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1巻 2章~ガルムと湖の主と炙り寿司と
村の酒場とガルムの失意 / 聖なる山の白いドラゴン
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その夜、フィオナと俺はラベルク村の村長の勧めもあり、この村唯一の酒場に顔を出すことにした。グリューンは「ずっと出っ放しで疲れたから眠らせてくれ」と言って、パチンと指を鳴らすと煙のように姿を消していた。包丁に戻ったのだろうか。
村の酒場といっても、ちょっとしたお店に毛の生えた様な作りで、この食料があまりない状況もあってか、俺たち以外には数人の客がいるだけだった。ふと店の奥のカウンターに酒らしきものを煽っているガルムの姿を俺は見つけた。
「この度は食料と水をありがとうございます」
カウンターにいた酒場の親父と思しき男性が、俺とフィオナに丁寧に挨拶をしてきた。
「いえいえ、当然のことをしたまでです」
そう言いながらフィオナは、にこやかな表情で親父と話をしている。俺はその話を横で聞きながら、周囲をゆっくりと見渡した。
まだ食糧難というまでは至っていないのか、何人かの客が大皿に盛られたパンのようなものや、山菜のように見える食材を煮込んだ料理を食べている。この状況下では肉のような贅沢な品物は出ていない様子だ。もちろん生の魚の刺身のようなものは見当たらない。ここでも生魚=毒という考えが普通なんだろうか。俺はそんなことを考えながらまた視線を自分の机に戻した。
「それほど大きくはない村なので、貯えもそれほどあるわけでは無くて……」
フィオナが美人という事もあるとは思うが、食料や水を分けてくれている教会の使者という事もあり、酒場の親父はとても愛想がよかった。出てきた料理も周囲のものよりは若干良さそうな食材を使っているなと俺の目には見えた。
「あまりこのような状況でお酒というのもどうかとは思うのですが」
そう言いながら、泡のようなものが出ている飲み物が出てきた。お。もしやこれはビールってやつですか!
俺はチラッとフィオナに視線を送る。フィオナはびっくりした表情を浮かべる。
「果実酒ですか!村の食料が乏しくなっているようなときにお酒を飲むのは……」
そう遠慮がちにフィオナが断る。確かにそうだ。俺も酒は飲めないわけでは無いが、こんな時に飲むのは気が引ける。
フィオナは俺を肘でつつくと小声でつぶやいた。
「わたしお酒は飲めるのですが、教会の教え上、あんまりおおっぴらに飲むのは……」
するとカウンターに座っていた大柄な男、村の前でガルム・シュトルムヴォルフと名乗った男が、俺たちのテーブルに近づいてきた。
「嬢ちゃんたちが飲まねぇなら、俺が飲ませてもらうぜ」
ガルムはそう言うと酒場の親父の横に座り、俺の前に出された果実酒を掴みガっと一気に飲み干した。かなりの強引さに目を丸くする俺とフィオナ。酒場の親父もそう思ったのだろう露骨に嫌な顔をした。
「ガルムやめないか。酒なら今日の分はもう飲ませているはずだ」
親父がたしなめる様にガルムに話しかけるのを黙って俺は聞いている。
「うるせぇなゼルバス。固いこと言うな」
ガルムは少々酔っぱらっているのか、ゼルバスと呼ばれた酒場の親父を睨んだ。酒臭い息が俺とフィオナにもかかる。
「ガルム。お前が王国騎士団の出身だから大目に見てやっているんだ。食料を分けてくれた教会の方々にお礼をしているのに、それを横から来てかっさらう様に飲んじまうとは何事だ」
イライラした口調でガルムに話すゼルバス。そうだな。かなりの正論だな。俺はそう思いながらも、やはりこのガルムという男に何かひっかかるような、そんな気がしてならなかった。
「ガルム……ガルム・シュトルムヴォルフ! 思い出しました。確か王国騎士団の3番隊隊長の方ですよ。騎士団のお披露目式でこの方を見たことがあります」
そうなんだ、やっぱりな。なんかあるんじゃないかなと俺は思っていたんだ。異世界転生してきても、俺の寿司職人としての観察眼はそんなにダメになっていないってことか。
「3番隊隊長ねぇ……そういや、そうだったな」
ガルムはまるで他人事のようにつぶやくと、よどんだ眼差しを俺に向けた。
「若いの。確かレンジと言ったか。お前はなんだ。この嬢ちゃんの用心棒か」
さて。何と答えようか。俺はフィオナに目をやると、フィオナは黙って頷いた。
「そうだな。俺は教会に雇われた用心棒みたいなもんだ」
