガルド、密かに唾を呑み込み。
ガルド(堕ち者の”デス”を、まるで空気みたいに。そりゃあゼフの専門分野だろうけど……この力、何だ?)
ルナ(っていうか、ゼフの鎧。堕ち者とあの魔道士の”死”を吸収してる……)
ゼフ「……」
ゼフ(アッシュ。これが……”死”の重さだ)
ゼフ(愛などという浮ついたものとは違う。俺は、お前に知らしめる。分からせてやる。必ず……)
新たな波乱、たたえつつ。
始まる二幕、まずはこう。
第一章・終わり
【tips】
・「邪龍」と「邪神」①
「邪龍サラマンデス」と「邪神ハデス」どちらも「災厄」と呼ばれる。関係性を指摘されているが、真相は不明。
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