そういう事にしておいた方が後々楽そうだしな。実際フィオナに言われて用心棒になった経緯は嘘じゃない。
「なんで冬が長く続いているんだ? ガルムと村の入り口で会った時、村の人とは明らかに事情が違うように思えたんだ。何かを知っているんじゃないか」
ガルムの目を見ながら、俺は自分の心の中に引っ掛かっていたことを確かめる様に聞いてみた。ガルムは酒を飲む手を止め、少しの時間、目線を天井に移した。
「……聖なる山の白いドラゴンが原因だ」
彼は酒臭い息と一緒にそんな言葉を吐き出した。それを聞くと、酒場の親父は大きなため息をついた。そしてガルムの言葉に続けた。
「いえね、この辺りは元々温暖な地域で、春になるはずの今くらいの時期には雪なんて降ったことはないんですよ。村の水源である湖も凍り付いてしまってね。それでこの辺りには聖なる山に春を告げる精霊がくるなんて言い伝えがあって、その精霊の邪魔をしているのが冬の間に住み着いたホワイトドラゴンだって噂でねぇ」
ガルムはドン!と強く机を叩く。彼の力でフィオナの前に置いてあった果実酒が倒れて中のお酒がこぼれてしまう。あわわっと言いながら机を拭くゼルバス。
「噂じゃない、ホワイトドラゴンと俺たちは戦ったんだ! いや、ドラゴンだけならどうとでもなったんだ……」
ガルムはこぼれた酒を気にせずに宙を睨んだ。ゼルバスは大きなため息をもう一度つくと、ガルムに変わって俺たちに話を始めた。
どうやらガルムは王都の騎士団から派遣されてきた部隊の隊長だったようだ。その部隊が白いドラゴンによって全滅まで追い込まれた。生き残ったのはガルム1人。逃げる様に村に戻ってきた。傷を癒してなんとか動けるようにはなったが、仲間は居なくなり、寒冷化の原因を取り除くという騎士団の使命も果たせなかった。そのままこの村に留まり、どうしたらいいのか考えているうちに時間だけが過ぎてしまったという事らしい。
しかしホワイトドラゴン、それに春を告げる精霊とか言っていたな……異世界ファンタジーの定番だな!と不謹慎な事を俺は考えていた。
「確かにドラゴンは強かった。しかしそれだけじゃないんだ。あいつさえいなければ……」
ガルムは譫言のように小さく呟いた。あいつ? 俺は聞き逃さなかった。
「ガルム。ホワイトドラゴン以外になにか居たのか」
なにか王国騎士団では手に負えないような事態になったのかもしれない。俺はガルムの言葉を待った。しかしガルムはふっと苦笑いを浮かべて俺を振り返った。
「ふん、終わった話だ。今更言ったところで、我が部隊の皆の命が戻ってくるわけじゃない」
それ以上語りたくないのか、急にガルムは口を閉ざすように椅子から立ち上がった。
「ちょっと飲み過ぎた。レンジと教会の嬢ちゃん。悪かったなぁ、食事の邪魔をして」
ガルムはそのまま酒場のドアを開けると、フラフラと外に出て行った。俺はフィオナとゼルバスを交互に見やった。俺はこの村に入った時に思ったこと、「なにか俺にも出来る事は無いか」ということを真剣に考えていた。
村の酒場といっても、ちょっとしたお店に毛の生えた様な作りで、この食料があまりない状況もあってか、俺たち以外には数人の客がいるだけだった。ふと店の奥のカウンターに酒らしきものを煽っているガルムの姿を俺は見つけた。
「この度は食料と水をありがとうございます」
カウンターにいた酒場の親父と思しき男性が、俺とフィオナに丁寧に挨拶をしてきた。
「いえいえ、当然のことをしたまでです」
そう言いながらフィオナは、にこやかな表情で親父と話をしている。俺はその話を横で聞きながら、周囲をゆっくりと見渡した。
まだ食糧難というまでは至っていないのか、何人かの客が大皿に盛られたパンのようなものや、山菜のように見える食材を煮込んだ料理を食べている。この状況下では肉のような贅沢な品物は出ていない様子だ。もちろん生の魚の刺身のようなものは見当たらない。ここでも生魚=毒という考えが普通なんだろうか。俺はそんなことを考えながらまた視線を自分の机に戻した。
「それほど大きくはない村なので、貯えもそれほどあるわけでは無くて……」
フィオナが美人という事もあるとは思うが、食料や水を分けてくれている教会の使者という事もあり、酒場の親父はとても愛想がよかった。出てきた料理も周囲のものよりは若干良さそうな食材を使っているなと俺の目には見えた。
「あまりこのような状況でお酒というのもどうかとは思うのですが」
そう言いながら、泡のようなものが出ている飲み物が出てきた。お。もしやこれはビールってやつですか!
俺はチラッとフィオナに視線を送る。フィオナはびっくりした表情を浮かべる。
「果実酒ですか!村の食料が乏しくなっているようなときにお酒を飲むのは……」
そう遠慮がちにフィオナが断る。確かにそうだ。俺も酒は飲めないわけでは無いが、こんな時に飲むのは気が引ける。
フィオナは俺を肘でつつくと小声でつぶやいた。
「わたしお酒は飲めるのですが、教会の教え上、あんまりおおっぴらに飲むのは……」
するとカウンターに座っていた大柄な男、村の前でガルム・シュトルムヴォルフと名乗った男が、俺たちのテーブルに近づいてきた。
「嬢ちゃんたちが飲まねぇなら、俺が飲ませてもらうぜ」
ガルムはそう言うと酒場の親父の横に座り、俺の前に出された果実酒を掴みガっと一気に飲み干した。かなりの強引さに目を丸くする俺とフィオナ。酒場の親父もそう思ったのだろう露骨に嫌な顔をした。
「ガルムやめないか。酒なら今日の分はもう飲ませているはずだ」
親父がたしなめる様にガルムに話しかけるのを黙って俺は聞いている。
「うるせぇなゼルバス。固いこと言うな」
ガルムは少々酔っぱらっているのか、ゼルバスと呼ばれた酒場の親父を睨んだ。酒臭い息が俺とフィオナにもかかる。
「ガルム。お前が王国騎士団の出身だから大目に見てやっているんだ。食料を分けてくれた教会の方々にお礼をしているのに、それを横から来てかっさらう様に飲んじまうとは何事だ」
イライラした口調でガルムに話すゼルバス。そうだな。かなりの正論だな。俺はそう思いながらも、やはりこのガルムという男に何かひっかかるような、そんな気がしてならなかった。
「ガルム……ガルム・シュトルムヴォルフ! 思い出しました。確か王国騎士団の3番隊隊長の方ですよ。騎士団のお披露目式でこの方を見たことがあります」
そうなんだ、やっぱりな。なんかあるんじゃないかなと俺は思っていたんだ。異世界転生してきても、俺の寿司職人としての観察眼はそんなにダメになっていないってことか。
「3番隊隊長ねぇ……そういや、そうだったな」
ガルムはまるで他人事のようにつぶやくと、よどんだ眼差しを俺に向けた。
「若いの。確かレンジと言ったか。お前はなんだ。この嬢ちゃんの用心棒か」
さて。何と答えようか。俺はフィオナに目をやると、フィオナは黙って頷いた。
「そうだな。俺は教会に雇われた用心棒みたいなもんだ」
そういう事にしておいた方が後々楽そうだしな。実際フィオナに言われて用心棒になった経緯は嘘じゃない。
「なんで冬が長く続いているんだ? ガルムと村の入り口で会った時、村の人とは明らかに事情が違うように思えたんだ。何かを知っているんじゃないか」
ガルムの目を見ながら、俺は自分の心の中に引っ掛かっていたことを確かめる様に聞いてみた。ガルムは酒を飲む手を止め、少しの時間、目線を天井に移した。
「……聖なる山の白いドラゴンが原因だ」
彼は酒臭い息と一緒にそんな言葉を吐き出した。それを聞くと、酒場の親父は大きなため息をついた。そしてガルムの言葉に続けた。
「いえね、この辺りは元々温暖な地域で、春になるはずの今くらいの時期には雪なんて降ったことはないんですよ。村の水源である湖も凍り付いてしまってね。それでこの辺りには聖なる山に春を告げる精霊がくるなんて言い伝えがあって、その精霊の邪魔をしているのが冬の間に住み着いたホワイトドラゴンだって噂でねぇ」
ガルムはドン!と強く机を叩く。彼の力でフィオナの前に置いてあった果実酒が倒れて中のお酒がこぼれてしまう。あわわっと言いながら机を拭くゼルバス。
「噂じゃない、ホワイトドラゴンと俺たちは戦ったんだ! いや、ドラゴンだけならどうとでもなったんだ……」
ガルムはこぼれた酒を気にせずに宙を睨んだ。ゼルバスは大きなため息をもう一度つくと、ガルムに変わって俺たちに話を始めた。
どうやらガルムは王都の騎士団から派遣されてきた部隊の隊長だったようだ。その部隊が白いドラゴンによって全滅まで追い込まれた。生き残ったのはガルム1人。逃げる様に村に戻ってきた。傷を癒してなんとか動けるようにはなったが、仲間は居なくなり、寒冷化の原因を取り除くという騎士団の使命も果たせなかった。そのままこの村に留まり、どうしたらいいのか考えているうちに時間だけが過ぎてしまったという事らしい。
しかしホワイトドラゴン、それに春を告げる精霊とか言っていたな……異世界ファンタジーの定番だな!と不謹慎な事を俺は考えていた。
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なにか王国騎士団では手に負えないような事態になったのかもしれない。俺はガルムの言葉を待った。しかしガルムはふっと苦笑いを浮かべて俺を振り返った。
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